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福島第一 汚染水との闘い正念場 作業員倍増 線量依然高く
東京電力福島第一原発で汚染水対策が本格化し始めた。作業員は昨年より倍増し約6000人に。構内はクレーンが林立、重機が行き交う巨大な土木工事現場と化している。放射線量が依然高い現場に入り、「汚染水との闘い」の進捗状況を見た。(中略) 原子炉建屋の汚染水と混ざる前の地下水を海に流す「地下水バイパス」。12本の井戸でくみ上げた地下水は5月下旬から6日おきに海に放出されている。 東電は建屋への流入量を400トンから最大約100トン減らせると見込み、これまでに計7千トン近くを放出。だが経済産業省資源エネルギー庁の木屋正登汚染水対策官は「問題は放出量じゃなく地下水位。水位が下がらない井戸が2本あり、そこでは流入量は減っていない。バイパス効果は1、2カ月待たないと分からない」と説明した。 全面マスクに防護服の姿で小型バスに乗り、汚染水からトリチウム以外の放射性物質を除去する「多核種除去設備(ALPS)」に移動した。 昨年3月に試運転を始めたが、フィルターの不具合や配管腐食などのトラブルが頻発し、本格運転に移れないままだ。 しかし東電は本年度中に汚染水約36万トンを浄化する方針。9月末までにALPSを増設するほか、除去した放射性廃棄物量を20分の1に減らす「高性能ALPS」建設も急いでいる。 防護服に入れた3個の保冷剤の効果が減り、全身汗だくになったころ、汚染水対策の「切り札」とされる「凍土遮水壁」の工事現場に着いた。 建屋近くに掘削機が並び、凍結管を埋設するため、深さ約30メートルの穴を掘る作業が黙々と行われていた。(中略) 現場付近の線量は最大で毎時1ミリシーベルトにも。事故当時に散乱したがれきの影響で線量が高く、作業員は重さ約6キロの金属製ベストを着用。周辺では放射線を遮る金属板の設置も進められていた。(後略) (6月22日より抜粋)
.. 2014年06月24日 09:42 No.751002
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