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■--九州・鹿児島県で川内原発について要望書
++ かごしま反原発連合有志 (幼稚園生)…1回          

 │ 再稼働阻止全国ネットワークの人々も参加
 │ 東京・福島・京都・伊方・富山など12名も参加
 └─── かごしま反原発連合有志 代表 岩井哲

薩摩川内市長 岩切 秀雄 殿
かごしま反原発連合有志

申し入れ―川内原発再稼動を認めないで下さいー
○福島第一原発事故から2年以上が経過しました。歴史上最大・最悪の事故と言われています。3.11事故以来膨大な放射能が拡散し、そして現在も大気中に発
生し霧散し続けています。汚染水が海中に垂れ流されていることも、最近明らかになりました。事故の真の原因を東電も政府も、真剣に究明する動きが聞こえてきません。東日本に生活する人々は放射能の恐怖に怯え、15万人以上の避難生活者の方々の展望も全く見えていません。多くの人々の生活の根幹が破壊されたまま、アベノミクスによるこの日本経済の崩壊さえ予測されています。
○そのような極めて悲観的な状況の中、この7月8日に九電は川内原発の再稼動に伴う安全審査を原子力規制委員会に提出しました。未曾有の猛暑が続いている状況においてさえ、どこからも電力の不足や計画停電などという事は聞こえて来ません。昨年5.15以降の原発全基停止(大飯原発を除き)という状況においても、真夏の電力消費ピークに際して余りある電力供給が出来たことは、まぎれもない
事実であることを誰も否定できません。したがって、稼動の根拠は、経済的理由(電力会社経営の延命のため)以外、まるで不明です。
○貴方がた行政の第一の責務は、なにより住民の安全な生活を確保すること、命を守ることです。活断層をめぐる見解において、九電の見地と規制委員会の見地には大きな隔たりがあることも明確になりました。甑(こしき)断層等何十Kmにも及ぶ活断層が川内原発のすぐ近くに存在します。このことからすれば、再稼動がいかに危険な事かは誰の目にも明らかなことです。ましてや、この南九州という地は「世界にも稀な密集した」火山地帯であり、地震と桜島の噴火による火砕流の影響からどうやって原発事故を回避できるのでしょうか?
○電力供給はまさしく「公共事業」です。「公共性」の大原則に踏まえるならば、「防災対策」はじめ、万民に対する「安心と安全」を前提に実施されなければならないはずです。九電のまったくもって無責任な再稼動申請に対し、満身の怒りを持って抗議しないわけには行きません。
 例え、川内原発の再稼動に関する原子力規制委員会の審査が「OK」でも、周辺自治体の市民・鹿児島県民・南九州、そして日本の安全を確実に護るべき市長の責務を全うすることを強く要望します。川内原発の再稼動を認めない判断をきっちりとして下さい。生活者の、子どもの、生きる権利、育つ権利を保障するために、川内原発再稼動を認めない明確な約束を、われわれに対しておこなってください。
2013年7月29日
かごしま反原発連合有志 代 表  岩 井  哲
鹿児島市上荒田1-43‐30(連絡先;090-3419‐6153)
.. 2013年08月15日 11:36   No.592001

++ 岡田 (小学校低学年)…5回       
.「現地と結んでどう再稼働を阻止するか8・8討論集会」の報告
 |  8月24日(土)〜25日(日)「全国討論集会」へ参加しよう
 └──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」

 「再稼働阻止全国ネットワーク」(以下「阻止ネット」)は,8月8日(木)午後7時ころから同9時30分ころまでの間、「スペースたんぽぽ」において48人の参加で「現地と結んでどう再稼働を阻止するか8・8討論集会」(以下「討論集
会」)を開催した。
 討論集会の開催状況は次のとおりである。

○緊急報告

 緊急報告では,山崎久隆さんが,レジメとOHPを活用しながら,今回の汚染水問題及び福島第1原発事故の現状などについて説明した。
この中で、山崎さんは、
・今回の汚染水問題で,東電にとってはようやく国から税金を投入させる口実が出来たこと
・国が税金を投入するのなら,国は東電を国有化し,東電を解体,福島第1原発廃炉機関を作るべきであると主張した。

○問題提起

 問題提起では,規制委員会の動向と課題について木村雅英さん,防災と原発立地・周辺の闘いについて布施哲也さん,原発現地の活動について柳田真さん,今後の行動について岩下雅裕さんがそれぞれ発言を行った。
 この中で,木村さんは「規制委は,既存原発を再稼働させるための新規制基準を作っているだけである」と,規制委を強く批判した。
 また,布施さんは「原発立地自治体は,交付金がもらえるので再稼働には賛成だが,周辺自治体は,交付金はもらえないが放射能は容赦なく降り注ぐため再稼働には反対という構造になっている。今後,国は,再稼働に反対する周辺自治体
にあらゆる『縛り』をかけてくる危険性がある」と述べた。
 柳田さんは,これまで「阻止ネット」が,原発現地に赴き,現地の反対派らと共闘した事例を紹介した後,「今年の9月に大飯原発が停止すれば,また原発ゼロがやってくる。そこから12月までの4ヶ月が再稼働阻止の歴史的な闘いの時期
なので,全力で闘おう」と強調した。
 最後に,岩下さんが,この間,様々な場面で出た行動のアイデアなどを紹介し,今後の現地での行動に生かすことを提案した。

○討論

 討論では,参加者から次のような意見が出た。
・放射能による自然生態系の影響を調査するような全国的なネットワークを作り,放射能による被害状況を全国的に網羅し発信
・3.11を中心とする時期に「福島展」を開催,パネル展示,講演会などを実施
・なぜ,再稼働阻止の闘いに柏崎刈羽が対象になっていないのか疑問
・ふるさと納税制度の活用
・規制庁・規制委に対して,適合性審査を即刻中止し,福島第一原発の汚染水対
策に最優先に取り組むよう要請
・島崎委員の任期切れ(2年)までに声を挙げる
・原発現地に首都圏から1万人を動員して座り込みを行う
・鹿児島市議会の周辺自治体議員に質問(案)を提出
・日米原子力協定の2018年改定に向け行動を起こす
・MOX燃料の危険性を訴える
・役に立たない防災計画を追及,風船飛ばしなどの運動の可視化
・福島県議会議員を全国へ派遣,除染技術者の活用
・ツイッターなどSNSを活用して再稼働反対の運動を宣伝


.. 2013年08月21日 08:45   No.592002
++ 岡田 (小学校低学年)…6回       
○まとめ

 今回の討論集会は、8月24日(土)〜25日(日)「スペースたんぽぽ」で行われる「全国合宿討論集会」に向け,これまでの問題点を整理し,今後どのように運動を展開していくかを討論する場として開かれたものである。参加者からの様々な
意見を参考にしながら「全国合宿討論集会」で原発現地の方々とさらに突っ込んだ討論を展開して行きたい。

☆9.15の大飯原発停止から年末までの約4ヶ月間
 各団体が意欲を持っていけるような取り組みを考えよう!
 福島の海洋汚染問題は規制庁の責任問題であると追及していこう!
 全国の組織と連帯して、「全停止したら電気が足りなくなるのでは?」という
 国民の心配を払拭し、「原発ゼロで電気は大丈夫」を広く周知していこう!

☆全国合宿討論集会のお誘い

日時:8月24日(土)13:00〜21:00、25日(日)9:00〜13:00
会場:「スペースたんぽぽ」(東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク      (文責:岡田)


.. 2013年08月21日 08:52   No.592003
++ 山崎久隆 (社長)…339回       
再処理工場 核燃料サイクルについて
 |  パブリックコメント募集に出した文章を参考までに (上)
 └──── (たんぽぽ舎)

パブリックコメント募集

 規制委員会が行うパブリックコメント。再処理工場を含む核燃料サイクル施設に関する募集締め切りが8月15日でした。夏休みの宿題ならぬ核燃サイクルを止めるための課題として取り組んでみようと思い書いていました。
 締め切り前に文章化できなくて済みません。せっかく書いたので、メルマガにて送ります。

1 そもそも論

 この「規制基準」には、大飯原発と同様の問題がある。それは「稼働していながら規制基準が決まっていない」ことだ。これは本質的問題であり、これで良いのならば規制基準など尻抜けである。核燃料サイクル施設の全てを停止させ、規
制基準の議論が終わるまで運転を認めるべきではない。
 「バックチェック」と「バックフィット」という言葉がある。どちらも「新たに決まった規制に合致しているかを検証する」ことであるが、バックフィットの場合は適合すると確認できるまで稼働認可をしない。(適合を義務づける)一方、
バックチェックは動かしながら(操業しながら)適合しているかどうかを調べるが、不適合であっても止める必要はなく、一定期間の間に改修をすれば良い。
(適合を義務づけない)
 新たな規制法が後から出来たり、改正されたりした場合、それまで合法であったプラントが使えなくなると事業者には大きな損失を与えるため、規制法は「それ以後を規制するが、それ以前は規制適合は努力目標」などとされることがある。
これがバックチェックである。
 日本の原子力規制の中の耐震設計審査指針に基づく規制はバックチェックであったため、今建っている原発はどれも旧指針(または指針ができる以前)の設計なので、3.11以前はバックチェックにより耐震性の確認を行っていた。福島第一原発も、一部はバックチェックを終えている。原発震災を防ぐ役には立たなかった。
 その反省があるならば、原子力施設は全部「バックフィット」、規制基準を通らない限り稼働を認めないとしなければおかしい。ところが原発の場合は大飯原発の2基だけが稼働中であるのに対し、核燃料サイクル施設は、ほとんど稼働を認めながら基準適合性を調べることになる。それではそもそも基準の意味がない。

.. 2013年08月21日 09:12   No.592004
++ 山崎久隆 (社長)…340回       
2 再処理工場の過酷事故
 
 核燃料を使う原発は止まっているのだから、再処理工場を除く核燃サイクル施設を動かす理由はないのであり、規制基準が決まるまでは稼働を停止して安全性確保以外の作業を認めるべきではない。
 再処理工場については、規制基準以前の問題として建設、稼働させる必要があるのかが問題になる。核燃サイクル全般をどうするか決めるのが先決であり、稼働ありきで規制基準作りをする方が間違っている。
 ただし現在貯蔵されている使用済燃料や高レベル放射性廃棄物の安全対策は急務であり、再処理をするかしないかにかかわらず安全を確保する緊急対策をただちに実施すべきである。核燃料ならば、使用済燃料輸送容器を使っての密封貯蔵高レベル廃液ならば冷却能力の多重化と安定化などが考えられるであろう。
 核燃料の場合、今の冷却プール貯蔵方式は、そもそも地震など滅多に無い英仏のそれを真似ているに過ぎず、地震大国の日本には到底そぐわない。
 例えば六ヶ所再処理工場の巨大な使用済燃料貯蔵プールは、直下に断層があり大きな地震で破壊される危険性が高く、一端水が抜けてしまうと3000トンの使用済核燃料が破壊され溶融する恐れがある。この際、大量の水素ガスなどの可燃性ガスと希ガス(不活性の放射性ガス)が施設内に立ちこめ、爆発を引き起こすなどの事態を招く。しかも人が入って冷却装置を繋ぐなどの作業はとても出来ない。
核燃料の量が多すぎて(100万kw級原発100基分)消防用ホースで水を入れる程度では冷却をまかなえない。
 あらかじめ設置されている非常用電源等が破壊されれば、福島第一原発事故を何十倍にもした巨大事故が起こることになる。
 そのような災害が起きれば、もはや国際的な大事件になる。そのようなリスクを冒しても作らなければならない核燃料サイクルなど、本当に必要なのか考えるときである。

.. 2013年08月21日 09:27   No.592005
++ 宮崎則子 (幼稚園生)…1回       
8月16日 金曜デモに参加して
 |  自分の頭で考え世の中を疑うことを知らない人々が増えた
 └──── (たんぽぽ舎ボランティア)

○お盆の最中であり帰省しておられる人々も多いだろうし、ましてこの暑さ。
今日は、少し参加する人が少ないかな?とおもいながら、68回目の官邸前デモに新兵器のカートにビラを乗せお茶の水にある、たんぽぽ舎の事務所を4時に出発。地下鉄千代田線霞が関を下車して階段を登ると目の前の巨大な富国生命のビル。
その中に関西電力が入っていますが、外には看板も無いので殆どの人は、気が付かないと思う。
 昔、国策会社としてつくられた富国生命のビルに入居している電力会社。
いかにも・・・あやしすぎる。
いつもの様に、まず関西電力(富国生命ビル)の前で「大飯原発を止めろ」とシュプレヒコールを行う。
○私の担当するチラシ配りの場所はスピーチエリヤからは遠いのですが、この日は翌日「福島を忘れない、全国シンポジューム」に参加する人達が用意した寄せ書きに沢山の人が書き込みをしている様子が見られました。
 又、夏休みとあって、大きなリュックを背負って、北海道から来る友人と待合せをしている高校生がいたり、外国人の姿も見かけられました。
国民の願っている事と真反対の事を行っているこの国の政治家の悪質さ。
子供たちにそんな彼らがもくろんでいる負の遺産は残したくない。
ともかく気を取り戻しチラシを手渡す。
○しかし、若いきれいな女性達の反応は全く興味が無い様で、受け取ってくれないのはいつもの事ですが好奇心をもって何故受け取ってくれないのか何時も残念におもいます。
 ともかく、用意したチラシは、全て配布終了いたしましたが、何故、そんなにかたくなになっているのか不思議だなと何時もおもいます。
 少し前に空気を読む等と世間では言っておりましたが、全く空気を読んだ事のない私にとって教育の問題も有るのではと思う事があります。
 それは、自分の頭で考え世の中を疑う事を知らない人々が増えた事ではないか?
みなさんはどう思われますか?

.. 2013年08月21日 09:39   No.592006
++ 山崎久隆 (社長)…341回       
地下水位上昇のもう一つの危険性
 |  建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ (上)
 |  汚染水問題で福島第一原発が、震災以来最大の危機を迎えている
 └──── (たんぽぽ舎)

 汚染水問題で福島第一原発が、震災以来最大の危機を迎えている。ところが、その危機の全貌は東電からも規制庁からも明らかにされていない。
 現実には高濃度汚染水の流出問題に加えて、建屋への大規模な浸水と液状化、建屋傾斜あるいは倒壊の危機すら迫っている。
 福島第一原発の建屋周辺には「サブドレン」と呼ばれる地下水くみ上げ井戸が作られており、事故前には毎日地下水が汲み上げられて海に放出されていた。
1号機と2号機の周辺には27本、3号機と4号機の周りには30本、しかし地震と津波の影響で使えなくなり、昨年5月までに、いくつかの井戸を汚染浄化対象として汲上が再開されたものの大半は動いていない。

 地下水対策は大型構造物に必須であるのに…東京駅の対策の実例

 地下水対策は、地下構造を持つ建物にとっては必須であることは、東京駅や上野駅の地下水対策を見ても分かる。
 東京では高度経済成長期に大量の地下水が工業、上水目的で汲み上げられていた。そのため大規模な地盤沈下が発生し、ゼロメートル地帯が出現、大雨や高潮時の度重なる浸水被害や建物が破壊されるなどの影響が出てしまい、地下水の汲
み上げを規制した。地下水位は徐々に回復し、地盤沈下は収まったが、こんどは地下水の水位上昇により地下構造への浸水や建物の浮き上がりが問題になった。
 例えば東京駅の場合、地下水位は駅の建設時で地下35mあったのが、2000年段階では地下15mと、20mも上昇している。最下層には総武横須賀線が入っているが、この地点は地下27mで、建設時は地下水位よりも高かったが今では「水没」
している。そのため大量の地下水が流入する。対策として毎日4000トンから5000トンも汲み出している。さらに駅構造は空洞なので、ほっておけば浮き上がる。
駅舎やトンネル構造に重大な損傷を招くから、それを防止するために「グラウンド・アンカー」と呼ばれる鋼鉄製の重りを大量に入れている。1999年段階で総数は130本に達し、1本あたり100トン相当の浮力に対応できるそうなので、13000トンもの浮力を支えている。
 地下水(総武線馬喰町駅に汲み上げポイントがある)は総武・横須賀線の脇に設置された配管で品川区を流れる立会川に放流している。地下水はきれいなので以前は東京でも一、二を争う汚い河川が排水のおかげで浄化され、ボラの大群が遡上し話題になっていた

.. 2013年08月21日 13:37   No.592007
++ 山崎久隆 (社長)…342回       
放射能汚染水問題で福島第一原発が、震災以来最大の危機
 |  地下水対策を怠った結果−東電の後手・後手、東電の資金ケチリが原因
 |  建屋は地下水に浮いたコンクリートのハコ (中)
 └──── (たんぽぽ舎)

○地下水対策を怠った結果−東電の後手・後手、東電の資金ケチリが原因

 建屋の周囲の地下水位が上昇すれば、容易に想像できるのは浸水被害である。
東京駅並みに地下水位が上がっている福島第一原発でも、激しく浸水しているのは東電の公表でも明らかだ。
 地下水位が一定以上高くなると、建屋にある配管や電線管の貫通口などから地下水が流入する。これを止める方法は水位のコントロール以外には無いが、最初は大量に流れ込んだ津波、次に原子炉圧力容器に崩落し、格納容器内部にも落ちてしまった核燃料を冷やすために投入している冷却水も建屋に流れ出し、地下水と混じり合っている。このため建屋周辺の地下水も汚染されてしまい、汲み出せばそのまま汚染水を汲み出す結果となる。当初東電は地下水を海に放流するつもりだったのだろうと思われるが2011年4月に起きた汚染水流出の影響で、海洋放出は汚染のない地下水でも不可能となっている。
 早い段階でサブドレンを使って建屋周辺の汚染水分布を調べ、同時に汲み上げた水を処理ラインに流していれば事態は今より良かっただろうが、どういうわけか(おそらく資金面に問題があったため)地下水対策を放置した。
 その結果、既に報道されているとおり、毎日65トン(推定)の地下水が汚染水となって海に流れ出していると見積もられている。

○ 遮水壁を作った東電の意図は−危機を演出するためだった

 地下水は陸側に遮水壁がないまま、海への汚染水流出に驚いた規制委員による強い圧力で、海側遮水壁が急ピッチで作られたようだが、それをしたら「原発が水没する」ことは東電はよく知っていた。知っていて実行したのはどうしてか。
 おそらく陸側に設けた遮水壁の上流側の30m地点に設けている「揚水井戸」から地下水を海に放流することと、トリチウム汚染水を海洋投棄することを地元に「受忍」させるための「背に腹はかえられぬ」危機を演出するためだったのでは
ないかと疑われる。


.. 2013年08月22日 13:26   No.592008
++ 山崎久隆 (社長)…343回       
○ 東電が福島第一原発の地下水の経緯をよく知っていた根拠は、建設段階の工事経過を論文として発表した佐伯正治東電福島原子力建設所土木課長「福島原子力発電所土木工事の概要(土木技術22巻9号)」の記述である。それによれば
建設段階で既に多くの出水があった。そのため地下水対策で1.2m間隔の井戸を約300本掘り、地下水を抜いている。工事では海抜33mを削って10mまで下げた。
その途中で地下水の湧水線を切っている。その場面でも地上に地下水が溢水して、難工事になったという。
 そこで7本素掘り側溝や1本の地中配管をつかって水を海に放出している。
これは1号機建設時の論文であり、1基作る段階でも既に大量の地下水との闘いであったことが分かる。
 原発の建屋周辺が建設当時から大量のサブドレンに取り囲まれていたのは、地形と地下水の挙動をよく知っていたからだ。
 図面から読み取れるのは、タービン建屋海側が、旧汀線、今の4m板はもともと海だった場所を埋め立てて作ったところで、地下に入っているのは砕石と埋め戻しの土砂。その上をアスファルトやコンクリートスラブで覆っているだけ。
 地震によりタービン建屋と地下トレンチのつなぎ目に損傷が発生したかもしれないし、もともとトレンチが耐水性のない地盤の中にあるので、常に漏水しているのかも知れない。
 そこに陸上部から大量の地下水が流下してくると、たちまち建屋の地下から漏れ出る汚染水を呑み込んで海に流れることになる。おそらく今までの汚染水の漏えいは、トレンチ内部に溜まっていたものが海側地下に漏えいしていたものであろう。最近、急激に汚染濃度が高くなったのは、トレンチと建屋の間から漏れ続けていた高濃度汚染水が2年あまりの時を経て、いよいよ海に到達してきたのではないかと思われる。その場合、汚染水の濃度は何桁も高くなる。
 海側遮水壁の一列目は作ったものの、中途半端な高さで、地上から下1.8mまでは隙間がある。つまり地下水は遮水壁上部からあふれ出ている。
 また、両側からも流れ出しているとみるべきだろう。その先には二段目の海側遮水壁が専用港内に建設中だ。しかし、こちらはあと2年ほど経たないと完成しないというから、間に合わない危険性が高まっている。

.. 2013年08月22日 14:10   No.592009
++ 山崎久隆 (社長)…344回       
福島汚染水タンクから漏えい「レベル3」(重大事態)−
 |  放射能汚染濃度もとても高いし…
 |  地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えい−打つ手なし
 └──── (たんぽぽ舎)

○ 地下水と汚染水問題に続いて、今度はタンクからの漏えいが見つかりました。
 漏えいしたタンクは、ボルトで組み立てた簡易式のもので、以前からジョイン
ト部分のシールが十分ではない場合、簡単に漏いすることが問題となっており、耐用年数は5年しかないものです(すでに2年以上経過している)。このタンクが全部で350基も敷地内に建っています。
 そのタンクの一基から推定300トンも漏れており、現状は「打つ手なし」です。
 この汚染水は、高濃度汚染水からセシウムを除去した残りで、ストロンチウムやトリチウムなどは残っており、表面線量は毎時100ミリシーベルトにもなるようです。汚染濃度は全ベータ線で一リットルあたり8000万ベクレル、合計で24
兆ベクレルになるようです。
 さらに、周辺の放射線量が高すぎることもあり調査が十分出来ず、どこから漏れているかも不明な状態です。タンクは合わせて1000基も作り続けることにしているようですが、そこから漏れたら手の打ちようはありません。
○ 汚染水漏洩事故は、INES国際評価尺度レベル3に相当する事故になるようです。規制庁がレベル1から3へと引き上げる検討に入ったそうです。
 もともと福島第一原発事故はレベル7なので、あまりぴんとこないかも知れませんが、レベル3とは1997年3月11日に発生した東海再処理工場附属の放射性廃棄物アスファルト固化施設で起きた火災爆発事故です。JCO臨界事故は4です。

○ 具体的には次の通りです。
   レベル3の評価基準
基準1:事業所外への影響
    法定限度(1mSv/year)の1/10を超える程度の公衆被曝
基準2:事業所内への影響
    重大な放射性物質による汚染/急性の放射線障害を生じる従業員被曝
基準3:深層防護の劣化
    深層防護の喪失


.. 2013年08月22日 14:43   No.592010


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