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■--反省なき原発輸出行脚
++ 東京新聞 (社長)…339回          

 「政官業」タッグ復活
  「事故経験し安全技術向上」首相強弁

 3日までの中東訪問で安倍晋三首相は日本の原発を各国に売り込んだ。外遊には原発企業のトップらも同行。国内では東京電力福島第一原発事故の影響で16万人が故郷に戻れず、脱原発を望む世論が強い。しかし、安倍政権は世論に背を向けて、過去の自民党政権と同じ「政官業」による原発推進路線を海外で復活させた。
 首相は、トルコとアラブ首長国連邦(UAE)で、原発輸出に必要な原子力協定の署名で合意した。福島の事故後、原子力協定の新規署名はトルコとUAEが初
めて。(中略)
 サウジアラビアでは首相自ら原子力協定締結を提案し、協議開始が決まった。
(中略)
 首相は昨年9月の自民党総裁で「代替エネルギーを確実にし、原発依存度を減らしていく」と述べた。今では、原発再稼働を進める考えは示しても、原発依存
度の低減は口にしなくなった。   (5月4日より抜粋)
.. 2013年05月08日 12:51   No.542001

++ 東京新聞 (社長)…340回       
◆『政府・東電に振り回された2年間』
 ・・・つぶやく福島作業員・・7万人フォロー  <ハッピー>さん

東京電力福島第一原発事故の発生当初から収束作業に従事し、現場の様子をツイッター出つぶやき続け、その内容を7万超の人が注目している『ハッピー』さん。福島第一の近くに家があり、作業員としてここで長年働いてきた。このほど本紙
の取材に応じ、2年間を超える収束作業で感じた疑問などを語った。
<片山夏子>
現場を冷静に伝えたい
・まるで戦場
2011年3月14日昼、3号機原子炉建屋で水素爆発が起きた時、ハッピーさんは近くで作業をしていた。突き上げる衝撃、すさまじい爆音に襲われ、がれきがバラバラ降ってきた。「ここで死ぬかもしれない」まるで戦場だった。建屋から煙が上がり、すすで全身が真っ黒になった人、防護服が血に染まった人もいた。怒号が飛び交う様子はとても現実とは思えなかった。(中略)
   『24時間作業』で効率ダウン 
・命は二の次
ハッピーさんのつぶやきには現場で感じる政府や東電への率直な疑問が多い。政府や東電が、根拠のない楽観的な見通しを示したり、きちんと説明しない発表をするたびにいらついた。事実をありのまま伝えないことで、かえって不安をあおっていると感じたという。(中略)
特に、防護服を着ての夏の作業では何度も倒れそうになった。『休め』とは言われるが、工程表はそのまま。作業員の命や安全は、二の次になっていると感じた。
   これでは廃炉進まない
・コスト優先
11年9月、ハッピーさんの耳に政府と東電が「冷温停止停止状態」になったと宣言する、との情報が入ってきた。だが、溶け落ちた核燃料の状態もわからない。
(中略)
「冷温停止なんてあり得ない」と思った。さらに11月ごろには、「事故収束」まで宣言するらしい、との情報が入ってきた。「まさか」と思ったが12月に実施する予定だった2号機の格納容器の穴開け作業が年明けに伸びるなど、宣言の妨げになるかもしれない危険な作業は延期され始めた。中略 収束宣言後、事故現場では、コスト優先の契約が目立つようになり、危険手当や給与の削減など作業員の雇用条件が悪化した。(中略)
ハッピーさんは、東電が会社再建を急ぎながら、事故収束も進めることに大きな疑問を感じている。コスト優先では、経験豊かな作業員も雇用が安定しないため集まらず、廃炉作業も進まない、と危機感を抱いている。
(5月5日より抜粋)

.. 2013年05月09日 09:58   No.542002
++ 東京新聞 (社長)…341回       
米原発が廃炉 シェールガスで採算悪化
  今年2カ所目の廃炉 シェールガスは格安ねだん

 米電力大手ドミニオン・リソーシズは7日、ウィスコンシン州のキウォーニー原発(55.6万キロワット)を廃炉にしたと発表した。この原発は1974年6月に商業運転を開始。2033年までの稼働が認可されていたが、老朽化によるメンテナンス費用の高騰に加え、「シェールガス革命」によって天然ガス価格が下落。これにより天然ガス火力発電の発電コストが安くなり、原発の競争力が相対的に低下、廃炉に追い込まれた。(後略) (5月8日より抜粋)

.. 2013年05月10日 16:21   No.542003
++ 朝日新聞 (平社員)…132回       
噴火の危険度 難しい予知 原発新基準に対策義務化
  全原発160キロ圏内に火山あり−火山灰対策が必要

 7月に施行される原発の新しい基準で、電力会社は160キロ圏の火山活動の影響を想定することが義務づけられる。地震国・日本は世界有数の火山国でもあり、どの原発も圏内に火山がある。大規模噴火の危険に直面する場合、廃炉を迫られる可能性もあるが、専門家は「危険性をどう判断するか難しい」と指摘する。

  全基、160キロ圏内に火山

 日本には活火山が110あり、全世界の約7パーセントを占める。
 火砕流が原発に達すれば、冷却設備などが破壊され、重大事故につながる恐れがある。このため、原子力規制委員会は新基準で、火山のチェックを義務づけた。
 国内最大級とされる9万年前の阿蘇山(熊本県)の巨大噴火を想定し、調べる火山の範囲は火砕流が及んだ160キロ圏に設定。その結果、すべての原発の同圏内に1つは火山があり、多い所では10以上の火山がある。
 ただ、火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長(東京大名誉教授)は「原発に影響を及ぼす大規模噴火の予知「はできない」と、相当な難題だと言う。(中略)
 産業技術総合研究所の山元孝広氏(火山学)は「火山灰対策は全ての原発ですべきだ」と指摘。日本電気協会の担当者は、火山灰が送電網に積もって電線を傷めることや、灰がフィルターを詰まらせ非常用ディーゼル発電機を動かせなくする
危険性を挙げ、対策強化の必要性を訴えた。

福島市の駐車場 土から43万ベクレル
  高濃度で立ち入り禁止−市立図書館や市公会堂の土地

 図書館や美術館などの公共施設がある福島市内の敷地2カ所の駐車場の土を、NPO法人が採取し測定したところ、最高で1キロあたり43万ベクレル超の高濃度の放射性セシウムが検出された。空間放射線量も、高い地点で住民の避難の目安を上回る毎時3.8マイクロシーベルトに達した。連絡を受けた県と市は7日、現場を立ち入り禁止にした。近く緊急に除染を行う。
 NPO法人は「市民放射能測定所」(CRMS)。付近住民の依頼で4月29日から今月2日にかけ、採取と測定をした。CRMSによると、市立図書館や市公会堂がある市有地(同市松木町)の駐車場の3カ所で、土1キロあたり22万ベクレル以上、最高で43万3772ベクレルを検出。県立図書館と県立美術館がある県有地(同市森合)の駐車場の4カ所の土からも12万ベクレル以上、最高で28万9144ベクレルを検出した。これらの地点の高さ1メートルの空間線量は毎時0.6〜8マイクロシーベルトだった。(後略) (5月8日より抜粋)


.. 2013年05月10日 16:28   No.542004
++ 朝日新聞 (平社員)…133回       
除染 群がる暴力団 給料ピンハネ 山形の元幹部有罪
  「人手不足でチェック甘いかと」 「口外したら、どんな仕打ちが」

 福島県内の除染を暴力団が狙っている。山形県の暴力団幹部が作業員を送り込んで給料をピンハネした事件で、除染に使われる税金を資金源にする実態が初めて浮き彫りになった。
 「震災復興に税金が投入されていることは、わかっていますよね」
 元暴力団幹部A(40)は検察官の質問に淡々と答えた。「はい、なんとなく」
 3月5日、山形地裁。審理は初公判のこの日で終了し、検察は懲役8カ月を求刑した。約3週間後、地裁はAが派遣業の許可を持たずに福島県伊達市の除染現場に7人を派遣したと認定し、懲役8カ月執行猶予3年を言い渡した。賃金を中抜きした「悪質な犯行」と断じたものの、事件後に暴力団を辞めたことを考慮して実刑は避けた。
 政府が復興の柱に位置づける除染に、なぜ暴力団が介在したのか。(中略)
 「口外したら、どんな仕打ちが」
 原発労働と暴力団の関係に詳しいフリーライターの鈴木智彦氏は「人集めが難しくなっても1次、2次の下請けが全作業員の直接雇用を徹底して行わない限り、暴力団排除は不可能だ」と話す。 (5月6日より抜粋)

.. 2013年05月10日 16:40   No.542005
++ 朝日新聞 (平社員)…134回       
福島第一原発 汚染水管理に展望なし、事故直後から泥縄状態。
 (5月8日 より)
 東京電力福島第一原発で、増え続ける汚染水が廃炉に向けた作業の大きな障壁になっている。汚染水を入れていた地下貯水槽の漏れをきっかけに、薄氷を踏むような管理がさらに厳しくなった。政府を巻き込んだ検討が始まったが、事態打開の兆しは見えない。
・・・▼「地下水は海へ」計画▼・・・
 「関係者の理解が得られたら、海に放出したい」7日夕、東電本店で開かれた記者会見。福田俊彦・原子力品質・安全部長は、汚染水増加の原因となっている地下水にからみ、そう明かした。(中略)
・・・▼東電、事故直後から泥縄▼・・・
 汚染水の管理は2年前の原発事故の直後から重要な課題だった。東電は泥縄式の対応に終始してきた。
 事故直後は、原子炉内の溶けた燃料を冷やすのに必死で、海水やダムの水を注ぎ続けた。その後、原子炉建屋などの地下にたまった高濃度汚染水を海に流して非難された。このため東電は、水をためられる建屋そばの建物に移し、その間にタンクの増設を始めた。(後略)

.. 2013年05月11日 07:30   No.542006
++ 毎日新聞 (中学生)…37回       
警報の中 線量計外し汚泥除去「工期優先 被ばく隠し」
 離職、闘病 実態伝える元原発作業員
 (5月5日より)
 東京電力福島第一原発などで18年間、原発作業員として働いた青森県弘前市の無職、石澤治彦さん(47)が毎日新聞の取材に応じ、放射線量の高い場所では線量計を持たずに働くなど、危険な被ばく労働の実態を証言した。元原発作業員による実名での証言は異例。石澤さんは健康の悪化から失職して妻子とも別れたといい、「自分と同じ後悔は誰にもさせたくない」と口を開いた。(中略)
 石澤さんによると、同原発1号機のプラント改良工事に従事した93年ごろ、圧力抑制室にたまった汚泥の除去作業で線量を測定しかけたところ、累積線量を測る個人線量計の警報が鳴りだした。しかし、元請けの現場監督から工期が遅れるとして続行を指示され、被ばく隠しのため、線量計は外した。毎時30シーベルトまで測れる放射線測定器の針が振り切れ、防護服を着ても作業できないレベルだったが、同僚約50人とバケツリレーで汚泥を除去した。
 今も所持する放射線管理手帳に記された累積被ばく線量は95・15ミリシーベルト。法令上の被ばく線量限度内だが、しばしば線量計を外して作業していたため「実際はその5倍か10倍か分からない」(中略) 元請けの現場監督は「けががばれないように放射線管理区域から出るように」と指示。事故は公表されなかった。(中略)
 今は月6万3000円の生活保護費をもらい、弘前市内のアパートで暮らす。狭心症の発作や重度の糖尿病で寝込む日も多い。こうした疾患と被ばく関連性を指摘する専門家もいるが、相談した医師からは「因果関係は分からない」と言われた。(後略)

.. 2013年05月11日 07:41   No.542007
++ 東京新聞 (社長)…342回       
<本音のコラム> 厚顔なセールス 斎藤美奈子
 (5月8日より)
 大型連休中、財界の御大ご一行様を引き連れ、中東へのセールス行脚に出かけた安倍晋三首相。その甲斐あって、アラブ首長国連邦(UAE))での原子力協定合意に続き、トルコでは原発の受注にも成功したようだ。
 自分ちの重大事故も何ひとつ解決していないのに、「事故の素」をいけしゃあしゃあと他国に売りこむ。セールストークは「日本は地震に強い、世界で最も高い安全基準を満たす技術でトルコに協力したい」。聞きしにまさる厚顔無恥、というより死の商人ぶりである。
 これを伝えるニュースや論説がまた笑わせてくれる。<中国や韓国と競争の末、耐震性など日本の技術力が評価された意義は大きい>(読売新聞6日社説)<日仏の原発メーカーは最新鋭の技術で信頼を積み重ねてきた>(日経新聞5社説)。よくいうわ!
 まあ、売るほうも売るほうだが、買うほうも買うほうだ。いったいトルコは日本の何に釣られたのだろうか。中東の安定化に日本が出すと申し出た22億ドル(約2140億円)規模の支援金か。あるいは「(1昨年の事故のこともあるから)勉強しときまっせ」とでもいわれたのか。
 商談成立の記念に、日本政府はトルコ首脳を日本に招くべきだろう。そして福島に案内し日本の原発がいかに「安全」か見ていただく。技術に自信があるならできるでしょ。

.. 2013年05月11日 08:04   No.542008
++ 朝日新聞 (平社員)…135回       
社説:原発の輸出 まず核不拡散を考えよ(5月9日より)
 安倍首相がトルコとアラブ首長国連邦を訪れ、原発の輸出に道を開く協定が署名された。サウジアラビアとも将来の協定を含めた話しあいを始める。
 中東ではいま、原発の計画があいついでいる。その受注争いに遅れまじと、トップセールスに首相が乗りだした。
 だが、原子力技術には、経済政策とは切り離して考えるべき重い問題がある。
 広がる原子力の利用と世界の安全を、どう両立させるか。核の拡散防止は21世紀の難問である。商機に走る政府に、そのことへの深慮が見えない。
(中略)逆にいえば、それだけ核が広くあちこちに散らばり、危険と背中あわせの世界になる。中東はまさにその最前線だろう。
 産油国といえども国内で使う電力が増え、輸出にまわせる分が減っている。
 やがては来る石油の枯渇も見すえ、再生可能エネルギーについても意識が高まっている。
 そこで、日本のお家芸ともいえる省エネや都市環境技術などで力を貸すのはいいことだ。
 だが原発は別ものだ。
 原子力は発電用に始めたものでも、いつでも核兵器づくりに転用することができ、拡散の危険は渡す国と受けとる国だけの問題にとどまらない。
 だから、どんな政治体制の国でも、情報をきちんと公開し、核物質の管理も厳しく監視できるようにせねばならない。(中略)
 確かに、フランスや韓国などはサウジと原子力協定を結び、PRを始めている。だが米国は核物質を管理するしばりの強い協定を編み出したいと考え、慎重にかまえている。
 唯一の被爆国であり、そしていまも福島の原発事故と取り組む日本には、核の不拡散体制の強化についても時間をかけて貢献の道をさぐる責務がある。
 それは、地球の安全にかかわる深刻な課題であり、成長戦略の利害のなかで論じる問題ではない。

.. 2013年05月11日 08:15   No.542009
++ 東京新聞 (社長)…343回       
チェルノブイリ 傷痕追う 廃墟の病院 今も高線量の衣服
              -八王子の写真家・中筋さん
 史上最悪の旧ソ連(現ウクライナ)チェルノブイリ原発事故から27年がたった今も、原発近くでは放射線量が毎時1000マイクロシーベルト超の衣服が放置されていた。東京都八王子市の写真家中筋純さん(46)が、当時、消火活動した消防士らの搬送先だったという病院跡で撮影した写真を本紙に提供した。原発事故が取り返しの付かないものであることを作品は物語る。(中略) 
 今年2月、再び地下室に入り、衣服が散らかったままの部屋の奥へ。一般市民が1年間に浴びても問題ないとされる被ばく線量1000マイクロシーベルトを超える毎時1332マイクロシーベルトを計測した。「恐るべき数字」だった。(後略)
  (5月8日 より抜粋)

.. 2013年05月13日 12:14   No.542010


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