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■--資源を投入する余裕など、この国にはない!
++ 山崎久隆 (社長)…345回          

 │ 地下水対策を怠った結果−東電の後手・後手、東電の資金ケチリが原因
 │ 建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ <下>
 └────(たんぽぽ舎)

▼大きな地震に遭遇したら

 68年の新潟地震で詳しく映像が記録されたことで存在がはっきりした「液状化」。今回の東日本太平洋沖地震でも広い範囲で液状化被害が出た。海沿いでは浦安市の、内陸では久喜市のそれが大きくクローズアップされた。原発敷地内でもおそらく起きていただろうが、津波に洗い流されて顕著な液状化は確認されてはいないようだ。今の福島第一原発周辺地盤は、その時よりも遙かに
高い地下水位である。震度6の地震が襲えば、建屋周辺は液状化する。
 液状化では地上に地下水が土砂と共に噴出する。この水が福島の場合は汚染水なのだから、とんでもない危険地帯に変貌する。
 汚染水の表面線量は、高いところで160ミリシーベルト/時、低いところでも数十ミリシーベルトに達する。この汚染水が地上に噴出したら、その場にいた作業員はたちまち高線量の沼地に取り残されることになる。
 そのうえ、液状化により建屋が傾斜する。最悪の場合は、横転するかもしれない。新潟地震の時に倒れたアパートを思い出される人もいるだろう。
 真横に倒れなくとも、大きく傾斜するだけで十分重要機材を破壊する。特に使用済燃料プールと冷却水を送る配管類が破壊された場合、深刻な事態になるだろう。
 底まで心配しなければならないのは、福島第一原発の地下水位が過去に例がないほどの高さに挙がっていることと、タービン建屋と原子炉建屋では地下の高さが異なり、タービン建屋は岩盤に固定されておらず、浮き上がる危険が高いことと、原子炉建屋も上部構造物が撤去されている4号機は全体が軽くなっていることなどが理由だ。
 液状化するような地震が「起きない」という楽観論を採用するものはいないだろう。むしろ、今後何十年も燃料取り出しや廃炉処理をする間に何度も大きな地震に遭遇する可能性のほうが遙かに高い。
 依然として、本質的な安全対策を真っ先にするべきなのは、福島第一原発であることに変わりはない。再稼働などに資源を投入する余裕など、この国にはない。
.. 2013年08月23日 12:06   No.595001

++ 渡辺秀之 (小学校中学年)…14回       
古希を迎えた、怖いもの知らずの暴走老人達の熱い思いが、
 |  横浜で大爆発
 |  私たちは行動します。脱原発のためなら日本中どこへでも行きます!
 |  8/18シンポジウム「もう がまんできない」に参加して
 └────  (たんぽぽ舎ボランティア)

 8月18日(日)、横浜開港記念会館に於いて、「3.11DAYS行動する会」主催のシンポジウム「もう がまんできない」が開催されました。酷暑の中、会場には約480人を超える人々が集いました。

1)司会:広瀬 隆氏(作家)
 発言者:大信田尚一郎氏(三陸の海を放射能から守る岩手の会、元教員)/
     秋山豊寛氏(元TBS記者、元宇宙飛行士、農家)/
     相沢一正氏(茨城県東海村村議)/
     矢部忠夫氏(新潟県柏崎市議)/
     田中三彦氏(元原子炉設計者、元国会事故調査委員会委員)/
     中嶌哲演氏(原発設置反対小浜市民の会、明通寺住職)/
     広河隆一氏(DAYS JAPAN編集長)/
     藤田祐幸氏(物理学者)
 特別出演:山本太郎氏(参議院議員)

 古希を迎え、怖いもの知らずの暴走老人達の、2時間30分を超える「原発:もうがまんできない」の熱い、暑い思いがほとばしった大盛況の集会でした。

 その中で、相沢一正氏(茨城県東海村村議)の発言内容が特に印象的でしたので、簡単に紹介します。
○ 政府、原子力規制委・規制庁、電力会社の姿勢に「理不尽」を感じる。
 東京電力福島原発事故が起こるまでは、「原子力発電所は5重の防御により、絶対安全です。事故は起こしません」という安神話のもとに、原発立地自治体・住民の了解を得て、原子力発電所の建設、稼働が行われてきた。ところが、3月11日の東京電力福島原発事故の発生により、安全神話は、ウソであることが明白となった。一方、政府、原子力規制委・規制庁は、これまでの方針を変更し、原子力発電所は大きな事故を引き起こす可能性があるので、例えば、ベント装置を義務づけるなどの対策を求めようとしている。

.. 2013年08月26日 06:08   No.595002
++ 渡辺秀之 (小学校中学年)…15回       
しかし、このように従来の前提(事故は絶対起きない)が大きく変わった場合、まず、やるべきことは、「今後、原子力発電所を稼働すると、事故が起きてあなたが被曝することがありますよ。事故後、2年半を過ぎても、15万人以上の人々が避難生活を余儀なくされますよ。それでも、あなたは、原発の建設、稼働を受け入れますか」ということを、国民、特に原発立地自治体・住民に問い直すことです。このような、国民的合意を得るという基本的なことを行わずに、付け焼刃的な対策をいくら施しても、国民の納得は得られません。東京電力福島事故の教訓を学ばずして、原発再稼働に積極的になっている現状、これが私の思う「理不尽」です。

2)集会の最後に、山本太郎さんの「暴走老人だけに任せられないぞ。若い人で、『私達もやるぞ』の思いの方は、壇上へ。」の発言に呼応して、果敢な若い女性5名他が壇上に駆け上がり、たんぽぽ舎の「原発やめよう」のノボリと横断幕を掲げました。

3)シンポジウムで使用したスライドは、広瀬隆ホームページ「日々雑感」で公開中。
当日の様子は、Ustream「8/18もう がまんできない」で検索して下さい。

 福島から学び、原発ゼロを目指し、私たちの声、知恵、力を出して行きましょう。
 私たちは、”福島”を、忘れない。

.. 2013年08月26日 06:14   No.595003
++ 布施哲也 (小学校中学年)…11回       
.「被災者」ではない、「被害者」といってほしい
 |  「福島をわすれない・全国シンポジウム」の報告
 └──── (反原発自治体議員市民・連盟共同代表)

 8月17日(土)と翌18日(日)に、反原発自治体議員市民・連盟が主催して「福島をわすれない・全国シンポジウム」を開催しました。
 会場の福島ビューホテルには、伊達、福島、川俣、葛尾、浪江、桑折などの自治体議員、飯舘の酪農家、円通寺(福島)、被害地の企業家などの地元福島の方々。そして、泊(北海道)、東海(茨城県)の原発現地からをはじめ、遠く関西からをふくめて総勢110名の参加がありました。

 ◎シンポジウム報告者

 吉岡棟憲氏(円通寺住職)、菅野清一氏(川俣町議会議員)、
 長谷川健一氏(飯館村酪農家)、高橋道弘氏(川俣町議会議員)、
 三瓶宝次氏(浪江町議会議員)、菅野喜明氏(伊達市議会議員)、
 松本静夫氏(葛尾村議会議員)。

 ◎翌18日は、地元自治体議員の方々の案内で被害現地を訪問

 福島市外地の仮設住宅、飯舘村役場、川俣町山木屋地区、
 葛尾村の除染現場

 ◎示唆に富んだ福島の自治体議員の報告・談話

 17日(土)午後のシンポジウム、夜の交流会、深夜に及ぶ二次会。
 そして翌日の現地訪問と、疲労困憊の二日間でした。
 しかし、有り余るものを得ました。なによりも「百聞は一見にしかず」です。
なかでも、「被災者」ではなく「被害者」だ、という言葉は心にひびきました。
 被害者にはかならず「加害者」が存在する。加害者をうやむやにさせる「被災者」は使ってはならないというものでした。
 報告者の多くは自治体議員です。国と県による町や村への圧力とその支配構造、除染と帰還には湯水のようにカネが流れるが、被害者への補償はなしという、地元密着の自治体議員の本音を聞くことができました。
 米国の核支配に、日本の原発の再稼働と輸出が組み込まれています。国家官僚、マスメディア、電力会社、原子炉メーカー、原発関連企業、そしてこれらの労働組合と、裾野は広く、その力も巨大です。

 私たちの拠るべきところは、福島ではないでしょうか。なによりも、地域では子どもたちをはじめとして、放射能由来による疾病が異常な増加をしめしています。

.. 2013年08月26日 06:22   No.595004


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