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小倉庫次侍従日記なるものが文芸春秋に掲載された。これを読むと昭和天皇は支那事変の拡大に反対であられたが陸軍が強硬におしすすめたことが、あらためて確認できる。一方、陛下は石原莞爾も事変拡大に賛成であるという報告をうけておられたらしい。陛下に言上する地位にある者が参謀本部全体の意見はシナ事変の拡大であると嘘をついたものであろう。また石原はソ連はこわくないと言っていたが、急にソ連おそるべしという意見にかわったと陛下がおっしゃられたそうだが、これも石原莞爾を研究している者には不審である。あるいは参謀本部の部長になって、ソ連の軍備が数年にして急激に増大したことを知ったことをさすのかと思うが、石原莞爾の若い時からの疑問は軍事学的には日露戦争は負けてしかるべき?戦いで、勝ったのは僥倖ではないかということがあった。ソ連の侵略に対する配慮は常にあったと思われるので、この記述は不審である。
.. 2007年03月15日 21:20 No.57001
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