返信


■--9・30臨界被曝事故
++ 杉嶋拓衛 (小学校中学年)…10回          

14周年東京圏行動報告
 |  朝の追悼・抗議集会、午後の講演会
 └──── (9・30臨界被曝事故東京圏行動実行委)

 1999年9月30日に臨界事故が起きてから14周年に当たる。東電福島第一原発事故の汚染水問題の解決も全く出来ない中、まだ原発再稼働を目論んでいる経産省に抗議の声を届けた。
○ 午前の部 10時〜11時 経産省別館前追悼行動。参加者31名。
 たんぽぽ舍、日本山妙法寺、山谷労働者、経産省前テントひろば、品川の女たち他の参加者。
 2名の死者を出したJCO臨界被曝事故から14年。新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発があわや大惨事だった時に自然の警告を聞いていれば東電福島第一原発事故は防げたと参加者の一人は言った。
 原子力規制委員会が出来て益々原発事故に対する警戒が薄くなって来ている。東電福島第一原発事故での汚染水問題は収束していない。
 JCO臨界事故の起きた10時35分に黙祷して献花を行なった。再び原子力による死者を出してはならないと参加者は思った。経産省も少しは反省しているのかと思っていたが、事前に電話で約束したのに申し入れ文を受け取る約束の時間の10時50分を過ぎても誰も経産省から出て来ない。
 テント広場の木村さんはアピールの中で毎朝経産省の職員から立ち退きのイヤミを言われているが、9・30当日の朝だけは抗議行動の話題をしていたと言っていた。分かっていてアポを無視する経産省の姿勢が原子力に対する無責任性の現れだった。
 また事故を起こす前に原発を止めないといけない。

経産省に申し入れた内容
一、JCO臨界被曝事故の徹底した原因追及を行うこと
一、JCO臨界事故による住民の健康被害を認め、全員に救済措置を完全に行うこと
一、東電福島第一原発事故の原因を究明し、徹底した事故の原因追及を行うこと
一、東電福島第一原発事故による、自主避難者も含めた原発被災者への救済措置を行うこと
一、すべての原発の再稼働を行わないこと。老朽原発は廃炉にすること
一、プルサーマルを含む、核燃サイクル事業から撤退すること
一、原発の海外輸出を行わないこと
───────────  ──  ──────────────
.. 2013年10月02日 09:09   No.619001

++ 杉嶋拓衛 (小学校中学年)…11回       
○ 午後の部 19時〜21時 スペースたんぽぽ 参加者 35名
 基調報告は渡辺寿子さん。臨界事故当初からの歴史をまとめた。裁判では動燃がJCOに硝酸ウラニル溶液のウラン濃度の均一化という無理な注文をしたにも関わらず作業者に事故の責任を全て押し付けた。事故の被害も農作物の補償だけで周辺住民の健康被害は一切認めなかった。JCO臨界事故は福島第一原発事故の補償をしない東京電力のふざけた企業姿勢を助長するものでしかなかった。
 続いて「もう作らないで核燃料」の菅沼みどりさんと瀧川君枝さん。グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF−J)は久里浜駅近くにありマンションが立ち並ぶ住宅街にある核燃料製造施設。聞いてみると、ずさんな管理でJCO臨界事故の二の舞になってもおかしくなかった。ベルトコンベアーが故障して臨界量寸前になりそうになった事も。東電福島第一事故を起こした沸騰水型の核燃料が事故で関東まで里帰りをしたという話は実感がこもっていた。歯を抜いたら血が止まらなくなって亡くなった男性の話は福島事故の作業員の未来を予感させていた。
 山崎久隆さんは「核の事故、負の連鎖、そして将来への危機」の中で福島事故ではベントしたために排気筒がJCO臨界事故の死者レベルの被曝の恐れを指摘した。120メートルの排気筒は倒壊寸前であり次の大地震に襲われた時に3000名の作業者の頭上に超高濃度の汚染配管の破片が降ってくる。更に地下水位が汲み上げ井戸の故障で地表下1メートルまで迫っており、汚染水が液状化する事も合わせて付け加えた。そんな中で東電は費用を安くケチる事しか考えていない。本当にふざけた会社だ。ベントすれば放射能を大量に大気中にバラ撒くだけで山崎さんは反対(ベントそのものに反対)していた。
 柏崎刈羽原発の安全審査受理は福島事故の経験を全く学んでいない。もう原発事故を起こさせてはいけない。9・30臨界被曝事故東京圏行動の実行委員会は来年の15周年に向けて原発再稼働阻止の闘いを決意して行動を終えた。

.. 2013年10月02日 10:07   No.619002
++ 野村 民夫 (幼稚園生)…1回       
寄稿
 |  JCO事故についての記事への注文(経産省への申し入れ文−
   9/30発信【TMM:No1976】掲載)
  
JCO事故についての記事(経産省への申し入れ原稿)は、基本的なことが抜けていると思います。
(1)作業員に危険性を教えていなかった。
 危険な作業だと説明すれば応募する人がいなくなるので安全だと嘘をつき、結果として一定量以上になると臨界に達してしまうという基本的なことを教育しなかった。
 彼らは、形式的には業務上の責任を負うべき立場かもしれないが、実際には被害者である。
(2)工程の遅れを現場に押し付けた。
 作業工程の遅れに対しては原因を明らかにして対策を講じるべきなのに、現場に責任を転嫁した。
 このため危険性を教えられていなかった作業員が、設計者が想像しなかった作業を行って事故に至ったのである。
○ この構造的な問題点は既に美浜2号機事故で顕在化していました。
 美浜事故の直接の原因は蒸気発生器に穴が開いたことですが、パイプの振動を抑えるための部品が組み立てる際にうまく入らなかったので作業員が短く切断してしまっていたのでした。ここでも設計者が想像しなかったことが起きましたが、仕事を失いかねない下請け会社にとっては問題点を指摘できなかったのです。
 もし美浜事故に対して構造的な問題まで踏み込んでいればJCO事故は起きなかったかもしれません。
○ JR西日本の事故でも、列車の遅れは無理なダイヤ編成にあるのに運転手に責任を押し付け、しかも問題解決には結びつかない屈辱的な作業を行わせて運転手を追い詰めてしまいました。
 裁判で元社長らが問われたのは安全装置についてですが、本当に問われなければならない罪は、このような管理体制を作ったことです。残念ながら現在の法律では彼らに重罪を課すことはできません。
○ 現場からのフィードバック体制がなかったという点ではスペースシャトルの爆発事故も同様です。低温では燃料漏れが起きることを現場担当者から責任者に伝える方法がなく、ようやく連絡がついた時には手遅れでした。
○ 大きなシステムでは全体を見ることが難しいので現場からのフィードバックが欠かせませんが、日本の原子力ムラの構造では不可能であり、従って、どの様な対策をとっても安全は確保できません。
○ 事故調査委員会の畑村氏はNHKの番組「だから失敗は起きる」でJCO事故を取り上げていますが、作業員の不注意で片付け、成熟した組織の問題であると述べていて、下請け構造には触れていません。
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=61891512006
 私はこの番組を見ていましたが、他の問題でも納得できない点があったので、畑村氏では十分な報告書は無理だろうと思っていました。
○ 原発立地自治体の地域防災計画・原子力災害対策編が屋内避難となっているのはJCO事故が元になっています。しかし、短時間で終息し影響範囲も狭かったJCO事故とは異なり、原発事故では長期間で広範囲に影響が及ぶので屋内避難は非現実的です。つまり有効な対処の仕方は無いのです。
 なお、原子力に関しては事故しかあり得ないので、原子力事故対策編とすべきです。

.. 2013年10月02日 10:37   No.619003
++ 広瀬 隆 (小学校高学年)…20回       
安倍晋三の大嘘を放置して、日本の恥をさらし続けることは
 |  できません。全世界のアスリートに向けて英文の手紙
 
全国のみなさま  広瀬隆です
 このまま安倍晋三の大嘘を放置して、日本の恥をさらし続けることはできません。全世界のアスリートに向けて英文の手紙を書きました。
 この英文を、すべての国の若者に、みなさまが翻訳して伝えてください。
 各国のIOC関係者を知っている方は、そちらにも伝えてください。
東京オリンピックに来るアスリートは、現在、中学生・高校生ぐらいの若者ですから、その保護者たちに、今から日本の実情を正しく伝えておく必要があります。

 週刊朝日9月24日発売(10月4日号)には、大きな特集が組まれ、セシウムの尿検査での関東地方の子供たちの危険性がくわしく報じられました。しかし、それと汚染水の関係では、次の事実を頭に入れて読んでください。
 魚介類では、福島事故前の日本近海魚の平均値は0.086ベクレル/kgだったのに、現在の基準ではこれが100ベクレル/kgで流通し、正常値の1160倍が「安全な魚」になって流通しているのです。どの報道を見ても、1000倍の危険物を基準に、「検出限界以下」だと論じているわけです。

 急いで、みなさまの外国人の知人・友人に広めてください。

※事故情報編集部より
  上記に「添付ファイル」の記載がありますが、この事故情報では添付しておりません。

.. 2013年10月03日 10:18   No.619004
++ 渡辺秀之 (小学校中学年)…17回       
憲法の伝道者、伊藤真塾長の誰でもわかる「憲法は誰のもの?」
 |  自民党の憲法改正草案は「国民を支配する道具としての憲法」を目指す
 |  政府の「公益及び公の秩序」を害するとの判断で、国防軍が原発反対
 |  デモを鎮圧できる
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

「憲法は誰のもの?」(伊藤 真 著:岩波ブックレット)の紹介

1)自民党は2012年4月、「日本国憲法改正草案」を決定しました。この草案には、自民党の二つの想いが表れています。
 一つは、「日本古来の伝統」をふまえた自主憲法を制定したいという想い、そしてもう一つは、集団的自衛権を認めたうえで国防軍を創設して日米同盟を強化し、アメリカからの期待に応えたいという想いです。
 しかし、この憲法改正草案には、立憲主義をはじめとした現行憲法の基本を骨抜きにする次の四つの大きな問題点が含まれています。
1)立憲主義の放棄
2)平和主義から戦争のできる国へ
3)天皇の元首化と国民主権の後退
4)人権の縮小と義務の拡大

2)反原発運動への影響
・憲法改正草案に、国防軍は、「公の秩序を維持し、または国民の生命若しくは自由を守るための活動」をも担うことが明記されています。たとえば、原発反対デモが大きくなり、時の政府が「公益及び公の秩序」を害すると判断すれば、国防軍で鎮圧できることにしているのです。
・憲法改正草案は、「公の秩序」に反する人権の行使を認めていません。たとえば、原発事故による食品の放射能汚染に関する情報も、「そんな情報を流したら社会の混乱を招く」という理由で秘密にできます。

3)私は、「憲法は各種法律の上位概念である」と漠然と理解していましたが、この本を読んで、それが間違いであると気づきました。
 著者は、法律は国民に命令するものであるのに対し、憲法は国民が国に命令するもの(国家を縛るための道具)であるため、「法律と憲法では矢印の向きが逆だ」と言い続けてきました。つまり、自民党の憲法改正草案は、「個人の人権を守るために国家を縛る憲法」から「国民を支配する道具としての憲法」への転換を図るものです。

.. 2013年10月03日 10:33   No.619005
++ 斉藤二郎 (幼稚園生)…1回       
汚染水止めろ! 柏崎刈羽原発再稼働するな!
 │ 東電本店まえで400人のコール鳴り響く
 │ 4団体の共催、次回(第2波)は11月6日(水)
 └────(参加者)

 昨日2日(水)午後6時半、東京電力本店まえで「汚染水止めろ! 柏崎刈羽原発再稼働するな!」のコールが鳴り響いた。主催は、経産省前テントひろば
・首都圏反原発連合・たんぽぽ舎・東電株主代表訴訟。始まりは8月28日の反原連単独主催の「東電本店 抗議行動」(参加350人)。この日参加した団体が協力して、汚染水などの状勢からして東電本店闘争が大事だ、今後は合同でやろう!その1回目が10月2日(水)となった。

 10数本ののぼり旗が林立し、横幕もいくつか。ドラムもにぎやか。コールのあと主催者代表で反原連・みさおさんが挨拶。問題提起者として3人が発言。
たんぽぽ舎・柳田真さん、反原連・服部さん、東電株主代表訴訟・木村結さん。
また、東電への申入れ書は、テント・たんぽぽ舎・東電株主代表訴訟から各1通、ほか個人から1通。読み上げた後手渡した。その後、コールと参加者からのアピールが交互につづいて午後8時に終了。参加者400人。カンパ6万8千円ほどが集まった。参加者からは、東電への抗議を思い切り叫べた、東電への申入れ活動が良かった、全体的によい内容の集会だった、との声。

☆今後、11月6日(水)、12月4日(水)と行動を続けていく予定だ。
☆時間は午後6時半〜8時 東電本店前に、ぜひ多くの参加をお願いしたい。

.. 2013年10月04日 12:13   No.619006
++ 槌田敦 (小学校高学年)…24回       
福島原発事故の研究
 |  秋の物理学会(高知会場、徳島会場)、
 |  木村俊雄氏の講演、規制委員会への提言
 └──── (物理学者)

 物理学会2013年秋の分科会において、 「福島原発事故の研究」と題するインフォマルミーティング(IM)が、高知会場(9月22日)と徳島会場(9月25日)で開催された。

1.福島原発事故研究グループの位置づけ(高知会場、徳島会場)

 13年春の年会(広島会場)で開催されたIM「物理学者集団の社会的責任を問う」において、アメリカ物理学会がスリーマイル島原発事故について学会として研究グループを設立し、その研究成果をReviews of Modern Physics誌に発表したことが議論された。
 そこで、日本物理学会でも福島原発事故について研究活動をおこなうよう、理事会に対して申し入れた。
 これについて会長から「研究グループを作る仕事は会員の自発的な活動にまかせる」との返事があった(物理学会誌10月号の会員の声に掲載される予定)。
 この会長の回答を受けて、福島原発事故について物理学全会員の研究グループは、素粒子論グループや物性グループと同様、自主的に活動することになる。
 具体的には、年会と分科会においてIMを開催するほか、 「福島原発事故の研究」と題するe-mailによる通信(TXT、PDF)を発行する。
 内容は、 【記事】、 【論文】、 【質問】、 【回答】とする。この通信は転送自由にして、有志により物理学全会員だけでなく社会に広めていただくことになる。
 高知会場での「福島原発事故の研究」と題するIMは、この自主的な研究活動の最初のものである。
 資料として、
 イ.「これでも科学技術と言えるのか欠陥原子炉」(01資料1)、
 ロ.「原子炉安全に関する緊急提言への物理研究者署名のお願い」 (01資料2、徳島会場での修正済)、
 ハ.保安院が事故直後の11年4月4日に発表し、 IAEAに報告したトレンドデータ(01資料3)、
 ニ.物理学会誌13年10月号に掲載予定の「会員の声」 (01資料4)が配布された。

2.元東電社員木村俊雄氏の講演「地震での配管破損の可能性」 (高知会場)

.. 2013年10月05日 06:48   No.619007
++ 槌田敦 (小学校高学年)…25回       
 高知会場では、研究グループの運営に関する議論の後、朝日新聞「プロメテウスの畏」(13.9.ll〜)に連載中の木村俊雄氏(元東電社員、福島第一原発炉心設計・管理担当、高知県在住)に、 「地震で配管が破損した可能性」と題して講演をしていただいた。木村氏の講演内容は後に【論文】として提供していただき、この物理通信に掲載することになった。

3.規制委員会への提言と物理学者の署名のお願い(徳島会場での修正)
  教訓は「計測の失敗」

 徳島会場では、 「原子炉安全に関する緊急提言への物理研究者署名のお願い」 (01資料2)が議論された。この福島原発事故でもっとも注目すべき教訓は計測の失敗である。温度は電源が回復するまで10日間ほとんど得られなかった。また、事故発生から7〜13時間の計測空白後、蓄電池を計器に差し込み得られたデータは、水位では最大5メートルの高表示、圧力では最大2気圧の低表示だった。これでは原子炉の苛酷事故に対応できる訳がない。
 そこで、徳島会場では、規制委員会への提言をこの計測不能という重大問題に絞ることにし、提言原案では末尾に記載していた「計測系統の改善ができないのであれば、原子炉の安全は科学技術では保証できず、福島事故を再現しないために残る道は全原発の廃炉しかないことになる」との部分は、規制委員会の対応を見てからのこととして、この一文を削除し、提言への物理研究者の署名をお願いすることにした。 (槌田敦記す)〔物理通信01号(13.9.29)より〕

.. 2013年10月05日 06:53   No.619008
++ 斉間淳子 (幼稚園生)…3回       
40年ではじめての安心〜原発の傍で生きるということ
 |  原発停止2年  これがどんなに安心で幸せなことか
 |  お分かりになるでしょうか
 └──── (八幡浜・原発から子どもを守る女の会)

○ 原発が造られた40年前、何も知らなかった私は、夫や既に原発反対運動に取り組んでおられた近藤誠君からいろんな事を教わりました。さまざまな関係の書物も読みました。全国で初めて起こされた伊方原発裁判の傍聴にも通い続けました。裁判の証人に立たれた小出先生や小林先生、海老沢先生、槌田先生などなど科学者の専門家の話も聞きました。私の中で、原発は夢のエネルギーどころか、人類にとり大変危険で、未来の子どもたちにとり絶望的な社会を作り上げるということを知りました。
○ 第一、それほど素晴らしいものなら、人口の少ない過疎地に建設する必要はありません。電気をふんだんに使う都会に建てるべきです。過疎に住むわずかな人間を犠牲にして建てられた原発は、例え、福島のような事故を起こさなくても、運転するだけで放射能を拡散しているのです。排水溝からは、温排水とともにトリチウムが出ています。原発の傍で住む住民は40年近く。低線量被曝を余儀なくされて生きてきました。
○ でも、今やっと、やっと伊方の3機の原発は定期検査の後2年近くとまっています。動いてないのです。これがどんなに安心で幸せなことかお分かりになるでしょうか。ゲートの前でお弁当を食べながら、「40年ではじめての安心だね」と、話しています。
それが今再稼働の恐怖が襲っています。再び原発を動かすのです。伊方がトップバッターだといわれています。雷が鳴れば「伊方は大丈夫だろうか」と心配し、地震か起きたら、少しの揺れでも、「伊方は…」と案じなければならない。原発の傍で生きるという事は、こういう日々のストレスと戦わなければならないのです。一日も早く安心して暮らしたいのです。貧しくともいい。安心して大地や海とともに暮らしたいのが私たちの切なる願いです。再稼働には絶対反対です。

.. 2013年10月07日 08:36   No.619009
++ 池田清彦 (幼稚園生)…1回       
地球の平均気温は下がっている
 |  ―池田教授の机上の放論―
 └──── (早稲田大学教授)

○ 日本の今年の夏は暑かった。猛暑の時に地球温暖化の話を聞かされると信じたくもなるが、半年前は寒い冬だった。話はそう単純ではないのだ。南米ではかつてないほどの猛烈な寒波に襲われ、ペルー、ボリビア、パラグアイなどでは多数の家畜が死んだという。
 1980年代から1990年代の半ばにかけて、確かに地球の平均気温は0.3度ほど上昇した。これは事実である。しかし、温暖化傾向は1997年にストップし、それ以後今日まで地球の平均気温は上昇していない。これもまた、3万点以上の観測地点のデータに基づいてイギリス気象庁とイースト・アングリア大学気候研究ユニットが去年発表した確かな事実である。
○ 21世紀になっても気温が上がり続けるとのIPCCの予測は見事に外れたのである。日本をはじめ多くの国はIPCCとグルになってCO2の増加による人為的温暖化説を囃しているので、IPCCが崩壊すると困るのだろう。たとえば炭素税を取る根拠はなくなるし、原発は地球温暖化防止に役立つからというウソ話もできなくなるからね。
 9月8日付の朝日新聞に、2100年に気温が最大で4.8度上がり、海面が最大で81センチ上昇するとのIPCCの報告書案が大きく報じられていてあきれた。確か6月の下旬頃にも北極の海氷面積が、今夏最少記録を更新するとの東大の山口教授の予測が報じられていたと思う。さて事実はどうだったかというと、今年8月の北極の海氷面積は、去年8月に比べ6割も増加した。9月7日付の英国のデイリーメールに写真入りの記事で紹介されている。確認のためにIJIS(宇宙航空研究開発機構と米国・国際北極圏研究センターが共同で運営する北極圏研究サイト)が公表しているデータを調べると、今年の海氷面積は21世紀以後のほぼ平均水準である。
 北極ばかりでなく、南極の海氷面積も今年は過去30年余りで最大なのだ。2010年から11年にかけて急激に減少した時は、過去最大ペースで海氷減少と大きく報じたマスコミも12年から13年にかけて、それを上回るスピードで増加した時は知らんぷりだね。
○ 日本のマスコミはこと温暖化に関してはIPCCの予測は大々的に報じるのに、観測事実を報じないし、予測が外れたことも報じない。IPCCとその信者は今やカルト集団に近い。寒波も豪雨も温暖化のせいだって。でも事実は21世紀に入って地球の平均気温はわずかだが下がっているのだよ。エッ、平均気温が下がるのも温暖化のせいだって。素晴らしい考えだ。
             (週刊朝日2013年10月10日より)

.. 2013年10月07日 08:45   No.619010


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用