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■--30キロ圏でも何も言えず
++ 東京新聞 (社長)…593回          

 「大間」差し止め 函館市長に聞く
  フルMOX「危険だけ背負わされる」 事故前の基準で許可
  −全国からの応援支えに 「国にモノ申す」他自治体に波及も−

 電源開発(Jパワー)大間原発(青森県大間町)の建設差し止めなどを求め、北海道函館市がJパワーと国に対し、訴訟を起こす。自治体が原告となる原発差し止め訴訟は全国初だ。異例の訴訟は、他の原発周辺自治体に波及する可能性もはらむ。工藤寿樹市長は「住民と街を守る責任がある」と話す。(中略)
 函館市は原発事故の防災重点地域である30キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)にある。それにもかかわらず、原発建設や稼働の同意手続きに関与できない。電力会社と締結する原子力安全協定などの対象は、都道府県や立地自治体に限られている。(中略)
 大間原発の国による原子炉設置許可が、福島原発事故の前の旧審査基準によって出されていることも問題視し、その違法性を主張する。「原発事故前のいいかげんな審査指針で、許可が出されている。それに基づいて工事も再開している。そんな許可は無効だ」
 大間原発が使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜた混合酸化物(MOX)燃料を100%使用する世界初のフルMOX原発であることも、大きな不安要因だ。(中略)
 専門家の間では、毒性の強いプルトニウムを使うフルMOX原発の安全性を疑う意見が強い。
 工藤市長は「津軽海峡は国際海峡で、ほかの地域と比べ、外国のゲリラ船も入りやすい。世界一危ないフルMOXで、世界一テロに弱い原発ができあがる」と危機感を募らせる。
 (中略)
 「大間原発は、電力の需給にも関係がない。最低限、新しい原発は凍結すべきだというのは、多くの人が思っていることだ。福島の反省もなく、進めるのはおかしい」と安倍政権の姿勢を批判した。(中略)
 脱原発を主張する首長、首長経験者でつくる「脱原発首長会議」には、39都道府県の90人超が加入している。(中略)
 首長会議の事務局長で、元東京都国立市長の上原公子氏は「公園の遊具で子どもがけがをしただけでも大問題になる。それだけ自治体は一人の命に責任を持っている。原発こそ生死に関わる問題で、他の自治体も函館に続くよう呼び掛けたい」と話す。
 前千葉県我孫子市長の福嶋浩彦・中央大学院大教授は「自治体は国の出先機関ではない。地方のうねりが国を動かすケースもある。住民の立場に立ち、国に影響を与えることも、自治体の一つの仕事だ」と話した。
             (2月24日・こちら特報部より抜粋)
.. 2014年03月03日 09:01   No.698001

++ 毎日新聞 (大学生)…86回       
原因究明など経産省に要請
 東京電力福島第1原発の貯蔵タンクから極めて高濃度の汚染水約100トンが漏れた問題で、全国漁業協同 組合連合会(岸宏会長)は28日、赤羽一嘉副経済産業相に原因究明や風評被害の防止などを要請した。(中略)
経産省を訪れた岸会長は、赤羽副経産相との会談で、今回の汚染水漏れについて「一日も早く漁業を再開したい漁業者の気持ちを裏切ることだ」と厳しく批判。赤羽副経産相は「対策を積み上げてきたが、努力が一瞬で台無しになってしまい遺憾だ」と応じた。 
一方、地下水バイパスについて、岸会長は報道陣に「汚染水問題を一日も早く収束したいというスタンスは我々も同じ」と話した。 ( 2月28日 より抜粋 )


.. 2014年03月03日 09:42   No.698002
++ 毎日新聞 (大学生)…87回       
電力小売り参入活発
   自由化法案閣議決定 通信や商社など

 政府は28日、2016年に電力小売りを全面自由化することを柱とする電気事業法の改正案を閣議決定した。大手電力の地域独占体制となっている家庭や商店など小口向けでも利用者が電力会社を選べるようにするもので、今 通常国会での成立を目指す。16年の家庭向け電力小売市場(約7.5兆円規模)開放をにらみ、大手通信や商社は新規参入の動きを活発化させている。 (後略)
(2月28日 より抜粋)

.. 2014年03月03日 09:53   No.698003
++ 朝日新聞 (社長)…251回       
汚染水対応 「評価せず」83% 福島県民 共同世論調査
               (3月4日見出しのみ)


.. 2014年03月06日 08:28   No.698004
++ 朝日新聞 (社長)…252回       
再稼働一番狙う各社 優先審査の原発 中旬にも決定
  「基準地震動」の設定が鍵   (3月5日見出しのみ)


.. 2014年03月06日 08:37   No.698005
++ 東京新聞 (社長)…594回       
汚染水漏れも「事象」 規制委事務局「事故」と呼ばず

 東京電力福島第一原発の地上タンクから処理水100トンがあふれた問題で、原子力規制委員会の委員はこの件を明確に「事故」と呼んでいるのに、事務局は単なる出来事を指す「事象」と呼んでいる(中略)。
 3年前の事故発生当初、国も東電も会見などで「事象」を連発。福島第一で水素爆発が起きても、「なんらかの爆発事象が起きた」といった具合だった。国民に「事態を小さく見せようとしているのではないか」との疑念を抱かせた。
 今回の水漏れは超高濃度の放射性ストロンチウムを含む大量の処理水が敷地にあふれ、コントロールできない状態になった明らかな事故だ。田中俊一委員長は「今回の漏えいは明らかに事故(中略)」と断言。同委は今回、原因究明にとどまらず、東電の安全管理体制にまで踏み込んで調査する方針だ(中略)
 担当者は「事故と言い換えるのもやぶさかではない。処理水漏れを過小評価するつもりは毛頭ない」と強調した。(2月28日より抜粋)

.. 2014年03月06日 08:54   No.698006
++ 東京新聞 (社長)…595回       
安全神話の危険 鎌田慧 =本音のコラム=

 原発被災地の早期帰還を促進するため、政府は、放射線の不安を払拭する「放射線リスクコミュニケーション」をはじめる。低線量なら被ばくリスクは少ないとする教育である。「復興」とか「帰還」。大戦あとの混乱がつづいているようだが、福島原発事故から3年になる。
 いまも高濃度の放射能まみれの汚染水が、福島原発から太平洋に流出し、地球を汚染し続けている。それでも、政府はまたおなじ失敗を繰り返そうとしている。「原発は絶対安全」と政治家と官僚が強弁して、全国に原発を建てた。戦時中、政府は「焼夷弾なんか絶対怖くない」と新聞に書かせ「逃げるな、消火せよ」と命令した。これも安全神話だった。
 1937年に施行された「防空法」が避難を禁じて、市民を空襲にさらした。昨日の「こちら特報部」が、水島朝穂さんと大前治さんの「検証 防空法」(法律文化社)を紹介した。焼夷弾は「手袋をはめさえすれば手づかみでも処理できる」と新聞が書いたそうだ。
 放射能に汚染された地域でも除染すれば住めるようになる。低放射線のリスクは少ない。政府の2度目の安全宣言だ。
 地方都市への執拗な米軍空爆には、在庫一掃、生産ラインの維持という経済目的もあった。安倍政権がゴリ押ししたい原発再稼働は、設備投資資金の回収と輸出、人命犠牲の経済効果が目的である。(3月4日より)

.. 2014年03月06日 09:02   No.698007
++ 東京新聞 (社長)…596回       
原発事故や戦争 不条理描き続け 福島出身・清野さんが個展

 原爆や原発事故、戦争…。人間がつくったシステムに個人の生命が脅かされる不条理をテーマに連作を発表している画家清野光男さん(67)=茨城県守谷市=の古典「福島から/福島へ」が埼玉県東松山市の原爆の図丸木美術館で開かれている。チェルノブイリ、広島と続けてきた創作は、2011年の「3.11」の原発事故を機に、図らずも故郷の福島にたどりついてしまった。
 =「故郷汚染 絶望的な怒り」= 埼玉の美術館で15日まで
 (前略)
 「何代にもわたって培われてきた福島の大地が、原発事故で一瞬にして汚染された。自分の肉体はフクシマの土からできている。汗水たらして働いた父親の姿を思い出すと、絶望的な怒りを感じる」(後略)
○丸木美術館:埼玉県東松山市 月曜休館 電話:0493-22-3266
○大人900円              (3月1日より抜粋)

.. 2014年03月06日 09:12   No.698008
++ 週刊女性 (幼稚園生)…1回       
月給120万円 原発規制委のアキレた仕事ぶり
  再稼働して本当に大丈夫なの?
  週1、最短35分の会議だけの《名ばかり常勤》

○ 春には原発が再稼働すると報じられているけれど、取材をしてみると規制委への不信はぬぐえない。元原発事業者がメンバーだったり、事務方の官僚が電力会社に情報を漏らしたり…。それでも再稼働へと話は進む。原発の安全性は、彼らの手にかかっているのに!!
 「この春から夏にかけ、再稼働が始まる見通しです。昨年7月に新しく作られた基準に照らし合わせて、適合するかどうか、9原発16基で審査が行われています。そのうちの6原発10基は、どれも審査に合格する見通しだと、19日に規制委が取材に答えている」と、全国記者。
 早ければこの3月に"合格第1号"が出る。3月といえば、3.11.そして福島第一原発の爆発事故から、ちょうど3年になる。(中略)
○ だが、給与は庶民感覚から大きくズレた額だ。「委員は"特別職国家公務員"という身分で、その月給は119万円8000円。会議が月3回だとして、1回の会議で約40万円を稼ぐわけです。年収は単純計算で1437万6000万円。さらにボーナスがある。保安院時代の委員は夏・冬合わせて526万円をもらっていた。(後略)

=原発事業者が副業として規制委員に=
○ (前略) トップである田中俊一委員長の経歴にも、金子教授は疑問を投げかける。
 「田中委員長はもともと、日本原子力研究開発機構の特別顧問。東海にも再処理施設を持っていた原発事業者でした。ほかにもいます。放射性物質に汚染された食品に関して安全基準を厳しくするべきでないと言っていた女性。原発推進の団体にカネをもらい講演会を開いてきた男性…。どの委員も、原子力ムラから脱しきっていない」(金子教授)
 さらに委員の下につく専門部会には"プルトニウムは飲んでも安全"と説く学者や、活断層があるという指摘を無視して"安全です"と繰り返した専門家がぞろぞろいる。(中略)
 委員も問題だが、事務をしている官僚たちも問題で、「保安院のころとほとんどメンバーは変わっていない。原発推進派に傾いている官僚も多く、昨年の1月には情報流出が起こっています。(中略)

=基準を満たしても安全とはいえない=
(中略)
○「規制委側は"基準を満たしたら安全ということでなく、あくまで事故を軽減するための基準だ"と言っています。消防署が町にあっても、火事自体はなくならない。事故を軽減させる装置があっても、原発事故自体の可能性はゼロにはならない」(後藤さん)(後略)(2014年2月11日号より抜粋)

.. 2014年03月07日 08:48   No.698009
++ 東京新聞 (社長)…597回       
さまよえる亡霊 本音のコラム 鎌田慧

 まるで「朕は国家なり」だな、と首相の尊大さにあきれている。400年前も前のフランス王のように勝ち誇っている。
 東京都知事選に勝つと案の定、安倍晋三首相は早速「集団的自衛権」の行使を容認する考えを強調した。調子に乗って「最高責任者は私」と言い放った。「閣議決定も思うまま」と考えているようだが、今は絶対王政の時代ではない。
 安部さん、「国権の最高機関は国会」(憲法41条)をお忘れですか。あなたは支配に都合の悪い事実が漏れるのを厳罰で防ぐ、「特定秘密保護法」の採決を強行した。
 憲法の番人・内閣法制局長官の首を自分の言うことを聞く人間にすげ替えた。「公共放送」NHK会長や経営委員会に、自分に忠誠を誓うメンバーを入れた。その上での「最高責任者は私」の傲慢発言だ。
 憲法を勝手に解釈し、「集団的自衛権の行使」は「必要最小限の実力行使」(戦争)に含まれると、首相が任命した「私的諮問機関」の北岡伸一座長代理が語っている。戦争を始める条件とは、「密接な関係にある国が攻撃を受けた場合」「放置すれば日本の安全に大きな影響が出る場合」などで、これでは、いつで も勝手に戦争ができる。
 戦後の平和教育は「マインドコントロール」だったとは、安倍さんの朕理論だ。祖父時代の亡霊が、まださまよっている。(2月25日より)


.. 2014年03月07日 09:09   No.698010


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