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再稼働、原発輸出推進の一方 賠償の備え及び腰 事故補償条約
政府は、原発輸出の環境整備に熱を上げる一方で、原発事故への損害賠償への備えを抜本的に改善するという肝心の部分では、腰が引けている。今秋にも九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働が現実味を帯びているにもかかわらずだ。 (中略) 日本で今、原発事故が起きた場合、損害賠償の備えは電力会社が加入する1200億円の保険金だけ。政府が資金を供給し東電に賠償の原資を貸し付ける原子力損害賠償支援機構の仕組みはあるが、資金量は東電対応で手いっぱい。とても新たな事故には対応できそうもない。(中略) これに対し、原発事故の被害は途方もなく大きい。福島事故の場合、賠償や除染、除染で出た放射性廃棄物の中間貯蔵施設の建設、原発での事故収束作業の費用が膨らみ、東電や政府の資料からみた総額は11兆円に達する。(中略) いち早く現在の危険な状態を解決するのが、政府と国会の責務だが、抜本的に見直すと約束した期限から既に2年近くがすぎてしまっている。 (後略)(6月30日より抜粋)
.. 2014年07月01日 09:49 No.756002
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