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| 猛暑、ゲリラ豪雨、電力需給はどうなった | 震災リスクを「知らない」世界に警告を └──── (たんぽぽ舎)
○ 7年後の東京には、「猛暑」「ゲリラ豪雨」「電力需給逼迫」問題は存在しないことになったらしい。まるでSF映画のような激変する気候や、いまにも停電しかねないと大騒ぎした「電力需給逼迫」問題は、何故かオリンピック招致「成功」により「解消」されたようでろくに話題にならない。まともな気象予報士がブログなどで懸念の発言をしている程度だ。 汚染水問題の「消去」と共に、安倍首相らの頭からも「消去」されたようだ。 せめて1964年のように10月10日(旧体育の日はこれで制定された)からの開催であれば問題にはならなかった。10月は一年を通しても最も安定した日々が続く時期である。天候を考慮して10月にしたのは当然のことだ。
○ 今年の7月25日〜8月9日はどんな日だったかというと、最高気温が35度以上の猛暑日こそ無かったが、平均で31.7度、最低気温が25度を超える熱帯夜が9日、平均も25度、二度の雷雨と豪雨を記録した。この前後はもっと過酷で、酷暑となった8月11日は最高気温38.3度と、この夏いちばんの暑さになっている。(データはいずれも大手町の気象庁) 異常気象と言われるが、最大の原因は東京湾を埋め立てた上に巨大な建築物を林立させ、海による冷却効果がなくなった上に海風の流れを阻害していることに原因の多くがある。今後オリンピック開発が湾岸部で進めば、さらに風の流れを阻害し、冷房廃熱や車の廃熱などの都市廃熱によるヒートアイランドが進行する。 この影響は、巨大な積乱雲「スーパーセル」が都市廃熱の影響で発達し、ゲリラ豪雨や雷雨の頻発、竜巻の発生へとつながっている。7年後までにこの問題を解決するためには、東京周辺への一極集中を解決するしかないのだが、むしろ現状は逆行している。
○ ただ、電力需給については、この間も含めて東電管内では全く問題が無かった。 8月1日(木)が93.42%、8月9日(金)が92.73%になったほかは、いずれも90%以下だった。
.. 2013年09月14日 07:54 No.611001
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