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根拠ある不安に対する根拠ある防御を | (たんぽぽ舎)に聞く └──── 労働情報より
目に見えない、痛くないからと言って決して忘れてはいけない放射能汚染。不安になるのは正体がわからないから。勤務時にひとりでもできる被ばくのコントロールの方法を知っておこう。(中略) 「なんでもいいからとにかく測ってみること」が重要だと言う。 屋外作業が多い労働者であれば、必要なのは、積算線量計。これを携帯することで年間被ばく量を把握できる。たとえば、白血病を発症した場合などは積算線量で放射能が原因かどうか特定でき、労災申請時に役に立つ。 いわき市は比較的低線量だが、原発に近いため、白血病の原因になりやすいストロンチウムも考慮すべきだと山崎さんは指摘する。(中略) 「要はデータを採ることで自分の被ばく量を把握し、根拠のある不安感をもって根拠のある防御をすること」と山崎さんは提案する。(中略) 街中を歩いている限りは、いわき市でも東京でも、大量に体内被ばくすることはほとんど考えられないと山崎さんは言うが、道路を歩くときはなるべく線量が低い道の真ん中を歩くよう勧める。郵便配達などの外回り仕事は自分の配達ルートを線量計で測り、サーベイマップを作成する。(中略) 年間限度値を超えないように心がけるには、高線量の作業場所を除染したり、通勤などのために別ルートを選択したりできるだろう。また、労働時間を短縮して被ばく量をコントロールすることも可能だ。(中略) 比較的忘れられがちだが、汚染地域で生活や労働するには、放射能とストレスは最悪のペアだと山崎さんは言う。体内免疫を維持するために、職場環境を改善し疲労とストレスを避けることが重要となる。仕事が繁忙期に入っても、少なくとも週に1日は休息を取るべきであり、建設業務に至っては屋外作業のため、特に安全を考慮して休むことを山崎さんは進めている。 (「労働情報」876号より抜粋)
.. 2013年12月01日 07:31 No.657001
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