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要するに、私にとってB29と日本の戦闘機の比較は、「負けた屈辱感」というより先に、――また祖父が昭和20年(1945年)3月10日の東京大空襲で死亡した恨みというより――、「日米軍事(産業技術)格差の象徴的な出来事」として思い浮かぶのです。日本が「科学技術立国ニッポン」を今後とも政策の根本に据えて行くというなら、目標設定 の教訓の場として脳裏に刻み込むべき好例が、ここにあるのではないかと私は思うのです。 もう一点は、1545年以降の大きな出来事を伝える世界各国の新聞を保存・展示している「ニュージアム(ジャーナリズム博物館)」で、「日本の新聞は一つもなかった」という報告です。 世界新聞協会の2010年の調査によると、世界で最も新聞発行総部数の多い国のトップは中国で1億1,078万部、2位がインドの1億0,993万部、3位が日本で5,043万部、4位は米国の4,857万部、5位はドイツの1,974万部。2005年の調査では上位100紙の中、75紙がアジアの新聞で、上位10位中7紙(現在5紙、下記★参照)が日本の新聞であった、と言います。 一社の比較で言うと、読売新聞社が1000万部を超えて、「ギネスブック認定世界一」ということです。ならば、今まで渡辺恒雄社長(現会長)は一体、何をやってきたのでしょうか? 「ニュージアム」で中国やインドの新聞が展示されていたかどうか知りませんが、日頃、偉そうに論陣を張っている日本の新聞各社は、日本新聞協会(会長は読売出身の白石興二郎氏)を通して、わが国の新聞がここで展示されるよう「意地と誇り」をかけて強力に働きかけるべきです。「内弁慶」は脱して、「鬼弁慶」に徹すべきです。 (^-^)M・S
.. 2013年09月30日 12:56 No.615011
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