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■--東電の人達!聞いていますか?
++ 金子やよい (小学校中学年)…11回          

    2月5日、東電本店まえ抗議にて
 ( たんぽぽ舎ボランティア)

 前回抗議行動から1カ月、雪にはならなかったものの東電本店は、冷たい冷たい風が吹きすさんでいた。あまりの風の冷たさに、何時もなら本店正面にズラリと並ぶ人達が、今日は、ホテル正面側にかたまっている。本店正面は、2、3人しかいないそんな中、一際風の強い所、強風にあおられる旗を踏ん張って持っている人がいた。さっきスピーチしていた「神奈川の商店のオヤジ」さんだ。オヤジさんはこう言っていた。

「商売は、お客様との信頼関係が大切でしょう!あなた方東電はあんな事故を起こしておいて、信頼を裏切ってその上まだ私達をだまし、脅し、再稼働しようとしている。それが、エネルギーという大切な商売をする、大企業のやることですか?? 大切なことは、お客様を裏切らない。こんな小さな商店のオヤジにもわかることが何故わからなのですか!」

ホント、東電の人達は、この風のように冷たい人達なのか?自分の利益しか考えない人達ばかりなのか?そうではないでしょう? 優しいぱぱ、ママ、おじいちゃん、おばあちゃんも沢山いるでしょう?どうか、福島の子供達を自分の子、孫に置き換えて考えて!仮設で暮らすお年寄りを、自分の父母に置き換えて考えて!下請けで働く人を自分の大切な人に置き換えて考えて!そしたら、きっと答えはただ一つですよ!
.. 2014年02月10日 08:01   No.689001

++ 日刊ゲンダイ (小学校高学年)…28回       
舛添要一が税金使い込み
 元側近議員が怒りの告発! 舛添氏「税金で借金返済」疑惑
 政治資金を家賃に…

 「公金である政党助成金が(舛添氏らの)不透明な借金返済に消えた疑いがあります」―。都知事選に立候補している舛添要一元厚労相(65)の元側近議員が怒りの“告発”だ。舛添の「政治とカネ」疑惑を日刊ゲンダイ本紙に激白したのは元参院議員の矢野哲朗氏(67)。10年に舛添が立ち上げた「新党改革」の代表代行だった。元側近が暴露した舛添の正体は、都知事の資質どころか人間性すら疑われる。
 新党改革時代の舛添の不透明なカネの動きが発覚したのは1月下旬のこと。大新聞・テレビは一切報じないが、新党改革が銀行から借りた2億5000万円について、いずれも税金が原資の政党助成金や、所属議員の数に応じて支給される「立法事務費」で違法に返済したのではないか、という疑惑だ。
 さらに舛添は、代表を務める複数の政治団体事務所を自宅に置き、「家賃」として妻が社長の「舛添政治経済研究所」に3年間で総額約1500万円を支払っていた一連の疑惑について、矢野氏はこう憤りを口にするのだ。(中略)
「そもそも新党改革は結党以来、一度も総会を開かなかった。党の活動実態もほとんどありませんでした。(代表代行として)代表の舛添氏に口頭で『党の方針を決めるべき』と何度も総会の開催を求めたのに、まったく聞く耳を持ちませんでした」
■当選しても猪瀬前知事の二の舞い
 その後、党役員会の承認もないまま、党が2億5000万円もの巨額のカネを借り入れていたことや、不透明なカネの流れが判明したという。
「堪忍袋の緒が切れましたね。党の私物化ですよ。公金なのだから、きちんとした表の場で使途を明らかにしないといけないと思いました。そこで昨年2月から6月にかけ、複数回にわたって内容証明を送って党大会の開催や会計の公表を求めたのですが、舛添氏は一切応じませんでした」 (中略)
 「(舛添の都知事選立候補は)何を考えているのかと思いますね。仮に都知事になったら、この疑惑は都議会で必ず追及されますよ。前任者(猪瀬直樹)と同じ事態にまたなるわけです」
 舛添事務所に、この問題の見解をあらためて聞いたが、何の回答もなかった。
 今からでも遅くない。都民は賢明な判断を下すべきだ。 (2月7日「日刊ゲンダイ」より抜粋)

.. 2014年02月10日 09:29   No.689002
++ 柳田 真 (部長)…189回       
都知事選の最中でも、東電本店抗議の参加者が増えた!!
 |  新しい参加者続々−ふくしま集団疎開裁判の会、茨城の人、
 |  バスストップから基地ストップの会の人達など
 | 柏崎刈羽原発の再稼働とめよ!、汚染水とめよ!
 └──── (たんぽぽ舎)
                    
○2月5日(水)の東電本店前合同抗議は、今冬一番の寒さにもかかわらず、又、都知事選で多くのメンバーが忙しさで不参加にもかかわらず、2団体主催(経産省前テントひろば、たんぽぽ舎)では、最高の人数(200人)となった。
 しかも新しい参加者が目立った.賛同団体が41団体になる中で、茨城から駆けつけてくれた人、福島集団疎開裁判の人(横断幕とノボリ旗を持って10人近く参加)、バスストップから基地ストップの会の人達(神奈川県座間市)などなど・・・多彩な参加者が増えた。
○2013年12月までは反原連と共催でした。2014年1月からは経産省前テントひろばとたんぽぽ舎の2団体の主催となった。その時心配したことが、人数の減少とタイコ等鳴り物の音楽隊の不在の二つ。
 しかし、1月、2月に色々の努力をした結果、この2つの心配はほぼ克服できた。1つは41団体もの多くの団体賛同が寄せられたこと。2つはキラキラバンド(たんぽぽ舎音楽隊)が急造ながらもできて活躍したこと。(毎週金曜官邸行動の後に20:30−20:50テントの横で練習活動しているのも成果に繋がった。)
○集会の内容では、山崎久隆さんの話も好評だった。又、2分間スピーチも多彩な発言だった。東電本店裏門での活動(女性3人と男性1人)もこの日初めて行われた。これらの中味とエピソードは、又の機会に報告します。

.. 2014年02月10日 09:47   No.689003
++ 広瀬隆 (小学校高学年)…21回       
今日から反撃開始です。
 |  原発現地の住民を守るために立ち上がりましょう
|  100%の無事故を追求するという目的を掲げて、目前に迫った再稼働の真相を明らかに
 
全国のみなさま、広瀬隆です。
○さあ、いよいよ今日から反撃開始です。都知事選で、最も強く印象に残ったのは、私の“敵”であった小泉純一郎氏が、「過ちを改むるに憚(はばか)ることなかれ、と言うではないですか。原発の安全神話、低コスト神話、クリーン神話を信じて疑わなかったのは大きな過ちだった。これを黙っていることはできない。しかし、僕は自分の不明の責任を認め、過ちを改め、原発ゼロに向かって全力を尽くすため立ち上がった」と、選挙カーの上から大声で語った言葉です。
○全国13の道県の「原発立地自治体住民連合」が、再稼働待った!の大反撃運動を起こしました。日本政府宛ての公開質問状に、現在まで全国13の道県の56人の議員さんが名乗りを上げてくれました(この人数は刻一刻増えていますので変ります)。公開質問状に議員さんのリストがあります。壮観です。自治体によって人数に凸凹があるのは、市民から任意に呼びかけてもらったからです。
 被害に最も近いこの原発立地自治体の現職議員さんの声は、大都会(電力消費地)中心のマスメディアにとって、党利党略に左右される国会議員の声よりはるかに重いものです。「われわれが被害者だ。原発現地を無視するな」という悲鳴が聞こえます。添付ファイルをご覧ください(このファイルは「日々雑感」サイトこちら に掲載してあります)。
○原発の再稼働に「賛同する」、あるいは「反対する」、あるいは「判断を保留する」という、いずれの意見を持った原発現地の住民にとっても、「原発が大事故を起こさないこと」は絶対的な当然の要求です。100%の無事故を追求するという目的を掲げて、目前に迫った再稼働の真相を明らかにします。これは、日本政府に対するお願いではなく、危険が目前に迫った現地住民の命令として出す強い要求です。ところが原子力規制庁は、この1月20日に、「新規制基準を満たした原発でも事故は起きます。この基準は最低のもので、あとは事業者の責任です」と、公言しているのです。次の大事故がまもなく起こる、と。 
   日本人はそれを知っていますか?
 目的は、日本政府の抽象的な再稼働論の主張を、具体的に答えさせること、そして公式の回答を引き出すこと、そしてそれをテレビ・新聞・雑誌が大きく報じる、それが、危険性の迫っている現地の「黙っている一般住民」に、再稼働がいかなることであるかについて、新たな認識を持ってもらうことにあります。政党や、個人の主義主張とは無関係で、住民の命と生活を守るための、最低限の事実について、日本政府の公式見解を求めます。

.. 2014年02月12日 12:33   No.689004
++ 広瀬隆 (小学校高学年)…22回       
○公開質問状の文脈は、これまで原発について知らない人でも分るように、専門的な議論を避けて、第一弾の質問として当たり前のことが書かれています。各地で賛同議員さんへの呼びかけを広めてもらっています。みなさんも、周囲の報道関係者にこのメールをどんどん転送して、呼びかけを広 めてください。
 この質問状の日本政府への提出法は、添付ファイルにように全体像だけを決めました。第二弾からは、国会議員による質問主意書の形で、閣議決定された回答を引き出し、再々の質問をくり返します。みなさんも(特に首都圏在住の方は)、3月24日の参議院議員会館における院内集会にご参加ください。報道陣の方は、必ずご参加くださり、まず何より現地の議員さんの話を聞いてください。 
 さあ、原発現地の住民を守るために立ち上がりましょう。きっと、よろしくお願い致します。戦いはこれからです!

.. 2014年02月12日 12:42   No.689005
++ 金子やよい (小学校中学年)…12回       
官邸前抗議行動に集まる人達に!変わらず声をあげ続ける人達に!
 |  私からエールと共に思いを込めて
 |  (2月7日第91回首相官邸前抗議行動)
 └────(たんぱぽ舎ボランティア)

 立春を過ぎてから、寒さが一段階と厳しくなりましたね。明日は、大雪になるとか、でも貴方は今日もここに足を運ばれたのですね、楽器を鳴らし、コールをあげ、スピーチをする。でも今日、周りを見渡すと少しさみしい、何時もなら見かける顔が見えない。私も同じ、あの人が見えない。あの人もいない、明後日の都知事選挙のせいかしら?来週は、ここに来てくれるかな。来週は、変わらない顔が揃うと、いいですよね。
いろんな事でここを離れて行った人がいましたね。家庭の事情で来られなくなったひと、体を壊した人も、やっぱり原発必要じゃないかと思い直したひと、また、シングルイシューでいいのかと疑問を持った人、あと、あんまり寒いのでおやすみしてる人p(^_^)q、いろんな人いると思う。
体調を崩したひとは、ゆっくり休んでね。色んな事情の人は、来られる時があったらきてね、何処にいても思いは同じ(^-^)/。原発必要と思った人はぜひまたここに来て考えを聞かせて。色んな疑問ある人も、なにが、違い、なにが同じか話してみようよ、ここには、あったかい飲み物もあるし、何より、未来に対して何をしたら良いか、子供達に何を残したら良いか、真剣に考えたい人達が沢山いるからね。またここで会いましょう*\(^o^)/*

.. 2014年02月12日 12:47   No.689006
++ 山崎久隆 (社長)…390回       
原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
 |  「震災の教訓」の欠如、「未来への責任」の欠如
 └──── たんぽぽ舎 

シリーズ その1

 2月1日午前10時から、BS朝日の「激論クロスファイア」で「日本の原発を今後どうする!?」と題して、京都大学原子炉実験所山名元教授と多摩大学大学院田坂広志教授が議論をしていた。とはいえ、特に原発反対と賛成という違いがあるわけではなく、原子力を利用する立場からの問題点の議論だった。
 しかし論点の前提条件に大きな違和感を感じたので、何度かに分けて原発再稼働への反論をする。

 原発・ベース電源を襲う災害…原発はベース電源として備えるべき条件を
 満たしていない(落第生)

○ まず、原発が「ベース電源として重要」とした政府の「エネルギー基本計画案」(1月中にパブリックコメントにかけて以降、2月11日になっても閣議決定されず、19000件の意見に加えて与党内部にも強い批判があることが決定できない要因)について、山名教授は「そのとおり」としながら、石炭と原子力は一定の出力で昼も夜も電力を安価に一定量を供給する「ベース電源」に適しているとの趣旨で発言をしていた。
 これは大いなる誤りである。
 原子力は、ベース電源として備えるべき条件を満たしてなどいない。
 原発が稼働しているときには、柔軟な出力調整が出来ないため100%の全出力で運転し続けるのでベース電源「的」にしか使えない。また、電力会社の都合としても、ベース電源「的」に使うのが最も利益を生むから、そうしているだけの話である。
 原発の場合、ウランの核分裂反応は細かい制御が難しい。制御に失敗したらチェルノブイリ原発事故のような暴走事故にもなりかねない。しかも制御可能なのはせいぜい25%程度の出力減少のみで、それを実施しても燃料が長持ちするわけではない。結局4年で交換することに変わりはない。火力のように調整した分だけ燃料費が浮くわけではないのだ。
 燃料の性質と運転管理がベース電源に向いているだけで「ベース電源として重要」などとは単なる暴論だ

.. 2014年02月13日 08:41   No.689007
++ 山崎久隆 (社長)…391回       
○ 第二にベース電源は、よほどのことがない限り止まってはならない。例えば東北地方太平洋沖地震級が発生しても稼働停止しないか、あるいは停止してもすぐに復旧できることが重要なのである。災害時に電力供給を絶たれることほど恐ろしいことはない。そんなことは常識だ。
 火力の例を見ればさらに明確である。東電の発電所では、石炭火力やLNG火力では、広野火力(6、7月に復旧)など津波災害を受けたり震源に近かった発電所を除き3、4月中にほぼ復旧している。その後も常陸那珂火力2号(石炭100万kw)の前倒し稼働などで3月以降は、いわゆる「計画停電・電力不足」に陥ること無く現在まで供給不足も起きていない。
 一方、原発は北は青森県の東通1号(東北)から茨城県の東海第二(原電)まで合わせて15基の原発があったが、全滅した。これらは浜岡原発のように停止要請があって止まったのではない。地震と津波の損傷により、稼働不可能になったのである。
 同様の事態が南海トラフの巨大地震で起きれば、浜岡、伊方、川内原発合わせて10基は、仮に破壊されなくても、ただちに止まる。地震の揺れ具合によってはさらに島根、玄海に加え若狭湾の13基も全部止まる。合わせて30基の原発が一斉に止まる。
○ 日本では大きな地震により原発が複数止まる事態はこれまでに何度も起きているし、今後も続く。
 2007年の中越沖地震で柏崎刈羽原発7基が全部停止し長期にわたり稼働できなくなる事態が起きた。そんなものが重要なベース電源になるはずがない。
 阪神淡路大震災のときは神戸が地震の直撃を受けたが何処の原発も比較的遠くにあり揺れが小さく止まらなかったため、そのことにあまり注目されなかった。
 いったん地震で停止した原発は被害が無いことを確認しなければ再稼働できない。「地震加速度大」のスクラムポイントは水平加速度120〜200ガルで震度に換算すると5程度である。柏崎刈羽原発のように原発そのものが震源域真上にあり、震度7の揺れに襲われば、放射能放出事故を引き起こさなくても何年も稼働不可能になる。再起動に長期間かかる電源では最も必要な時期に被災地に電力を送ることが出来ないのだ。大災害時に真っ先に戦線離脱を余儀なくされる原発はベース電源として使えない。石炭火力なども地震時には停止するが、おおむね400ガル(震度7)以下ならば設備に破壊が無ければ一日以内の再起動は困難ではないとされている。東北地方大震災で貯炭場が津波で被害を受けた東北電力の石炭火力さえも、おおむね半年程度で再稼働している。
 今後日本では、大きな被害を伴わなくても震度5程度の地震は頻発するとの主張は地震学者に共通している。発電所を含むインフラは、これらに容易に破壊されるようでは困るわけで、耐震性向上や事業継続性確立の取り組みは極めて重要だが、原発は原理的にそれが無理だ。補修作業をしながら部分稼働させることさえ出来る火力とは、全く異なるのである。

.. 2014年02月13日 09:20   No.689008
++ 山崎久隆 (社長)…392回       
原発を「重要なベース電源」とする主張は誤り
 |  「震災の教訓」の欠如、「未来への責任」の欠如
 └──── (たんぽぽ舎)

  シリーズ その2 原発・繰り返される「同型機全停止」事故

 2月1日午前10時から、BS朝日の「激論クロスファイア」で「日本の原発を今後どうする!?」と題して、京都大学原子炉実験所山名元教授と多摩大学大学院田坂広志教授が議論をしていた。とはいえ、特に原発反対と賛成という違いがあるわけではなく、原子力を利用する立場からの問題点の議論だった。
 しかし論点の前提条件に大きな違和感を感じたので、何度かに分けて原発再稼働への反論をする。

 原発・繰り返される「同型機全停止」事故

○ そう言っても地震などの自然災害は滅多に起こらないではないかと、無理矢理にでも主張する向きには、次の点を指摘しておく。
 原発の場合、同型炉が一斉に止まる事件が何度も起きている。というか、原発の歴史は、まさしくそればかり。
 最も有名な事例は1979年3月28日に発生した米国スリーマイル島原発事故である。この事故は加圧水型軽水炉の圧力容器に水位計がないため、圧力容器よりも高い位置にある「加圧器」の水位指示により炉内水量を間接的に確認していたが、これが誤動作し、炉心冷却水が失われていたのに運転員が「満水になっている」と間違った認識をしてECCSを止めてしまった結果、炉心溶融に至った。加圧水型軽水炉の構造欠陥に起因した事故であるため、日本でも稼働していた同型炉の停止点検が必要になり、4月14日に当時の通商産業省が加圧水型軽水炉関係3社(関西電力、四国電力、九州電力)の副社長を呼んで対策を求め、関西電力に対しては大飯1号機の停止を要請している。
 停止指示が一基だけだったのは実際に稼働していた加圧水型軽水炉が大飯1号だけだったためで、全加圧水型軽水炉の点検停止が指示されていたのだ。

.. 2014年02月14日 09:00   No.689009
++ 山崎久隆 (社長)…393回       
○ 日本における同型炉全停止は43年前の福島第一原発の運転開始直後から既に始まっている。
 初期の原発に使用されていた材料は極めて腐食に弱く、応力腐食割れが全ての原発で頻発した。福島第一原発と敦賀原発1号機は、1970年代前半に繰り返し長期修理のために停止しており、年稼働率は0%に落ちたこともあった。
 その後も同様のことは繰り返される。加圧水型軽水炉では蒸気発生器の細管損傷が深刻化し、第一世代の美浜原発などで次々に交換作業が必要となり、一年以上も工事のために止まった。沸騰水型軽水炉は福島第二原発3号機の事故をきっかけに欠陥が見つかった再循環ポンプの部品交換を110万kw沸騰水型軽水炉のほとんどで余儀なくされた。
○ 同じく沸騰水型軽水炉では炉内で核燃料を支える構造物「シュラウド」が、やはり応力腐食割れで破損したための交換工事が今も続いている。
 実は福島第一原発4号機は、震災が起きたときにシュラウド交換工事の真っ最中で、古いシュラウドが取り外されていた。工期がずれていたら原子炉圧力容器に水が無く(通常の定期検査では原子炉内の水は落とさないが、シュラウド交換工事のような大規模補修では落とす時期がある)燃料プールの空だきに対して「補給」すべき「原子炉ウエル水」(原子炉圧力容器の中に張られていた放射線遮蔽用の水)が存在しなかったため3月16日頃に燃料露出、炉心溶融(しかも青天井でである)が起き、チェルノブイリ原発事故をも超える大規模放射能放出になっていたかもしれない。
○ さらに原発震災を引き起こした東電では、事故隠しに起因した全17基の停止がある。これは定期検査などで補修が必要な箇所を見つけておきながら、それを規制当局にも報告しないで、そのまま動かしたりしていた事件だ。原発の安全性に重大な疑問が生じたため一斉点検と再発防止を指示されて2003年4月17日から5月まで止まった。
 この時の事故隠しでも中心的存在だったのがシュラウドで、この損傷が国に報告されれば運転継続が困難になり稼働率が急激に落ちて利益が失われることを嫌ったのだ。
 結果的に東電の全原発は停止し、荒木会長、南社長以下トップの辞任などにつながったが一方で「維持基準」なる「ひび割れが存在しても運転できる基準」が作られている。転んでもただでは起きない、いやわざと社会問題化して都合の良い規制基準を作らせる好機としている。

.. 2014年02月14日 09:06   No.689010


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