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「東電任せではまた事故が起こる」 | 再稼働のキーマン 泉田裕彦新潟県知事が激白!(中) └────
○―米国のロングアイランドでは、住民の避難計画で条件を満たせず、原発が1回も稼働せず、廃炉になりました。新潟でもあり得ますか? ○その前に、まずは福島第一原発事故の検証と総括が先です。2011年3月12日の段階でメルトダウンはわかっていたのに、東電は5月15日の記者会見まで認めなかった。2カ月も黙っていたことで、本来ならばもっと早く避難できた人まで被爆をしてしまった。誰がどういう背景でウソをつくように指示したのか明らかにしないと、また情報隠しを繰り返すでしょう。
○―黒字化のために再稼働に躍起になっている今の東電を見ていると、泉田知事の認識とはかなり差があるように見えますが。 ○例えば中越沖地震のとき、柏崎刈羽原発と連絡がとれなくなった。(略) この反省に基づいて、東電に要請して造ってもらったのが、免震重要棟です。新潟だけではおかしいと、福島にも造られました。完成したのは福島第一原発事故の8カ月前です。
○―もし、免震重要棟がなかったら今ごろは…・ ○東京に人が住めなくなっていたかもしれません。(略) こういう経験があるから、気づいたことはちゃんと言っていかなければならないと思っています。
=借金で首回らず 東電破綻処理も=
―今の東電は、知事の要求に応えることができるでしょうか。 最大の問題は、東電がお金の問題で首が回らなくなって、きちんとした判断ができなくなっていることです。事故処理のために9600億円の引当金を積んでおきながら、1000億円がもったいないと言って遮水壁を造らなかった。事故処理の費用を電気料金に上乗せして返すという今の形は、もう限界にきています。 ○―東電の破綻処理もあり得ると? 東電は負担をすべて電気料金にかぶせていますが、株主や金融機関の責任はゼロでいいんでしょうか。(略) (下へ続く)(11月8日号より)
.. 2013年11月06日 13:04 No.643002
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