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新シリーズの第一回目は、今年、奇しくも伊勢神宮(三重県伊勢市)での20年に一度の式年遷宮と出雲大社(島根県出雲市)の60年ごとの大遷宮が重なった年で、日本国の新スタート年となりました。 60年ぶりの二社の遷宮邂逅は、昭和28年(1953年)生まれの私たち世代にとってはその節周り「還暦」と合致して、「花の二八(ニッパチ)組」は、とてもラッキーなことです。個人的な「第二の人生の出発」と同時に、「日本国の再生・新生」とが軌を一にしているわけですから、7年後のオリンピック開催も楽しみですし、60周年は何かと人と社会を明るくするものですね。 ところで、ご承知のように、伊勢神宮には御神体である「八咫鏡(やたのかがみ)」が奉納されています。太陽神の天照大御神を象徴する神鏡の中心部が「八葉」マークであることを初めて知った時に、私は「やはり」と「なるほど」と思い、何とも言えない嬉しい心境になりました。 なぜなら、中国から出土した最古の形体は、戦国時代のBC400〜300年に出土した「渦文地連弧文鏡」と呼ばれるもので、これは円鏡の真ん中に「八角形の文様(=米型)」のあることが特徴ですが、伊勢神宮の「八咫鏡」は、まさしくその最古形と同型(日本の呼称は「内行花文鏡」)であるからです。平成元号の原典である『春秋左氏伝』も、この春秋戦国時代に著され、ともに「八」を重視していたことを考え併せると、実に興味深いものがあります。 伊勢神宮の遷宮の起源は西暦690年からということで1300余年の歴史になるわけですが、紀元前由来の銅鏡最古の原型が、この日本の伊勢神宮にそのまま捧持・護持、そして秘蔵されてきたことは、勾玉と宝剣とを併せて誠に誇るべき事柄と思います。 今年の遷宮邂逅の幸運を喜び、慶事が続きますよう、最後に「瑞雲」の写真も掲載して、皆さまと日本国の益々の弥栄(いやさか)をお祈りしたいと存じます。 (^-^)M・S
.. 2013年10月13日 20:10 No.627001
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