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■--政府は大事故が起こり得ることを知りながら
++ 広瀬 隆 (小学校中学年)…19回          

今回の答弁書は初回より一層ひどくなって、政府は何も答えない
 │  「政府は大事故が起こり得ることを知りながら、再稼働する」という回答になった
 │  遅くなりましたが、原発立地自治体住民連合からの中間報告です。
 
○先月、4月30日に「原発再稼働に関する再質問主意書」に対する日本政府の再度の答弁書を受け取ったが、今回の答弁書は初回より一層ひどくなって、政府は何も答えない、という態度に出てきた。それもそのはず、われわれが「政府は、原発事故は百パーセント発生しないということを原発立地自治体の住民に保証するのか、それとも、保証できないまま原子力発電所を再稼働するつもりなのか」と、YESかNOの形で尋ねたのだから、答えられるはずがない。無回答、つまり「政府は大事故が起こり得ることを知りながら、再稼働する」という回答になったのだ。
○耐震性はどうかといえば、再稼働トップと報じられる鹿児島県の川内原発についても、「日本政府は川内原発および審査中の原発の耐震性について、答えられる数値を持っていない」と回答したのだ。
○さらに、高レベル放射性廃棄物の最終処分場がない現状で、再稼働すれば、高温の使用済み核燃料の危険性にさらされるので、最終処分場の確保の日程を尋ねた質問には、「最終処分場の確保ができないまま再稼働する」と回答する内容であった。安倍晋三本人は、たびたび「火力発電の燃料費増加が負担になっている」と公言し、国民を原発再稼働に向けて恫喝してきた。そこで、1ワットの電気も生んでいない原発出費額と、火力燃料費増加額を比較し、いずれが国民に高額負担かと、小学生でも答えられる質問を尋ねたが、「答えられない」という。なんと、根拠のないデマだった、と白状したのである。
○恥も外聞もないとはこのことだが、現在、この「無回答答弁」に対して、原発立地自治体住民連合の議員さんの怒りの声を集めています。それを、こちらから報道界に知らせ、報道界が立ち上がって日本国民に報道することが、一番重要なことです。
連休が入ったので遅れましたが、この怒りの声がまとまってから、再度報告させていただきます。
.. 2014年05月12日 11:48   No.732001

++ 相沢一正 (幼稚園生)…3回       
いま私たちは大事な岐路にたつ、原点に立ち戻って考えよう
 │  ベント装置を設備しなければならないような原発は有害であり不必要
 └──── (茨城県東海村・村議会議員)

○原子力規制委員会の審査とは何か
 福島原発事故がもたらしている事態から本質的なことをわきにおいて、原発を重要なベースロード電源と位置づけ将来にわたって維持し、「もんじゅ」の延命を図ることで従来の核燃料サイクル政策も事実上続ける、国の「エネルギー基本計画」が決定された。3.11の後に、この原発事故は文明論的な転換の契機として受け止めなければならないと、脱原発が熱く語られ続けられて3年過ぎた今の現実だ。日本という国はこんな国だったのか。
 一方、原発再稼働に道を開く原子力規制委員会の審査が進む。そのなかで明らかにされてきていることは、規制基準をクリアしても原発事故は起こるということだ。その対策として閉じ込めていた放射能を放出する、ということが当然のこととして語られている。そして事故が起こった後の「被曝なしの避難計画」作成という無理難題を自治体に押し付け、規制委員会は一切関知しないという。つまり、規制委員会の審査は事故が起こることを前提にし、事故が起こった場合には住民の被曝は当たり前とし、福島原発事故が明らかにしたように「故郷に帰れない」という事実も暗黙に前提しているということである。そのような審査がどれだけの意味を持ちうるのだろうか。
○私たちに「約束」していた安全とは何か
ベント設備とはありていに言えば放射能を人為的に放出することではないか。そんな安全思想を認められるか
 改めて原点に戻りたい。いくらフィルターを着けると言ってもベント設備を設けようとする国や電力会社の安全思想そのものを問う必要がある。ベント設備とはありていに言えば放射能を人為的に放出することではないか。そんな安全思想を認められるか。原発は五重の壁を作って放射能を外には絶対出さない、その壁の最後の砦が格納容器だと彼らは言って緻密な設計をしてきたはずだ。事もあろうにその格納容器に穴をあけると言うのだ。放射能を閉じ込めるという機能を否定して放射能を放出することで安全を保つという全く正反対の安全思想がここにはある。これは、福島原発事故によって原子炉の過酷事故を仮想ではなく「必ず起こる」ものとして考えないわけにはいかなくなったからである。
 ベントするということは住民に大量被ばくを強要するということに他ならない。ベント装置を設備するという事は住民の大量被ばくを前提とするということだ。 大量被ばくを認めてまで何で原発を動かさなければならないのか。ベント装置の設備問題は放射能の「閉じ込め」を「解放する」という、安全思想の大転換であるし、大量の住民被曝を前提とするのだから、そもそも原発を認めるべきか、認めないかの国民的議論をしなければならない。再稼働の条件だなどという矮小化された問題ではない。公平にいってそのように言いうると思うが、私たちは勿論、大量被ばくを容認してまで原発を許すようなアホではない。ベント装置を設備しなければならないような原発は有害であり不必要なのだ。福島事故がそのように考える合理性を与えているのである。
(あいざわ一正ニュース31号・2014年4月号より)

.. 2014年05月13日 08:12   No.732002
++ 金子やよい (小学校中学年)…16回       
5月9日第101回首相官邸前抗議
 │  思い切ってスピーチしてみました。
 └──── (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア )
 
 すごい雨だったらしい。雷も鳴ったとか。私はバスで熟睡中だったので、何も知らず、「路面が濡れてるなぁ」ぐらいで、官邸前は、爽やかないい天気、多分これは晴れ男Yさんの、パワーだろうな。などと思いつつ、今日も抗議行動が始まり、徐々に人も集まってきました。コールの合間のスピーチ、ここ官邸前では1分に制限されてるけど、1分って話したい人には、短いのだろうけど、私みたいな話がまとめられない人間にとっては、長い様な気もするし、何話したらいいか分からないけど、とりあえず挑戦してみました。「スピーチする方いませんか」の声に、思い切って手を上げ、マイクを渡されたけど、「安倍晋三さぁん、あなたは、大メディアとか、国営放送」あれ?あの某有料テレビ局は国営じゃなかったな、と、思い直し「国営みたいなテレビ局で、原発の報道させなくしてますよねぇ」おっと、こんな言い切っていいんだろうか、など上がりっぱなしで、要するに、メディアをいくら操っても、真実は浸透していくと言いたかったけど、あんまり上がりすぎて、何話したか、よく覚えていないという体たらくです。情けない…。途中こんなボロボロの話しでも

.. 2014年05月13日 08:23   No.732003
++ 野村昌平 (小学校低学年)…5回       
キンカン(金曜日 官邸前抗議行動)のお便り
 │  警備車輌移動―その四(4月25日 今回も警備車輌が邪魔をしている、腕章の係員からの申し入
 |  れで3台の車輌が何処かに移動する、以後5月2,9日「希望のエリア」に車輌の駐車なし)
 └──── (江戸川区)

・5月9日―官邸前の茱萸(ぐみ)坂で「道交法を守れ、自転車は横断歩道を渡りなさい」、と2人の機動隊員に自転車の走行を止められる。
○経過:議事堂の周りは坂道があって私には自転車の走行に息切れがするので車道の中央分離帯の切れ目を利用してUターンを毎度繰り返してきた、走行中を強引に止められるのは今回が初めてだ。腕章の係員が2人、自転車の同行者、よく分からない人が数名、抗議行動の人が集ってワアー、ワアーとなったがまともな話し合いとはならず走行を再開、今度は横断歩道をUターンして制止位置にきたら抗議行動の人が拍手をしている、私のことだと気付くのにチョット間があった。
 この後、国会前でも1人の機動隊員に声を掛けられた、「・・・危険ですから・・・、見てみぬふりは税金泥棒といわれますからね・・・」 機動隊員にもいろいろな人がいます。
○これから:様子を見ながら中央分離帯の切れ目走行を続けます。制止されたら、「切れ目の目的は、制止は道交法の何条に相当するのか、私たちの抗議行動を如何おもっているのか、遊び半分で自転車走行をしているのではない」ことをグダ、グダと話したいと思っています。機動隊員は日替わりで交代しますから2度と会うことはないでしょう。


.. 2014年05月13日 08:51   No.732004
++ 木村雅英 (小学校高学年)…29回       
原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会! その2
 |  「原子力規制委員会設置法」と衆参両院付帯決議を守れ
 |  推進側の論理に影響されずに
 |  「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全」をせよ!
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

○ 2012年夏、毎週のように十万以上の人が首相官邸前に集まり、大飯原発ゲート前阻止行動が行われ、一方、パブコメや全国の公聴会を受けて、野田政権が2030年原発ゼロの「革新的エネルギー・環境戦略」を決定した、この年の6月に成立した「原子力規制委員会設置法」には、脱原発世論を受けて衆議院12、参議院28の決議文が付加された。 こちら
 設置法の目的は「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全…に資する」ことである。今の東電福島第一原発(以下イチエフ)の状況を考えれば、この目的に照らしても、今規制委がなすべきことはイチエフの放射能汚染水対策と廃炉化に専念することである。
 更に、衆議院付帯決議1にあるように「原子力規制行政に当たっては、推進側の論理に影響されることなく、国民の安全の確保を第一として行う」べきである」。参議院付帯決議5「独立性、中立性の確保」をするべきである。
○ にもかかわらず、規制委は電力会社と癒着し推進側の論理に強く影響されている。
 例えば、規制委発足後半年も経たないのに規制庁トップ名雪審議官が日本原電と秘密会合をして報告書案を事前に手渡し、おまけに訓告処分としながらノーリターンルールに反して文科省に戻し山形大教授に天下りさせた。
 例えば、田中委員長は広瀬東電社長や自民党議員とは何度も面談しながら、住民の安全を重んじる新潟県泉田知事とは全く会わない。
 また、大胆な仮定を置きながらモデル検証もしない拡散シミュレーションによりUPZ30kmを押し付けた。これは、イチエフ事故では40km近くも離れた飯館村にまでプルーム(放射能雲のかたまり)が到達したことに反し、米国が80km圏外に出るように指示したことと矛盾する。
 これらは、規制委が「推進側の論理」に影響されている証拠だ。とても、「国民の安全の確保を第一として」規制行政しているとは言えない。
○ 付帯決議にも拘わらず委員長を含め3人は「原子力ムラ」から。国会承認が5カ月も遅れた現原子力規制委員会は、設置法の目的と衆参両院の付帯決議を無視して、川内原発をはじめとする既存原発の再稼働にまい進している。

☆《事故情報編集部より》
 5月14日の全国統一行動は、原発現地と東京の全国14カ所でおこなわれた。
 伊方…14名、東京…62名、青森6名、他は続報。


.. 2014年05月15日 08:29   No.732005
++ 山田純一 (幼稚園生)…1回       
5/14全国一斉、原子力規制委、各原子力規制事務所申し入れ行動の報告
 |  泊、青森、福島、横須賀、浜岡、柏崎刈羽、東海大洗、志賀、敦賀、
 |  島根、伊方、玄海、川内の13箇所の規制事務所に同時に抗議、申し入れ行動
 └──── (再稼働阻止全国ネットワーク)

○ 5月14日(水)、六本木の原子力規制委員会に対し12時より、再稼働阻止ネットワークを中心にして、市民62人が規制委員会申し入れ行動を行いました。
 安倍政権は原発を、「主要なベースロード電源」と位置付け、全国の原発再稼働をもくろみ「エネルギー基本計画」を策定しました。
 安倍政権は規制委員会の規制基準を「世界一厳しい規制基準」「安全な規制基準」と繰り返し発言し、多くのマスコミもその言動を繰り返し報道しています。 しかし規制委員会の山下俊一は政府の規制委員会への責任押し付けに対して、「安全の為の基準ではない」と「規制基準」と「安全性」との関係を否定しました。
 福島原発過酷事故の原因さえ明らかにされないまま、誰の責任に於いて原発の再稼働がされるのでしょうか。福島原発事故の責任はどこに行ったのでしょうか!
 今、規制委員会は、薩摩川内原発の再稼働を八月、九月の第一の再稼働目標にしています。しかし川内原発は細部の施設審査以前に桜島等の火山活動、多くの活断層の中の原発であり、「原発立地」としても不適格原発なのです。
○ 14日、規制委員会抗議行動と共に全国22箇所の原子力規制事務所の内、泊、青森、福島、横須賀、浜岡、柏崎刈羽、東海大洗、志賀、敦賀、島根、伊方、玄海、川内の13箇所の規制事務所に同時に抗議、申し入れ行動をしました。
 このような行動は初めての試みであり、「再稼働阻止全国ネットワーク」の大きな成果と言えるでしょう。
○ 東京では規制委員会に対して、川内現地の、かごしま反原発連合有志、福島原発事故緊急会議、再稼働阻止全国ネットワーク、青森の大間原発に反対するグループ、敦賀原発等の福井県原発に反対するグループの各申し入れ書を読み上げ、担当広報官に手渡しました。その後、台湾現地で原発に反対する運動の報告を水戸喜世子さんから受け、6.13鹿児島県庁包囲行動を次の目標として、抗議のシュプレヒコールと共に抗議行動を終了しました。

.. 2014年05月16日 08:06   No.732006
++ 東日本決起集会実行委員会 事務局 (幼稚園生)…1回       
来月13日(金)
 │ 川内原発再稼働阻止・鹿児島応援ツアー 参加者募集(100名)
 └────(川内原発動かすな!)

6月13日の鹿児島県議会包囲行動を中心とする、川内原発再稼働反対の現地
行動は次のような行程です。出発は12日(木)、帰着は14日(日)です。

・往路 6月12日(木)12時、成田空港集合
 (14時30分発、ジェットスター鹿児島空港行きに搭乗)
・6月13日(金)朝、県議会(県庁)包囲行動、その他様々な活動を企画し、
 多くのかたが参加できるようにする予定(川内原発現地視察も検討中)。
・復路 6月14日(土)13時、鹿児島空港集合
 (14時45分発、ジェットスター成田空港行きに搭乗、16:35 成田着 解散)

◇参加費用:1万円(往復航空券と2泊3日(12日・13日)の宿泊費)
 次の申し込み方法で参加されるかたの特別料金です。事前に、参加者本人の
 氏名・年齢・連絡先が必要です。キャンセル、変更は極めて限られたものに
 なりますので、あらかじめご了解下さい。
◇食事、空港までの移動費用、現地での移動費用等は自己負担でお願いします。
◇申込期限 5月23日(金)まで。人気ツアーのため、早めに申込みを!
 申し込み詳細
 こちら
◇問合せ 川内原発動かすな!東日本決起集会実行委員会 事務局
 saikadososi@gmail.com 電話 070-6472-1947、090-3919-0604

※実行委員会の構成団体の担当者は、申込書と参加料金を実行委員会会計に
 渡してください。 領収書は紛失しませんよう。出発当日、成田空港で確認
 出来るようにしておいてください。

*参考:鹿児島空港→鹿児島市内1250円(リムジン、片道)、東京駅→成田
 空港900円(格安リムジン、片道。要予約)


.. 2014年05月19日 08:19   No.732007
++ 堀内美鈴 (小学校中学年)…15回       
今週(5月14日)の伊方原子力規制事務所への申し入れ報告
 │ 二度と、どこにも悲惨な原発事故が起こらないよう、
 │ これからも力を合わせて原発を止め続け、廃炉にしましょう!
 └────( 伊方原発現地から)

5月14日、伊方原子力規制事務所へ申し入れを行いました。参加者は5団体と
個人あわせて14名。−八幡浜・原発から子どもを守る女の会、伊方原発反対八
西連絡協議会、原発さよなら四国ネットワーク、伊方原発50q圏内住民有志の
会、再稼働阻止全国ネットワーク「伊方の家」。

規制事務所の会議室を訪ね、野中所長と鶴園副所長に対し、5団体からの申し
入れ書等を読みあげ、柏崎刈羽、広島、ほか個人からの申入書とあわせて提出
しました。その後、所長、副所長と質疑応答をした際、参加者から、
 1.提出された申し入れ書を原子力規制委員会の各委員に届けること
 2.伊方原子力規制事務所所長あての申入れに対し文書での回答を求めました。

1.については伊方原子力規制事務所に連絡して確認したところ、本庁から
「受け取りました」と連絡を受けたとのことです。2.についてはまだ連絡を
待っているところです。回答がありましたらお知らせいたします。

当日、全国各地で申し入れに参加された皆さま、お疲れさまでした。
皆さまのことを思い浮かべながら、伊方でも申し入れました。

.. 2014年05月19日 08:33   No.732008
++ 清水 寛 (幼稚園生)…2回       
フクイチ事故は「原発は日本を滅ぼす」ことを教えている
 |  「美味しんぼ」(漫画)の鼻血を出す場面を「風評」と批判する
 |  福島県知事はおかしい
 └──── (たんぽぽ舎会員)

  県民を放射能汚染地域に戻して健康被害がでた場合に責任が取れるのか。取れはしない。被害がでないように安全な場所に避難させ、そこで生活できるように支援することが知事の役割ではないでしょうか。
 チェルノブイリでは5年ぐらいを経過して、小児甲状腺ガンが多発していることが明らかになった。
 3・11のフクシマ原発事故において放射能が日本列島にまき散らされ、フクシマ原発周辺の放射能汚染はチェルノブイリの事故での重汚染地域よりも濃度が高い値も出ているようである。チェルノブイリでも鼻血の事例があり、放射能の影響かも知れない鼻血は「風評」ではなく、「実際にあったこと」である。知事が被害を小さく見せて、基準値を引き上げた汚染地へ県民を戻そうとしているが、県民の安全を重視していたら、そのようなことはできないはずである。
 そのようなことをするとしたら県民に無責任な知事である。
  「放射能から命と国土を守り、平和憲法を守り活かす情報発信No21」より

.. 2014年05月20日 11:23   No.732009
++ 槌田敦 (中学生)…31回       
鼻血は、ベータ線被曝の結果
 |  ベータ線は、鼻腔の粘膜を小範囲で高密度に被曝させ、粘膜が破られて鼻血となる。
 |  広島と長崎の被曝者は鼻血で苦しんだ。
 └──── (元理化学研究所研究員)
 
○美味しんぼの連載記事「福島の真実」(週刊ビッグコミックスピリッツ誌)が大問題になっている。石原環境大臣が「不快だ」といい、安倍首相が「根拠のない風評」としたことで政治問題となった。政府の介入は、発行元小学館を震えあがらせ、詫び状を書かせた。
 放射能と鼻血の問題は、原爆症に始まる。広島で被曝治療をしてきた肥田医師は、「福島の真実24」で述べていられるが、広島と長崎の被曝者は鼻血で苦しんだ。しかし、占領軍は、その因果関係の発表を許されなかった。そして、この方針を引き継ぐ日米合作の放射線影響研究所も、原爆と鼻血の因果関係をタブー視し、原因不明とする。
 この流れをくんで、放射線防護学の御用学者たちは、1シーベルト以上被曝すると血液中の血小板が減り、鼻血が出やすくなるが、それ以下では鼻血は出ないと主張する。
 福島原発事故で多数の鼻血患者が出たのは事実である。しかし、被曝線量が少ないので、御用学者にはこの事実を説明できない。そこで彼らは自ら説明できないことにいらだって、事実そのものを「科学的にありえない」と否定することになる。
○事実を説明しなければ科学者として失格である。ところで、これら失格御用学者のいう被曝とは、ガンマ線被曝であって、その範囲ならば彼らの言う通りかも知れない。しかし、矢ケ崎琉球大学名誉教授も「福島の真実24」で述べていられるが、物理学者ならば放射線にベータ線(電子線)があることに注目する。
 セシウム原子などを含む土埃が風で運ばれてこれを吸い込むと、鼻腔に沈着しベータ線を放出する。ベータ線は飛行距離が短く、鼻腔の粘膜を小範囲で高密度に被曝させることになり、粘膜が破られて鼻血となる。
 この症状は、日光による紫外線被曝と似ている。まず、皮膚が日焼け状態となり赤くなり、次にただれる。粘膜ならば破れて鼻血になる。この症状には個人差があり、赤くなっても回復することがある。
 その場合は、耐性ができて次の被曝があっても赤くはならず、黒ずむだけである。その人は幸福であって、その後は鼻血はない。現在の福島県民の多くはこの状態にあると思われる。しかし、この事実にはふたつの重要な問題がある。
○ひとつは、この耐性のない子供や福島を訪問する県外の者の危険である。外出するときは、セシウムを含む土埃を吸わないように、四季を問わず花粉マスクが必要である。そして子供のいる家庭の居間、学習室、寝室には、空気清浄器が必須であろう。その費用は東電に請求する。ホテル滞在の場合は空気清浄器の有無を確かめるとよい。
 もうひとつは、鼻にはいったセシウムは肺に流れ込み、血液で全身に配られ、内部被曝の原因となる。福島の人達は、食事だけ被曝管理しても無駄であることを理解する必要がある。これは風評被害ではない。土壌の高汚染地域という事実の問題である。
 最後に、福島と鼻血について、武田中部大学教授のショート論評(5月10日)を全面的に支持する。小学館は美味しんぼ連載最終打ち切りの「福島の真実24」(5月19日発売)で、武田教授に詳細な論評をなぜ求めなかったのか、おおいに疑問である。


.. 2014年05月21日 07:55   No.732010


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