返信


■--地検は起訴せよ、東電は自首しろ!
++ 柳田 真 (課長)…153回          

  地検前集会700人、東電前、金曜行動の3つ
 (たんぽぽ舎)
 
○ 2月22日(金)は、福島原発告訴団の東京地検前集会と東電本店抗議行動と、恒例の金曜官邸前行動(第44回)の3つで忙しかった。
 地検前集会は700人。たんぽぽ舎は20人程で参加。トンネル事故のようにすぐ(東電を)告訴せよのスローガンが印象的。安井弁護士の話も鋭い。東電は国会(事故調)に対してすらウソをつくのだから、東電、原子力保安院を強制捜査して証拠資料を押収せよ。
 広瀬隆さんは去年7月地検へ告訴した。すでに8ヶ月もたっている。この間何をしてたんだ(地検のサボタージュを追及)地検は3月11日を期に東電本店へ捜査に入れ、と助言。
 なお、提出した署名は40265筆。引き続いて行う方針。
地検前でのシュプレヒコール(5つ)
 強制捜査をせよ!
 東電を告訴せよ!
 保安院を告訴せよ!
 安全委員会を告訴せよ!
 山下俊一を告訴せよ!

○東電前行動でのシュプレヒコール(2つ)
 東電は自首しろ!
 東電は責任を取れ!

○官邸前金曜行動はいつもより人が多かった。
  たんぽぽ舎は1班−5班に分かれて活動。延べ30数人。再稼働阻止ネットのパブコメ意見集=新安全基準NO!を挟み込んだいつものたんぽぽビラ(B5版4頁もの)
を2000部配布した。原発やめようたんぽぽ舎のノボリ旗とテントを守ろうのノボリ旗2本を掲げてマイク情宣。
 再稼働反対!テントを守ろう―ハガキを出そうと呼びかけている時に、突如街宣車(4台)のうち1台が歩道(財務省前)に突っ込もうとして、警察に止められ、
罵声をがなって去っていった。妨害行為は許せない。妨害にかかわらずハガキは100組(300枚)がなくなる好反応でした。
 原発さよなら四国ネットの堀内美鈴さんがみえ、テントの青空放送、官邸前、裏、国会議事堂正門の4カ所で伊方原発の話をされた。終了後、みんなで歓迎懇
親会。
.. 2013年02月25日 11:13   No.501001

++ 山崎久隆 (社長)…282回       
地震で壊れた福島第1原発1号機の「証拠」
 |  ベント前に拡散した放射性物質は何キロも先に(その1)
 └──── (たんぽぽ舎)

 毎日新聞などが2月22日に報じた「福島第1原発:ベント前 放射性物質が10キロ圏に拡散」(毎日新聞2013年02月22日)などの記事は、福島第一原発1号機が少なくてもベント作業で放射性物質が大量放出される前に、既に広範囲にわたり拡散していたことを伝えるものだが、既に昨年9月には福島県により公開されている情報である。今報道する理由は何か。それは、原子力防災指針や新安全基準にとって深刻な事態を招くからに他ならない。

 地震で壊れた1号機

 3月11日中に、既に1号機建屋内部では放射線量が高くなっていた。11日17時19分には、既に原子炉建屋入り口で線量不明ながら放射線量が高いため立ち入り出来ない事態になっている。東電事故報告書には次のように記載されて
いる。『11日17時19分、運転員が現場に向かったが、原子炉建屋入口付近で持っていた汚染検査用の放射線測定器が通常より高い値を計測し、どの程度の放射線量かわからず通常と異なる状況であったことから、現場確認を断念した。
運転員はその状況を報告しようと考え、17時50分に一旦引き返した。』時刻から考えて、核燃料は損による放射能放出にしては早すぎる。
 燃料頂部が炉水から露出したのは午後6時から7時頃と推定されているから、このときの放射能は蒸気となって建屋内に漏えいした冷却材中に含まれていたものとかんがえる外はない。それは系統内のどこか、少なくても建屋内部に存在する配管やバルブなどから出たと考えられる。一番疑わしいのは田中三彦さんらが現地調査を計画し、東電の虚偽説明により断念せざるを得なかった、IC(隔離時復水器)系統であろう。
 バルブの開閉動作に伴って汚染値が上がったり下がったりと変化しているように感じ取れる。他の場所で漏えいが急激に生じたのならば一本調子で上がり続けると考える方が自然だ。
 12日午前10時には1号機で格納容器ベントを行い原子炉内部を減圧して冷却材を投入する準備を進めていた。

.. 2013年02月27日 08:41   No.501002
++ 山崎久隆 (社長)…283回       
 しかしその直前、午前9時台に大きな漏えいが生じている。これが今回の毎日新聞等が報じた「ベント前大量漏えい」である。しかしこの場所がはっきりしない。
 原子炉内部に放射のが充満したのは11日午後7時よりも後である。燃料が冷却不能になり、燃料被覆管のジルコニウムと水蒸気が反応する「ジルコニウム酸化反応」により燃料棒が破損し始めるには冷却材が燃料下部にまで減る必要があ
る。おおむね午後7時頃が最も早いと考えられる。
 ここから破損に至るにはどのくらいの時間が掛かるだろう。最短で3時間程度とみて良いだろう。すると、燃料被覆管からの大量漏えいは12日午前零時付近となる。
 しかし格納容器と建屋は密封された場所であり、いくら東電などが言うような「配管損傷などではなく高温による気相漏えい」(*)があったとしてもそう簡単に建屋外部に大量漏出は起きない。もしそういう放出が起きるのならば、水素
も建屋から放出されて爆発しないであろう。しかし水素は建屋5階に溜まり、12日15時36分に水素爆発を起こしている。(その2に続く)

(*)燃料損傷に伴い炉内燃料集合体の間に挿入されている配管、インコアモニターハウジングなどの計装系配管が炉水から露出して高温になった燃料のために破損し、その結果圧力容器と格納容器の「気相部分」がつながった状態になる。
これで「圧力容器と格納容器の気体が漏えいする状態」となる。また、主蒸気系配管は通常は蒸気しか流れないため、配管継ぎ目の「フランジ部」にある漏洩防止シートの耐えられる温度は450度程度であり、水が蒸発し高温になった燃料
からの気体性物質がフランジを通過すると想定されている。これも「気相漏えい」である。

.. 2013年02月27日 08:49   No.501003
++ 村山信子 (幼稚園生)…1回       
パブコメを出そう───原子力規制委員会へ
 |  2月28日(木)が〆切りです
 |  一つの実例文───千葉市 (主婦)
 └──── 

発電用軽水炉型原子炉施設に係わる新安全基準骨子案  パブリックコメント

○新基準について  反対です
 ・核のゴミ処理方法がないなか、どのように考えても無理。日本・地球を住めなくする放射能汚染を強く認識してほしい。ゴミ処理方法がないなかで動かしてはいけない。
 ・電力会社が隠し事が多い中、事故調の報告が生かされていない。
  事故の検証をきちんとして、どう新基準に生かすのか、そこがはっきりしていない。(津波による以前に壊れていないなら、なぜウソをついて現場検証を妨げるのか)
 ・もっと時間をかけ有能な科学者の総意を生かして基準を作ってほしい。
  NHKスペシャルでも学者が意見を言うと脅かされたりやめるよう圧力がかかっている御用学者はいらない。本当に実力のある学者の意見をとりあげるべき。
○地震・津波対策
 ・甘くみて今回の事故は起きた。活断層定義は12〜13万年以降でなく40万年以降とすべきである。
○シビア・アクシデント
 ・テロ、航空機落下、いん石落下などあらゆることが考えられる。防ぎきれるものではない。原発はやめるべき。

.. 2013年02月28日 11:30   No.501004
++ 小出裕章 (小学校低学年)…5回       
福島第一原発事故と今後のこと
 |  代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?
 |  というレベルの話ではない
 |  「生き方そのものが問われている」   (連載 上)
 └──── (京大原子炉実験所)

  溶けた炉心の在処、未だに不明 格納容器もあちこちに穴

○編集部…まず、事故原発の現状について、教えて下さい。

小出…福島第1原発では4つの原子炉が壊れたのですが、1〜3号機は、運転中、4号機は、定期検査のために停止中で、燃料棒も装着されていませんでした。
 1〜3号機は、炉心を冷やすことができず、メルトダウンして大量の放射能を放出してしまいました。圧力容器の底に熔け落ちた核燃料は、厚い鋼鉄の底を溶かして、放射能を閉じこめる最後の防壁である「格納容器の床に落ちた」と、東京電力は言っています。私もそう思いますが、その後、熔けた核燃料がどうなっているのか? 実は誰にもわからないのです。
 理由は、猛烈な放射能汚染のために建屋に人が入ることができないので、目で確認できないからです。ロボットを入れて写真撮影させていますが、戻って来られずに討ち死にするロボットが、後を絶ちません。猛烈な放射線環境で電子機器
が故障するのと、散乱しているがれきが行く手や岐路を阻んでいます。
 東電は、残っている計測器で核燃料の在処を判断しようとしていますが、そもそも過酷事故を予想していなかったので、計測器が配置されていません。通常運転に必要な各種計測器はありますが、放射線と水蒸気のために次々と壊れていっ
て、センサーによる情報も失われつつあるのが現状です。
 格納容器の底はコンクリートで、1mの厚みがあるのですが、「熔けた燃料は70cmのところで止まっており、核燃料は格納容器の中に閉じこめている」というのが東電の公式発表です。ただし、「閉じこめている」はずの格納容器は、あ
ちこちに穴があるのは確実です。格納容器に注入する水が、中で全く溜まらず、漏れ続けているからです。最後の防壁である格納容器が破られて、現在も放射能が漏れ続けているのが現状です。
 私は、熔けた燃料が格納容器を突き破り、地下水を汚染しているかもわからないと思っています。もし、燃料が格納容器の底も突き破って地面に達していれば、地下水を汚染し、いずれ海に出て行きます。汚染の拡大をくい止める手段がなく
なります。私は、一昨年5月から、「炉心が地面に熔け落ちる前に、原子炉建家周辺に、鉄板などで地下バリアを張り巡らすべきだ」と提言してきましたが、今も手つかずです。

.. 2013年03月02日 08:38   No.501005
++ 小出裕章 (小学校低学年)…6回       
 一方、地上部分では、毎時1000万Bqの放射能が漏れ続けている、と東電は発表しています。この数値は、事故直後2週間あまりに放出された放射能量に比べると、劇的に減少しています。

○小出…4号機は、メルトダウンはまぬがれたのですが、ここには大量の使用済み燃料がプールに沈められています。その放射能総量は、控えめに計算しても広島原爆1万発分です。事故直後、消防庁や自衛隊が大量の水をかけている映像が流れましたが、これは、使用済み燃料プールへの対応でした。
 プール自体は、たぶん大きくは壊れていませんが、危機的状況にあります。原子炉建屋が爆発で激しく破壊され、プールが埋め込まれている階の壁がほとんどないために、プールは、いわば宙づり状態です。
 東電も危機感を持ち、事故直後に応急耐震補強工事をやりましたが、被曝環境での突貫工事だったために、今もプールの半分が宙づりのままです。余震でプールが破壊されるようなことになると、これまでの放出量とは桁違いの放射能が出
てくる危険が存在しています。
 この使用済み核燃料を取り出すために東電は、今年末をめどに、クレーン用の大規模な構造物を作ろうとしています。現在は、プールの上部にある最上階の柱や壁をすべて撤去した段階です。この建設作業も、建屋に入れない1〜3号機に比べればマシですが、過酷な被曝労働です。
 プールの中には、1535体の燃料棒が入っており、そのうち1331体が使用済み、204体が未使用です。未使用の燃料棒は、人の手で触っても大丈夫くらいの放射能レベルですので、昨年7月、東電は、試験的に未使用燃料棒の取り出し作業を行いました。燃料の状態を知るためですが、これも未使用燃料棒だからできた作業です。使用済み燃料となると、プールから引き出した瞬間に、周囲の人間がばたばたと死ぬほどの危険物です。
 そのため、使用済み燃料については、100トンもある「キャスク」という容器をプールに沈め、水の中で燃料棒を入れ、蓋をしてキャスクごと水面から出す、という作業となります。ただし、プールの中には、大量のがれきが散乱しているので、まず水中のがれきを撤去しなければならないし、燃料棒がゆがんでいれば、吊り出すのは困難です。もし、燃料を落として破損するようなことになれば、大量の放射能が放出されます。
 1331体の使用済み燃料を完璧に安全に吊り出す作業となるので、どれほどの被曝労働と時間がかかるか、私には想像もできません。

.. 2013年03月02日 08:49   No.501006
++ 小出裕章 (小学校低学年)…7回       
関電の電気料値上げはふざけている。経営者責任を問う
 │ 放射能ゴミの処理原則に反する。福島第第二の広大な地に置け。
 └────((京大原子炉実験所)

○編集部…関西電力が料金値上げを申請していますが…。
○小出……全くふざけた申請です。そもそも原子力発電が、他の発電方法に比べて最も高くつく方法であることは、有価証券報告書を見ればわかってしまっている事実です。「経営難」というなら、この高い発電方法を選んできたという経営上の責任が、関電首脳陣にはあるはずです。
 挙げ句の果てに、安全であったはずの原発が事故を起こし、原発を動かすことが不可能になるかもしれない事態になっています。そうなると資産であった原発は不良債権化し、関電は、簡単に倒産します。この責任は、いうまでもなく、原発を選択した経営陣にあります。経営陣は、この間違いを謝罪し、全員辞任して初めて、今後のことを議論するスタートに立てます。
 原発を推進してきたことに何の反省も謝罪もないばかりか、「原発を動かさなければ電気代を上げるぞ」と、脅しまでかけています。呆れた人たちです。
経営だ、経済だというなら、値上げ申請の前に、金勘定ができなかった経営者としての責任をまず明らかにすべきです。

○編集部…震災がれきの広域処理が大阪でも始まりました。
○小出……放射能ゴミの処理原則は、(1)発生したところで(2)可能な限りコンパクトにして、(3)他の物と混ぜずに閉じこめるのが大原則です。不幸にして広範な地域が放射能に汚染されてしまったのですが、これを他の地域に持ち出すのは、原則に反しているので、やってはいけません。これが私の基本的態度です。
 その上で、私の望みは、子どもたちの被曝をできる限り減らすことです。日本政府は、がれきも放射能汚染も放置して、子どもたちをそこに住まわせる、という政策をとっています。私の原則からいえば、現地に専用の処理施設を建てて放射能を閉じこめることですが、政府は何もやらないので、汚染地の子どもたちが被曝し続けています。これを避けるために、全国でがれきを引き受け
るという選択肢はあり得ると思っています。
 ただし、条件が2つあります。@焼却施設から放射性物質が飛び散らないようするためのしっかりした補足装置(フィルター)を装備すること、A灰はそれぞれの自治体が処分することになっていますが、大阪なら大阪湾に埋め立てるようなことはせず、全国の焼却灰を1カ所に集めて、元々の所有者である東電に返すこと、です。
 返す場所は、本来なら発生源である福島第1発電所ですが、そこは現在、過酷な被曝環境の中で多くの労働者が働いているので、そこに返すことはできません。もし私にやらせてもらえるなら、東電本社の会長室から始まって社長室・重役室を汚染灰で埋めていきますが、できないなら、福島第2原発の敷地を核のゴミ捨て場にすればいいと思います。
 ここには広大な敷地があり、東電は再稼働を計画しています。10万を超える住民の故郷を奪い、苦難のどん底に突き落としながら、自分だけは生き残って再稼働を計画するなど、到底容認できません。福島第2原発を核のゴミ捨て場にすることは、東電に責任をとらす一つの方法です。この2つの条件を満たすなら、がれきを受け入れてもいいと考えています。

.. 2013年03月02日 09:26   No.501007
++ 小出裕章 (小学校低学年)…8回       
福島第一原発事故と今後のこと     (連載 下)
|  福島事故の原因は不明なのに、どうして、新しい基準が作れるのか?
 | 規制委は原子力ムラの住民ばかり。新基準は再稼働のための手続きにす
ぎない。
 └────  (京大原子炉実験所)

○ 編集部…原子力規制委が発表した「新基準」の骨子案への評価をお願いします。

小出…新基準が作られた原因は、いうまでもなく福島原発事故ですが、事故原因すらまだわかっていません。建屋に人間が入ることができず、どこがどう壊れているのか、熔けた炉心がどこにあるのか、もわからない。原子炉が壊れたのは、地震が原因なのか?津波が原因なのか? また別の要因なのか?もわかっていないのに、どうやって新しい基準が作れるのでしょうか?
 検証作業は10年以上かかるでしょうが、その間、新しい基準は作れないし、原発を動かすこともできません。新しい基準ができれば、あたかも安全な原発ができるかのような期待があるようですが、事故原因がわかっていないのですから、
対策は打ちようがありません。
 おまけに、基準を作り、運用している人たちは、まるまる原子力ムラの住民なのです。安倍政権は、もっとゴリゴリの人を委員にするかもしれませんが、現職委員も、初めからムラ人です。
 先日も、原子力規制委員会の事務局メンバーが、こっそりと日本原電に資料を渡していたことが明るみに出ました。当然なのです。これまでと同じことをやっただけのことです。何にも変わっていないのです。
 原発は大きな機械ですから、壊れる要因は山ほどあります。人類は、これまでメルトダウンを4回経験しています。(1)英国・ウィンズケルにあるプルトニウム生産炉(1957年)、(2)米国・スリーマイル発電所(1979年)、(3)ソ連・チェルノブイリ発電所(1986年)、(4)福島原発(2011年)です。
 福島原発は、地震と津波が原因でしたが、他の3つの事故は、地震も津波も全く関係がありません。しかも、どれも予測を超えた事故が起こっています。5番目が起こるとすれば、それは別の要因でしょう。機械とは、そういうものなので
す。津波の想定を最大値にしたからといって、「安全が確保された」なんていうのは、バカげています。
 新基準は、原発再稼働のための手続きに過ぎません。

松下竜一さんは先験的な仕事をした素敵な人
○編集部…最新刊で「暗闇の思想」を提唱されていますが…。

小出…東洋の端にある小さな日本は、欧米を見習う近代化によって、エネルギーを大量に使えるようになり、人殺し兵器も劇的に発展させてきました。西洋型の科学技術にすがって、大国を目指したのですが、それ自体が間違いだったのだと
思います。
 工業化のために農業を潰し、海を汚染し、沿岸漁業を壊滅させましたが、その当時に松下竜一さんは、声を上げました。海の埋め立てに反対し、発電所建設にも反対しました。それを彼は死ぬまで貫き、晩年は、さらに関心を広げていきま
した。
 工業にどっぷりと依存し、自然を壊しながら「カネ」を追い求めてきた日本の社会の作り方を見直す、という意味で、松下さんは先験的な仕事をなさった素敵な人でした。
 「どういう社会を作るべきなのか?」が最も重要なテーマです。原発事故は、代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?というようなレベルの話ではありません。私たちの生き方そのものが問われていることに気づいてほしいと思います。

.. 2013年03月03日 07:59   No.501008
++ 渡辺 マリ (幼稚園生)…1回       
スクープ「手抜き除染」 プロメテウスの罠=「遅れた警報」
 |    現場からの迫真の報告に感動!
 |    2月20日 朝日新聞記者の青木美希さんの講演がありました。
 └────             (たんぽぽ舎)

○ 「手抜き除染」:プロジェクターで映し出された手抜き映像はさすがに大画面で迫力がありました。(少々、音声にブレがあったのは残念でした)。この動画や写真を環境省に送ったにもかかわらず、その答えは→「何者かが枝葉や土を崖に放棄した事はほぼ事実」と認めながら、「放棄した者を特定するには至らなかった」と結論付けたそうです! 
「遅れた警報」=朝日新聞「プロメテウスの罠」より。気象庁の津波高が2転、3転したために(甘かった!)住民の避難が遅れ、多くの被害が出たこと、また原発事故のために、救助に行かれず、「救える命を助けられなかった」消防員さん
の苦悩の話などがありました。
○ 講演が終わったとき、女性が私のところに来て下さり、「こんないい企画をしてくれて有難う」と言って下さいました。泣いてしまったそうです。こういうお言葉がどんなに私たちの支えになる事か! 有難うございます。また、前列の2人の女性が講演後も、いつまでも拍手をして下さり、こちらも有難うございました!
○ 次回の予定は、東電が1号機の立ち入り調査に対して建屋は「真っ暗だ」と嘘をついて、国会事故調の調査を拒んだ事件です。嘘をついてまで、何を隠したかったのでしょう?これまた朝日新聞記者の木村英昭記者のスクープです(官邸
の5日間を講演して下さった方です)。

.. 2013年03月03日 08:07   No.501009
++ 柳田 真 (課長)…154回       
今後10年に1回 過酷事故(大惨事)が発生−原子力委員会(近藤
 |  駿介委員長)が試算した結果
 |  元日経新聞科学部記者が著書で指摘
 └────  (たんぽぽ舎)

○ 先日、本屋で見つけた本のひとこと紹介。2年前、日経新聞を退社した塩谷喜雄著文藝春秋社刊『原発事故報告書の真実とウソ』という本(750円+税)、この本の帯に4つの事故報告書を徹底検証する! とある。その本の7章のうちの1項目が「10年に1度の過酷事故?」と題した文(185頁)、それを紹介します。
 このまま日本で原発を再稼働させたら、今後10年以内に、福島第1と同じような事故がまた起こる。原子力推進政策の総元締めともいえる政府の原子力委員会(近藤駿介委員長)の小委員会が、日本の原発が過酷事故を起こす「事故発生頻度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さないまま、原発を安易に再稼働させると、最悪の場合、日本にある原発のどれかが、10年以内に放射性物質を大量に飛散させる過酷事故を起こすという、衝撃的な結果が出た。

○ 2011年3月時点で、日本の商用炉の運転実績(廃炉になったものを含む)は、1423炉年。福島第1事故を3回の別々の過酷事故とすれば、それを3で割って、大事故の頻度は474炉年に1回、数字を丸めて500炉年に1回とした(191頁から)。

○ (注)現在の日本の運転原発は50基なので500割る50=10年に1回。福島事故を1〜4号機の4つの過酷事故とみれば1423割る50割る4=7年である。今後7年に1回放射能大惨事が起きる計算だ(4回とみる理由は、福島第1の4号機が危ないから)。

○ 日本経済新聞は、名前の通りで、一貫して原発を推進してきた(賛成派)会社で、3・11福島事故後もそれは変わっていない。その社の科学技術部次長や論説委員を務め、コラム「春秋」や「中外時評」などを担当した人の文章ゆえ、注目する(2010年9月退社)。「原発反対派の人が書いた文章でない」点が注目される。
 全体としては高く評価できる本ですが、しかし、原子力規制委の評価や田中委員長の評価の文、島崎副委員長の発言を評価する文(204〜205頁)が載っていますがしかし、その後の事実によってこれらは否定されている。筆者の鋭い目がこの
点で曇っているのは、この本の惜しいところである。

○ 昨今の地震の頻発を見るにつけ、私たちの原発廃止の闘いも「時間との競争」になっている。稼働中の原発(2基)と停止中の原発(48基)の再稼働阻止こそ、私たちが生き残るための必然の闘いだ。間に合ううちに…と祈る。

.. 2013年03月05日 09:33   No.501010


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