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本日、先日11日(水)に取材を受けた内容が、山形新聞の朝刊に出ました。FAXして頂いた紙面を添付します。 今回の寄贈申し出には、新聞社が素早く反応してくれて、すぐに記事にしてくれたことは嬉しい限りです。小関裕之・報道副部長には深く感謝です。 またコメントには、仁科悟朗・元ハンブルク大学客員教授と郷土資料館の板垣 茂館長も迅速に協力してくれました。おふた方にも深謝です。 ところで今回、ハプニングが起きました。相沢三郎・中佐から石原莞爾・大佐に手渡されたのは、和歌2通と漢詩の1通の計3通と思われていたのですが、実は、郷土資料館で確認したところ、和歌がもう一点あったというものです(その和歌と漢詩は資料館所蔵)。 石原将軍から和歌一点を受け取った側近の高木清寿(きよひさ、享年93歳)氏は、著書『東亜の父 石原莞爾』(たまいらぼ、昭和60年刊)で、漢詩を含めて3点と記録しているのですが、資料館の和歌も同じ日付だったことから、新たな謎を呼ぶことになりました。資料館の和歌と漢詩は弟の石原六郎氏が亡くなったのち寄贈されたとのことで、この二点も添付します。 なお、もう一人の和歌(掛け軸)贈呈者の和田獅郎氏(83歳)からお預かりしている参謀本部のマル秘文書ですが、国会図書館と防衛省防衛研究所に有無を同時に確認したところ、国会図書館ではイタリアのファシスト党の二巻目とソビエトの三巻目はあるが、第一巻目のナチスドイツ篇だけが無いとのことで、「第一巻目はぜひ当館に」と乞われましたが、それを実行すると今度は防衛研究所の方が「歯抜け」になるため、私は残りの極秘文書も含め、軍関係資料はすべて防衛研究所に寄贈することを決めました。 防衛研究所への寄贈日はまだ未定ですが、一方、野崎寿子(ひさこ、74歳)さんは、父・高木清寿氏から預っていた愛新覚羅溥傑氏らの書5点も寄贈したいと申し出たので、こちらは父親の蔵書約450点が国会図書館に収蔵されている関係上、「追加寄贈」することに決めました。納品日は来週の木曜19日です。 ともかく、「歴史的貴重品」の数々が、元所蔵者がご存命のうちに「すべて収まるべきところに収まるようになった」ことは嬉しいことです。これで大役の荷の半分が下りた感じです。 (^-^)M・S
.. 2013年12月15日 18:28 No.668001
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