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福島第一原発、規制委が指摘
東京電力福島第一原発の観測井戸の地下水から高濃度の放射性物質が検出されている問題で、原子力規制委員会は10日、原子炉建屋にたまった高濃度の汚染水が、地下水と混じって海に今も漏れ出て拡散している疑いが強いと指摘した。規制委は近く作業部会を立ち上げ、原因究明と対策を検討する。 東電は10日、2号機タービン建屋と岸壁の間の「1―2」井戸で9日に採取した水から、セシウムが過去最高の1リットルあたり3万3千ベクレル検出されたと発表。4日間で100倍以上高くなった。3日には港湾で採取した海水から2300ベクレルのトリチウムが検出された。(中略) 一方、規制委は10日の定例会で、港湾の海水の放射性物質の濃度が高く、事故直後に漏れた汚染水が土壌にたまっているという東電の見方ではうまく説明できないとした。井戸の近くには建屋から海に続く地下の坑道があり、事故直後に漏れた高濃度の汚染水がたまっている。坑道などから汚染水が土壌に漏れ出て地下水に混じり、今も海に漏れて広がっていることが強く疑われると指摘した。 東電原子力・立地本部の今泉典之本部長代理は「海に流出しているか、現在データを収集中で判断できない」と話した。(7月11日朝刊から抜粋)
.. 2013年07月13日 09:10 No.578001
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