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■--小泉氏発言 首相答えて
++ 東京新聞 (社長)…468回          


 小泉純一郎元首相が「原発ゼロを実現し、循環型社会を目指すべきだ」と発言したことが、大きな反響を呼んでいます。私も大歓迎です。自民党の、しかも元首相発言ですから「重さ」も違います。ぜひこの方向を進めて、国民が一致団結して「原発ゼロ、循環型社会」を目指すべきだと強く考えます。
 小泉元首相は「原発ゼロは無責任」の声に、「放射性廃棄物の処分が不可能な中で原発を推進することこそ無責任」と明快に述べています。
 原発建設につぎ込んだ税金と、これから原発と原発事故処理につぎ込む税金にも触れて、「原発コスト」ほど高いものはないとも明言しています。
 そして、今原発ゼロ方針を自民党が打ち出せば一挙に「脱原発」の機運が盛り上がり、循環型社会をつくる夢に向かって結束できると結んでいます。
 さあ、現職の安倍晋三首相、今度はあなたが先輩に明快に答える時です。国民は小泉元首相にエールを送っているのです。(10月12日―発言―より)
.. 2013年10月22日 09:38   No.632001

++ 東京新聞 (社長)…469回       
堰の水12カ所あふれる 汚染水、外洋流出濃厚 福島第一

 東京電力は20日、降雨の影響で、福島第一原発の地上タンク群に設けた漏水防止用の堰から雨水があふれ出したと発表した。放射性物質を含んだ汚染水が外洋につながる付近の排水溝に流れ込み、外洋に流れ出た可能性が否定できないという。(中略)
 あふれ出たのは全部で23カ所ある地上タンク群のうち、H2南、H2北、G3東、G6南、G6北、H4、H4東、H1東、E、H8北、H8南、H3と呼ばれるタンク群12カ所の堰。
 「H2南」では、6日に採取された堰内の水から、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり2万9000ベクレルと高濃度で検出されていた。(中略)
 原子力規制員会は台風などで堰に水がたまった場合、セシウム134は1リットル当たり15ベクレル、セシウム137は25ベクレル、ストロンチウム90は10ベクレルをそれぞれ下回り、ガンマ線を出すほかの放射性物質が未検出などの場合のみ排出を認めている。(後略)(10月21日より抜粋)

.. 2013年10月23日 10:19   No.632002
++ 東京新聞 (社長)…470回       
金曜デモに生きる希望

 自分のために勉学に励み、現在あるのは自分の力と思っている政治家には、ギリギリで生きている国民の苦しみなど何も伝わらないのだろう。
 少しでも痛みの分かる人なら、身内のない人や仕事のない人、希望が持てない人たちに「おにぎり1個の消費税も上げます」と言えるわけがない。
 怒るまい。何も期待せずに無関心でいようと思っても、自分が働いて税金を納める時には、じっと手を見るのだ。かといって滞納する勇気もない。
 そんな暗い時代の一条の光が「金曜デモ」だ。いつも新聞の写真に見る参加者の真剣な顔に見とれてしまう。大声で「再稼働反対」と叫んでいる。彼らは周囲の人にも温かい手を差し伸べるだろう。派手なパフォーマンスもせず、もちろん暴動も起こさず、地に足のついた活動だ。この人たちを手本に生きたい。「一揆でも起きないかな。そうしたら参加するのに」と、やけになっていた自分を反省している。(10月21日=発言=より)

.. 2013年10月23日 10:31   No.632003
++ 東京新聞 (社長)…471回       
告訴団、検審申し立て 原発事故 東電幹部ら不起訴受け

 東京電力福島第一原発事故の刑事責任を問うため東電幹部や政府関係者ら33人を業務上過失致死傷などの疑いで告訴・告発していた福島原発告訴団は16日、東京地検が不起訴とした処分を不服として、対象を勝俣恒久・東電前会長ら事故当時の東電幹部ら6人に絞り、検察審査会に審査を申し立てた。
 申立人は、福島県民ら約1万4000人の告訴団のうち、武藤類子団長など3人。申立書では「検察庁の不起訴判断を覆し、未曾有の大事故で誰も刑事責任を問われることがないという異常事態をただすべきだ」としている。
  (10月16日より抜粋)

.. 2013年10月23日 10:45   No.632004
++ 東京新聞 (社長)…472回       
責任明らかにする場を 原発事故 告訴団、検審に期待

 (前略)申し立て後、東京都内で会見した武藤類子団長は「真実を追求して賢明な判断をしてほしい」と話した。代理人の海渡雄一弁護士は「東電がやるべきことをやっていれば事故が防げたことを庶民の意識でわかってほしい」と訴えた。
 申立書によると、東電が2008年に15メートルを超える津波を試算しながら対策しなかった点について、「数値通りの津波の襲来を具体的に予測するのは困難だった」とした9月の東京地検の判断を批判。「一番厳しい過酷な条件の津波に耐えなければならないのは、安全設計の定説」と主張している。
 今後、検審が2度にわたり「起訴相当」の議決を出せば、検察官役の指定弁護士が強制起訴する。
 告訴団は今後も申立人を増やし、11月に2次申し立てをする予定。
  (10月17日より抜粋)

.. 2013年10月23日 10:51   No.632005
++ 東京新聞 (社長)…473回       
◆「東京五輪より復興が先」 青山通りで開催返上デモ

 2020年五輪開催地決定返上を訴えるデモが20日、青山通りであり、市民有志100人近くが「五輪はお断り」とシュプレヒコールを上げた。
 市民有志でつくる「反五輪の会」が呼びかけた。渋谷区勤労福祉会館から、五輪のメーンスタジアムとなる新国立競技場(新宿区)の建設予定地まで、青山通りなど約3キロを歩いた。「税金を使うな」「(東日本大震災からの)復興が先だ」「(新国立競技場の建設で都営)団地をつぶすな」と声を上げた。
 首藤久美子代表(42)は「安倍晋三首相が福島第一原発の汚染水を『コントロールできている』とうそをついて五輪開催を決めたのは問題。五輪によるひずみにまだ気づいていない人に訴えたい」と話した。(10月21日より)

.. 2013年10月23日 11:01   No.632006
++ 東京新聞 (社長)…474回       
原発作業員の安全守れ

 汚染水漏れが続く福島第一原発で、今度は汚染水の処理作業中に作業員が汚染水を浴び、被ばくしたとの記事を読み。あぜんとした。
 私の仕事が労働災害防止なので立場上、今後も現場の安全管理はおろそかにされ、労働災害が加速するのではないかとの危惧を感じたからだ。
通常の建設現場では、所長が統括安全衛生責任者を兼ね所轄の労働基準監督署に届けなければならない。その職務は作業場所の巡視、安全衛生(災害防止)協議会の設置と運営、作業間の連絡調整などで、不履行は罰則を伴うのである。
 各作業者も毎朝のラジオ体操・朝礼後に、リスクアセスメントを取り入れた現地危険予知活動のほか、作業開始前の点検などを実施してから作業に取りかからなければならない。福島原発の現場においても、多分実施はされていることと思うが、現場の実情とマッチせずに形骸化しているものと推察される。
 もし、労働基準監督官の立ち入りがあれば、是正勧告書から使用停止命令、そして送検へと発展するに違いないと思われるのだ。「政府と東電の押しつけ工程表」を建設業法から検証してみると「建設工事の適正な施行を確保する」条文と乖離しており、粗雑な作業を促しているように映る。
 政府・東電の工程作成者は、現場巡視を実行して、そのうえで、作業者の生の声を真摯に受け止め「コントロールされた工程表」を計画し、実行させる。そして、それを評価し改善させるサイクルの実施を願ってやまない。
                 (10月14日・ミラーより)

.. 2013年10月23日 11:38   No.632007
++ 田中龍作ジャーナル (幼稚園生)…1回       
.【新潟発】
 |  報道とは裏腹、泉田新潟県知事の真意
 |  「再稼働に向けてGOとはとれない」
 └──── 10月16日より

○ 柏崎刈羽原発再稼働の前提となる新安全基準を満たすため東電の廣瀬直己社長は先月25日、新潟県を訪れ泉田裕彦知事にベントフィルター設置の事前了解(※)を求めた。泉田知事は、翌日、条件付きで設置を了解した。
 社長訪問の後のぶら下がり会見で泉田知事は、「預かる」を繰り返したため、記者団も、まさかその翌日に了承するとは予想できなかった。その衝撃は大きかった。原発推進派のメディアを中心に、あたかも泉田知事が再稼働を容認したかのような印象を与える報道をした。だが知事の真意はそうではなかった。
 世界最大級の発電能力を持つ柏崎刈羽原発の再稼働は、赤字に苦しむ東電の財務状況を改善させることが見込まれる。
 東電の大株主であるメガバンクの思惑もあり、まるで柏崎刈羽再稼働が決まったかのような動きがある。銀行団が東電の800億円の借り換えに応じることを明らかにしたことだ。借り換えは再稼働が前提と見られているからである。
○ きょう開かれたメディア懇談会で筆者は次のように質問した。「財務省つまり政府が再稼働に向けてGOサインを出したともとれるが、知事はどう思うか?」
 泉田知事は以下のように答えた―
 「私はとれないと思う。なぜならば今回条件が付いているんです。それが何かと言うと、これから技術委員会の中のフィルターベントの調査チームを動かすという説明をしましたが、これは健康に影響がある被曝をしうるという時には当然差し替え有りですよ」。
 「(ベント)工事を今進めていますけれどあくまで東京電力のリスクでやってるわけで、さらに避難が不可能ということになれば、いわゆる仮了承については無効という条件が入ってるわけです。これは住民に累(被害)が及ぶということになればそもそもフィルターベントは使用できない設備ということです」。
○ メディア懇談会の後、筆者は事務方の説明を受けた。推進派のメディアが再稼働に向けて動き出したかのように報道したことについて、事務方も困惑している様子だった。
 事務方は「ベントに条件をつけたことで再稼働に向けてはむしろハードルが高くなった」と話した。
 マスコミは東電が原子力規制委員会に安全審査申請を出しただけで再稼働が決まったような報道ぶりだ。だが、規制委員会が設備上ゴーサインを出したところで、住民の安全が十分に担保できなければ新潟県は簡単に再稼働を認めないスタンスに変わりはない。
○ 泉田知事は今日の記者会見で新潟県の「安全管理に関する技術委員会」の中に「フィルターベント調査チーム」を設置することを明らかにした。チームは新潟県、柏崎市、刈羽村に東電も入る。
 泉田知事は住民の避難計画とベントの整合性が取れなければ再稼働は認めない姿勢だ。
(※)東電は新潟県と「原子力安全協定」を結んでおり、設備の変更などがある場合は新潟県の了解を得なければならない(協定第3条)。新安全基準を満たすためのベントフィルターの設置がこれにあたる。

.. 2013年10月24日 09:48   No.632008
++ 月刊「選択」 (幼稚園生)…3回       
◆「原子力規制委」も役立たず 当事者能力なき「烏合の衆」

 (前略)そもそも汚染水漏れが発覚したのは今年4月であり半年以上も収束せずに悪化の一途を辿っている。東京電力関係者はこう語る。
 「我々が弥縫策に終始しているのは事実だが、規制委と連携できなかったことが大きな原因だ」
 4月に汚染水を貯蔵している地上タンクからの流出が明らかになった際に、規制委はこの問題への関与に及び腰だった。田中俊一委員長は「自分が計画を立て、自分で規制をするのは自己矛盾」と語り、東電や資源エネルギー庁と共に対処することを事実上拒んだ。「田中委員長の潔癖ぶりはある意味で立派だが、結局汚染水の拡大を招いた」
 原子力の安全性研究が専門の国立大学教授は、皮肉交じりにこう指摘する。規制計画を立てるには、汚染水に代表される危険物をどう取り扱うべきかについて科学的に検証しなくてはならない。
 それを実施することができる規制委は、汚染水問題の監督者でなく当事者なのだとこの教授は批判する。規制委は東電とエネ庁が汚染水を放置して地下水のバイパス構築の計画を進めていたことを黙認して、問題が起きてから文句をつけただけなのだ。(後略) (2013年10月号より抜粋)

.. 2013年10月24日 09:55   No.632009
++ 東京新聞 (社長)…475回       
だまされたがる人々 本音のコラム  山口二郎

 以前この欄で、伊丹万作の文章を引用して、為政者にだまされる人民の側の罪について論じたことがある。最近の各紙の世論調査を見ると、人々はむしろ積極的に、あるいは諦めからか、為政者にだまされたがっているようである。
 多数派の人々は、福島第一原発の汚染水が制御不能の状態にあることも、消費増税と経済対策のセットが普通人の雇用や生活の改善につながらないことも、分かっている。つまり、首相が嘘をついていることを知っているのである。しかし、内閣支持率は依然として高止まりしている。
 民主政治では、為政者が嘘をついたり、国民に害を及ぼす失敗を隠蔽したりすれば、国民の側が為政者をとがめるはずだという前提が存在する。このコラムでも、識者がリレー形式で政治や行政の虚偽を批判している。特報面全体も、批判精神全開で頑張っている。しかし、肝心の国民が、世の中こんなものだと現状を受け入れていては、言論は無意味となる。ひょっとすると、東京オリンピックまでこんな状態が続くのかもしれない。
 そうなると、本紙も寄稿する我々も、長期戦を強いられる。歴史を振り返れば、人間は為政者の虚偽に必ず反旗を翻す時が来る。ぬかにクギを打ち続ける苦痛に耐えることが、社会に対して言論を伝える者の義務となる。
 (10月13日より)

.. 2013年10月24日 10:01   No.632010


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