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■--たんぽぽ舎25年の特色を生かした集会
++ 柳田 真 (課長)…167回          

・3つのお誘い
 |  9月15日(日)原発ゼロの日、25日(水)東京湾に浮かぶ2つの原子炉、
 |  30日(月)JCO臨界被曝事故14年抗議行動と集会
 └──── (たんぽぽ舎)

 たんぽぽ舎が、9月におこなう(参加する)3つの学習会・集会は、たんぽぽ舎25年の歴史で学んだ体験からの集まりです。世間一般では有名ではありませんが、
たんぽぽ舎としては、『大事な・意味の多い集まり』だと考えています。
 ご都合をつけて、ご参加いただくと幸いです。

3つの集会は、次のとおり

イ.9月15日(日)13:30〜17:00
  原発ゼロでも大丈夫・原発ゼロの日を祝う
  原発再稼働阻止で、ゼロの日をもっともっと長くしよう
  但し、東京湾には原子炉2基がいる(米軍原子力空母)
 お話:4人
   槌田敦(物理学者)、山崎久隆(たんぽぽ舎)、
   かけいりえ子(原子力空母の横須賀母港化問題を考える市民の会・
          共同代表)、
   原田裕史(たんぽぽ舎)

 4人の問題提起者が30分ずつ語ります。原発ゼロの日(9月15日)を祝い、今後の方向・方針を話しあう。原発再稼働を阻止し続ければ、原発ゼロは続く。2年もやれば原発推進側はネを上げるだろう。
問題は再稼働を阻止する世論と運動だ。
 但し、それでも東京湾に浮かぶ2つの原子炉は残る。
この60万KW2基の原発は、東電福島第一原発1号機と同じ能力だ。
米原子力空母ジョージ・ワシントンは早く、米国へ帰れ!

日 時:9月15日(日)13時開場 開会:13時30分〜17時
発 言:4人の問題提起者と参加者全員(自由発言)
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:1000円
主 催:スペースたんぽぽ講座会議、たんぽぽ舎


ロ.9月25日(水)「東京湾に浮かぶ2つの原子炉の危険」
  「原子力空母配備撤回を求める9・25神奈川集会」
  米原子力空母ジョージ・ワシントンNO・集会とデモ

.. 2013年09月08日 20:03   No.606001

++ 柳田 真 (幼稚園生)…1回       
日時:9月25日(水)18:00集会開会 18:50デモ出発
会場:横須賀ヴェルニー公園(京急線汐入駅下車)
 主催:平和フォーラム・神奈川平和運動センター・三浦半島地区労
 共催:全国基地ネット、平和センター関東ブロック


ハ.9月30日(月)「9・30臨界被曝事故14周年東京圏行動」

◎追悼と抗議行動
 日時:9月30日(月)午前10時から11時
 場所:経産省別館前
 内容:基調報告、黙祷、献花、アピール、経産省へ申し入れ

◎9・30臨界被曝事故14周年東京圏集会
 日 時:9月30日(月)19時から21時
 講 演:「核の事故、負の連鎖、そして将来への危機」
 講 師:山崎久隆さん(たんぽぽ舎副代表)
 会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
 資料代:800円
 主 催:9・30臨界被曝事故14周年東京圏行動実行委員会
     連絡先:たんぽぽ舎内 TEL 03-3238-9035

.. 2013年09月08日 20:11   No.606002
++ 鍋谷郁太郎 (幼稚園生)…2回       
.「オリンピックをやっている場合か!招致する金があるなら、
 |  汚染水対策に回せ!」という叫びに…喝采
 |  第71回官邸前抗議行動の参加記(私は5回目の参加)
 └────  (大学教員・神奈川在住)

 今回で5回目の参加になります。今回は、福島第1原発の高度放射能汚染水問題が深刻化する中で、自分の危機意識も嘗てない程高まっていました。居ても立ってもいられない心境で、思いをシュプレヒコールに載せて心の底から官邸めがけてぶつけていました。
 地下水汚染や海洋汚染の進行の現実を突きつけられる中で、抗議行動参加者の緊迫感や危機感そして怒りが今回は、これまでになくひしひしと伝わってきました。それは、シュプレヒコールの合間に行なわれる安部首相への1分間抗議の内容と発言の多さにはっきりと現れていました。特に「オリンピックをやっている場合か!招致する金があるなら、それを地球的犯罪である汚染水対策に回せ!」という叫びは、まさに皆から「我が意を得たり」とばかりに大いなる喝采を浴びていました。
 巨大与党をバックにした安部政権が汚染水のリスクを過小評価し続け、再稼働に突き進もうとしている今、官邸前抗議行動の果たしていく役割は非常に大きいと思います。最後の望みの火という気がしています。これからも可能な限り参加し、抗議行動を支えていこうと思います。

.. 2013年09月08日 21:39   No.606003
++ 柳田真 (大学生)…88回       
東京湾に浮かぶ2つの原子炉;写真・図表の展示
 |  スペースたんぽぽにて。ぜひ見て下さい
└──── (たんぽぽ舎)

 東京湾に浮かぶ2つの原子炉の危険=米軍原子力空母ジョージ・ワシントンの写真・図表の展示をスペースたんぽぽ(千代田区三崎町ダイナミックビル4F)で行っています。30余点のうち、壁面の都合で当面8点を展示中。
 資料提供は原子力空母を考える横須賀市民の会(呉藤弁護士、筧璃恵子氏ら)のものです。9月一杯展示します.(約1ヶ月)
 9月25日(水)夕方は、横須賀市のヴェルニー公園での集会とデモにたんぽぽ舎として参加する予定。
 このあとには第2弾として「反原発活動への嫌がらせ展」の資料を主催者(海渡弁護士ら)の好意でお借りして展示する予定です。

.. 2013年09月08日 22:41   No.606004
++ 再稼働阻止全国ネットワーク (小学校中学年)…14回       
再稼働より汚染水対策!〜9・11規制委前抗議行動
 |  フクイチ事故は拡大している!
 |  規制委は汚染水問題に責任を負え!
 |  再稼働適合審査を中止して、全人員を汚染水対策に注ぎ込め!
 
「再稼働より汚染水対策!」9・11規制委員会前抗議行動
日時:9月11日(水)12時〜13時
場所:原子力規制委員会ビル(六本木ファーストビル)前
   (こちら
   港区六本木1丁目9番9号 TEL:03-3581-3352(代表)
   東京メトロ 南北線「六本木一丁目駅」2番出口徒歩4分、
    日比谷線「神谷町駅」徒歩8分
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
協力:原子力規制を監視する市民の会

フクイチ事故は拡大している!

 東電・福島第一原発の大量の汚染水流出問題は、規制委自らレベル3の重大な異常事象と確認する非常事態となっている。フクイチ事故は収束どころか、「レベル7+3」へと拡大している。
 海に流れ込む大量の高濃度汚染水=毒の水は、福島をはじめとする東日本の漁民を恐怖と絶望へ陥れているのみならず、今では全地球的問題として海外メディアも注視している。一刻の猶予もならない、今現在日本の最大問題なのだ。

規制委は汚染水問題に責任を負え!

 規制委は発足以来、この問題に見て見ぬ振りをしてきた。だから規制基準の中に汚染水対策は一言も盛られていない。そしてこの問題が重大問題として明るみに出たとき、田中委員長の発言は、人ごとのような海洋投棄を容認するものだった。原発の安全と事故に責任を負うと自負する規制委は、今この汚染水問題に全面的に責任を負って、全力で取り組むべきだ。

再稼働適合審査を中止して、全人員を汚染水対策に注ぎ込め!

 汚染水問題が非常事態となっている今も、規制委はその対策よりも再稼動推進のために適合審査を急いでいる。人員配置も適合審査には約100名を配置し、さらに増員を予定しているが、フクイチにはたったの50人(現地には10人)しか配置していない。事故が拡大している事態の中で何が再稼働審査だ!今はそのすべての人員とエネルギーを汚染水対策、そして事故収束に向けるときだ!一丸となって新チームを作って、現場にはりつくべきだ!

9・11規制委前抗議行動に多数の参加を! 怒りの声を叩きつけよう!

連絡先:再稼働阻止全国ネットワーク
     こちら
    メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp
TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記)
(東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付)
○原子力規制を監視する市民の会 こちら  @kanshi_chu

.. 2013年09月10日 12:05   No.606005
++ 柳田真 (大学生)…89回       
再稼働阻止のために東電解体の攻勢的な展開を!
 |  政権リスクとしての原発問題
 |  9/8東京新聞の田原牧記者の講演
 └──── (たんぽぽ舎)

○9月8日(日)福島原発事故緊急会議(たんぽぽ舎も参加、構成団体)の講演会が132名で開かれた。(詳細は後日、福島原発事故緊急会議からあると思います)。3人の講師から内容の深い話があった。

○ 出席者とその内容:
 ・小倉 正さん(伊方原発現地から):
  「南海トラフ巨大地震と原発―伊方の原発震災は"想定外"」
 ・山崎久隆さん(たんぽぽ舎):「汚染水問題と再稼働」
 ・田原 牧さん(東京新聞特報部):「政権リスクとしての原発問題」

○「政権リスクとしての原発問題」として田原牧さんは5点を述べた。
イ.原点を確認する〜原発をなぜ認めないのか→多重の差別構造と未来へのつけ回し
ロ.電力会社の経営のための再稼働→東電でいえば、社債償還と長期借入金の返済で年間約1兆円
ハ.新規制基準によるザル審査→そもそも論じるに値しない
ニ.破綻が汚染水漏れでダメ押しされた東電再建策(総合特別事業計画)
ホ.再稼働阻止のために東電解体の攻勢的な展開を

○5点目の提起は重要だ。現在の反原発運動の方向・重点を示しているから。 レジメは次のようになっている。
 □ 再稼働阻止のために東電解体の攻勢的な展開を
・ピンチ(再稼働強行)に対し、東電の破綻(電事連、核燃サイクルに飛び火)を強いる責任追及(債権放棄と退職金などは回収)+汚染水漏れの「翻訳」→現在の国会情勢下で2011年8月の参院復興特別委の付帯決議実行+廃炉スキームをどう構築し、実現していくのか(1例で日本原電の廃炉会社化)

○「東電がひどすぎる」ことは、この間の汚染水(猛毒水)問題や被害者への賠償の不徹底ぶり、その他で、よーく示されている。「東電は告訴、告発されて当然だが、しかし検察当局も政官財もそれに反対している。これに風穴を開けるべく、今や東電への攻勢的な行動が必須だ。田原牧記者の発言もそれを強調した。

 東京圏のわれわれは総力を挙げて「小さな違い」を超えて東電追及行動を形にして示そう。3・11前から警告されていた原発震災という大犯罪を起こした企業=東電には、当然の責任をとってもらわねばならない。私たちの構想と行動力が試されている。

.. 2013年09月10日 12:25   No.606006
++ 広瀬隆 (小学校中学年)…19回       
全国のみなさま  

 津波が来る前に、海水は沖合まで引いてゆきます。その時、陸にある井戸水の水位が急激に下がることは、誰でも知っていますね。それは、井戸水が地下水とつながり、海の沖合の水とつながっているからです。つまり福島第一原発の汚染地下水は、現在、太平洋の沖合にジャージャーと流れ出ています。
 海洋汚染は、4年後に太平洋全域を覆うことが分っています。東京オリンピック前に全滅です。
 IOCを買収できても、国民と世界民衆を買収はできまい。
 さらに本日、東京オリンピックに連動して、東京地検が、福島原発告訴団が告訴した犯罪者の不起訴を決定しました。ここまで、日本が狂っている。検察の人間たちは、精神鑑定が必要だ。これは政治的な圧力によるものです。
 黙って見ていることができません。このままでは・・・何でも起こります。

.. 2013年09月10日 12:44   No.606007
++ 山崎久隆 (社長)…352回       
世界に向けて真っ赤なウソを平然と言い放つ安倍首相の責任
 |  福島第一原発の専用港「湾内」と外洋を隔てて「ブロックする」
 |  ような構造物など何もない
 └────  (たんぽぽ舎)

 IOC総会で安倍首相は「汚染水は港湾内で完全にブロックされている。抜本解決のプログラムを私が決定し、着手している」と発言した。世界に向けて真っ赤なウソを平然と言い放つ神経に、怒りを通り越して呆れかえった。
 本当に、こんな見え透いたウソがまかり通ると思っているのだろうか。
 福島第一原発の専用港「湾内」と外洋を隔てて「ブロックする」ような構造物など何も無い。そんなことは東電の資料でも明らかだ。
 東電自ら、潮の満ち引きで外洋との海水交換があることを認めている。
 東京海洋大の神田穣太教授は、港湾内の海水は一日に44%程度の比率で入れ替わっているとしている。
 港湾内のシルトフェンスにも完全に遮蔽する性能は無いことは、東電の作った資料にも書いてあるとおりだ。
 そういう事実を知りながらオリンピックほしさに世界中の人々の前で、大変な作り話をした。その責任は重大だ。
 また、抜本的対策とは何なのか。いわゆる「凍土式遮水壁」について国が資金を出すとしているだけだ。本来必要な、周囲を取り囲む形式の遮水壁、それも恒久的な遮水性能を有する設備は、海側の一部で着工しているが、これさえ完成するのは2年近く先の話である。陸側の遮水壁は見通しも立っていない。
 その間にも汚染された地下水は毎日数百トンが湾内に流れ込んでいる。コントロールどころか流出量は増える一方だ。
 最近では、海に放流する計画で作られている「地下水くみ上げ井戸」の上流側130m地点で、汚染水タンクの漏水が起きている。さらに、その他のタンクでも漏水が確認されており、おそらくもっと数多くのタンクから汚染水が漏れ出していると考えられる。
 地下水バイパス計画は、元々東電が計画していたものだが、汚染水問題が深刻化する中で田中俊一規制委員長も「敷地内は水だらけになっている。基準以下(の汚染水)を排出するのは避けられない」といいだし、流れは「地下水バイパス」へと急激に動こうとしていた矢先に、揚水井の地下水汚染が見つかり頓挫している。

東電は調査せず=地下観測孔を掘らず
なぜなのか?=「対策せず」の「責任追及」から逃げるため

 8月27日の交渉で東電に対し敷地内に千本の観測孔を掘り、地下水位の調査と放射能調査を行うよう求めたところ「必要な調査をしている」と回答してきた。しかし実際には観測孔は13しかなく、そのため地下水の流出を見つけることも出来なかった。観測孔は増設中で、39孔まで増やすことになっているが、孔を掘れば掘るほど、新たな地下水の汚染状況が明らかになっている。
 こんなことは分かっていたはずだが、調査をちゃんとしていないのはなぜか。
 調査して結果が明らかになった後も対策を行わなければ「故意」ということになるが、調査をしないで「分からなかった」のならば「過失」になるからだ。
 故意による海洋汚染はもちろん犯罪であるが、過失ならば事故以来汚染水の流出続きなので、その延長線上での過失だと言い張れるというわけだ。
 「東電体質」という言葉があるが、調べない、気づかない、改めないことが常の、反省の無い、改革をしない体質が会社の上部に行けば行くほど徹底している。これが最悪の現れ方をしていたのが原発震災発生時の東電本店の対応だった。

対策は−鹿児島県志布志湾には石油備蓄タンクが43基=合計約500万キロリットル溜められる

.. 2013年09月11日 10:26   No.606008
++ 山崎久隆 (社長)…353回       
 汚染水対策は東電の、極限まで資金を惜しんで、最低限のタンク建設と資材の使い回しの結果、事態が深刻化していった。
 たくさんの人々が、原発の水対策が最も重要と述べていた。吉田元所長もそう語っていた。その点では反原発も推進も関係が無い。ではどんな方法が在るだろうか。
 例えば大型貯水タンクを建設するという方法もある。鹿児島県志布志湾には半地下式の石油国家備蓄タンクが43基立ち並んでおり、1基あたり約12万キロリットルで、合計約500万キロリットル溜めることが出来る。東京ガスが扇島に作っている地下式の液化天然ガス貯蔵タンクは1基25万キロリットルの貯蔵能力がある。このような大型タンクを2年半前に作り始めていれば、もうできていた。
 資金繰りの悪化や人材難が対策を遅らせてきたのではといわれている。たしかにそういう面はあるが、そうならば早い段階で「手に負えない」と言うべきだろう。
 手遅れに近い状態まで放置してきた東電の思惑は一体何処にあるのだろう。
 東電の「仕掛け」は、汚染水問題を利用して国の資金投入を引き出し、さらに規制庁をも福島第一の後始末に引き込むことにあった。
 今年4月、東電の社外取締役6人と広瀬社長が安倍首相と会談し、「国も一歩出る」との発言を引き出した。このとき彼らは辞表を持っていたという。
 言うまでも無く、彼らは東電取締役を退任しても帰るところがある。国の支援というのは税金の投入を意味する。これについては原子力損害賠償支援機構が税金から5兆円を限度に被災者への補償を「肩代わり」している。表向き国への返済をすることになっているが、実態としては「電気の安定供給その他の原子炉の運転等に係る事業の円滑な運営の確保に支障を生じない限度において」(原子力損害賠償支援機構法第52条)返せば良いことになっている。つまり抜け道がしっかり作られている。東電は「電気の安定供給その他の原子炉の運転等」に必要な資金は確保できるわけだ。

東電は3200億円もの大金を柏崎刈羽原発の運転再開めざして投入

 東電は地元新潟県の意向など無視し、柏崎刈羽原発の運転再開準備を進めている。緊急対策設備を作り、防潮堤を建設し、ベント装置を作るなど、3200億円もの金を掛けて運転再開のための規制基準適合審査を受けようとしている。動かせるはずのない原発に、とんでもない無駄金をつぎ込んだ。
 普通ならば重大事故を起こした会社が、その事故の後始末さえしていないのに事故原因となった設備の再開準備に莫大な資金を投入するなど許されるはずが無い。補償や事故収束にまず資金投入されるはずだ。
 ところが東電は福島第一の汚染水対策の資金を国に「無心」しつつ、柏崎刈羽に、その無心した金額の何倍もの資金を投入している。
 2年半前に責任を問うて、破たん処理をしておくべき会社を生き残らせたために、国民負担は巨大になるばかりだ。今からでも東電を解体することが問題解決のためには必要だ。

.. 2013年09月11日 10:48   No.606009
++ 植田泰史 (幼稚園生)…1回       
東海村山田新村長は村上後継か?
 |  緊迫増す東海第二原発の再稼働問題
 └──── (茨城の環境と人を考える会議)

 2013年9月8日、任期満了にともなう東海村村長選挙が行われ、「中立」を唱える前東海村副村長山田修氏(52歳)が当選した。

○ 山田氏は、茨城県地域計画課補佐から東海村に派遣され、副村長を務めていた。
今回の東海村長選挙の争点は、全国ただ一人原発立地自治体の脱原発首長村上達也氏の去就と真の後継者は誰か、という点である。
 山田陣営には、自民党梶山弘志陣営、日立製作所(労組を含む)・民主党の大畠彰宏陣営の活動家が張り付き、選挙モードになってからは、村上派村議さえ近づけないような状況が生まれた。
 村上達也氏周辺は「山田氏は人柄が信頼できる。再稼働という馬鹿なことはしない」という立場をとり、一時無風選挙ないし無投票も懸念された。

○ 山田氏周辺が村商工会長など原発再稼働派で固められたのを見て、村上再選でよしとしていた日本共産党が「山田氏は再稼働派に取り込まれた」として、北茨城市議の福田明氏(58歳)を、急遽立候補させた。福田陣営は、ほとんど選挙運動の時間を持たなかった。
 東海村内有識者は「福田氏が3千〜4千票取れば、脱原発派は一定の影響力を持つ」「低投票率であれば、福田勝利もある」と述べていた。
 しかし、事前投票の推移から、投票率50%程度が予想され、山田当選は確実視されていた。
 有権者は29,790人で、実際の投票率は51.38%、山田修(当選)氏11、758票、福田明氏(次点)3、238票である。
 山田陣営の動きの悪さにしびれを切らした村上達也氏が、自派の村議5人(脱原発派)を選挙終盤に呼んで、山田支持で動くよう幾度か指示したとも言われ、この動きが無ければ当選は危うかった。
 茨城県北の「盤石の集票マシン」といわれる「梶山事務所」、「日立製作所労組」の両者が、機能を十分果たしたとは言い難い結果である。
 2009年東海村長選では、有権者28,935人、投票率67%、村上達也10,049票(当選)、次点の推進派9,281票であったから、山田氏支持陣営が非力であったことがわかる。
 当選後の山田氏は、「中立」とのべるのが精いっぱいで、推進派の企図した「再稼働」は、今後の村政及び周辺自治体住民の大きな課題になった。
 山田氏決起集会には「来ないでほしい」とよばれなかった村上達也氏が、当選当日、山田氏の脇に陣取った姿は印象的である。
 自公民3党プラス村上派で11,700票だったが、村上氏を信頼した脱原発派の票も含まれているので、推進派の事前予想どおり、厳しい結果が出た。

○ 福田陣営関係者は「山田陣営は意外にもろい」と感想を述べており、福田氏の人柄も好感され、共産党の基礎票の約2倍を集め、村政で発言力を強めると思われる。
 また、村上村長の引退表明は、遅くも6月議会終了後にすべきで、今回(7月末)は遅すぎたと、村上支持で対立候補をたてられなかった脱原発派からの批判がある。

○ 東海村は、2-15歳の子ども(5、932人)のうち希望者(988人)に甲状腺超音波検査を行ったが、今年度6月時点で、幼児(2−6歳)を中心に、要経過観察230人、要精密検査7人を出している。
 これは小児甲状腺癌の問題を考える場合、驚くべき数字である。
再稼働を強行すれば「村長リコール」、村内住民投票を行えば「東海二号炉廃炉」、という「想定外」の可能性もありうる。

.. 2013年09月11日 10:59   No.606010


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