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■--これからの日本を考えるのにまず福島が前提になる
++ 鈴木 匡 (幼稚園生)…1回          

   「美味しんぼ」は原子力の闇に真実の一灯を投じた
 └────  たむら市民ネット 代表世話人 

 『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に掲載中の漫画「美味しんぼ」の「福島の真実」篇に、多方面からの抗議が寄せられています。その最中、私は福島県内の障がいを持つ人の自立生活支援として現在、「京都・関西自立生活視察研修プログラム」を行っている京都市の研修受け入れ団体との交流を行っていました。その中で、京都の研修受入れ先の一人から、次の質問がされました。
 「美味しんぼの鼻血については、どう思われますか?」それに対して、福島県の20代半ばの男性は、こう答えました。
 「鼻血については、事実だと思いますが、そのことから新たな風評被害が発生して、福島の商品が売れないなども事実だと思うんです」。
 一国の首相、関係大臣までもが、この騒動の火消しに躍起になる心理は、正に彼が答えた内容に等しいことと思います。鼻血だけではなく、さまざまな症状が出ていることは事実だし、福島とその周辺の県からのさまざまな商品等の販売が落ち込み、経済活動が滞る恐れもあり、さらに被災地の復興が遅れることも事実だと、首相、閣僚等多くの政財界人が主張しています。
 一方では、福島県下18歳以下(約36万人)の甲状腺がんは、50人に達し、なおかつ、甲状腺がんの疑いがあるとされた子どもは39人、合わせると、実に89人になった、と福島県立医科大学(県民健康調査検討委員会・5月19日)により発表されましたが、医大側は、「将来にがん化するところを現在、最新の検査を行っていることから、予見しているのであり、放射能由来ではない」との従来の見解を押し通しています。

◇原発は真実を覆わないと成り立たない
 甲状腺がんは、チェルノブイリ原発事故(1986年)後にICRP(国際放射線防護委員会)等が放射能由来であることを唯一認めた健康被害ですが、医大は、それすら関連付けることを頑なに拒む、という態度です。この態度を前提にすると、たかが「鼻血」であっても、到底容認できるものではありません。そして、それはこの「美味しんぼ」を非難する人の共通の態度ではないでしょうか。

さらに言えば、事故後東電幹部、自民党議員曰く「放射線により死んだ人はいない」とは、今後とも放射線(能)による死人を出さない政治姿勢から、言論統制、報道規制等さまざまな黙殺を謀ることは必須でしょう。真実を覆うことでしか成り立たない原子力発電・原子力産業の闇構造が、またあらわになりました。
 他方、事故前から法律で定められていた、公衆追加被ばく線量限度、年間1_Svを、20倍に引き上げて対応している日本政府の姿勢は、予防原則に基づかない無責任な姿であり、隣国の沈没客船に同じく、「安全のために、その場を動かないように」と客に指示した船長ら乗組員らは、救命作業を全く行わずに、命乞いを行った態度と大差ないものになると思います。
 「美味しんぼ」の作者は、主人公らを通して次のようなメッセージを伝えています(作品から引用)。
「真実を語るしかない」「福島の未来は日本の未来だ。これからの日本を考えるのにまず、福島が前提になる」「特に子供たちの行く末を考えてほしい。福島の復興は、土地の復興ではなく、人間の復興だと思うからだ」。
.. 2014年06月11日 08:16   No.746001

++ 岩下 (幼稚園生)…1回       
再稼働して、原発事故が起こったら?
 |  要援護者の避難を丸投げする薩摩川内市・鹿児島県の手抜き
 └──── (14-6/6「川内の家」ニュース10号)

 川内原発はいま止まっていますが、再稼働すると事故の危険が格段に高まります。
そのとき住民が、安全に逃げられるか否かが最大の問題。特に「要援護」の方々には切実でしょう。ところがどこの自治体も、「要援護者」の避難計画はまともに出来ていません。
●自治会に「丸投げ」する薩摩川内市
 ある自治会長は、「(1人で何人もの)高齢者を避難場所まで連れていけるのか疑問」、と不安そうです。それに対し薩摩川内市の担当課長は、「地域の中で助け合ってもらわないとしょうがない」、と言うだけ(『毎日』6/5)。これでは「丸投げ」です。
 昨年10月の原子力防災訓練で、「要援護者」の避難が計画されました。ところが実際は自分で歩き、ストレッチャーに乗れる方。
 寝たきりや車いす生活の方は対象外でした。1人に対し数人の介護者が必要な実態を無視しています。福島で避難の渋滞のなか、50人もの要介護者や老人が亡くなった教訓は、どこへいったのでしょう。
●県は避難のシミュレーションを「手抜き」
 鹿児島県は、避難のシミュレーションで13通りしか評価せず、「手抜き」が明らかです。市町村ごとの避難時間も不明。30キロ県外への最長の避難時間は29時間としていますが、道路や橋の陥没など、想定がかなり甘い。民間機関では、43時間という予測もあります(環境経済研究所)。
 県や市は、再稼働に「前のめり」となる一方、住民の生命・健康・財産を軽視しています。これこそ、大飯原発の再稼働を禁じた福井地方裁判所の判決が、強く批判したことでした。
 市や県が、「自分の身は自分で守れ」と言うのなら、「川内原発の再稼働をやめろ」、という声をあげることが一番です。

.. 2014年06月11日 09:30   No.746002
++ 柳田真 (大学院生)…120回       
九州電力川内原発の再稼働阻止へ全国から続々と…6月13日(金)
 |  東京120人、関西大型バス、全国の原発現地から参加
 └──── (たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)

○トップバッターといわれる九州電力川内原発の再稼働阻止に向けて、今、全国各地でたくさんの行動が取り組まれています。
 「再稼働阻止全国ネットワーク」も、「経産省前テントひろば」その他の団体と共に「東日本実行委員会」を作り、カンパ集めと、5・29明大での集会等をやりぬき、6月12(木)・13(金)・14(土)川内現地へ向かいます。
○現在、東京では約120人が飛行機で、又、関西では大型バス1台ほか乗用車等で、北海道、静岡、四国伊方原発反対の人々など、200名に近づく人数です。
 これは、2013年12月1日の四国電力伊方原発反対行動(全体で8000人)で再稼働阻止全国ネットワーク関係の全国結集400人に次ぐ、多数の人々です。
○川内原発は、日本でもっとも危険な原発の一つです。かごしま反原発連合有志(岩井哲氏)のビラは次のように訴えています。『たくさんの活断層が川内原発近くにあります。日本最大級の活断層である中央構造線もあります。しかも九州島は火山島です。火山の爆発は大変危険なので川内原発は再稼働できません。又、九州島は弱い地盤の上にあり、断層だらけなのです。活断層があろうがなかろうが、マグマの活動が盛んな九州島は危なくて仕方ないのです。』
○川内原発再稼働阻止のために全力をそそごう
 6月28日(土)は、東京・明治公園13:00〜で「川内原発を再稼働させるな」首都圏大行進もおこなわれます。
 原発大国への復帰をなんとしても阻止しよう!
 みんなが力をあわせて!

.. 2014年06月12日 07:54   No.746003
++ 金田善裕 (幼稚園生)…1回       
米国NRCの公聴会に参加してみた
 |  テーマはニューヨーク州のインディアン・ポイント原発の存続
 |  米国の原発の中で最も地震に対してもろい原発10のうちの一つ
 |  避難路の渋滞が確実
 └──── (作家、ニューヨーク市ブルックリン在住)

○ 6月4日水曜日に米国NRCの公聴会に参加してきた。公聴会のテーマはニューヨーク州のインディアン・ポイント原発の存続だ。老朽化したインディアン・ポイント原発は過去いろいろな小さな事故、問題を起こしてきた。1号炉は74年に緊急時の冷却システムの不備を指摘されて廃炉となっている。2号炉は2013年に40年を迎えたが電力会社の、反原発運動と地裁判決、ニューヨーク州知事の脱原発への移行を無視して現在も稼働中だ。稼働中の3号炉は2015年に40年を迎える。
 今年5月、米国NRCはインディアン・ポイント原発を米国の原発の中でもっとも地震に対してもろい原子力発電所10のうちの一つと発表している。もともと40年の稼働許可しかなかったのだが、電力会社が20年の延長申請を米国NRCにしているので両炉とも稼働している状態だ。
○ 公聴会での発言から目立ったものをピックアップする。避難路の渋滞が確実に予想されること、避難用バスとバス停が用意されているのだが、そのバス停の存在を知らない住民が多いこと、使用済み核燃料が1500トンあるとされているが、その危険性などなどである。特に印象に残ったのは460人の高齢者施設がある地域に避難計画がまったく届いていないと訴える施設管理者の発言と、原発近くの中学校で甲状腺ガン等のガンが多発していることを訴える教師の発言だった。生徒ばかりではなく教師自身もガンになる人が多いという。電力会社系の各労働組合、団体は20年の延長を望むという声が多く、反原発派からクリーン・エネルギー、廃炉事業などいくつも選択肢はあるという声が会場からあがっていた。
○ 対する米国NRCの答は原発は安全であり、避難、使用済み核燃料についても適切に対処しているという紋切り型の答で、約1ケ月前にNRC自身が発表した地震に対するもろさなどは先進的な技術によってどうにかなるだろうという楽観的なものだった。
 これを書くにあたって、インディアン・ポイント原発について少し調べたのだが、2011年の時点でNRCのグレゴリー・ヤツコはインディアン・ポイントは安全だとニューヨーク・タイムズ紙の取材に語っている。日本での避難路の確保されていない原発の再稼働はアメリカでは許されないという発言などは、まったくの嘘のようにも読める発言だ。
○ ニューヨーク在住の人間として考えると、このミクロ=市民のレベルでの原発に対する疑問、不安、問題が共通なら、それに対するマクロ=政府・業界の答もまったく同じである。まるで裏マニュアルがあるようだった。

.. 2014年06月12日 08:03   No.746004
++ 渡辺秀之 (中学生)…34回       
「脱原発社会を創る30人の提言」
 └────(たんぽぽ舎ボランティア)

出版社:コモンズ 2011年7月発売 本体価格1500円+税
    こちら
著者:池沢夏樹・坂本竜一・池上彰・日比野克彦・小出裕章・後藤政志・
 崎山比早子・飯田哲也・田中優・大島堅一・篠原孝・保坂展人・吉原毅・
 上野千鶴子・宇都宮健児・星寛治・菅野正寿・明峯哲夫・秋山豊寛・
 高橋巌・渥美京子・藤田和芳・上田紀行・纐纈あや・大石芳野・仙川環・
 鈴木耕・斎藤貴男・瀬川至朗・中村尚司

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 東京電力福島原発事故から3年3ヵ月が過ぎようとしているが、現在も約14万人もの原発事故被害者が、将来を見通せない不安定、不自由な避難生活を余儀なくされている。
 本書は、原発事故4か月後に発行されており、私は興味を持って読んだ記憶がある。

抄録:「脱原発社会とは、近代文明のあり方を問い直し、次世代のいのちを思いやること−。作家、音楽家、ジャーナリスト、政治家など、各界のトップランナー30人が、これからの脱原発社会をどのように創っていくのかを提言する。」

 東電福島原発事故から3年3ヵ月が過ぎ、脱原発社会とは程遠い、現在の自民党政府の原子力エネルギー依存政策が閣議決定されたことを受け、私は、本書を再度読みました。私たちがこれまでできなかったこと、これからやらなければならないことを、もう一度考え直すには、好適な書と思われます。
以下に、特に注目した著者の文章を紹介します。(敬称略)

1)池澤夏樹
・原子力は原理的に安全ではないのだ。原子炉の中でエネルギーを発生させ、そのエネルギーは取り出すが、同時に生じる放射性物質は外に出さない。この原理に無理がある。その無理は、我々の生活や生物たちの営み、大気循環、地殻変動まで含めて、地球上の現象が原子のレベルでの質量とエネルギーのやり取りに由来するのに対して、原子力はその一つ下のレベルの原子核と素粒子に関わるものだというところからくるのだろう。

2)上野千鶴子
・東日本大地震は、未曽有の天災だった。洗い流された人々の暮らしの痕跡、瓦礫の山、茫然自失と悲嘆。だが、それよりももっと、気を滅入らせるものがあった。福島の原発事故が人災だったことである。
 「脱原発社会」をいかにつくるか、という問いの背後には、「原発推進社会」はいかにしてつくられたか、という問いがある。この問いを検証することなしに、代替エネルギーのビジョンをいくら語っても無駄だろう。なぜなら、原発推進にも脱原発にも、集団や社会の合意形成が関わっているからである。

3)高橋巌
・東電福島原発事故における、最低限度の住民保護の放棄は、「先進国」を自称しえない愚行かつ大罪であり、日本政府は「未必の故意による殺人行為」の下手人といっても過言ではありません。すべての農産物、水産物、林産物、すべての人々の健康被害や生活と事業に対する補償は、東電と政府に行わせなくてはなりません。日本が法治国家というのであれば、その国家的犯罪の全容が明らかにされ、責任ある者は全員裁かれるべきです。

.. 2014年06月16日 08:09   No.746005
++ 坂東喜久恵 (小学校中学年)…11回       
.「金曜デモ」の全国への広がりは30都道府県36グループ
 |  「川内原発再稼働反対鹿児島行動」(6月13日)が大きく報道(東京新聞)
 |  みんなの作った横断幕もしっかり写真に!
 └──── (たんぽぽ舎)

 6月13日(金)、鹿児島県庁前での県議会初日に合わせた川内原発再稼働反対現地行動の記事が、東京新聞29面に大きく報道されている。
 「川内原発動かすな!東日本決起集会実行委員会(事務局:経産省前テントひろば、再稼働阻止全国ネットワーク、たんぽぽ舎)が呼びかけ首都圏からも120名以上の人たちが駆けつけた。
 東京新聞の写真には、たんぽぽ舎に集まってみんなで力を合わせて作った横断幕が、きれいにしっかり写っており、「川内原発再稼働反対」を訴えている。(鹿児島県庁前の行動参加者は最終的に1000人を超えました。)
 この13日をはさみ、現地でしっかり応援行動を頑張っています。
 詳細の報告は後日。

◆川内再稼働反対 鹿児島に700人 金曜デモ全国連携

 東京から約千キロ離れた鹿児島県でも、首相官邸前と同じように原発再稼働に反対する「金曜デモ」が続いている。お膝元の九州電力川内原発(薩摩川内市)は最も早く再稼働が認められる可能性がある。いつもは十数人のこぢんまりした集まりだが、13日は全国に呼び掛けたところ、東京や大阪、福島などから700人(主催者発表)が集まった。官邸前で100回を超えた「金曜日の声」は、全国に広がり横のつながりも生まれている。
 「再稼働やめろ」「川内原発動かすな」。午前9時、鹿児島県庁前に色とりどりののぼりやプラカードが掲げられた。「川内原発は火山の噴火、活断層などで危険」「県の避難計画は不十分」。マイクを握った人々が口々に訴える。いつもの金曜デモは夕方だが、この日は県議会初日に合わせ、朝から始まった。
 101回目を迎えたデモ。普段のデモの中心となっている「かごしま反原発連合有志」代表の岩井哲さん(67)は「官邸前に倣って始めた。毎週金曜日にデモをすると全国と歩調がそろうし、続けることで運動にリズム感が出る」と話す。 (中略)
川内原発がある薩摩川内市から駆けつけた鳥原良子さん(65)も五、六人の仲間と地元で金曜デモをしている。「しがらみで声を上げられない市民が多い。私たちが街頭に立っていれば、声を掛けるなどして、反対の意思表示ができる」
この日はルポライターの鎌田慧さんの姿も。参加者らは県庁前で声を上げた後、近くにある九州電力の支店へ行進。市内の繁華街でも再稼働反対を訴えた。
 東京の経済産業省前にある脱原発テントの中心メンバー、淵上太郎さん(71)も参加した。「金曜デモに行けば、いつでも誰でも原発反対の意思を示せる。官邸前も人は減ったが、今でも初参加の人を見かける。続けていくことが大切だ」  (6月14日東京新聞より

.. 2014年06月16日 08:20   No.746006
++ 小坂洋右 (幼稚園生)…1回       
本の紹介 ルポ『原発はやめられる―ドイツと日本』
 |  (寿郎社)
 └──── 

☆ルポ『原発はやめられる―ドイツと日本』
        (小坂洋右 著/寿郎社 本体価格1,700円)
 読み応えのある本です。帯書きの文と目次(序章〜第10章)を紹介します。

【帯書きの文】
 この地震国で原発に対する100パーセントの安全対策は不可能だ。地震・津波以外にも想定されうる数多くのリスクがある。それでも原発を持ち続けるのか―福島第一原発事故後、その議論はされてもしかるべきだった。いや、今でも日本で議論されなくてはならない最重要課題は「地震国の日本で、これからも原発を使い続けるかどうか」という命題であるはずだ。ドイツに倣えば、「人類は社会的、倫理的、生態学的に原発を許容できるのか」という問いにもなろう。だが、そうした根源的な問題を日本政府は議論してこなかった。原発事故から2年経っても本質的な問題を避けたまま、今日に至っている。では同じく原発事故を起こした27年前の旧ソ連はどうだったのか(本文第10章より)
 序 章  1992年、ベラルーシで
 第1章  倫理委員会で決めたドイツの脱原発
 第2章  社会学者を訪ねてドイツへ
 第3章  科学文明のリスク―チェルノブイリの教訓
 第4章  福島第一原発事故という人災事故
 第5章  モラルが崩壊する時
 第6章  未来のつけ
 第7章  ドイツエネルギー転換の現場
 第8章  熱い住民運動、中立の専門家
 第9章  福島―コミュニティの分断と生命圏の痛み
 第10章  日本の進むべき道
 終 章  前福島県知事・佐藤栄佐久さんとの対話

※寿郎社は北海道の出版社です。「スペースたんぽぽ」でも取り扱っております。「スペースたんぽぽ」で講座受講の際などに展示本をご覧ください。

.. 2014年06月16日 08:28   No.746007
++ 柳田 真 (中学生)…30回       
川内原発の再稼働阻止めざして多くの活動
 |  3日間、多彩な行動をやりぬいて充実した気分
 └──── (たんぽぽ舎)

○6月12日(木)から14日(土)の3日間、九州鹿児島県での川内原発の再稼働阻止の行動−多彩な行動−が成功履におこなわれた。疲れたが、“行って、闘って、良かった”内容でした。その3日間の要旨の報告。
○12日(木)午後、東京を中心に120名が飛行機で出発。鹿児島県庁前で、東日本実行委員会の主催で記者会見と集会を開く。地元や全国の参加者も含めて200名弱。実行委員会を代表して渕上さん(経産省前テントひろば)が「“川内原発の再稼働を阻止する”東日本の人々の固い決意を示しに来た」と発言。地元や全国各地の“川内原発再稼働阻止”への発言が続きました。
○13日(金)、鹿児島県議会の開催日、県内90団体のよびかけで早朝から県庁前に集まり、議会傍聴と伊藤知事と県議会各会派あての要請書提出行動をおこなった(1000名)。
 福島県大熊町から避難している木幡ますみさんが福島の惨状を訴え、鹿児島をそうさせてはならないと訴えた。集会後、九州電力へのデモをおこない、流れ解散。
○午後3時からは、再稼働阻止全国ネットワークと鹿児島反原発連合による「川内原発再稼働阻止をめざす全国相談会」が開かれた。地元と全国から115名が参加し、基調素材提起(柳田)と全国からの発言、広瀬隆さん、鎌田慧さんからも助言と発言があった。
○午後4時から6時、天文舘で一大情宣活動。東日本実行委と現地から80名が参加し、2種類のビラ(東日本実行委作成と鹿児島反原発連合有志作成)4000枚余が足りなくなるほど。受け取りも良く、川内原発反対の潮目が良い方向へ変わってきていることをビラ配布参加者が実感した行動でした。(3・16鹿児島1万人集会でも潮目の変化を実感)
○夕方は、交流・懇親会。130名が参加し、全国各地と現地と東日本実行委のメンバーの3グループが互いに交流・こんしん。たんぽぽ舎有志の「ドンパン節」も好評。
○14日(土)は、川内原発ゲート前抗議。川内原発ゲート前で220名が参加し記者会見と抗議集会・抗議文提出。ものものしい警備でPR館は臨時休館、ゲート前は半分以上使えぬ状況。記者会見では9人が発言。集会では原発現地を中心に10人余が発言。抗議文申し入れは、地元や阻止ネットなど数団体。
○3日間、忙しい中にも充実した行動でした。交流会での最後のコールを紹介します。
 九州電力、またやってくるぞ  もっとおおぜいでくるぞ
川内原発を止めるぞ! 止めるぞ! 止めるぞ!

.. 2014年06月17日 07:53   No.746008
++ 冨塚元夫 (中学生)…48回       
なぜ最も危険な川内原発が再稼働第一候補なのだ?
 |  鹿児島県定例県議会初日に傍聴し伊藤知事の冒頭説明を聞きました
 |  事故が起きたら福島第一の場合八割ないし九割が海に落ちた放射能が
 |  川内原発の場合は九州、四国、西日本から日本全体に飛んで行く
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

 6月13日(金)は、定例県議会の初日で伊藤鹿児島県知事の冒頭演説を聴くために多くの人が朝早くから傍聴券を求めて並びました。実行委員会から東京組の傍聴者は20人にしてほしいという話しがあり諦めかけましたが、運よく傍聴できました。
 知事の提案説明は所信表明演説のようなもので、国の経済から始めて、県の経済一般や農業、漁業、医療、介護、防災などなどと続いて原発も簡単に言及されました。集会実行委員会は事故時の住民の避難計画について、県の計画の杜撰さを指摘し、質問に答えるよう要望していました。しかし知事は質問に全く答えず、傍聴者は肩すかしくらいました。 議会はたった35分で終わりました。傍聴者はフラストレーションがたまりましたが、退場する時、「川内原発再稼働は絶対しないで下さい」と口々に叫びました。議場では静粛にするよう、県職員から何度も注意を受けてはいました。
 多くの人が伊藤知事の提案説明を聴くため県議会を傍聴した理由は、知事に抗議するためです。原子力規制委員会が川内原発を再稼働の第一候補に選んだのは、安全対策が最も進んでいるからではありません。免震重要棟は建設中です。フィルター付きベントは建設が始まっていません。両設備を備えていた東電福島第一で過酷事故を止められなかったのです。川内原発は全く欠陥だらけです。また九州電力の地震評価・対策は極めて不十分です。昨年政府の地震調査委員会が厳しく批判しました。火山灰・火砕流の評価対策もでたらめです。多くの学者に批判されています。
 ただ県知事がなぜか九州電力の経営を心配して、再稼働に前のめりであるために再稼働しやすいという理由のためです。事故が起きたら、福島第一の場合八割ないし九割が海に落ちた放射能が、川内原発の場合は九州、四国、西日本から日本全体に飛んで行くのです。川内原発の再稼働は絶対に認められません。

.. 2014年06月17日 07:58   No.746009
++ 吉田照勝 (幼稚園生)…2回       
川内原発再稼働阻止 鹿児島・川内現地行動に参加して
 |  川内原発に近づくと有刺鉄線が張り巡らせてある
 |  また監視カメラが威圧している
 └──── (たんぽぽ舎会員)

 鹿児島県庁は、パルテノンを思わせるほど威厳のある建物、プロメテウスの火を守る宮殿のようである。1,000名の声と幾多ののぼり旗が、県庁に向けて川内原発再稼働反対を訴えた。川内原発は、茶畑や田植えを終えた水田、水を張ったままの田んぼはキラキラと輝き、海、河川、自然の息吹、大地の営みを感じる山間にある。
 川内原発に近づくと、山肌をうねるような真新しいフェンスが続く、その上に円筒状の有刺鉄線が張り巡らせてある。また監視カメラが威圧している。一部には敷地内が見えないように、鉄板を建て、築山を高くしている工事現場も見られた、何をそんなに守っているのだろうか。
 日本の原発はすべて海に面している、原発からの大気は拡散し、7度上昇した温排水は大量に海に流れ続けるのだ。環境破壊は放射性物質だけではない。5月に浜岡原発のPR館を見学した。排水温は、7度の上昇だけで、海水環境・魚、海草生物には変化ないことを特に強調していた。元鹿児島大学理学部助教、橋爪健郎氏によると、気温の3倍程度の影響を海の生物にあたえる。つまり、海水温1度上昇は、気温の3倍程度上昇に匹敵する。その比率で考えると、7度上昇は21度上昇に相当する。魚にすれば火傷をする温度変化である。
 今年の4月12日のTBS報道特集で川内原発が止まってから、海草ひじきが岩に生えてきて元の海になってきている、原発のなかった海が戻ってきていると報道があった。原発からの排水は、生きた海水が死んだお湯になって海に流し出ていると漁業関係者のコメントだった。
 川内原発PR館は土曜日だというのに急に休館。毎週土曜日は休み?と警備員に聞くと、「今日は休みです」感情のない声が返ってきた。
 原発ゲート前で、福島原発事故被災者の木田さんの発言は、福島の実情、放射性物質に汚染された山、川、田んぼ、空の悲惨さを、感性豊かな方言で、人の心で訴えていた。警備員、警察官の無機質な声とはあまりにも対照的である。豊かな大地と母なる海を汚染し、雑草の生い茂る田畑、汚染水の漂う不毛の海にしてはいけない。
 電力会社だけの地球ではない。生命の大地を守るために全ての原発を再稼働させてはいけないと再認識した。

.. 2014年06月17日 08:28   No.746010


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