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.つぎはぎだらけの規制基準(規制委員会批判) | パッチワークで安全性はさらに低下する | 規制委員会が宣伝する新たな「安全神話」を斬る(上) └──── (たんぽぽ舎) ビンテージのジーンズではあるまいに、色々な「対策」が付け足された「規制基準」。しかし土台が腐っているのに、見せかけをいくら塗装しても、それは単なる張り子である。そのうえ追加される対策のどれも、様々な可能性を考慮して作られたものとは到底言えない代物で、場当たり的でずさんなものばかりである。 規制基準を作った側の更田豊志委員さえ「普通に考えれば5年はかかる」基準を規制委員会発足と同時に10ヶ月で作れとされたため、突貫作業になったという。 (ロイター7/8付) 原発のように、重大事故が起きれば取り返しの付かない危険性を持つ施設は、設計段階であらゆる可能性を考慮し、設置工事認可手続きで基本設計を審査し、さらに現場の工事を指揮監督して、十分に基準を満たす工事が行われていること を確認し、使用前検査において現場に立ち入り、保安官ら規制当局が計画して実施する検査項目に、正しく合格した設備であるかを確認した上で合格証を交付したものを「基準に合致した設備」というのである。これらは原子炉等規制法など で定められている。 今実施されているのは、二世代も三世代も前の技術で作られた設備を、見せかけの検査で「合格」させてきた「実はポンコツ」の設備に、さらにいくつかの「基準」を定めて机上の審査と通り一遍の現場検査を経て「合格」させようとす るだけのものだ。そのうえ「規制基準」もまた、思いつきや、やっつけの代物(実際には米国のコピー)で、それが本当に「安全性を向上させる」かどうか技術者間でも議論のあるものを、さしたる検証(何しろモックアップ試験さえしていない)もなしでいきなり実機に取り付けるなどと、他の産業ではあり得ないことまでしての改造を強行しようとしている。 たとえて言うならば、空中分解事故を起こした機体を「リベット留めでは弱いから」と全部電気溶接で作るようなもの。もちろん現代航空技術は、全溶接などしたら却って疲労割れが多発して墜落することを理解しているから、リベットで 応力を逃がす設計をしていることは常識だから、そんな飛行機を作ることはない。 原発はどうか。
.. 2013年08月10日 13:44 No.589002
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