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4月4日講座「年20mSvはやっぱり高すぎる〜 | ICRP解説を中心として」を聞いて └──── (たんぽぽ舎ボランティア)
4月4日(木)に行われた、原田さんの講座(わかりやすい放射能の話2〜ICRPを中心として〜)では、ICRPの勧告について詳しく話がありました。 なぜECRR(欧州放射線リスク委員会)やBEIR(米国科学アカデミー)でなく、ICRPを取り上げるかというと、ICRPは原子力に関して、危機感を感じているメン バーも感じないメンバーもいる中で議論がし尽された結果ガイドラインが出されているため、使いやすいということでした。また、ICRPの勧告よりも、現在の福島の基準のほうがずっと緩いのです。 長期汚染防護の基準、としてウクライナ、ベラルーシ、アラリンガ、キシュテム、パロマレス、ゴイアニアなど世界各地の原子力関係事故があった地域を例に とって、最高でも避難区域は最初の1年で年5mSvに設定されており、それ以上の地域は住んではいけない、としてきたそうです。 2年目を過ぎると、ほとんどが1mSvとなります。ましてや20mSvなど、例がありません。福島の事故から、もう3年目です。風化するまで待つのでしょうか。 ICRPに対して、いろいろな印象を持っている方はいるようでしたが、原田さんの言われたとおり、まずICRPに照らし合わせて考える、というのは一つの方法だ と思いました。反対も賛成もある中で出されている勧告だからこそ、信頼性が高いといえるかもしれません。
次の講座では、「ICRP Publication 111 原子力事故または放射線緊急事態後の長期汚染地域に居住する人々の防護に対する委員会勧告の適用」を取り上げ て、事故後2年を経過した福島に対してどのように考えたらいいか、を解説していただきたい、と思います。
.. 2013年04月10日 07:37 No.524001
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