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私説 論説室から
「二酸化炭素(CO2)の排出を抑える技術を世界にも広めたいのだが…」 石炭火力に携わる発電会社の幹部によると、今のところ、先進技術の海外移転は極めて難しいという。 石炭は天然ガスの約2倍ものCO2をまき散らす。温暖化を加速させかねないが、反面、100年を超える埋蔵量が世界で確認されており、1キロワット時の燃 料代が天然ガスの半分以下、4円という大きな利点もある。 石炭の泣きどころをいかに克服するか。電気の卸会社、JパワーがCO2を大幅に抑え込む新たな技術開発に挑んでいる。蒸気タービンの圧力と温度を極限に 高める超々臨界圧という技術を商用化した。火力発電として、世界のの最高値45パーセントの熱効率を実現ずみだ。 その上をいくのが石炭をガス化、燃焼させてガスタービンを回し、排熱で蒸気タービンも回す石炭ガス化複合発電。実証試験が始まり、発電の際に生じる水素ガスを使った燃料電池なども結合し、熱効率65パーセントを達成して天然ガス並 みのCO2排出量をめざすという。(後略) (4月24日 より抜粋)
.. 2013年04月25日 13:37 No.534001
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