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環境省が危険手当を大幅引き下げ | 命を削る被曝労働への評価がこれか └──── (たんぽぽ舎) 危険手当を国は大幅に引き下げた。日額1万円から6千6百円と、実に三分の二に切り下げている。
環境省が国直轄の除染作業に従事する労働者に支払う勤務手当(特殊勤務手当)を居住制限と避難指示解除準備区域について日額1万円から6,600円に引き下げた。この問題はしんぶん赤旗と朝日以外に目立った記事は見当たらない。朝日もベタ記事扱い。この国は、いったいどうなってしまったのか。 東京においては忘れ去られる避難住民と除染労働者、一方、国や電力特に東電の責任も忘れ去られようとしている。 環境省の引き下げ理由は「労務単価が増えている」という。作業員に払われる日当は下がっていないのだそうだ。そんなことあるわけない。 国土交通省が定める福島県の除染労働者の労務単価(日額)は、13年3月まで1万1700円、同年4月から1万5000円、今年2月から1万6000円と引き上げられてきて、これに特殊勤務手当を加えた1日の収入額 は、今年2月からは2万6000円になっているはずという。 しかし実態はかけ離れているという。これまでの単価引き上げは結果的に中間搾取されており、労働者の手元には届いていない。 そのような中、手当分を三分の二に削減すれば、その削減は確実に日当の減額として跳ね返るだろうことは想像に難くない。 福島第一原発の安全確保のために働く人々についても、このようなことが許されるならば同じことが起きる。いや、現実に既に宿泊手当などが削減されてきた。 労働者の健康と安全を守る義務がある厚労省と原発を推進してきた連合など労働組合の責任は大きい。
.. 2014年04月23日 08:03 No.721002
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