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「原発カルタ」 │ 遊びながら、会話しながら、「原発の記憶」を次世代へ └────(東京都 (カシオペアの即興詩人))
原発問題はますます深刻になっているにもかかわらず、世間的には風化が進んでいるように見えるのは残念です。そこで、原発の風化を少しでも食い止められるように、自作の川柳で百人一首式の「原発かるた」を編みました。 あいうえお順ですが、濁音を含め全部で66枚のA組と、濁音を省いた44枚のB組の二組あります。A組の中から「あ行」と「ざ行」をご紹介します。 読み札には全部が書いてありますが、取り札には*以下が書かれています。 百人一首の川柳版です。
あ 原発神話 *悪魔、紳士の顔で来る い 原発が *いつか神話に なるだろう う 原発を *売りつけられた 被爆国 え 「地獄さ *行(え)ぐんだで!」と 廃墟の建屋へ お アメリカの *お役に立てたSPEEDI(スピーディ) ざ 権力の *座へ原発の 旗を振り じ 原発は *地獄へ向かう 一里塚 ず 東電は *図々しくも 生き残り ぜ 事故原因を *ぜんぶ津波の せいにする ぞ 原発談義 *ゾウのしっぽを なでている
月日がたてばたつほど、これはどういう意味だろうと思う札が増えてくると思いますが、みんなで遊びながら会話を交わすうちに、自然に原発のことが世代を越えて伝わっていくと思います。 知り合いの方に見てもらったところ、「かるたの『え』のなまりには、心を揺さぶられました。その他にも沢山の感動を受けました。」「どれもこれも、 うなづくような1行詩で感心しました。」「一句ごとに味わいますと、言葉に込められたドラマが浮かんできます。」「何とも的確で素晴らしい!と思うとともに悲しくなります。」といった感想を頂き、中には市販化を望まれる方もいます。(市販化される場合は、それぞれに短い解説を付けるつもりです。) 市販化はすぐには間に合いませんが、お子さんに手伝ってもらって、厚紙を切りぬいてカルタにすることも、むずかしくないと思います。
.. 2013年03月09日 08:12 No.508001
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