返信


■--明治公園での逮捕
++ 多辺田 政弘 (小学校低学年)…7回          

(3月9日)、私の経験について、
 │  今後のために報告します。(連載その9-最終回-)
 

〜〜〜不起訴・釈放になってうれしかった。その陰には多くの皆さんの支援があった。これからも私にできる「脱原発の道」を歩く。〜〜〜

 釈放されて、湾岸所の建物を出る所まで四谷署の三人が見送に出てきた。私は「お世話様になりました」という言葉が咄嗟に口から出た。自分でも可笑しかった。
 モノレール「ゆりかもめ」の「船の科学館」駅まで迎えに来てくれた三人と
歩きながらお喋りをした。友人は(たぶんユーモアも込めて)「心配して損した」と言って憮然として黙って歩いた。娘などは「警察に先生なんて持ち上げられていい気になっていたんじゃないの」と怒っていた。三人は私が「寒い留置場の中で辛い夜を過ごしたんじゃないか。辛い取り調べを受けたんじゃないか」と心配していたのに、当の本人があっけらかんと笑いながら四谷署の署員
に「お世話になりました」なんてお辞儀までしていたのが不思議でしょうがなかったようなのである。
 なるほど、皆が憮然としていた気持ちは痛いほどよくわかった。しかし、私はやはり秘かにほくそ笑んでいたのである。私は手錠を掛けられた時から、
「不起訴・釈放に持ち込むことが私の闘いだ」と決めていたからである。「こんな些細なことで公務執行妨害罪なんて成立させてたまるか。不起訴にすることが、逮捕の正当性がなかったということを公に認めさせることになるのだから。不起訴は警察の負けということになる」と。だから、四谷署の人たちも敗北したことを理解して神妙だったのだろう。…しかし、正直言えば、私がニコ
ニコしていたのは、そういうカッコイイ図式的な見方からだけではなかった。
やっぱり解放されて嬉しかったのと、一日でも顔を付き合わせて取調室で向かい合った四谷署の人の良さそうな刑事を単に「権力側の手先」とだけしか見れなかった訳ではなかったからでもあります。やっぱりどうしようもなく人間が
見えてきてしまうのです。――そんな私の割り切れない(「煮え切れない」と言うべきか)「心の内」は、その時心配しながら迎えに来てくれた三人にはすぐには言えませんでした。
.. 2013年04月28日 12:22   No.536001

++ 多辺田 政弘 (小学校低学年)…7回       
 それから、新橋に出て駅の近くで四人でラーメンを食べながら、私には想像だにしなかったことが外で起こっていたことを知らされました。ユーチューブ
で逮捕劇の画像が流され、四谷署と湾岸署に抗議の電話や釈放要請が沢山送られたという話。弁護士さん達が東奔西走して下さった話。いやはや、ビックリする話ばかりだった。この間、私の娘や弟も連絡の中継役になって大変だったことなどを矢継ぎ早に聞かされてビックリ仰天した。
 とにかく、集会の主宰者たちが心配しているから、ちょうど今夜開かれているシンポジウムに行って、主催者側に経過を説明する務がある、と娘たちに強く言われ、私も納得し、大井町の駅の傍で開かれていたシンポジウム会場に向かった。そこで、「3・9さよなら原発集会・デモ」の実行委員の人々に会い、経過説明とお礼を述べて、帰宅させて頂いた。私は逮捕後、壁の中では自
分一人で「たった一人の反乱」をしていると思っていましたが、そうではなかったのである。ご支援いただいた方々に心より感謝申し上げます。ここでは省略させて頂きますが、「不起訴」になったのは、多くの皆さんからの支援の賜物であったということは、振り返ってみれば、何となく「思い当たる」場面(四谷署、湾岸署や東京地検での対応)がいくつもありました。やっぱり皆さ
んの声が四谷署にも湾岸所にも東京地検にも届いていたのだ、と確信しました。本当に有難うございました。
 私はこれに懲りることなく、これからも私にできる「脱原発への道」とは何かを考え、この経験の意味を深め、ささやかでも私なりに出来ることを模索し続けることによって、皆さんへのお礼とさせて頂きたいと思っています。
              (二〇一三年三月二三日 多辺田政弘)<完>

.. 2013年04月28日 12:54   No.536002
++ 山崎久隆 (社長)…293回       
五年間は「地震も津波も事故も起きない」
 │  規制委の田中委員長の「すばらしい」予言
 |  次の原発震災が牙をむいているというのに
 └────(たんぽぽ舎)
 
○ 田中規制委員長には超能力があるらしい。今後五年間、原発に危機をもたらす自然現象も事故も起きないのだというのだから。
 規制委員会が新しい規制基準を作るにあたり、多くの「安全対策」を5年間作らなくても良いとする「猶予」の方針。どうやら「付則」に付けられるようなのだが、本来は必要なものを「5年間待つ」合理的理由を説明する必要がある。なぜならば5年の間については、これら設備、施設は「なくても良い」のに、5年以降は「なければならない」わけだから、その不連続性にどんな科学的根拠があるかが問われるからだ。
 要するに「時間とお金が掛かることなので」というだけのことならば、その間に地震や津波などで被害を受け、大規模放射能放出事故に至った場合の責任の所在が問われる。
○福島原発震災を経て今でも、規制当局の無責任さとデタラメさだけが目立つ。
 耐震バックチェックという作業工程が以前あった。耐震設計基準が阪神淡路大震災前の古い知見で作られていたことで、実態と合わなくなったばかりか、全ての原発がまるで小さい地震しか想定していなかったことで、2006年の新指針以後に作られる原発とは「別物」になってしまうことで、合理性が失われてしまったこと、そもそも審査指針の見直しは、旧指針で作られた原発の安全性が保証できないことから行われたのに「新指針に直ちに準拠しなければならない」ではなく「旧指針で作られた原発も合法」とされてしまったため、限界付きの新指針が、名実ともに古い原発には無意味になってしまったことが、福島第一原発(言うまでもなく1970〜74年に建設された1〜4号機は旧指針さえ不適用)の原発震災を食い止める役には立たなかった理由だった。
○新指針以前の原発については「耐震バックチェック」と称して、新指針の基準にも合格するように電力が自主的に対策することになっていた。耐震バックチェックは当時の保安院による指示により実施されたが、法的根拠は無かった。
 そんなものを真面目に守るわけがない。わずかに南海トラフの巨大地震に襲われる危険性が高いと見なされている浜岡原発など、一部ではバックチェックに合わせて対策を強化したものはあるが、ほとんどは配管の支持構造物を増やしたり
強化したりする程度でお茶を濁していた。福島第一原発3号機は、このバックチェックも実施していて、あの有様である。
 今、目の前で実行されようとしているのは、そのできの悪い再現ビデオのようだ。
 規制基準が改定されても直ちにそれに準拠しなくても良い。5年は設備の建設に掛かるだろうから、その間は猶予する。結局2006年の耐震設計審査指針の見直しで行われたデタラメでいい加減な姿勢と変わらない。当時は安全委、今は規制委、名称が違うだけで同じ体たらく。次の原発震災が牙をむいているというのに。

.. 2013年04月28日 13:03   No.536003
++ 山崎久隆 (社長)…294回       
.「川内博史探検隊」ビデオを見て−東電のやり方・「隠ぺい勝ち」が
 |  少し破られてきた (連載の1)
 └──── (たんぽぽ舎)

この記事は、たんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804★3「地震で損壊、
否定できず」】へのコメントです

「◆地震で損壊、否定できず 川内博史氏が見た福島第一1号機」の記事に登場する東電フクイチ内部ビデオを見ました。それに基づくコメントです。
 なお、フクイチ1号機内部ビデオは少なくても3本あります。最初は東電撮影の2011年10月映像、二つ目は川内博史氏が最初に入った時のビデオ、そして三本目がたんぽぽ舎でも川内氏本人が話されたご本人撮影の鮮明なビデオです。
 実は三つもあってまともに状況が分かるのは最後だけ。最初のものは映像がぶれすぎて何を撮っているかよく見えないもの。二本目は川内氏に同行した東電職員が取ったものですが「ビニールテープにくっついていてシャッターが開いていなかった」という信じがたい理由で映像が「真っ暗」、三本目がインターネットにも公開されている「まともな」ビデオです。
 インターネット動画サイトの解説で川内氏本人が話していることですが、東電は本当に「真っ黒」が大好き。これまで情報の公開を請求して「真っ黒」(白抜きのもありますが隠されたという意味では同じことです)を公開したケースは様
々ありました。
 最近の傾向では真っ黒を出しておいて、世論の批判が高まると国が東電に「提出せよ」と要求すると渋々小出しに公表する。そう、東電のテレビ会議動画がまさしくそれですが、こういう態度に出ます。例えば「10」件の資料を真っ黒で
出しても「3」しか批判されなければ結局「7」は「隠ぺい勝ち」、残りの「3」のうち「1」しか国が文句を言わなければ結局「9」が「隠ぺい勝ち」。それが東電のやりかたであり、東電体質といのはこういうことを含めて言います。まと
もな報道機関ならばみんな経験していることですが、東電という看板は、これまでの「隠ぺい勝ち」がまかり通るような威力を持っていました。
 しかし福島原発事故以来、遅まきながら「おかしいんじゃないか」と、マスコミの一部がようやくまともな報道機関になってきて、最近では「隠ぺい勝ち」となるケースが減ったということです。しかし依然として全面公開されていないテ
レビ会議、あるいは費用見積もりや契約となると一切明らかにしない態度、肝心のデータは存在しないと言い張り、どうあっても明らかにしないなど。どうしても明らかにしたくない場合はデータそのものが「存在しない」ことにしてしまい
ます。あるいはそれを見越して、危うそうなデータは始めから取得しないなどというとんでもないことさえやらかします。
 さて、公表された川内ビデオで特に気になった点を書きます

.. 2013年05月01日 17:56   No.536004
++ たんぽぽ舎 (社長)…763回       
経産省前テント排除より原発廃絶・廃炉が先じゃないの?
 |  5月10日(金)17時〜18時 明渡請求訴訟に抗議する大集会
 |  川内、伊方原発の再稼働なんてトンデモナイ!
 └──── 経産省前テントひろば

 国は経産省前テントひろばに対して、土地の「明け渡し請求訴訟」を東京地裁に申し立てた。冗談ではない! 安全だと言って原発を国策として推進してきた国や経産省の責任はどうなったのか? テントは脱原発・反原発運動を進める私
たち国民のものだ。テント排除を言うなら、原発の廃絶・廃炉が先だろう!
 ましてや事故のちゃんとした検証もないまま、単に経済的理由のためにせっかく大人しく眠ろうとしている原発を再稼働させるなんてトンデモナイことだ。国の理不尽な「明け渡し請求訴訟」に断固として抗議したい。
 5月10日(金)17時〜18時、経産省前テントひろばに集まろう!
 そして大きな抗議の声を挙げよう!

  明渡請求訴訟を撤回しない?! 5月16日(木)〜22日(木)まで
  連続共同ハンスト突入

 国がどうしても訴訟を撤回しないなら、5月16日朝から22日正午まで7日間(正味172時間)、抗議の連続共同ハンストに入ります。我こそはと思う方々がテント前で、例え1日24時間でも共にハンストに入ることを呼び掛けます。
 ハンストに参加されるという方の電話連絡をお待ちします。070-6473-1947

.. 2013年05月01日 18:59   No.536005
++ 吉田 隆 (幼稚園生)…1回       
泉田新潟や嘉田滋賀両県知事らも強く批判
 |   3000頁の文章を短期間にどう読むの?!
 |   原発の新規制基準案数々の問題点
 └─── (メルマガ読者)

○4月10日 原子力規制委員会は新規制基準(新安全基準)案を決めた。これをもとに原発の再稼働や新規建設を進めようとし、目下、4月11日から5月10日までのパブコメに入っている。パブコメは、「広く国民の皆様の御意見を募集いたします」と言葉は丁重だが、3000頁もの厖大な文書でありながら、全体の目次もつけていない。せめて関心事だけ見ようとしても容易でなく、しかも1ケ月の時間しかない。形ばかりの公募であることがはっきりする。
○嘉田滋賀県知事は、10日「事故があれば被害を受ける三十キロ圏なのに、国から何も意見を求められないのはおかしい。日本の原子力政策がいかに自治体を排除しているか」と不快感を示し、基準案の内容には「安心できるとは言いにくい。
アメリカやドイツと違い、自然保護や環境保全、人の健康と安全を守る視点が弱い。技術的、プラントに集約しすぎ」と指摘。これらの点を踏まえ、パブリックコメントに県として意見を出す方針を明らかにした。
○ 22日には、泉田新潟県知事も、同県が設置した福島第1原発事故の検証委員会の議論に基づいた要請書を手渡すため、原子力規制庁の池田克彦長官と面会した。冒頭から、「原発と住民の安全を守る気があるのか」「中越地震の時に、火災事故と複合災害を経験している。現場がどうだったのか聞かないで、どうして安全を判断できるのか」と原子力規制委員会を批判した。去年10月に田中委員長宛てに、原発事故対策と住民の避難対策の強化を求める質問状を送ったにも関わらず、4ヶ月間も回答がないまま、原子力災害対策指針や新基準を策定していると厳しく非難。「住民の避難対策などについて、なぜ原発立地地域の話を聞かないのか」と声をあらげている。
 新潟県の提出資料「原子力発電所の安全対策及び住民等の防護対策について」は、下記URLでご覧になれます。
こちら
(出典:脱原発イロハネット62号)

.. 2013年05月02日 09:00   No.536006
++ 山崎久隆 (社長)…295回       
.「川内博史探検隊」ビデオを見て 連載2
 |   東電説明と余りに違う内部
 |    始めから「国会事故調査」を妨害する意図があった。
 └──── (たんぽぽ舎)

○発端は昨年の国会事故行において、東電に対し1号機の建屋内に立ち入り調査を行うことを通告したことから始まります。国会事故調は国会に設置されたものですから、国政調査権があります。従って立ち入りを「願い出る」立場ではなく「通告」する立場です。東電は「許可」する立場ではなく「便宜を図る」立場です。
 ところが、東電と事故調メンバーとのやりとりはまるで逆。どうしても立ち入りさせたくない東電は、あることないことを並べ立てて阻止しようとします。
とはいえ国会事故調メンバーに対し「立ち入らせない」とは言えないので、何とか事故調側が断念せざるを得ないように持って行きます。そのため現場は「真っ暗」という説明を始めとして、如何に危険であるかを主張します。
 東電第三者委員会が出した報告書「国会事故調への東京電力株式会社の対応に関する第三者検証委員会」には、そのあたりのやりとりがかなり詳しく書かれていますので、だいたいのことは分かります。
○「真っ暗」はウソでしたが、他にもウソが沢山あります。まず「内部は放線量が高い」ですが、1号機は他と比べても低い方であり、さらにサーベイも行われているので線量が高い場所は分かっています。その場所を避ければ、被曝量を抑えつつ調査を行うことは難しくありません。実際に川内議員は二度立ち入りしていますが、1度目は5ミリシーベルト二度目は4ミリシーベルトであったと言います。たしかに一般人の年間被曝量の5倍をわずか30分で被曝するというのは低いわけがありませんが、調査で立ち入るならば、その程度は被曝することが前提となるし、それが嫌ならば立ち入らないでしょう。他の場所に比べて飛び抜けて高いというわけでもありません。
敷地内にはもっと厳しい場所はいくらでもあります。

.. 2013年05月02日 09:09   No.536007
++ 山崎久隆 (社長)…296回       
○瓦礫が産卵していて極めて危険というのは、4階フロアに限られます。そもそも爆発のあった5階部分は天井崩落により入れません。さらに4階も爆発があって瓦礫が散乱しているのは事実ですが、その下、つまり3階より下には瓦礫はほとんどありません。4階に限って危険であると言うべきです。
 また、大物搬入口には手すりがなく、転落すれば21メートル落下するというのもウソです。手すりがないのは5階部分、むしろ大物搬入口の5階に手すりがないことの方が問題です。
 4階より下は瓦礫で破損しているとはいえ手すりは存在しますから、転落の危険性はほとんどありません。
 グレーチング(鉄骨で作った格子状の歩道)がさびてぼろぼろなととも言っていますが、そのような形跡は一切ありません。
 アラームメーターが鳴り続けて立ち入ったメンバーがパニックになるという口実も実際にはビデオではアラームは鳴るものの間欠的であり、むしろ聞き取りにくい場面もあったくらいです。
○「真っ暗」以外にも、東電の案内人は手にライトを持って入りますが、それ
がなければ暗すぎるのは、4階よりも下のフロアであり、4階部分は明るい日中ならばライトが無くても歩けないほどの暗さではありません。大物搬入口からの光が十分さしているので、足下が見えない場所は限られます。IC装置の間など、もともと光の届きにくい場所以外は、さほど暗くはありません。
 1号機の覆いは、もともとコンクリートなど強固な素材ではなく、光を通す材質で作っています。さらに内部に照明をもうけ、明るく照らせるようにしています。
○考えるまでもないことですが1号機は将来、原子炉圧力容器のさらに下にまで落ちた燃料デブリを取り出す予定です。そのためには建屋を改造し取り出し作業に向けた設備を構築しなければなりません。真っ暗では作業が出来るわけもなく、そのために照度を考えた設計になっています。およそ東電職員でなくても知っている事実です。
 これが真っ暗では入れないと説明をしたわけですから、始めから「国会事故調を妨害する」意図があったことは明白でしょう。 

.. 2013年05月02日 10:04   No.536008
++ 柳田 真 (小学校中学年)…10回       
参院山口補選の勝敗、もう一つの視点
 |  上関原発の建設は反対67パーセント、賛成23パーセント
 └──── (たんぽぽ舎)

○参院山口選挙区の補欠選挙は予想通り、自民勝利となったが、もう一つ注目すべき視点がある。読売新聞の報道からそれを見る。読売新聞が4月28日山口県内の投票所100カ所で投票を終えた有権者2890人を対象に行った出口調査によると
☆上関原発の建設については「反対」が67パーセント、「賛成」が23パーセント。
○原発賛成=推進の読売新聞の調査ですら、7割近い人が原発に反対している事実は注目される。ここに私たちは目を向けて、原発再稼働反対→「原発なし」の社会をめざそう!

.. 2013年05月02日 10:23   No.536009
++ 吉田 隆 (幼稚園生)…2回       
原発の新規制基準の多数の問題点を指摘する!
 |  保安院時代の焼き直しもかなり。
 |  安易な再稼働・新設 許さないためパブコメに意見を
 └──── (たんぽぽ舎メルマガ読者)

 新規制基準の多くは保安院時代の基準を焼き直したもので推進の立場から作られている。専門的で逐条的に検討するのは容易ではない。しかし、黙っていれば容認になるので、次のようなことはパブコメに記したいと思っている。

1)福島であれほどひやひやさせてきた使用済み燃料プールの問題については、構造規則で「・使用済燃料貯蔵槽から水があふれ、又は漏れるおそれがないものであって適切に水の漏えいを検知することができるものとすること。
  ・燃料等の取扱中に想定される燃料等の落下時及び重量物の落下時においてもその機能が損なわれないものとすること」(16条)とあっさりと記し、技術基準で「プールの冷却、遮へい、未臨界確保機能や手順書の整備や訓練」をあげるのみ。如何にも優等生の作文のようなものである。肝心の原子炉近接の建屋最上階に設置することが適切なのか。乾式キャスクでの保管に早期に切り替えるのがよいのではとの指摘は何ら反映していない。

2)随分議論になってきた40年廃炉の原則も、<経年劣化に関する技術的な評価>で淡々と40年+10年+10年と記す。規制委員会の判断で60年まですんなり伸びかねない。延長は危険をさらに増大するもので削除すべき。

3)バックアップ対策としての特定安全施設や直流電源設備については、必要と規定しておきながら、「施工の5年後から求める」というのはどうにも納得できない。規制は厳格であるべき。

4)福島の事故原因は、東電による事実上現地調査拒否(虚偽の真っ暗闇事件)もあり、今もって不透明である。震度6程度の地震で重要施設が壊れていた可能性は大きい。そうした真相究明を放置し、新基準の策定ばかり急ぐのは問題である。立ち返り抜本的対策を。

5)今回のパブコメ対象としていないが、大飯原発は防波堤未完成、活断層の恐れ、避難路も危うい。(半島には、住民ばかりか少なからぬ民宿があり、釣り人が多く訪れている状況だが、唯一の避難路となる大橋は大地震に耐えられないことを福井県も認めている)それでも、お墨付きを与え稼働の継続を認めようとしている。
  これらは、規制委員会設置法の第1条「国民の生命、健康及び財産の保護、環境の保全並びに我が国の安全保障に資する」に違反する重大な問題と言わなくてはならない。

○ところで、パブコメについて規制庁に問合せしたところ、逐条的でなくてよい、フクシマの経験から思っていることを書くことも、質問形式でも構わないとの返答。この際、多くの人々が意見を述べておくことは大切と思う。絶大な権限を持った規制委員会が好き勝手に動くことを監視し、縛ることに寄与するだろう。少なくとも、昨夏のパブコメは政府の思惑を突き動かしたことは明らかである。
○なお、もっと詳しいことを知りたい方、安全ならよいのではとの方は、その道の専門家が3月に記した「『発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案』の問題点」が参考になると思います。同氏は、元ゼネラル・エレクトリック社の原発技術者、米国のシンクタンクで原子力発電所の安全対策に関するコンサルタントをされていた、原発のプロです。

.. 2013年05月02日 10:44   No.536010
++ 山崎久隆 (社長)…297回       
.「川内博史探検隊」ビデオを見て(3)
 |  爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発
 |  この記事はたんぽぽ舎メールマガジン4/12付【TMM:No1804】「地震で
 |  損壊、否定できず」】へのコメントです
 └──── (たんぽぽ舎)

 4階に達したとき、ビデオには意外なものが映ります。上から光が降り注ぎ、まるで外に出たかのように明るいのです。
 これは一体何を意味するかというと、5階フロアの壁が吹き飛んだ際に、5階と4階の大物搬入口を塞いでいたはずの「鉄板」が飛んでいたのです。しかし約1.5トンの板は、現在何処にあるか分かっていません。4階フロアに落下して
いたのならばとうに見つかっているはずですが、見当たらないのでおそらく5階フロアにあるだろうと思われます。

 爆発の起きた場所─5階は確か。そして4階も情況証拠から見て爆発。

 しかし5階フロアで爆発が起き、すさまじい爆風で天井が落ち、4階フロアもメチャクチャ、東電の玉井企画部部長も「瓦礫だらけ」と危険を指摘した4階フロアには、上から爆風が落ちてきたはずです。それなのに仕切りの鉄板は上に飛んでいったことになります。それは物理的には困難な現象でしょう。
 実際、4階フロアの壊れ方は、とても5階の爆風によるものだけとは考えられないほどの惨状を呈しています。
 例えば、むき出しになった配管類。これら配管は全て断熱材が巻かれていました。多くはIC(非常用復水器)へとつながり、又、炉心へと送られる配管や、ICへの給水用の配管と思われますが、ビデオでは、どれがどの配管なのかはっ
きりは分かりません。しかしはっきり分かるのは、巻かれていたはずの断熱材がずたずたに引き裂かれていることです。中には配管の損傷を調査するために東電がはがしたものがあるかも知れませんが、総てがそうであるはずはなくICその
ものを含めて引きちぎられたようになっている断熱材は、この場所で強力な爆発が起きたと考えた方が自然です。
 また、天井にあるダクトの破損状況も相当なものです。
 ダクトも、内部から破裂したように見える損傷部分や外部から強力な爆風で押しつぶされたように見えるもの、あるいはもう引きちぎられて原型さえ止めないものなど、大量の残骸となってあちこちに散乱しています。これもまた、5階の爆風によるものというより4階で爆発があった証拠に見えます。
 4階で爆発が起きる可能性は、この場所に水素が滞留することを意味しますが、5階フロアに出た水素が下に位置する4階に下がることはありません。4階で爆発が起きたとしたら、その水素は4階以下で圧力容器側から漏れ出したと考えら
れ、そうなれば圧力バウンダリからの漏出、つまり密封の破壊が考えられ、その原因が地震と原発事故情報によるものではないかと疑われるわけです。
 4階フロアの破壊の状況をもっと詳細に検証し、どの方向から爆発の圧力が掛かっていったかを調べる必要があるのです 

.. 2013年05月02日 11:10   No.536011


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