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東電に基準達成時期要求 福島第一のタンク放射線 規制委
東京電力福島第一原発の汚染水タンクから出る放射線の影響で、原発の敷地境界の追加被ばく線量が基準の約8倍になっている問題で、原子力規制委員会は10日、基準である年間1ミリシーベルト未満を達成できる時期や具体的な改善方法を今月末までに示すよう東電に求めた。規制委は10日、専門家を交えた会合を開催。排水路から海に流入する汚染水が、敷地境界の線量に与える影響の明示も東電に求めた。海に流入する汚染水は、これまで考慮されていなかった。 敷地境界の線量基準は東電が策定し、規制委が認可した廃炉作業の実施計画に定められたが、昨年12月の東電の試算で最大8.04ミリシーベルトに上っている。東電の姉川尚史常務執行役は会合で「実施計画を満足できず申し訳ない。リスクに応じて優先順位を付け、達成までの計画を示したい」と述べた。 東電は昨年3月、線量基準を達成したとしていたが、同4月に大容量の地下貯水槽が水漏れ発覚で使用できなくなり、敷地境界近くまでタンクを設置し、汚染水を保管せざるを得なくなった。(1月11日より抜粋)
.. 2014年01月16日 11:03 No.678002
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