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東電、説明一変「120リットル」→「300トン」 「的確に監視していれば…」
東京電力福島第一原発敷地内のタンクから高濃度汚染水が推定300トン(ドラム缶1500本分)漏れたことが明らかになった。タンクから漏れた汚染水の量は過去最大。タンクのどこから漏れているかさえ特定できておらず、漏れは止まっていない。毎日400トン増え続ける汚染水をどう安全に保管するのか。打つ手がなく、見通しを立てられないのが実情だ。
タンク継ぎ目に欠陥か 地下もだめ、地上もだめ
(前略) 地上タンク約1000基のうち、約350基がフランジ型だ。1日400トンずつ増えていく汚染水に加え、地下貯水槽にあった約2万4000トン分の汚染水をタンクで保管せざるを得なくなった。そのため、すぐに造れるフランジ型のタンクを急きょ増やして対応した。それが今回、裏目に出た。(中略) さらに、6月には溶接型のタンクでも腐食で微量の汚染水が漏れた。(中略) 汚染水問題の解決なしに福島第一原発の廃炉作業は進まない。(後略)
タンクからの放射能汚染水漏れの事態を受け、福島県は20日、佐藤雄平知事や関係部長が緊急に集まった。村田文雄副知事は会議で「300トンとはかなりの漏れ。東電が的確に監視していれば漏れを少なくできたはずだ」と、東電の対応に疑問を呈した。(中略) 県漁連の野崎哲会長は説明会のあと、報道陣に「タンクの維持管理も東電に任せず国が主体となった方がいいのではないか」と指摘した。(中略) 韓国のアシアナ航空は、一連の汚染水の問題を受け、7月に再開したばかりのソウルー福島間のチャーター便の運航を10月以降中止することを最近決めた。 (後略) (8月21日より抜粋)
.. 2013年08月22日 15:22 No.594001
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