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■--小出裕章さんインタビュー
++ 人民新聞 (小学校低学年)…5回          

 
 |  人間の手に負えない事故であることを再認識すべき
 |  溶け落ちた核燃料の取り出しは不可能でしょう
 └──── 小出裕章さん(京大原子炉実験所助教)
      ☆出典:5月15日号より。了承を得て掲載。数回に分けて連載します。
編…浄化された汚染水は、どれぐらいの放射能レベルですか?
小出…今浄化しているのは、セシウムだけです。他の放射性核種については、何の浄化もしていないのです。例えばストロンチウムは、29万Bq/ccほどの汚染度で、法定濃度基準の何百万倍。近づくのも嫌だな、というレベルです。漏れ出たといわれる120は35兆Bqで、広島原爆による放射能=89兆Bqの3分の1に相当します。
 そこで、東京電力は他の放射性核種も除去できる「アルプス」という浄化装置を稼働させる、と言っています。どこまで浄化できるかは、私にはよく分かりません。原子炉施設から環境に放出してもいい濃度が、それぞれの放射性物質について定められていますが、そのレベルまで浄化するのは無理だと思います
 でも仮にうまくいってセシウム、ストロンチウムなどの放射性核種も法定濃度を下回る程度に浄化できたとしても、トリチウムは不可能です。トリチウムは水素の同位体なので、水そのものになってしまっているからです。
 浄化装置は、水の中に含まれている放射性物質を取り除いて水をきれいにするものなので、水そのもになったトリチウムは取れず、法定濃度限度の何万倍、あるいは何十万倍もの汚染水を、そのまま海へ流す日が来るでしょう。

編…被曝労働についてお聞きします。原発建屋周辺の作業環境は、一体どういう状態なのでしょうか?
小出…私は、京都大学原子炉実験所で働いていますが、放射性物質を取り扱う時には、放射線管理区域でやらなければなりません。1時間あたり0・6μSvを越えるような場所は、放射線管理区域に指定するのが日本の法律です。
 私のような放射線業務従事者が管理区域内で仕事をするのですが、被曝を避けるため、20μSv/hを超える場所は、「高線量区域」に指定して規制します。
 例えば、1カ月ほど前、ネズミが配電板の配線をショートさせ、停電が起こりました。冷却が一時停止して、大問題となりました。皆さん「何でそんな馬鹿なことを許したのか」と、散々文句を言ったわけだし、私もお粗末だなと思いました。けれども、その配電板がある場所とは、300μSv/hという放射線が飛び交っている場所なんです。
 東電は、事故収束のために冷却水循環のためのラインを作り、ポンプを据え付けて、電源供給のための配電盤も作ったのですが、その配電盤をトラックに乗せて建屋に横付けして「置いてきた」という状況です。現場でゆっくり配電盤を組み立てる時間などない場所なのです。
 ですから、配電盤をしっかり管理してトラブルがないようにすること自体が、とても難しい現場なのです。
 300μSv/hというのは猛烈な汚染環境ですが、他の場所はもっと凄くて、東電としては「ここならば、まだ我慢できる」として、そこに置いたのでしょう。
 発電所の敷地の中には、到底、人間が行けない場所も山ほどあって、原子炉建屋内部は、人が入ることすらできません。
 ロボットを送り込んでも帰ってこれず、次々と駄目になると。そういう場所なんです。皆さんは、「大事故だからもっとしっかり事故に対処しろ」と思われる
でしょうけれども、そんなことが言えないほどに無茶苦茶ひどい場所だ、ということをまずわかっていただきたい。
.. 2013年05月28日 11:06   No.550001

++ 山田洋子 (幼稚園生)…1回       
金曜の官邸前抗議、財務省上はライブだ!ドラム隊あり、日音協の歌あり・・
 |  飲み物コーナー、フライヤーの棚あり
 |  5月24日(金)の第56回官邸前抗議行動の報告
 └──── (たんぽぽ舎会員)

○ いつも財務省の上で「たんぽぽ舎」数人と仲間何人かで脱原発の声を上げている。5月24日(金)の官邸前行動は、先に大間原発のJパワーの本社前で抗議をし、少し遅れて参加した。「原発反対」に東奔西走しているこの頃である。
 財務省上のスポットの呼び物は何と言ってもMさんの熟練されたシュプレヒコールである。
 Mさんのシュプレヒコールは勢いのあるリズムで解りやすく、的確に原発の問題点を訴えている。多分、自分の思いや考えを誰の心にでも届けられるように日夜考えているのではないか。

○ 私はMさんの声に合わせてアゴーゴという楽器をスティックで打っている。
この楽器は片手で持ち、サンバのリズムに合わせて音を鳴らすのが本来らしいが、お茶の水の楽器店でそれを見つけた時から、紐で首からぶら下げ、二本のスティックを使って叩いている。リオの人々もびっくりするだろう。何しろ刻むリズム
は「月が出た出た、月が出たコーリャ、コーリャ」の2拍子である。おまけに力まかせにスティックで打つので三個も壊し、スティックも何本か折ってしまった。
 隊を組んでやってきて場を盛り上げてくれる若い素敵なドラマーが楽器の使い方を教えてくれたが、どうしても「炭坑節」になってしまう。

 5月24日の日は、Mさんからマイクを渡されてシュプレヒコールとなったが、全くやれませんでした。あらかじめ言いたいことを選び出し、そして川柳や俳句の様に言葉を吟味しなくてはいけないようです。大きな声で怒鳴るだけでは後が続かない。これまで泥縄で生きてきた人間には至難の技です。準備が必要、練習が大事。シュプレヒコールがうまく出来るように努力します。 皆さまも上達ぶりをチェックに「官金へ」! (官金=官邸前金曜抗議行動)
 今や、官金はライブである、日音協の歌声あり、反原連のテーブルで飲み物が提供され、物販やフライヤーが手に入る。

☆柳田真の補足:
・山田洋子さんのかわりに、夫の山田武さんがすぐかわってマイクを握られた。
落ち着いた口調で上手にコールをされていた。
・この日は、16:30に、みんなで途中の「富国生命ビル9F」の関西電力東京支社前で、『大飯原発を止めろ!』のシュプレヒコールをしてきた。
・5月24日の「テントを守ろうハガキ」は、120枚普及。ハガキ代金にプラスして6200円のカンパがありました。感謝!
・まとめの集会は、三島のYさん、…今日は官邸前1分コールもやり、皆から拍手がありました。

.. 2013年05月28日 13:34   No.550002
++ 反原発自治体議員 (幼稚園生)…1回       
福島こども保養キャンプから見えてきたこと
 │ 話す人 門間淑子さん(羽村市議会議員)
 │ 講座のご案内           
 └────(市民連盟)

計画的避難区域に指定されたままの福島の川俣町山木屋地区・・・。
避難生活は3年目に入りました。今も福島の放射能汚染は深刻で、子どもたちは安心して外で遊ぶことができません。
東京都桧原村の森や川で、福島の子どもたちが思いきり遊び、胸いっぱいに空気を吸って、日焼けした元気な笑顔を取り戻せたら 。
そんな願いを込めて、今年の夏も福島保養キャンプを企画した「山木屋にこにこプロジェクト」に関わる門間淑子さん(羽村市議会議員)からお話をお聞きします。

各地の自治体で福島のこども保養に取り組む方々の経験を学びあい、今後の連携を強め、福島の子どもを守る取り組みをさらに強めたいと願っています。


★どなたでも参加できます。      ☆日時   6月25日(火)
★参加費800円(資料代含む)     午後6時半開会(6時開場)
◎会場:スペースたんぽぽ
たんぽぽ舎のあるビル4階
千代田区御崎町2―6−2 ダイナミックビル4階

主催:反原発自治体議員・市民連盟
東京都千代田区三崎町2−6−2ダイナミックビル5階 だんぽぽ舎気付
電話・FAX 03−5211−7199
問合せ 090−5497−4222(自治体議員・市民連盟講座実行委員会)

.. 2013年05月30日 18:37   No.550003
++ 反原発自治体議員 (幼稚園生)…2回       
このまま日本で原発を再稼働させたら、今後「一〇年以内」に
 │  福島第一と同じような事故が又起こる
 │  反原発自治体議員・市民連盟 第3回総会宣言(決議)
 └──

○この文章は反原発派の発表した文ではない。政府の原子力委員会(その小委員会)が二〇一一年一〇月二五日発表した文章である。2年前の文章ゆえに「一〇年以内」は「8年以内」とよみかえる。しかもこれは福島第一の事故を3基(1〜3号機)と計算しているが、私たちは4号機も事故った=危険な状態ゆえ、計算に入れるべきと思うので、そうすると「5.5年以内」とな る。5.5年後ではなく、6年以内である。明日おきても「6年以内」である。
 日本の原子力のトップ官庁が発表した数字である。その後これを否定する意見が出てほしいが残念ながら見ていない。
○最近、地震、余震が多い。回地震を扱う官庁=気象庁が東日本大震災後の余震を心配して警報を出し続けている。M9の後の余震はM8〜7台の発生が心配されると。M7台という
 と1995年の阪神大震災はM7.3であった。6600人がなくなった。
 18年前の地震である。さらにM8〜9の地震が南海トラフ(静岡県駿河湾から九州沖まで)で50年内に90%以上という予測を政府の地震調査委員会が発表した。損害保険会社(地震を扱う)が15%保険料アップ。さらに近いうちに又、15%アップ(合計30%アップ)という。
○このまま再稼動したら「7年以内に原発大惨事が起きる」というのに、規制委員会と電力会社と安倍内閣は一体となって、9月秋から原発再稼働を計画している。「7年以内」に再び大惨事が起きれば、日本は傾く、破滅する
 (破滅の一歩)福島復興支援もできない。貯金もガクンと価値が下がる(円の価値が下がる)憲法改悪も何もかも吹っ飛ぶ。世界から信用を失う。
○このようなとき自治体と市民を結び、活動してきた反原発自治体議員・市民連盟の存在と役割は大きい。自分たちが思う以上に期待のまなざしが集まっている。
 私たちは総力をあげて 今大会で決めた方針にそって 「7年以内」の大惨事の発生を防ぐための活動を展開する。“福島を忘れない”を基調にして活動し、「再稼働阻止こそ、原発ゼロへの近道」の大道を歩き続けることを誓う。私たちと子供たち、そして未来の人々のために 悔いなき活動をやりぬく。右宣言する。
       2013年5月26日 第3回総会で採択(スペースたんぽぽにて)

.. 2013年05月30日 18:43   No.550004
++ 渡辺寿子 (小学校低学年)…5回       
核燃サイクル止めるのは今でしょ!
 |  もんじゅは使用停止でなく、廃炉命令出すべき
 └──── (原発いらない!ちば)

 1万個もの点検放置発覚

 5月15日原子力規制委員会は原子力研究開発機構(以下原子力機構)に対し、高速「増殖」炉もんじゅの使用停止命令を出すことを決定しました。
 もんじゅはナトリウム事故後15年も経った2010年5月に運転再開しましたが、わずか3ヶ月後の8月炉内中継装置という核燃料を原子炉に出し入れするための装置を原子炉内に落下させてしまい、またしても運転停止を余儀なくされていま
した。原子力機構は今年度中の再開をめざす運用計画を提出していました。
 しかしここにきて2010年以降点検を怠っていた機器が9847個にも上り、中性子検出器や非常用ディーゼル発電機など最高度の安全性が求められる「クラス1」の機器も55個あったことが発覚しました。さすがの規制委も安全管理体制に問
題があり、動かせる状態にないとして、もんじゅの使用停止を命じる決定をしたということです。

 核燃サイクル完全崩壊

 規制委がもんじゅの使用停止命令を決定したということはまあ良いとしても、これもしょせんは再開を前提とした措置です。ボロボロで危険なもんじゅ、それを管理する能力もない原子力機構。1万個もの機器点検を放置していたという今回の事態は、もんじゅの現場がもんじゅを維持することの意味を見出せず、いかにやる気を失っていたかのあらわれではないかと思えます。もはやもんじゅは廃炉にするしか道はないのは、誰の目にも明らかです。規制委は廃炉の命令を出すべきです。
 もんじゅと一体となっている、プルトニウムの供給元の再処理工場もガラス固化体製造が失敗続きで、いまだに稼働出来ていません。核燃サイクルの要、再処理工場と高速「増殖」炉の大失敗でもはや核燃サイクルは完全に崩壊してしまったと言っても過言ではないでしょう。

 存続の犠牲とされた生命

 原子力機構とその前身、動力炉核燃料開発事業団(動燃)は自らの組織ともんじゅを存続させるため、少なくとも二人の職員の生命を犠牲にして恥じない後ろ暗い歴史を持っています。
 1995年のナトリウム事故の後、事故現場のビデオ隠しが発覚し、当時動燃は「嘘つき動燃」として世論の非難の的になりましたが、動燃の幹部はビデオ隠しの責任を総務部次長だった西村成生さんに負わせました。西村さんは遺体となって発見され、死因は「自殺」とされましたが、「自殺」の信ぴょう性を疑わせる数々の証拠があり、妻のトシ子さんは「他殺」ではないかと今も強く思っています。
この西村さんの「自殺」によって動燃非難の声は下火になり、組織の存亡の危機に立たされていた動燃ともんじゅも延命してしまったのです。

 2010年8月の炉内中継装置落下事故の時ももんじゅは存廃の危機にたたされました。この時も現場責任者が行方不明の後遺体となって発見され、「事故を起こした責任をとっての自殺」とされました。 このようにもんじゅとその運営組織、動燃や原子力機構は職員の生命を生贄にして生き延びてきましたが、今こそその息の根を止めるべきです。

.. 2013年06月01日 15:45   No.550005
++ 柳田 真 (課長)…162回       
東京地検は東電を強制起訴せよ!
 |  福島の叫びを聞け、再稼働を許さないぞ―日比谷に1000人
 |  48万円のカンパ、5/31告訴団行動の速報
 └────  (たんぽぽ舎)

○ 5月31日(金)、福島原発告訴団の3つの行動が行われた。
日比谷野音での集会、東京地検前での集会、東京電力前の集会の3つである。
約1000人が参加し(前回は700人)、カンパも47.9万円集まった。たんぽぽ舎も全力をあげて取り組み、2つの横断幕「くらしと未来を奪った国=東電よ!フクシマの叫びを聞け」、「フクシマを忘れない」を作成し持参(かなりの人が写真を撮っていた)、また1000枚のビラを配布、30人強で参加した。
○ 午後1時30分からの日比谷での集会は2時間、3つの報告だった。
・福島からの叫び、リレートーク
・全国からの叫び、リレートーク(広瀬隆さんも)
・弁護士からの現況報告
シュプレヒコールは
・福島の叫びを聞け!
・福島を忘れさせないぞ!
・東京地検は強制起訴せよ!
・東電は自首せよ!
・再稼働を許さないぞ!
○ 狭い東京地検前と狭い東京電力前での行動、抗議集会も参加した人々の熱意で敢然となされた。

.. 2013年06月01日 16:44   No.550006
++ 山崎久隆 (社長)…309回       
日印の核(原子力)協定を結んではならない理由◆ <中>
 |  インドとの協定、インドが狙う高純度プルトニウム
 └──── (たんぽぽ舎)

インドとの協定

 インドのマンモハン・シン首相が5月27日に来日し安倍首相と会談する。実は2012年11月民主党野田政権時代もシン首相は来日予定だったが、衆議院解散によりキャンセルされた。今回の日印首脳会談では主要議題の一つが日印核協定に向けた交渉の推進である。これにより原発輸出を含む核の協力関係が構築される。
 インドは、核拡散防止条約外で核兵器を行った最初の国になった。カナダから輸入したCANDU炉(重水炉)を使い、核兵器用プルトニウムを抽出、1974年と1998年に核実験を行った。包括的核実験禁止条約(CTBT)にも加盟せず「核保有国」であることを主張している。
 隣国のパキスタンもインドの核武装に刺激され、中国からの技術協力を得て1998年にウラン型原爆を開発し実験に成功した。
 これら南アジアの核の緊張がインド、パキスタンに中国、イランなどが関連するアジアの核軍拡に発展している。イスラエルと米国によるイラン核兵器開発への武力行使の可能性は高まることはあれ、解消される見通しはない。加えてインドの核兵器開発の高度化が進めば、アジアの緊張状態はさらに悪化するであろう。
 日印核協定とは、このような観点からも日本にとって極めて危険でもある。


.. 2013年06月01日 17:18   No.550007
++ 山崎久隆 (社長)…310回       
インドが狙う高純度プルトニウム

 インドはウラニウム・プルトニウムサイクルではなく、トリウム・ウラニウムサイクルによる原子力開発を続けてきた。この方が核拡散防止上有利だからという理由だ。
確かにトリウムサイクルでは核兵器は作りづらい。だが、日本と核協定を結ぶということは、このトリウムサイクルではなくプルトニウムサイクルへの転換を意味する。
それはインドの核兵器開発に密接に関わることになる。
 核兵器開発で、最も重要な点は、純度の高いプルトニウムを生産することだが、核兵器を保有する国々の中でこれが十分可能なのはNPT条約核武装国5カ国に限定される。特に高度な戦術核兵器を開発するためには、水爆の起爆剤に高純度
プルトニウム239が欠かせない。一般に軽水炉や重水炉で生成できるプルトニウム239は純度93%程度、黒鉛炉を使っても95%台だが、高速中性子炉(常陽ともんじゅ)を使えば99%にまで高められる。フランスがフェニックスやラプソディという、今はもう廃炉になった高速炉からり出したプルトニウムがこれに当たる。
 インドも(そして中国も)高速炉開発を続けているが、この最も大きな動機は、戦術核兵器用の高純度プルトニウム取得である。
 インドは現在原子力潜水艦アリハントを保有しているが、これに搭載可能なSLBM(潜水艦発射弾道弾ミサイル)の開発を進めている。それに取り付ける多弾頭戦術核には高性能水爆を当てるのが普通である。しかしインドにはその技術はない。中国の核兵器に対抗可能な小形戦術核弾頭の開発を急速に進める動機はここにある。
 しかし原子炉でプルトニウム生成が出来ても、燃料を再処理して取り出すには特別なノウハウが必要となる。実は日本にはそれがある。高速炉用燃料再処理はまだ行われていないが、東海再処理工場においてMOX(ウランプルトニウム混合酸化物燃料)の再処理が行われてきた。また、リサイクル機器試験施設(RETF)において開発しようとしているのは、まさしくこの技術である。だがRETFは「もんじゅ」が稼働していないため完成していない。ビルはあるが中身がない。つまり再処理用の設備一式は取り付けられていない。問題はその設計図である。
 三菱重工と原子力研究開発機構が保有しているとみられる設計図は、核兵器開発をしている国はどこでも、のどから手が出るほど欲しいものだ。さすがに最も険な技術情報を、そう簡単に提供することはないだろう。しかし思い出さねば
ならないのは、インドが最初に核兵器開発に成功したのは、大勢の科学者を米国の国立研究所などで「平和利用の」目的で、技術協力と訓練のため送り込んだことだ。このままでは日本の技術援助による「インド戦術核弾頭」が製造される。
 ただし、具体的かつ明示的には起こらないかもしれない。アブドゥル・カディール・カーンのパキスタン核開発のような「わかりやすい」核兵器技術の流出はないかもしれない。しかし核兵器開発は常に米ソからの技術流出により進んでい
った。核の国際協力を続ける限り、それを止める方法は、おそらく無い。日本が「もんじゅ・高速炉路線」を完全に放棄したら、インドはおそらく日本に興味を失うであろう。

.. 2013年06月01日 20:39   No.550008
++ 反原発自治体議員 (幼稚園生)…3回       
.「再稼働阻止!」「福島を忘れない!」この2本柱で1年間活動する
 |  大地震の切迫に、自治体から原発大惨事を再び起こさないための
 |  全力活動に取り組もう
 |  反原発自治体議員・市民連盟の5/26第3回総会方針  (上)
 └──── ・市民連盟

[1]今秋からの再稼働ラッシュに備えよう

 安倍内閣は、参院選の公約に原発推進と再稼働を掲げました。原子力規制委員会が、7月に規制基準を策定し、「基準に合った」ところから再稼働を進める計画です。すでに、四国電力伊方原発、九州電力川内原発・玄海原発、北海道泊原
発、関西電力高浜原発などが準備を進めています。安倍内閣は核燃料サイクル維持を宣言し、原発の輸出で原子力産業を支える姿勢です。
 一方で、政府の原子力委員会の(近藤駿介委員長)の小委員会が、原発が過酷事故を起こす「事故発生頻度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さないまま、原発を安易に再稼働させると、原発のどれかが、10年以内に放射性物質を大量に飛散させる過酷事故を起こすという衝撃的な結果が出ています。5月に政府の地震調査委員会は、南海トラフを震源域とするマグニチュード8以上の大地震について、今後50年内に90%以上、10年以内なら20%程度で「切迫性が高い」と発表。政府もこれを認め、太平洋沿岸の津波予想を大幅に見直し、津波対策の強化を命じました。
 東京都は首都直下型地震の予測から、防災計画の全面的見直しを行い、都下自治体に改定を命じました。損保会社は、初年度と次年度各15%の地震保険料の値上げを発表しています。
 これだけのリスクを冒して、設計基準の強化や具体的な地震・津波対策を講じないまま再稼働に走るのは、福島を忘れた暴挙であり、取り返しのつかない大惨事は避けられません。
 反原発自治体議員・市民連盟は、その結成の目的と組織の真価をかけて、今年の秋から始る再稼働の動きと全面的に闘い、そのために以下の課題に全力で取組みます。

[2]活動方針

(1)原発立地住民・自治体議員と結び、原発再稼働を阻止します。(第1の柱)「再稼働阻止全国ネットワーク」を支え、原発立地の住民と連携し、以下の行動を進めます。

1.原発現地支援の活動:「現地の主体と意見を尊重し、『それ』を応援するものとして、また我々も現地だという意識で、従来水準を1まわりも2まわり大きく広くするために(知恵と工夫と努力)」(2012年11月「再稼働阻止全国ネット
ワーク」結成大会の議案「方針」から抜粋)
2.その後半年間の再稼働阻止ネットでの議論と取り組みを通じて、1月に全国合宿を東京で、4月羽咋で、5月柏崎・刈羽現地交流集会などを実施し、以下の取り組みを決定しました。

イ 6月2日(日)国会包囲行動で原発現地からの参加と発言
ロ 6月3日(月)再稼働阻止ネットが現地の住民代表を中心に規制庁との交渉
ハ 6月23日(日)−24日(月)愛媛県伊方現地行動と県・町への申し入れ
ニ 6月29日(土)−30日(日)福井県大飯現地行動(大飯現地アクション主催)
ホ 7月13日(土)−14日(日)北海道泊現地行動
ヘ 8月には九州川内原発現地相談会も計画中

.. 2013年06月01日 20:49   No.550009
++ 永山一美 (幼稚園生)…4回       
.<「原子炉時限爆弾-大地震におびえる日本列島-」広瀬隆著>を読んで
 |  3・11震災前に初読、そして今読み直しして
 |  あらためて分かる原発事故と地震のつながり
 └──── (たんぽぽ舎運営委員)

 3・11発生の数か月前に発売されたこの書籍、震災から二年以上経ったいま、再度読み直してみました。
 著者が長年にわたり懸念して来た「地殻変動・地震と原発」について、専門的な知識者に有りがちな堅苦しい内容ではなく、
 地殻変動の起こり方、原発の起き得る事故の危険性をはじめ、ある程度の的をを絞り、読みやすく、かつ、詳細に書かれています。
 著者の「出来るだけ沢山のみなさんに事の大事を伝えよう」とされている丁寧さが伝わる一冊に感じました。
 メディアや政府の原発等々の情報操作が叫ばれる昨今、私たちも情報が流れないことにより、様々な事に関心が向かず、
 いつの間にか終わった事のように感じさせられてしまっているのが、大多数の方の正直な気持ちではないでしょうか。
 だからこそ、私たち個人個人が意識的に様々な情報を集め、関心を持ち、行動起こしていかなければいけない新たな時期に来ているようにも感じるのです。
 震災前の発行でありながら、書かれている内容の出来事が次々と起きていること、まだまだ起こり得る原発と地震のあれこれについても、指針となるような話が書かれていました。
 この本は、読み物としても読みやすく、さらに原発震災と地震に向き合い、その危険性に気持ちを新たする意味でもとても参考になりました。


.. 2013年06月01日 21:24   No.550010


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