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いら立つ福島 帰還促しつつ、中間施設受け入れ要請 民意無き復興 声届かぬ国・東電 不満は市町村に 現職首長「落選ドミノ」 楢葉町 建設問う住民投票請求
永田町は、東京都知事選や通常国会開会で盛り上がるが、被災地の復旧・復興は遅々として進まない。福島原発事故を抱える福島県では昨年、郡山やいわき、二本松の市長選などで現職の落選が相次いだ。有権者のいら立ちが身近な自治体の首長に向けられた格好だ。中間貯蔵施設の候補地に挙がる楢葉町では次の選挙まで待てないとばかりに、町民有志が建設の是非を問う住民投票条例制定を直接請求した。福島の民意を考える。 (中略)高木竜輔・いわき明星大准教授(地域社会学)は、楢葉町の住民投票の動きを重視する。 「市民同士が話し合って不満を共有し、楢葉町の直接請求のように、問題として目に見える形にすれば行政も無視できなくなり、閉塞感を打破するきっかけになる。県民の不満の一端は、中間貯蔵施設の建設場所を国が提示するなど、福島の未来を外から決められていくことにある。同じ場所に住む人間がともに生活の課題を話しあって解決していくのが自治の本来の姿。住民が声を上げることが、第一歩だ」 (1月25日「こちら特報部」より抜粋)
.. 2014年01月30日 16:08 No.686002
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