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東京都知事選挙が「脱・反原発選挙」になった日 | 敢えて言う。脱原発だけが争点で良い。しかも「即脱原発」である。 | これは柏崎刈羽原発の廃炉を真っ向から要求することだ └──── (たんぽぽ舎)
○一昨年、前回の都知事選挙(任期四年の都知事選挙がたった一年ごとに行われるのも異常なことだが)も宇都宮健児氏が脱原発を争点として立候補しているので、脱原発選挙がなかったわけではない。しかし今回は「脱原発」をシングルイシューとして細川護煕氏が立候補し、小泉純一郎元首相が全面バックアップをす るという。古くは「原発いらない人々」という政党を作り、脱原発を唯一の政策課題として国政選挙で闘った時代を経験したが、東京で脱原発を掲げて闘うことの困難さは今もほとんど変わらない。 小泉人気がどの程度のもので、細川元首相が果たして高齢批判や佐川急便問題などで追及されても票を集められるのかは分からない。しかし毎日毎日、脱原発、反原発がテレビで流され続けることは多いに歓迎する。 原発要らないとの主張が細川氏と宇都宮氏から発せられて、他候補、特に舛添要一氏との間で論戦になることは、多いに歓迎すべきだ。 例えば桝添氏も「原発に頼らないエネルギー政策は必要」としていることから、「脱原発いつでしょう?今でしょう!」と訴える二人の候補は際立つことだろう。
○東電をどうするか 東京都知事と原発というと「東京都の課題は他にもある」という異論が出される。菅義偉内閣官房長官などが会見で語っているし市民運動の中にもそういう声はある。 しかし敢えて言う。脱原発だけが争点で良いと。(脱原発東電株主運動の機関誌だからと言うわけではないが〜) 脱原発を唯一の公約として立候補し、当選すれば、東京都は自動的に「原発に依存しない都市を建設する」ことを約束したに等しい。「いろいろある一つが脱原発」ではないことは、もう一つの効果を生む。東電の大株主である東京都が東電に対して原発を廃炉にすることを堂々と要求できるようにもなる。しかも「即脱原発」である。これは柏崎刈羽原発の廃炉を真っ向から要求することになる。 東電は(解体するのでない限り)ただちに原発を廃炉することを前提として「総合特別事業計画」を作らなければならないし、東京都が役員を送り込んで実行を迫ることになる。 東電株主運動は、来年の株主総会で東京都と共に「原発廃炉提案」をする。 猪瀬直樹知事時代は、「イデオロギーが違う」などと理由にもならない理由で共同提案が断られた。今回の提案は、柏崎刈羽の廃炉提案など、多くの提案は東京都との共同提案と賛成が得られることになるだろう。
○勝てる時に如何にして勝つか− そのチャンスが今、つくられつつある 誰が候補でも目的は変わらない。 目的は多岐にわたる、主なものとしては次の通りだ。 東電の原発を全部ただちに廃炉にし、汚染水処理や原発震災再発防止のために全力を傾注し、被曝労働を強いる環境をクリーンアップして被曝の提言を徹底し、労働者を直接雇用して十分な賃金を保障し、将来の健康被害も完全に補償することを約束し、そして被災者や避難者に対して本当の補償を行うことである。 これは単に知事が替われば実現できるというほど単純なものではないし、知事や周辺のブレーンに力がなければ難しい問題もたくさんある。 それを実現できて初めて「勝った」ことになる。 そのチャンスが今、つくられつつある。 【脱原発東電株主運動ニュースより】
.. 2014年01月24日 12:37 No.682001
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