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■--もんじゅ処分―もう再開はありえない
++ 朝日新聞 (平社員)…137回          


 原子力規制委員会が高速増殖原型炉「もんじゅ」の使用停止を命じる方針を固めた。
 中性子検出器など最も安全が求められる機器を含め、1万近い機器の点検を怠っていた。規制委による処分は当然だ。
 点検放置の背景には、原発の使用済み燃料からプルトニウムを再利用する核燃料サイクル事業の行き詰まりがある。
 国は一日も早くサイクル政策を捨て、もんじゅの廃炉を決めるべきだ。(中略)

 94年に運転を始めたもんじゅは、95年のナトリウム漏れ事故などでほぼ止まったまま。それでも、ナトリウムを熱して循環させることなどに年間約200億円を費やしている。
 事業主の日本原子力研究開発機構は、運転再開の旗を降ろさず、09年にそのための点検計画をつくった。しかし翌年から放置が始まっていた。
 原発事故でサイクル政策自体が宙に浮いているうえ、直下に活断層がある疑いも出ている。近い将来に運転再開が望める状況にはない。(中略)

 原子力機構は、原子力安全の研究でも国内有数の組織だ。
 私たちは社説で脱原発を主張しているが、もんじゅを含め原発やその関連施設は「止めれば終わり」ではない。
 原子力の研究者や技術者は、安全な後始末のために使命を担ってもらいたい。
 国はそうした観点から、原子力機構の組織と意識を抜本的に改める必要がある。
                     (5月14日社説より抜粋)

.. 2013年05月15日 09:07   No.546001

++ 東京新聞 (社長)…344回       
人間は原子力エネルギーによって生きていけず、逆に滅んでいくだけだ。
 たとえ原子力エネルギーが平和目的にのみ使われとしても。
 ドイツの哲学者 マルティン・ハイデッガーのことば
(5月15日 「洗筆」より)

『世界の名言100選』金森誠也監修
 ▼邦訳されたのは1960年。広島と長崎に投下された原爆の威力は知っていても、チェルノブイリ原発の大事故は起きていない。「平和利用」の名で広がりつつあった原発の危険性を『存在と時間』で知られる透徹した哲学者は見抜いていた。
 ▼福島第一原発の周辺では、今も十数万人が自宅に戻れない。原因解明も一向に進まない中、政府は停止している原発の秋の再稼働を目指すと宣言。安倍晋三首相は東欧諸国に原発輸出のトップセールスに行くという。まるで何も起きなかったかのようだ。
 ▼安全確保に必要な最重要機器を含む約一万点の点検漏れが発覚した高速増殖原型炉もんじゅに対し、原子力規制委員会は使用停止命令を出す方向で検討に入った。当然の判断である。
 ▼ハイデッガーはこうも書いていた。(原子力の平和利用が人間のすべての目標設定と使命を規定するようになると、人間は自らの本質を失わねばならぬ)
 ▼一兆円を超える巨額な資金を投入した以上、今さらやめられない。そんな不合理なムラの論理にはもうしばられたくない。

.. 2013年05月17日 09:40   No.546002
++ 東京新聞 (社長)…345回       
国の撤去提訴に抗議 脱原発テント村 ハンスト

 東京・霞ヶ関の経済産業省前にテントを張って脱原発を訴えている市民団体メンバーらが16日朝、テント撤去を求めて提訴国に抗議して、一週間のハンガーストライキに入った。
 撤去訴訟の第一回口頭弁論が東京地裁で開かれる今月23日の前日まで続ける。
訴訟の取り下げのほか、原発再稼働への反対、福島の子供たちを放射能から守る、などを訴えている。インターネットで呼び掛け、経産省前だけでなく、国内外でハンストを繰り広げる。
 テントは一昨年9月に設けられ、614日続いている。ハンストに参加したメンバーは「テントをなくすことは、原発がなくなるまで考えられない」「原発事故で家に帰れない人たちのためにも抗議したい」と語った。(5月16日より)

.. 2013年05月20日 15:42   No.546003
++ 茨城新聞 (中学生)…40回       
東海原発 設備解体が本格化 熱交換器の撤去公開

 日本原子力発電(原電)は16日、商業用原発として初の解体が進む東海原発(東海村)で、熱交換器の撤去作業などを報道陣に公開した。放射線に汚染された設備の解体が本格化する一方で、2014年度開始予定の原子炉の解体工法や、発生する放射性廃棄物の最終処分などは今後の課題という。
 熱交換器は原子炉で熱した炭酸ガスを蒸気に換える装置(1基当たり高さ25m、直径6m)。原子炉の周辺に4基設置され、遠隔操作で切断しながら解体が進む。9月中には1基目の解体が終わる見通し。工法を検証しながら、残り3基の解体
も来年度までに終える計画という。(中略) 原電によると、解体で撤去される約19万6700トンのうち約9割は再利用可能とする。すでに約170トンが敷地外に運ばれ、ベンチやテーブルの一部などに利用された。
 また廃炉で発生する放射性廃棄物2万6900トンのうち、3段階区分で放射能レベルが最も低い廃棄物(L3)は「東海事業所の敷地内に埋設処分する方向」(原電)だが、炉心廃材などレベルが高いL1、L2廃棄物(1万4600トン)の処分先は未定という。
 廃止措置計画によると、19年度までに原子炉本体の解体を完了し、廃止措置完了は20年度を予定している。(後略)  (5月17日より抜粋)

.. 2013年05月20日 15:49   No.546004
++ 朝日新聞 (平社員)…138回       
自民の参院選公約 原発稼働明記へ

 自民党は参院選公約の元になる総合政策集で、原発再稼働を明記する方針を固めた.昨年の衆院選では3年以内の結論を目指す」としていたが,原発の安全確認を前提に再稼働を容認する安倍政権の姿勢にあわせた。
 総合政策集では原発について「国が責任を持って再稼働させる」と明記。安倍首相が国会答弁で「安全と認められた場合に再稼働を進める」と明言しており,昨年の衆院選公約や総合政策集よりも大きく踏み込むことにした。
           (5月12日より抜粋)


.. 2013年05月20日 16:46   No.546005
++ 東京新聞 (社長)…346回       
広まる新電力契約
  東電から「乗り換え」10倍  12年度

企業などの大口電力利用者が,東京電力など既存の電力会社から「新電力」へ相次いで契約を変更している。二〇十二年四月に企業向け料金を平均14.9%引き上げた東京電力は、十二年度の顧客の流出が約七千件に上り,十一年度の十倍に達した。値上げの動きは他の電力会社にも広がっており,契約の「乗り換え」が一段と加速する可能性もある。
 東電の場合、自由化の開始から十二年末までの累計で約二万二千四百件の契約が「新電力」に流れた。
 他社では、今年四月一日に関西電力が企業向け料金を平均17.26%,九州電力も同11.94%引き上げた。それと同時に関電では三八九件,宮殿からは百二十四件の「乗り換え」が起きた。東北、四国、北海道の三電力も値上げする方針で、「新電力」への契約変更がどの程度に上るか、注視される。
     (5月12日 より抜粋)

.. 2013年05月20日 16:54   No.546006
++ 東京新聞 (社長)…347回       
救済まやかし特例法案
東電への損害賠償請求に暗雲
「誤解し安心する被災者」
○ 福島原発事故に伴う損害賠償の時効をめぐり、政府は国会へ民事上の時効(三年)を過ぎても東京電力に賠償請求できる特例法案を提出した。だが、被災者らから法案を懸念する声が上がっている。時効中断の対象が原子力損害賠償紛
争解決センター(原発ADR)での係争案件に限られているためだ。日本弁護士連合会(日弁連)も特例法とは別の立法措置を求めている。
○ 「政府は特例法案によって『時効後でも損害は賠償する』とアピールしているが,その中味はデタラメ、被災者は切り捨てられかねない」福島県会津若松市に避難している南相馬市や浪江町などの住民でつくる「原発事故被災者相双の会の国分富夫代表代行はそう憤る。
 特例法案は原発ADRでの和解交渉が不調に終わった場合、民法上の請求権の時効(三年)を過ぎても,交渉打ち切り通知を受け取ってから一ヶ月以内であれば、裁判所に賠償請求訴訟を起こせると言う内容だ。
 だが国分さんは「対象は原発ADRに申し立てている被災者だけ。約一万六千六百人しか利用していない上、審理が滞っている。もし十数万人が殺到したらパンクする。不調後、提訴するにしても一ヶ月で準備するのは困難だ」と制度の不十分さを列挙した。
  (中略)
「時効がなくなった」と誤解し安心しきっている被災者も少なくない。
(後略) (5月15日より抜粋)


.. 2013年05月20日 17:00   No.546007
++ 朝日新聞 (平社員)…139回       
経産省、民間提言に関与 原発再稼働求める

 電力会社や原発メーカーのトップらでつくる「エネルギー・原子力政策懇談会」(会長・有馬朗人元文部相)が2月に安倍晋三首相に渡した「緊急提言」づくりに経済産業省資源エネルギー庁がかかわり、手助けしていたことがわかった。提言は原発再稼働や輸出推進を求め、原子力規制委員会の規制基準や活断層評価を批判している。民間の提言を使い、経産省が原発を動かしやすい環境づくりに動いている。

規制委批判も

 提言は「責任ある原子力政策の再構築」と題し、有馬会長を発起人とする有志名で出した。有志に電力会社トップはいないが、日立製作所など原発メーカーや大手商社のトップ、元経産次官の望月晴文氏(日立製作所社外取締役)ら29人
が名を連ねる。(中略)
 エネ庁幹部は朝日新聞の取材に対し、原子力政策課の職員が提言のもとになる文書をつくったことを認めた。提言をつくる会議に課長や職員が出席したほか、提言をまとめる過程で、職員が懇談会事務局と電子メールなどでたびたび連絡を取り合ったという。
 懇談会関係者は「昨年暮れに事務局と元経産次官の望月氏で骨子をつくり、経産省職員がパソコンでまとめた。首相との面談も経産省が手配した」と明かした。
望月氏は「有志の意見を事務局と私が集約した」と話している。(中略)

 □「緊急提言」の主な内容
・福島に廃炉技術の国際研究開発センターを設立
・放射線の正しい理解を可能とするため、初等・中等教育の充実
・(原子力規制委員会の安全規制について)わが国最高水準の英知と最大限の情報を活用した検討が実現していない
・わが国の原子力関連技術に対する世界各国からの期待が大きく、原発輸出に対する政府の姿勢を明確化するべきだ
・政府は徹底した安全性の確保を行い、停止中の原発の再稼働を図るべきだ
                  (5月19日朝刊より抜粋)

.. 2013年05月22日 18:31   No.546008
++ 東京新聞 (社長)…348回       
もんじゅ廃炉を 金曜デモアピール チャリデモまだ走る

 脱原発を求める毎週金曜日恒例の抗議活動が17日夜、東京・永田町の首相官邸前や国会周辺であった。プラカードを手にした市民らは太鼓などのリズムに合わせて「再稼働反対」とアピールを繰り返した。日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で機器点検漏れが発覚し、原子力規制委員会が使用停止を命じることを決めたのを受け、参加者からは「もんじゅの廃炉決定を」「原発はもうあきらめろ」との厳しい声が上がった。

チャリデモまだ走る−自営業加藤晴之さん(60)(東京杉並区)

 国会周辺を自転車で走りながら脱原発を訴えています。チャリデモの名前で周りにも定着してきました。(中略)
 子どもの将来を考え、「次の地震が来たら原発はどうなるのか。再稼働はおかしい」と感じました。参院選もここで集まった声を届ける大切な機会です。
  (後略)   (5月18日より抜粋)

.. 2013年05月22日 20:17   No.546009
++ 茨城新聞 (中学生)…41回       
原発再稼働反対5割超 共同通信の世論調査

 共同通信の世論調査で、停止中の原発の再稼働の反対が賛成を大きく上回ったのに対し、政府の原発輸出の方針は賛否が並んだ。(中略)
 再稼働の「反対」は昨年5月の調査で56.3%、同年7月の調査で51.9%とほぼ同水準で、依然として反対が根強い。
 再稼働に反対との回答のうち約20%が輸出に賛成としており、再稼働に比べて輸出への賛否の差が縮まった。
 再稼働について支持政党別にみると、日本維新の会支持層は賛成が50.5%で反対の38.5%を大きく上回ったが、自民党支持層は賛成47.6%、反対42.8%、公明党支持層は賛成43.2%、反対44.3%で賛否が2分。民主党支持層では60.8%が反対、賛成は39.2%だった。
 男女別では男性が反対49.7%、賛成46.4%、女性はそれぞれ58.6%、28.7%だった。(5月20日より抜粋)

.. 2013年05月22日 20:45   No.546010


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