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■--汚染水 打つ手なし
++ 朝日新聞 (部長)…198回          

 東電、説明一変「120リットル」→「300トン」
  「的確に監視していれば…」

 東京電力福島第一原発敷地内のタンクから高濃度汚染水が推定300トン(ドラム缶1500本分)漏れたことが明らかになった。タンクから漏れた汚染水の量は過去最大。タンクのどこから漏れているかさえ特定できておらず、漏れは止まっていない。毎日400トン増え続ける汚染水をどう安全に保管するのか。打つ手がなく、見通しを立てられないのが実情だ。

 タンク継ぎ目に欠陥か 地下もだめ、地上もだめ

 (前略) 地上タンク約1000基のうち、約350基がフランジ型だ。1日400トンずつ増えていく汚染水に加え、地下貯水槽にあった約2万4000トン分の汚染水をタンクで保管せざるを得なくなった。そのため、すぐに造れるフランジ型のタンクを急きょ増やして対応した。それが今回、裏目に出た。(中略)
 さらに、6月には溶接型のタンクでも腐食で微量の汚染水が漏れた。(中略) 
汚染水問題の解決なしに福島第一原発の廃炉作業は進まない。(後略)

 タンクからの放射能汚染水漏れの事態を受け、福島県は20日、佐藤雄平知事や関係部長が緊急に集まった。村田文雄副知事は会議で「300トンとはかなりの漏れ。東電が的確に監視していれば漏れを少なくできたはずだ」と、東電の対応に疑問を呈した。(中略)
 県漁連の野崎哲会長は説明会のあと、報道陣に「タンクの維持管理も東電に任せず国が主体となった方がいいのではないか」と指摘した。(中略)
 韓国のアシアナ航空は、一連の汚染水の問題を受け、7月に再開したばかりのソウルー福島間のチャーター便の運航を10月以降中止することを最近決めた。
(後略) (8月21日より抜粋)
.. 2013年08月22日 15:22   No.594001

++ 東京新聞 (社長)…406回       
甲状腺がん確定 6人増え18人に 福島の子ども、疑い10人増

 東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が20日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」した子どもは、前回6月の12人から6人増え、18人になったと報告された。「がんの疑い」は25人(前回は15人)。
 会合で、調査主体の福島県立医大の鈴木真一教授は、甲状腺がんはゆっくり大きくなるのが特徴と説明。確定者のがんの大きさなどから「2、3年以内にできたものではないと考えられる」と述べ、原発事故の影響に否定的な見解を示した。
(後略)  (8月21日より抜粋)


.. 2013年08月22日 15:32   No.594002
++ 朝日新聞 (部長)…199回       
関電、匿名寄付45億円 70年代以降 高浜原発地元に

 関西電力高浜原発がある福井県高浜町に対し、原発建設が始まった1970年以降、関電が計約45億4000万円を匿名で寄付していたことが朝日新聞の調べで分かった。
このうち8割は関電が高浜3、4号機の増設を受け入れるよう町に求めた77年度からの9年間に集中していた。(後略) (8月21日より抜粋)


.. 2013年08月22日 15:41   No.594003
++ 東京新聞 (社長)…407回       
原発事故まっすぐ伝えた タブー恐れず 高校生の心表現
  福島・相馬高校放送局にJCJ特別賞 被災地の不条理 映像や演劇
  全国で反響

 日本ジャーナリスト会議(JCJ)が優れたジャーナリズム活動などに贈る「JCJ賞」。本年度は福島県立相馬高校の「放送局」に特別賞が贈られた。生徒たちは福島原発事故下に生きる現実を演劇やラジオドキュメント作品で表現、事故の本質を深く伝えてきた。授賞式は10日に都内で行われる。
 福島原発事故発生からまだ間もない2011年6月。相馬高校の生徒の一人が放送用の音声ドキュメントを手がけた。
 「緊急時避難準備不要区域より」と題した7分間の作品。原発から32キロの同県南相馬市に住む同校放送局の鈴木ひかるさんが、30キロ圏からわずかに外れたことで行政から「安全」と線引きされた不条理を風刺を込めてまとめていた。
 この作品について、放送局顧問の渡部義弘教諭は「高校生の視点で、被災地の苦しみを切り取っていた。大人として、教師として非常に衝撃を受けた」(後略)
  (8月9日より抜粋)


.. 2013年08月22日 15:51   No.594004
++ 東京新聞 (社長)…408回       
堰(せき)の排水弁すべて開放
 タンク汚染水漏れ 海に流出可能性大
(8月22日より)

 東京電力福島第一原発のタンクから三百トンの汚染水が漏れた問題で、東電は、ほとんどのタンク群の周りに水を食い止めるコンクリート製の堰(せき)を設けたのに排水弁をすべて開けていたことが分かった。今回の漏出事故では、大量の汚染水が排水弁から堰の外に漏れ、土のうを越え、近くの排水溝から海に汚染が広がった可能性が高い。 
 汚染水漏れが起きたタンク群には、二十六基のタンクがあり、これを囲む堰の二十四カ所に弁が設置されている。東電は、汚染水が漏れても広がらないよう堰を設けたが、堰内に雨水がたまると汚染水漏れが発見しにくくなるとして、弁を開いたままにして雨水が抜けるようにしていた。
 しかし、弁が開いていたことで、漏れた汚染水は簡単に堰の外に出た。外部には土のうが積んであったが、土に染み込むなどしてその外側に漏れ出した。
(中略)
 原子力規制委員会は今回の事故を国際的な評価尺度で上から五番目のレベル3と評価することを検討しているが、その大きな理由として「安全防護層が残されていない」ことを挙げている。二十一日夜に開かれた汚染水対策を検討する同委の作業部会で、更田豊志(ふけたとよし)委員は、弁が開いていたことに関し、「何のための堰なのか。たまった水が雨水だと確認できてから弁を開
けるのが、まっとうなやり方だ」と厳しく批判した。

.. 2013年08月23日 12:15   No.594005
++ 東京新聞 (社長)…409回       
基本方針策定ないまま一年以上、「被災者支援法の放置、違法」
 避難者ら国提訴へ
 (8月20日より)

 東京電力福島第一原発事故を受けた「子ども・被災者支援法」が成立してから一年以上たつのに国が支援の基本方針を打ち出さず、放置しているのは違法として、福島県の住民や県外への自主避難者ら計十六世帯十九人が国を相手取った訴訟を二十二日に東京地裁に起こすことが二十日、関係者への取材で分かった。
 提訴するのは福島市や福島県郡山市など国による避難指示区域外から北海道や京都府などに避難した十二人と避難していない福島県の住民ら七人。基本方針を策定しないことが違法であり、原告が支援法の対象となることの確認を求めた上で一人当たり一円の損害賠償を請求する。請求額について原告側は「個人的な金銭目的ではなく、困窮している人の声を代弁することを強調した」と
している。
 支援法は昨年六月、議員立法で成立。一定の放射線量の基準を上回る地域を支援対象とすると規定し、基準線量や支援策などを基本方針として定めるとしている。避難指示区域外からの避難者も救済対象になれば、避難先の住宅支援や継続的な健康診断が可能になるとして自主避難者らの期待は大きい。(中略)
 原告側弁護団の福田健治弁護士は「一年以上たっても放置されているのは異常事態。その間、避難している人の精神的・経済的負担は増している」と話している。
 復興庁は「基本方針は鋭意作成中で、できるだけ早く策定したい。提訴内容についてはコメントを控えたい」としている。

.. 2013年08月23日 12:22   No.594006
++ 東京新聞 (社長)…410回       
ペット 原則同行避難  環境省、大災害の指針作成
 (8月21日より)

 環境省は大災害時はペットの犬猫は飼い主と一緒に避難させることを原則とし、地方自治体に態勢整備やルール作りを促す「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(指針)」を作成した。東日本大震災を教訓にまとめた。同行避難を明記した指針は初。全国の自治体に配布し、国の防災基本計画にも盛り込む。指針は、自治体や飼い主などが普段から準備するべきことと、発生時
の対応を列記した。
 飼い主には、ペットが迷子にならないように飼い主の情報を記録したマイクロチップや名札を付けるよう促し、少なくとも5日分の水とペットフード、予備のトイレ用品などを備蓄するよう求めた。(後略)

.. 2013年08月23日 12:56   No.594007
++ 東京新聞 (社長)…411回       
原子力規制委が 排水弁全開を放置
  昨年4月東電、保安院に説明したのに…放置

 東京電力福島第一原発のタンクから原子炉を冷却した後の処理水が漏れた問題で、原子力規制委員会は、東電がタンク群周りのコンクリート製の堰の排水弁を全て開けているのを知りながら、放置していたことが分かった。規制委が汚染拡大を防ぐ堰の役割をきちんと認識し、東電を指導していれば、外部への漏出は最小限に抑えられた可能性が高い。(中略)
 東電や規制委への取材を総合すると、東電は昨年4月、規制委の前身である旧経済産業省原子力安全・保安院(廃止)にすべての弁を開けっ放しにすると説明。
「排水弁を閉じた状態で雨が降ると、すぐに「いけす状態」になってしまう。タンクから水が漏れても分からない」との理由だった。
 保安院は東電の主張を受け入れた。(中略)
 一般的なプールの水量に匹敵する300トンもの汚染水が漏れる事態が起きてから、委員らが規制委の会合で「何のための堰か」などと弁が開いていたことを厳しく批判。しかし、実際は自らの組織が東電の甘い対策の不備を見逃していた格好だ。(後略) (8月23日より抜粋)

.. 2013年08月26日 07:58   No.594008
++ 茨城新聞 (高校生)…56回       
福島沖の漁業、中断へ 来月から 汚染水問題が深刻化
  漁協組合長「国は対策を」

 東京電力福島第一原発事故による汚染水問題の深刻化を受け、福島県相馬市の相馬双葉漁業協同組合は22日、昨年6月から続けている試験操業の実施を9月1日から当面見送ると決定した。
 県南部のいわき市漁協は既に、9月から始める予定だった事故後初の試験操業の延期を決めている。県北部の相馬双葉漁協も見送ることで、福島県沖の漁業は中断することになる。(中略)
 福島県の漁は原発事故で自粛したが、昨年6月に相馬双葉漁協が試験操業を始め、その後、魚種と海域を段階的に拡大した。(中略)
 しかし7月22日、汚染水が第一原発の港湾内に流出していることが判明。さらに8月21日には、原発敷地内の地上タンクの汚染水が、港湾外の外洋に直接流れ出た可能性が高くなり、漁の実施は難しいとの声が高まっていた。
 (8月23日より抜粋)


.. 2013年08月26日 08:04   No.594009
++ 朝日新聞 (部長)…200回       
原発には死ぬまで反対 避けられぬ発送電分離
  ソフトバンク・孫社長インタビュー

 太陽光や風力など再生可能エネルギーの普及に取り組むソフトバンクの孫正義社長は22日、朝日新聞のインタビューに対し、遅れている電力制度改革に関し、再エネ普及には「(発電網と送電網を分ける)発送電分離は避けられない」と語り、早期の電力自由化を求めた。
 「事故を風化させてはいけない。多くの人々がまだ仮設住宅に住み、大量の汚染水が流れ出しているという現実がある。どんな政権であれ、真剣に議論し、対処しなければならない」
 「原発に死ぬまで反対と言う気持ちは、いまも変わらない。原発の代替手段はいくつもある。廃炉の道筋も決まっていないのに、原発の再稼働をどんどん進めることには基本的に反対だ」(中略)
 「日本は発送電が分離されていない数少ない先進国になってしまっている。北海道の再エネを東京に送るにも(送電線は電力会社が所有しているため)『道』がない。発送電分離は避けられない」 (8月23日より抜粋)


.. 2013年08月26日 08:10   No.594010


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