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.「倫理なき原発輸出を許さない」 | トルコ、インド、ベトナムそして東欧 その3 | ベトナム原発の懸念 └──── (たんぽぽ舎)
ロシアが受注した原発
ベトナム・ニントゥアン省の原発計画は1990年代から本格化した。最初にフォック・ディン地区に導入するのはロシア製のVVER1000型と呼ばれる、旧ソ連で開発された加圧水型軽水炉が2基である。第一期工事は2010年2月 にベトナムとロシアの間で合意された。2014年着工で運転開始は2020年の予定だ。 この型式はVVER440型の拡張型であり、日本で言えばPWR型40万キロワットの美浜1号機に対して100万キロワットの大飯、玄海クラスに相当する。規模としては中型の部類に属する。欧米の最新鋭原発は160万kwなどというものもある。しかし一方ではベトナムなどの国々では、むしろ大きすぎて使いづらいことになるかもしれない。 大都市圏の電力需要を賄うならば100万kwクラスでも安定すると思われるかもしれないが、むしろ大きすぎて小回りがきかない。100万kw原発が止まればそのための代替電源は必ず必要になる。つまり100万kwの火力設備が別途要るということになる。ならば最初から火力で何か問題があるのであろうかといいたくもなる。発電所が原発でなければならない積極的な理由など現代においては存在しない。 VVER1000は南ウクライナ、ザボリージャ、リウネ(以上ウクライナ)田湾(中国)テメリン(チェコ)が運転中または計画中で、クダンクラム(インド)が建設中である。ロシアがチェルノブイリ原発事故以後に安全性を向上させて、海外輸出をも十分可能な安全性を有していると強調する原発で、航空機の墜落にも耐えられる設計としている。
.. 2013年07月10日 09:53 No.575002
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