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鹿児島県の反原発団体は十六日、原子力規制委員会による審査が優先的に進められる九州電力川内(せんだい)原 発(同県薩摩川内市)の再稼働に反対する集会を鹿児島市で開き、「原発はいらない」と抗議の声を上げた。主催者によると、全国から約六千人が集まり、集会 後には市内を練り歩いた。 集会で、主催者側は「東京電力福島第一原発事故の原因がはっきりしないのに『安全な原発』を語ることなどできない。再稼働は到底許されない」とのアピールを読み上げた。 福島第一原発が立地する福島県大熊町から避難し、会津若松市の仮設住宅で暮らす木幡(こわた)ますみさん(58)は「住民は何も知らされず、三十分で行ける距離を半日かけて避難した。町にはもう帰れません。原発を再稼働させないでください」と呼びかけた。 北海道電力泊原発(北海道泊村)が見える距離にある岩内町の佐藤英行町議は「ここが全国の再稼働を阻止する一歩だ」と声を張り上げた。 原子力規制委は十三日、川内原発1、2号機の審査を優先することを決定。新規制基準に基づく再稼働が全国で最も早くなる可能性が高まった。 (3月17日より)
.. 2014年03月18日 13:01 No.707001
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