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■--新規制基準
++ 木村雅英 (中学生)…40回          

バックフィット可能な時代遅れの「新規制基準」を撤回せよ
 |  規制委は設計段階に遡って原発の大改修や造り直しを求める規制を
 |  避けて「新規制基準」を作った
 |  原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その11
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

○規制委はまず「新規制基準」を撤回せよ。
 「新規制基準」は、骨子案や本基準案に対する多数の厳しい反対指摘意見があったにもかかわらず、規制委が強引に決定し昨年7月8日に施行した。イチエフ事故検証もせず特に地震による配管破断の有無も確認せず、原発立地指針を無視し、複数基立地・稼働を容認し、地震にも火山噴火にも大甘の基準だ。
 それは、「その10」で紹介した田中委員長の発言からも明らかだ。すなわち、規制委は設計段階に遡って原発の大改修や造り直しを求める規制を避けて「新規制基準」を作ったのだ。
○ そのことを牧野淳一郎さんが岩波「科学」3月号「3.11以後の科学リテラシーno.17」で証明しているので一部を紹介する。
・バックフィットが可能になるような基準(設計で考慮していなくてもあとづけで安全装置をつければいいことにします、という構造の基準)になっている。
・たとえば第64条(原子炉格納容器内の冷却等のための設備)として実際に要求されていることは「格納容器スプレイ代替注水設備を配備すること」だけ。
・新規制基準の根本的な問題は「受動的安全性」(単純な物理原理に基づいた安全機能を持つ特性)について触れさえしていないこと。
・東芝が中国で建設中のAP-1000炉は「受動的安全性」(30年前からある)の考え方を相当程度まで取り入れた。にもかかわらず、日本の「新規制基準」は、新規に建設する原子炉についてもそのような要求をしないものになっていて、極めて時代遅れな安全性の考え方による。
・「既存の原子炉も新規制基準に適合しなければいけない」という原則が、逆に、「新規制基準は既存の原子炉を適合させることができるものでなければならない」という要請にすりかわっている。
・しかも、単に適合させることができるだけでなく、あまりコストも時間もかけないでできることで、という暗黙の要請があり、根本的な改修を要求していない。
・新規制基準は既存の原子炉、少なくともその多くを、それほどのコストをかけない改修でパスさせることができるようなものになっており、効果がないわけではないにしても十分かどうかは疑わしいものです。
○ 規制委の設置目的である「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全…に資する」ことよりも、既存原発の再稼働を優先させたのだ。どこが「世界最高レベル」だ? 「新規制基準」は「新危険基準」だ。「新規制基準」を撤回し、イチエフ事故検証をして「新規制基準」を作り直すべきだ。
○ 川内原発について「審査書(合格証)」案ができパブコメが募集されるが、既存原発を動かす為の「新規制基準」であることを確認して抗議意見を出さないといけないと思う。

☆7/16川内原発に「合格証」を出すな!規制委抗議行動第3波(全国行動)
 日時:7月16日(水)11時〜12時半 
 場所:原子力規制委員会前(東京・六本木ファーストビル)
 呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク
.. 2014年07月16日 07:50   No.764001

++ 茱萸坂キッド (幼稚園生)…1回       
官邸前に集まるのはどんな人たち? 僕が見た官邸前の風景
 |  7月11日(金)第109回首相官邸前抗議の報告
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○色々な人達です。公園やショッピングモールと変わらない感じです。何処かの組織・団体の人達だとしたら凄い動員力ですね。二年以上続いているのだから。(どこの団体だろ? まさか自民党?)
○官邸前抗議は原発反対のシングルイシュー。それでも参加者の主張は多様で反戦、人権擁護等々。一番盛り上がるのはやはり「安倍、辞めろ」です。表現も多彩で、美味しんぼの鼻血がバッシングされたときはティッシュを鼻に詰めた人がいました。賑やかな一方で静かに佇む人もいます。「東北の静かな鬼」という言葉を思い出しました。
○官邸前の参加者を特定団体に所属していると決めつけた人がいましたね。
あはは。残念でした。違いますよ、池上さん。実際に来てみないとね。
「来た。見た。知った。」が大事なこと。(「勝った」だったか?ガリア戦記?)
○二年以上も首相官邸には激しい怒り、そして深い悲しみが向けられてきましたが、官邸前に集まる人達はいつだって僕に微笑んでくれました。
ありがとう。これからも宜しく。
○追伸
今すぐに辞職すれば『救国の英雄』になれるのにね。安倍総理。この幸せ者。

.. 2014年07月16日 07:57   No.764002
++ 槌田 敦 (小学校中学年)…12回       
.【たんぽぽ舎・原発事故基礎講座(4)・7月17日7時】
 |  TMI原発事故と加圧水型原発の危険
 |  ━加えて、美浜原発事故、福島原発事故を忘れて川内原発(加圧水型)の再稼働はない━
   
      
○【スリーマイル島(TMI)原発事故】
 1979年3月28日、TMI原発2号機、蒸気発生機の2次給水でトラブル、原子炉停止。原子炉圧力上昇、加圧器逃し弁開く。圧力降下しても弁閉じず。原子炉水流出。ECCS作動、しかし、原子炉圧力上がらず、水は沸騰。給水ポンプ振動して停止。逃し弁「閉」との誤信号に運転員だまされる。
 加圧器水位が満水なので、原子炉も満水と誤解し、運転員はECCSを止める。原子炉には充填ポンプのみで給水。だが1時間後には、水不足で原子炉空焚きへ。
 2時間後、逃し弁「開」に気づく。弁を閉。給水ポンプ起動で事故は収まる筈。だが、原子炉圧力急上昇(90気圧→150気圧)。原因は赤熱炉心と水の接触。原子炉破裂の危険。給水ポンプが振動(原因は発生した水素の混入)。そこで、充填ポンプで給水続ける。
 逃し弁で圧力調整。結果として水素逃しに成功。16時間後には、事故は収まる。
○【TMI事故でのふたつの教訓】
(1)ECCSを切ってはならない。この教訓は、福島原発事故で無視された。
 福島1号機の事故は、事故の初期に非常用復水器の運転を止めたことで起こった。
(2)PWR(加圧水型)も炉心空焚きの危険。BWR同様の原子炉水位計が必要。
○【事故数年後に、原子炉の深刻な状態判明】
(1)事故直後発表では炉心熔融なし、しかし、ボーリング調査で炉心熔融は52%も。
(2)20トンの燃料が原子炉底に落下していた。
(3)原子炉底に2本の亀裂発見、原子炉底抜け直前だった。
(4)格納容器で水素爆発3回、天井の熱損傷発見。
 格納容器は飛行機墜落にも耐えるよう特別設計。TMI原発では破壊は免れる。
(5)ヨウ素15キューリー放出と発表。しかし、実測では3000万キューリーも行方不明。
 サスケハナ川への放出か。
○【DBA思想は、TMIではぎりぎりで維持】
 DBA(Design Basis Accidents)思想では、事故時の原子炉はECCSで注水。燃料から漏れ出した放射能は格納容器で確保。このECCSを使用せず事故にした。だが、日本の福島でもまたECCS使用せず事故にした。
 水素爆発した格納容器はぎりぎりで放射能を閉じ込めた。しかし、その強度はTMI特有。その他の原発での事故なら、格納容器の破裂で大量の放射能漏れに。
○【深刻な事故、美浜原発2号機事故】
 1991年2月、美浜原発2号機で事故。蒸気発生機配管の破断で、1次冷却水が2次系に流れだした。ECCS作動。しかし、能力不足、そこで充填ポンプも使用。しかし、充填ポンプの圧力に負けてECCSポンプ注水できす。原子炉空焚き寸前に。一方、原子炉の水が流入して2次系配管の圧力上昇、2次系の逃し弁から汚染蒸気3度放出。

.. 2014年07月16日 08:51   No.764003
++ 槌田 敦 (小学校中学年)…13回       
 原子炉の圧力を下げるため、運転員はECCSポンプを止める。加圧器の水は回復。しかし、原子炉の沸騰で水が加圧器に流れこんだだけのこと。
 教訓は(1)能力不足のECCS、DBA思想の失敗。(2)加圧水型(PWR)が沸騰水型(BWR)原子炉となり、BWRでの事故対応(非常用復水器、BWR用高圧注水系など)も必要。ところが、関電の事故隠しで、DBAの再検討は議論されず、放置。
○【川内原発など、PWRの運転再開に待った!】
 TMI事故(1979)、美浜原発事故(1991)、そして福島原発事故(2011)を新しくDBAとする議論が放置。DBAによる科学技術を欠いた加圧水型原発の運転再開は、「原子炉の安全は科学技術で守る」としてきたこれまでの約束の放棄を意味する。
 科学技術のない欠陥原子炉を運転して、原子炉災害を引き起こし、庶民を放射能で苦しめても平気なのは「人間の顔をした悪魔」だ。今後、政府、規制委、電力首脳、彼らの心から「悪魔」を追い出すことができるまで、反原子力の戦いは続くことになる。
  
  ※たんぽぽ舎・原発事故基礎講座(4)のおさそい
   日時:7月17日(木)18:30開場  19:00開会
   講師:槌田敦さん
   会場:スペースたんぽぽ(ダイナミックビル4F)  参加費800円

  ☆参考になる良いパンフがあります。
   《たんぽぽ舎パンフNo.93 2014年5月第2刷り(増補版) 頒価400円32頁》
    福島原発事故3年・『科学技術は大失敗だった』―増補版
      槌田敦(元理化学研究所研究員・元名城大学経済学部教授)

.. 2014年07月16日 08:59   No.764004
++ 柳田真 (大学院生)…125回       
川内原発「適合」はおかしい 規制委前で抗議集会
 |  住民の不安と疑問に答えていない 反対だ
 |  規制委の審査書案(合格証)はおかしい 撤回せよ
 |  再稼働は日本を滅ぼす 連載17(前半)
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

1.7月16日(水)お昼前、東京六本木の規制委員会(六本木ファーストビル)前は、規制委に抗議する人々が道路一杯に集まった。主催は、再稼働阻止全国ネットワーク。コールがひびく−川内原発再稼働やめろ、適合審査反対、規制委は合格証やめろ、規制委は福島の汚染水対策に全力をそそげ、再稼働推進の規制委なんていらない−規制委は解散せよ、の声が飛ぶ。

2.集会は、杉並区議のけしばさんの司会で始まる。主催社を代表して柳田が今日の抗議集会の目的を話す 第11回目の抗議であり全国各地の原発現地でもおこなわれている。次に、九州・川内原発からかごしま反原発連合有志の岩井哲さん、北海道泊原発から佐藤英行さん、作家の広瀬隆さんから、首都圏反原発連合の代表からの発言、再稼働阻止全国ネットワークから木村雅英さん、その他多くの人が発言した。
 この後、いくつかの団体から、規制委・田中委員長あて抗議文が読み上げられ手交した。

.. 2014年07月17日 07:49   No.764005
++ 柳田真 (大学院生)…127回       
特集・川内原発再稼働−規制委員会
 |  日本、再び原発時代に… はねかえす力をためされる我ら
 |  再稼働は日本を滅ぼす 連載17(後半)
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

イ.原子力規制委員会が、7月16日、川内原発1.2号機の「審査書案」(合格証)を了承し、九州電力は秋に再稼働したいとしている。16日の夕刊と17日の朝刊各紙はめずらしく大量にこの問題を報道している。それだけ大きなできごと−悪い決定だ。又、海外メディアは、高い関心を示し、「日本が再び原発時代に」と報じている。「再び原発時代…?」イヤだ。断固としてはね返したい。

ロ.私たちも16日(水)規制委−規制庁の前で叫んだ。川内原発再稼働は原発時代を復活させる悪い決定だ。再稼働は事故を起こす。規制委糾弾。
 私たちは今、原発時代の始まりをひっくり返す力をためされている。16日の規制委抗議行動は第11回目で、かつ、盛り上がった。全国規模で闘われた。東京は165名が抗議行動に参加した。今後も大衆行動で規制委−電力会社を追及していくことを皆で誓った。
 たんぽぽ舎は、再稼働阻止全国ネットワークと共に、持てる全力で闘おうと決意している。
 全国の皆さん、なんとしても日本を再び原発時代にしないために、力を合わせよう。

ハ.参考までに7月9日から16日の全国の抗議文(1から12)の目次のみ紹介します。

1.九電・川内原発「適合性審査」への「審査書案」破棄申し入れ
     かごしま反原発連合有志
2.川内原発再稼働「合格」通知の暴挙を許さない!
     原発いらない福島の女たち
3.川内原発再稼働「合格」ふざけるな
  原子力規制委員会の歴史的暴挙を糾弾する!
     福島原発事故緊急会議
4.「原子力マフィア」による再稼働推進を糾弾する!
     再稼働阻止全国ネットワーク
5.新規制基準による審査に関する申し入れ
     岩内原発問題研究会
6.川内原発の「審査書案」提出に突き進む原子力規制委員会に抗議する
     脱原発とうかい塾代表 相沢一正
7.川内原発再稼働反対の再度の申し入れ
     大間原発反対現地集会実行委員会
8.原発の再稼働を電力会社・政府財界はなぜ急ぐのか!
  住民、国民無視を許さない!
     原発反対柏崎刈羽地元住民有志
9.要請書   命のネットワーク代表 多名賀哲也
10.適合性審査を中止して下さい
     サヨナラ原発福井ネットワーク・他
11.巨大火山噴火リスクや耐震安全性を曖昧にした拙速な審査合格に対する抗議
     島根原発増設反対運動
12.原子力規制委員会の川内原発1.2号機「審査書案」決定は許されない
  再稼働促進姿勢に抗議し、科学的、客観的審査を要求する
     伊方原発反対八西連絡協議会

.. 2014年07月18日 07:59   No.764006
++ 木村結 (小学校低学年)…5回       
原発ゼロ・自然エネルギー推進会議に4人の元首相が集いました
 └──── (東電株主代表訴訟)

木村結です。
 18日に行われました原発ゼロ・自然エネルギー推進会議のエイモリー・ロビンス氏の講演会に主催者である、細川護煕さん、小泉純一郎さんはもちろん、菅直人さん、鳩山由紀夫さんも参加され、最前列に4人の元首相が並んで講演を聴きました。
 マスコミ各社も詰めかけ、報道陣は60人程。200席用意された席では足りず補助椅子も全て並べましたが立ち見でも構わないと会場は熱気で溢れました。
※ 報道より掲載
◇ 小泉元首相:川内原発新基準適合「おかしい」 毎日新聞 
 小泉純一郎元首相は18日、原子力規制委員会が九州電力川内原発1、2号機について、新規制基準に適合しているとする審査書案を了承したことに関して、「おかしい」と批判した。細川護熙元首相も「取り返しのつかないことになる前に、悔いの残らない判断をしてほしい」と述べ、慎重な対応を求めた。
 両氏は自らが設立した一般社団法人「自然エネルギー推進会議」の東京都内での会合に出席後、記者団に語った。
 会合では米国の再生可能エネルギー研究者、エイモリー・ロビンス博士が講演した。関係者によると、鳩山由紀夫、菅直人両元首相も一般参加者として出席し、講演前に4人の元首相が意見を交わす場面もあったという。

◇ 小泉・細川+鳩山・菅 元首相の4氏 脱原発会合そろい踏み −東京新聞
 小泉純一郎、細川護熙両元首相らが脱原発を目指して設立した一般社団法人「自然エネルギー推進会議」の会合が18日、東京都内で開かれ、小泉、細川両氏に加え鳩山由紀夫、菅直人両元首相も出席した。菅氏は脱原発が持論で、鳩山氏も首相官邸前の脱原発デモに参加したことがある。四人の首相経験者が、脱原発でそろい踏みした形だ。
 推進会議事務局によると、鳩山、菅両氏は「サポーター」としての一般参加。会合後、菅氏は小泉、細川両氏との連携について「それぞれの立場で協力できるところは協力する。原発ゼロに進むということでは共通した考え方を強く持っていると思う」と記者団に語った。
 九州電力川内(せんだい)原発が新規制基準を満たすとした原子力規制委員会の合格判断について、細川氏は「引き返すのはいつでもできる。後々、幾世代にもわたって悔いの残らないような判断をしてもらいたい」と指摘。小泉氏も「あれはおかしい」と批判した。
 会合では、脱原発や脱化石燃料に向けたビジネスモデルを提案した「新しい火の創造」の著者で、米ロッキーマウンテン研究所のエイモリー・ロビンス博士が講演した。

.. 2014年07月22日 07:52   No.764007
++ 山崎久隆 (社長)…429回       
.「フクイチの教訓は何ら生かされていない」
 |  基地問題で先頭に立ってきた沖縄の新聞には国策に翻弄される現場が理解できるのだ。
 | 沖縄タイムスの川内原発に関する社説
 └────  (たんぽぽ舎)

○『社説[川内原発再稼働へ]教訓を生かせないのか』との内容だが、原発のない沖縄の新聞が極めて的確な見解を示している。そう、基地問題で先頭に立ってきた沖縄の新聞には国策に翻弄される現場が理解できるのだ。しかし国策を押しつける側に立つ新聞には、全く逆の視点しか存在しない。曰く「電力供給は綱渡り」(そんな事実はない)「料金高騰が生活と産業を直撃している」(料金高騰は原発に二重投資をしているから)「安全審査を加速させ、原発の再稼働を軌道に乗せねばならない。」(次の事故を準備する行為。誰一人として「安全審査」などしてはいない)。読売新聞の社説だ。()内は筆者の注釈。
 いずれも本末転倒の論理を並べ立てる。その前に考えなければならないことを無視した暴論の類だ。
○この国の新聞には二種類ある。国民の側を向いているか産業の側を向いているかだ。産業が利益を上げれば自ずと国民にも「分け前」が与えられるなどは、既にとっくに幻想と化した。空前の利益を上げている産業すら投資している金融資本には莫大な利益をもたらしているのに労働者への分配はもとより国民への還元などろくにしていない。原発に至っては、2兆円もの巨額の投資をして再稼働を目論見ながらそれを電気料金に転嫁しているわけだから、原発のツケでエネルギーコストが増大しているのは自明だ。安全審査など肝心の規制庁がしていないと言っているのだから。田中規制委員長は「安全とは申し上げないと私は何度も言ってきた。再稼働の判断を規制委はしない」と言明している。
 誰も安全性など担保しないのだ。その無責任ぶりを沖縄タイムスが指摘した。

※沖縄タイムスの川内原発に関する社説の主要部分を引用する。

.. 2014年07月22日 07:59   No.764008
++ 山崎久隆 (社長)…430回       
■社説[川内原発再稼働へ]教訓を生かせないのか(7月18日付け)

 気になるのは安全と再稼働をめぐる責任の所在のあいまいさだ。
 規制委の田中俊一委員長は会合後の記者会見で「基準の適合性を審査した。安全だということは申し上げない」と述べ、審査は必ずしも原発の安全性を担保したものではないとの認識を示した。
 一方、地元・薩摩川内市の岩切秀雄市長は「国が決めた基準で審査しての結果なので安全だと思う」と発言。安倍晋三首相も「規制委が審査し安全だという結論が出れば、自治体の皆さんの理解をいただきながら再稼働を進めていきたい」と述べ、認識の差が浮き彫りになっている。
 また田中委員長は、再稼働の判断に規制委はかかわらない意向も示した。しかし、菅義偉官房長官は「原発の安全性は規制委に委ねている。個々の再稼働は、事業者(電力会社)の判断で決める」と述べ、再稼働の責任は規制委や電力会社にあるとの考えだ。
 福島第1原発事故を招いた「安全神話」の背景には技術論以前の問題として、「事なかれ主義」「なし崩し」「当事者意識の欠如」といった原発に携わる人間の意識の本質的課題が浮かんだ。この教訓は何ら生かされていない。
 鹿児島県に限らず、事故時の住民の避難計画は全国で穴だらけといえる。しかし、自治体の防災体制を支援する政府の原子力防災会議は昨年12月を最後に開店休業状態だ。
 政府と規制委は住民避難の責任をあいまいにし、自治体任せにしているのが実情だ。
 「原発が稼働していないことによって、4兆円近い国富が毎年海外に流れている」。菅官房長官は会見でこう訴えた。安倍政権は規制委の判断を尊重する姿勢を示し、世論の批判の矢面に立つことを避けつつ、成長戦略の柱として再稼働を画策している。
 だが、エネルギー政策は目先の経済成長と絡めた視点で論じるべきではない。とりわけ原発は、放射性廃棄物の処分問題も含め、人類と自然の共生にかかわる深刻な課題をはらんでいる。再稼働をめぐっては、国民のライフスタイルや倫理観も問われている。.

.. 2014年07月22日 08:06   No.764009
++ 海棠ひろ (幼稚園生)…1回       
原子力規制委員会」の原発再稼働への《暴走》を許すな!
| パンフレット紹介   シンポジウム講演録No.4
 └──── (福島原発事故緊急会議)

 読んでみて感心してしまった。これはちょっと他では読めない(聞けない)、絶妙な組み合わせの、ひじょうにおもしろい脱原発シンポ発言録だ。 
○一橋大学教員でフランス現代思想が専門の鵜飼哲さんは、「どのように脱原発論は推進論に組み込まれたか」というタイトルで、フランスの歴史的、政治的背景と運動の変遷のなかで、原発推進が国民的合意を得ていった流れを語っている。フランスでは、日本と異なって、原子力の「安全神話」なるものは形成されずに、「核兵器の保有」から始まって原発開発がコンセンサスを得ていったという。興味深いのは、「フランスの核開発には最初から政治的な左右の対立というはっきした境目が無かった」から推進派も反原発派にたいしてある種の敬意もあり、必要があれば、反対派の資料の「カンニング」もする。これが事実上の核の「共同管理体制」につながっているのだそうだ。
 一方で日本の場合は、広島・長崎を出発点として「安全神話」からスタートする。それが3・11を経た今、「安心神話」を経て核武装という、フランスとは逆の方向で道を進もうとしている。この「安心神話」が、核武装に向けたどのようなステップなのかを、見ておかなければいけない、と鵜飼さんは話す。
○天野恵一さんの話は、日本の「原子力規制委員会」に対する具体的・詳細な批判が中心だが、後半で、「原子力規制委員会、がんばれ」という論調がマスコミに出始めていること、そういった声が運動の内部からも上がってきていることを取り上げて、この論理では再稼働を止める運動にはならないと指摘し、私たちがそのことをきちんと押さえておく重要性を主張している。
 「運動」というものはおそらく、そのただ中にいる時には気が付かない思想の潮流のようなもの内包しているのだと思う。その方向性を誤らせないために、私たちは時には長いスパンで日々の運動を体系的に捉えかえしてみる必要があることを、このお二人の発言から教えられた。ぜひ読んでみてください。

.. 2014年07月22日 08:54   No.764010


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