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「NHKスペシャル (アンコール放送) 日中戦争 〜なぜ戦争は拡大したのか〜初公開の「蒋介石日記」浮かび上がる国際戦略」については、「決定的に欠けているもの=歴史の偽造」、それは「軍部の独走」と、いうことです。軍部だけで「独走はできなかった」のが事実です! 大元帥・昭和天皇の「追認」無しに軍部だけが独走することはできなかった!? のであり、この「事実」無しに、「 日中戦争 〜なぜ戦争は拡大したのか」の真実を理解することはできないのです。 具体的にいえば、1931年9月18日の柳条湖事件は、確かに現地の関東軍が「独走」し、朝鮮軍司令官林せん(「金」篇に「先」という漢字)十郎は天皇の許可可なく「独断越境」し関東軍と協力して満州を占領しました。軍隊の移動については大 元帥・昭和天皇の大権事項であり、許可なく移動させることは陸軍刑法では、最高刑 が死刑である重罪です。この時はまだ存命中だった最後の元老・西園寺公望は、昭和天皇に林を重罰に処するよう、進言しましたが、昭和天皇は、これを退けたばかりか、関東軍に嘉賞の勅語を与え、後には林を内閣総理大臣に任命します。
南京占領の時も、同じです。大元帥として、南京大虐殺の情報が彼の耳に入っていなかったはずはない(これについては、客観的証拠は隠滅されているようですが)のに、占領軍に、やはり嘉賞の勅語を与えています。この嘉賞の勅語ほど、「軍部の独走」を後押ししたものはないでしょう。「軍部の独走」は昭和天皇の「承認」無しにはできなかったのです! 「軍部が独走」したとすれば、その責任の最大部分は、唯一、「軍部の独走」を抑える権限を持っていた昭和天皇にあります。
太平洋戦争については、確か何回も(5回だったかな?)の御前会議を持ち、「軍部の独走」どころか、大元帥・昭和天皇の指令の下、周到な会議(にしては、会議内容は杜撰そのものではありましたが)と準備の下に始められたものであることは、現在、ちょっと、まともな歴史学者の本を読めば歴然としています!
「軍部の独走」という神話が大々的に報道され続ける限り、「侵略と植民地支配」 についての「歴史の偽造」は作り続けられ、「日本人」は「歴史の真実」から目隠しをされ続けるでしょう。それが「侵略と植民地支配の真実」を中学校の社会科の授業できちんと教える私を「公務員不適格」として免職しなければならなかった理由です!
さて、NHKが、「軍部の独走を後押しした昭和天皇の戦争責任」について、真正面から取り上げられる日は来るのでしょうか?
.. 2007年02月12日 19:17 No.50001
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