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■--スラブ内地震発生
++ 山崎久隆 (社長)…273回          

私たちにのこされた時間は、どれほどあるのだろう
 │   次はどんな地震が来るのか知っている人は誰もいない
 └────(たんぽぽ舎)

◇スラブ内地震発生

 2月1日に「再処理工場を始め危険なプール保管中の使用済燃料を乾式貯蔵に移行するよう求める」との記事を配信してまもなく、北海道の下で危惧される「スラブ内地震」が発生した。
 マグニチュード6.5、震源深さは108kmと、深くて中程度の地震なのに青森県東通村で震度5弱を観測した。距離(震央距離)は230kmも離れており、震源の真上よりも強い揺れに襲われた。
 最大震度を記録した根室市なども、震源の位置からは、かなり離れている。
いわゆる「異常震域」地震だった。
 このような地震の場合、真上であるかどうか、あるいは距離が近いか遠いかと揺れの大きさは比例しない。被害が思わぬところで発生することも希ではない。
 地震の規模も比較的小さい上、深さもあるので、通常ならば地上では被害は出ないものだが、ほとんど垂直に近い震源断層のずれがあり、強い揺れが地上まで到達したと思われる。さらにプレートに沿って揺れが伝わり、比較的プレート表面が近く地盤が揺れを伝えやすい条件がそろったところで大きな揺れになったと思われる。
 このような地震は、起きてみなければどうなるかが分からない怖さがある。

◇浜岡と同じ異常震域

 東通原発では、地上に現れた敷地内の断層が「活断層」と考えられている。
そのうえ、地下で発生する地震の揺れが「増幅」されて伝わる構造があると思われる。これは浜岡原発5号機が遭遇したのと同様の現象であり、耐震性評価
が全く間違っていることを示しているのではないかと疑われる。
 浜岡原発では、震源距離40km以上も離れたマグニチュード6.5の「駿河湾の地震」で、5基並んでいる原発のうち5号機で大きな揺れを観測した。
この揺れは他の号機の3倍以上にも達するものであり、周波数の一部が耐震設計の基準地震動を超えてしまうという事態になった。
 そもそも浜岡は、巨大地震の巣の上にある原発なので、他の原発に比べても遙かに大きな地震を想定してきたとされていたのに、その原発がわずか6.5のしかも40km以上も離れた地震で超えてしまったのだから愕然とするのは当然である。
 地下に揺れを増幅する地層があったという結論になっているが、実際はどうなのか、もっと多くの地震が発生して、データが増えなければ確実なことは分からないだろう。
 東通原発で起きたことは、これに似ているのかも知れない。しかも浜岡よりも遙かに遠い地震だ。
 東通村の隣の六ヶ所村は震度3である。この違いを合理的に説明する義務が東北電力にはあるだろう。
.. 2013年02月09日 08:27   No.495001

++ 山崎久隆 (社長)…274回       
◇スラブ内地震の巣

 北海道周辺は、度々大きなスラブ内地震が起きている。例えば93年に発生した釧路市南方沖の釧路沖地震は、深さ101kmでマグニチュード7.5、震度6が釧路市で観測されている。(震度5と6が強弱に分かれるのは96年以降なのでこの段階では「震度6/烈震」となる)
 もっと浅い場所で、もっと大きな規模が起きることはあるのか。
 既に太平洋プレートの地震では、実例があった。2006年と2007年に千島海溝において相次いだ地震である。このときのマグニチュード(モーメントマグニチュード)は実に8.3と8.1。で、6年の地震が海溝型に対し、7年の地震はアウターライズ型のプレート内地震だった。
 今回の地震規模の500倍にも達する。
 北海道近海で起きた地震としては、94年の北海道東方沖地震で、マグニチュードは8.2を記録している。
 これまではどちらかというと真上は海だった。そのため津波が度々発生している。これが地上であれば広範囲に震度7になり甚大な被害が地上で発生する。
 具体的に言えば、六ヶ所再処理工場の向かいに位置する海溝から潜り込んでいる太平洋プレートで、このような地震が起きれば、もはや大被害は避けられない。
 これが最後の警告だったと、後悔したくないのだったら、直ちに下北半島の
原子力施設は閉鎖し緊急安全対策に集中すべきである。

.. 2013年02月09日 08:37   No.495002
++ 山崎久隆 (社長)…275回       
米国でさらに原発1基の閉鎖が決まる
 |  それとなく「脱原発」に進む米国原発事情
 └──── (たんぽぽ舎)

 米国で「脱原発」が進行中。経済的理由としているが、もちろんそれもあるが、安全性に問題があるという点も判断材料になっている。
 日本で言うならば、直下に断層だらけの敦賀原発や脆性遷移温度が限界を超えている玄海原発1号機など、とっくに廃炉を決めていてもおかしくない原発が、まだ「運転再開準備」などとしている。どっちがまともかっていうこと。
 以下は、日本経済新聞より

 フロリダ州の原発を廃炉へ 米電力最大手デューク・エナジー (2013/2/6 10:31)

 【ニューヨーク=小川義也】米電力最大手デューク・エナジーは5日、フロリダ州にあるクリスタルリバー原子力発電所を廃炉にすると発表した。2009年にトラブルで運転を停止した同原発は補修中だったが、費用が巨額で再稼働が困難と
判断した。同社は「シェール革命」に伴う生産量増加で価格が大幅に下がった天然ガスを燃やす火力発電所の建設を検討。早ければ18年の稼働を目指す。
 クリスタルリバー原発は1977年に運転を開始。09年秋、加圧水型軽水炉の燃料補給と蒸気発生器の交換作業中に、格納建物のコンクリート壁の外層がはがれ落ちるトラブルが発生。11年にも別の場所で新たな剥離が起き、運転停止が長引いていた。
 デュークは昨年末、再稼働には最大で30億ドル(約2800億円)以上の費用と8年の年月を要するとの報告書を公表。ジム・ロジャース最高経営責任者(CEO)は5日の声明で「非常に難しい決断だったが、正しい選択だ」と述べた。廃炉完
了までの期間は40〜60年を見込む。
 11年3月の東日本大震災以降、原発に対しては安全性やコスト面で逆風が強まっている。米原発の廃炉決定は、昨年10月にドミニオン・エナジーが決めたウィスコンシン州の原発に続く

.. 2013年02月13日 11:39   No.495003
++ 小出裕章 (幼稚園生)…4回       
.「生き方そのものが問われている」インタビュー
 |  代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?
 |  というレベルの話ではない。
 └──── (人民新聞 2月5日号より抜粋)

○ 溶けた炉心の在処、未だに不明 格納容器もあちこちに穴
○ 危機的状況続く4号炉 使用済み燃料の取り出し 至難の業
○ 電気料金値上げは、経営幹部の責任追及が大前提
○ 震災がれき広域処理するなら2つの条件満たせ
○ 事故原因もわからないのに「新基準」作って再稼働に進む原子力ムラ
○ どんな社会つくるのか? 今こそ「暗闇の思想」を
  東洋の端にある小さな日本は、欧米を見習う近代化によって、エネルギーを大量に使えるようになり、人殺し兵器も劇的に発展させてきました。西洋型の科学技術にすがって、大国を目指したのですが、それ自体が間違いだったのだと思います。
   工業化のために農業を潰し、海を汚染し、沿岸漁業を壊滅させましたが、その当時に松下竜一さんは、声を上げました。海の埋め立てに反対し、発電所建設にも反対しました。それを彼は死ぬまで貫き、さらに関心を広げていきました。
   工業にどっぷりと依存し、自然を壊しながら「カネ」を追い求めてきた日本の社会の作り方を見直す、という意味で、松下さんは先験的な仕事をなさった素敵な人でした。

  「どういう社会を作るべきなのか?」が最も重要なテーマです。原発事故は、代替エネルギーをどうするか? 経済をどう成長させるか?というようなレベルの話ではありません。私たちの生き方そのものが問われていることに気づいてほしいと思います。

.. 2013年02月14日 10:05   No.495004
++ 東京新聞 (社長)…274回       
米国の原発 相次ぎ閉鎖
 |  シェール革命で火力優位 電力会社 補修に二の足
 └──── 

 米国で電力会社が老朽化した原子力発電所の閉鎖を決めるケースが増えている。「シェールガス」と呼ばれる天然ガスの生産拡大に伴い、安価なガスを使った火力発電が急増。原発のコスト競争力が相対的に下がり、電力会社が補修に必要な
投資に二の足を踏んでいるためだ。
 電力大手デューク・エナジーは5日、フロリダ州の原発を廃炉にすると発表。
格納容器に入ったひびの補修に巨額の費用がかかり、採算が取れないと判断した。
同じ大手のドミニオンも昨年10月、電力の卸売価格の下落を背景に、「純粋に経済性の観点」(ファレル最高責任者=CEO)からウイスコンシン州にある原発の廃炉を決めた。原発で最大手のエクセロンはニュージャージー州の原発を10年前倒しで閉鎖する方針だ。(後略)(2月10日より抜粋)

.. 2013年02月15日 08:15   No.495005
++ 槌田敦 (小学校高学年)…23回       
2月7日(木)多治見市で開催のシンポジウム レジュメから
 │  インチキ科学者は信用できない
 │  - 核融合研の重水素実験計画を批判する -
 └────( 元理化学研究所研究員、前名城大学教授)

 核融合が未来のエネルギーと、もて囃されて間もなく70年になる。水爆が実現したのだから、これを戦争以外に利用するということで国民の支持を得た。
しかし、莫大な国費を浪費したのに、いまだにもたもたしている。
 その理由は、水爆では必要な1億度以上の温度を、原爆の爆発で得るが、その他の方法ではこれを得るのが難しい。プラズマ(電離気体)を磁場で絞る方法ではわずかな核融合があっただけである。

 しびれを切らした核融合研は、加速器を使って原子を衝突させる方法を取ることにした。しかし、この方法で核融合反応は得られるが、加速器を運転する電力のほうが、核融合で得られる電力よりも大きいことが分かっていて、無意味である。
そこで、これがばれないようにするために、加速器を使ってプラズマをビーム加熱し、熱核融合させる、と説明することにした。ここから大ウソが始まる。
 DD核反応では10億度以上必要である。加速器を使ってもプラズマを10億度以上にすることは難しく、失敗する可能性が高い。ところが、この加熱に失敗しても、プラズマの重水素に加速した重水素を衝突させることでDDビーム核融合反応が得られ、トリチウム(三重水素)ができる。
 このトリチウムに加速器で重水素を衝突させるとDTビーム核融合反応となる。つまり、二段階の核融合反応が得られる。ここでDとは重水素、Tとはトリチウムである。

 そもそも、核融合研究の目的は、このDT核融合であり、水爆研究そのものである。この軍事研究への道を核融合研はひたすら隠している。しかし、軍事研究だからこそ、将来も発電の見込みがないのに、核融合研に莫大な国費が毎年落ちているのである。
 この研究は、トリチウムを持ち込むのではなくトリチウムを生産し、これを燃料にしてDT核融合させる計画である。それなのに、「本計画でも三重水素を燃料として用いる核燃焼実験は行わない」と主張する。これはウソを通り越してインチキである。
 さらに、当初計画を当面縮小して、トリチウム発生量を減らすなど小細工発表する。
 この重水素実験全体が、ウソとインチキで構成されていると私は考える。このような核融合研のインチキ科学者たちは信用できない。ウソつきはコソ泥の始まり、インチキは核災害の始まり、そして本格的軍事研究所への始まりである。
 東濃3市1町は、子孫を悲しませないため、インチキ科学者に騙されないよう告する。

.. 2013年02月16日 08:47   No.495006
++ 杉嶋 拓衛 (小学校低学年)…6回       
250キロ範囲の避難なら5000万人が移動対象
 │  そうならなかったのはいくつかの偶然の産物だった。
 └──── (たんぽぽ舎)

 2月12日(火)にスペースたんぽぽで「東電事故 総理大臣として考えたこと」菅直人さんの講演があった。参加舍140名元々市民運動から国政に出た管さん。福島事故で首相として考えた事は我々外野から見たものと違っていた。
 冒頭で311の事故の前に原因があった。原発事故は起こりえないものとして被害想定はおろか対策もかなり杜撰なものだった。原子力災害特別措置法で原災本部長は総理だったが、事務局長の原子力安全保安院のトップには専門家が居な
かったと暴露した。
 経済産業省の中にあるとは言え東大経済学部の事務官のポストでしかなかった事務局長では福島事故に対応出来なかった。専門家と呼ばれているはずの人達が次々と起こる事故の先の展開が読めない。チェルノブイリ事故でさえ事故は1基だけだった。それが福島事故では第一と第二を合わせると10基の原発と11基の燃料プールが放置された場合の被害想定が管首相の脳裏に巡った。
 ◆250キロ範囲の避難なら5000万人が移動対象原子力委員会の近藤委員長にシュミレーションを願ったら、最悪の事故想定で半径250キロの避難が必要と出た。青森の南から神奈川県まですっぽりと入ってしまう。250キロ範囲なら5000万人が逃げないといけない。今回の事故
は最悪だとそのレベルまで行く。5000万人の人間が逃げる。それも20〜30年は故郷に戻れない。国として維持出来るのかというレベルの事故。そうならなかったのはいくつかの偶然の産物だった。福島第一4号機のプールの水が漏れずに残った事など。
 ◆当事者意識の薄い東電
 最悪のシナリオとは反対に東電は当初福島原発から撤退したいと言ってきた。
それを許せば本当に大惨事になる。東電清水社長(当時)には残って対応してもらうようにお願いしたら了承された。菅さんの印象では東電は最初から事故の被害者のような振る舞いだったと言う。国の基準通り原発を動かしてきただけで東
電は悪くないと。その意識のずれや最悪の事故など考えずに原発を動かしてきた事故当時の原子力行政の不備点が菅さんをして現地に行く事を考えさせた。
 ◆使用済み燃料(バックエンド)について
 現在フィンランドのオンカロのみに高レベル放射性廃棄物処理施設がある。10万年管理。実際には出来ないと思う。日本では青森県と政府の間に再処理の契約書があり、再処理しない場合は青森県から県外移設(原発サイトへ返還)しないといけない。原発ゼロという事はその話ともセットで考えないといけない。

 感想 民主党政権時に福島事故は起きたが、原発を製造したのも稼働していたのも自民党政権の責任であり、現在何食わぬ顔で復興だ再稼働だと安倍政権がやっているのは違和感がある。事故の際に一国の首相が答えの無いギリギリの選択
をベストを尽くした話として菅さんの話が聞けたのは良かった。事故の被害想定が凄く甘い(6兆円)と指摘していたのが印象的だった。また在野から原発ゼロを目指してたんぽぽ舍と頑張って運動を盛り上げたいなと思いました。

.. 2013年02月18日 06:25   No.495007
++ 岡田 (幼稚園生)…3回       
.「東電福島原発事故〜総理大臣として考えたこと」
| 菅直人元総理が語る
 └────(「反原発自治体議員・市民連盟」:事務局)

 2月12日午後7時から同9時過ぎまで、スペースたんぽぽ及びたんぽぽ舎会議室で「反原発自治体議員・市民連盟」2月連続講座が開催された。2つの会場は申し込みで先着110人余りの参加者で熱気むんむんしている中、菅直人元総理が登場した。
 菅氏は、一昨年3月11日の大震災後、起きた福島原発事故に、総理として実際にどう対応し、何を考えたか、特に、東京電力と原子力保安院とのやりとりなど、非常に興味深く話してくれた。
 その中から、おもだった話をここにピックアップする。
○原発事故の原因は3.11以前にあった。事故など起きるわけがないという認識のもとに何の準備もしていなかったから。さらにそう言った想定自体を拒否していたから。
○原子力安全保安院のトップは原発の専門家ではない
○事故現場で何が起こっていて何をすればよいか分からなかった。事故が拡大しているのに先が読めない不安感で一杯だった。保安院に聞いても東電に聞いてもよく分からなかったので、自身でヘリに乗って現場に赴き、現場の責任者と直接
話をしようと考えた。
○事故現場では、チェルノブイリ事故の10倍20倍もの放射性物質が放出されていたことになる。
○3/23に原子力委員会近藤委員長に「最悪のケース=10の原発と11のプールが制御不能になったら」を想定してもらった結果「事故現場から半径250Kmの範囲で避難が必要」との回答に、人工にして5、000万人、東京の9割、北は青森、南は神奈川、西は新潟までの広範囲に及ぶことに愕然とした。これは、最悪の事態を考える範囲を超えていた。しかも避難したら、10年や20年は戻れないことになるとも。
○自身、以前から原発運動の皆さんと知り合ってはいたが、総理就任時は「原発は安全に運転していれば大丈夫」と考えていた。
○東電マスコミ担当者が各社を回って「総理が注水をストップ指示」と報道させたが、本当は、東電が、廃炉を恐れて止めろと言った。
○自民党森元総理のところに行って「自民党が菅内閣不信任案を提出してほしい」と進言したのは小沢氏である。
○浜岡原発の停止は、当時の海江田経産大臣が賛成してくれたので決断した。
○原子力規制委員会は、自主性・自立性が保たれているので今後そう簡単には再稼動は認めない。
○安倍政権は、再生可能エネルギーにブレーキをかけるのではと懸念している。
○以前の自民党政権時代、青森県と政府間で「六ヶ所村に使用済み燃料を運び込むが、再生処理をしない場合は速やかに県外に持ち出すこと」という契約書が作成されている。
○私の目の黒いうちに原発をゼロにしたい。
 休憩を挟んで、多くの質問が寄せられた。被災家族から内部被曝について、原発輸出について、規制委員会のパブコメについて、山口県上関原発についてなどの質問に菅氏は丁寧に答えた。
 今回の講座は、会場の都合で2ヶ所になり、モニターでの視聴の方にはご不便をおかけしたことをこの場を借りてお詫びする。

.. 2013年02月18日 06:36   No.495008
++ 山崎 久隆 (中学生)…40回       
使用済燃料を青森県に搬出してはならない
 | 東京電力はサイト内乾式貯蔵を地元に説明する義務がある
 └──── (たんぽぽ舎)
 
 24年にわたり東京電力の株主総会に出席し、使用済燃料の再処理と青森への核ゴミ輸送に反対してきた立場から、使用済核燃料についての私個人の考えを述べる。敢えて言うまでもないが、いかなる団体の意見も代表するわけではないし、もちろん原発現地の人々にとって容認できる話でも無いことは十分認識している。しかし多分、当面方法はこれしかないとも思っている。
 まず、乾式貯蔵を行うしか使用済燃料プールの危険性を回避する方法は無い。これは大前提なのだが、だからといって無限に乾式貯蔵をして、さらに使用済燃料のままで埋め捨てにすれば済むという話ではない。
 さらなる大前提は、東電の全原発を廃止し、今後使用済燃料が一体も増加しないことを確実にすることである。これにより東電が管理すべき使用済燃料の全量が確定する。それを何処で、誰が、どのように管理をするかを議論する俎上に上がるというものだ。
 現在東電は、再稼働する前提で、柏崎刈羽原子力発電所から使用済燃料を乾式貯蔵容器に詰めて青森県に送る計画を立てている。これは断じて、実行してはならない。
 また、今後のこととして、青森県に送っている使用済燃料を「引き取る」計画も立てなければならない。青森は核のゴミ捨て場ではないのだから、引き取る義務がある。貯蔵するのであれば東京電力管内(つまり東京)において管理することを考えるべきだ。福島第一、第二、柏崎刈羽のどこであっても「永久に貯蔵」することは認められない。
 しかし、すぐに使用済核燃料を原発から動かすことはできない。特に福島第一に至っては動かす術さえない。このため、一定期間は原発サイトで乾式貯蔵設備などを構築し、そこで貯蔵をすることになる。実際には福島第一原発にはサイト内に乾式貯蔵設備は存在しており、貯蔵そのものは一部始まっている。可及的速やかに全燃料体をそのようにする理由は「地震や津波などの災害に耐えられない」ことに尽きる。このための費用ならば東電電気料金から支出することがあっても仕方がないだろう。
 一体どれだけの資金が必要かと思われるかもしれないが、実際にむつ市関根浜で乾式貯蔵を計画していたものよりは少なくなるだろう。また、現在の福島第一で行っている方式をベースにすれば、費用もすぐに明らかにできるはずだ。東電は速やかに、必要額を明確にすべきである。
 今すぐすべきなのは方針の提示だ。例によってまたしてもずるずると時間ばかりを浪費する原子力マフィアの悪質なサボタージュを許さないことが重要だ。

.. 2013年02月18日 07:04   No.495009
++ 金子 (小学校中学年)…12回       
雲間から現れた月を見上げて 2月15日官邸前抗議行動
 |  本日は、国会前をレポート
 └──── (たんぽぽ舎 金曜行動ボランティア)

 小雨の空に枝を重ねる並木は、暗い影絵の様で並木を抜けても、ゆく道の足元は暗い。国会議事堂前迄来て目を上げる、と、横断幕が掛けられたステージが、明るく浮かび上った。午後6時、ステージに駆け上がったロングコートの女性、「シュプレヒコール!」の声に続き「原発反対!」「再稼働反対!」「子どもを守れ!」「命を守れ!」と叫ぶ、細っそりとした体が弾けよとばかりの力強さ。
 スピーチ最初の男性は、「原発はウソだらけ、もんじゅの点検不備箇所は一万件、それを点検整備担当者は、知らなかったと言う。福島第一原発1号機では、国会事故調に、建屋内が暗くて何も見えない、危険だと調査を妨害、それが明るみに出ると、担当者の思い違いだったと言い訳。原発はウソだらけだ!」と怒り、
 次の男性は、「小泉進次郎が福島に来て"原発政策を進めて来たのは、自民党です。その責任を取って行きます。などと言う、するとそれにマスコミが飛びつき、報道する。政治は、安倍、麻生、小泉とファミリービジネス、マスコミは、太鼓持ち。政治を私達の手に取り戻しましょう。そして、今実施されている、パブコメは、ツッコミどころ満載!パブコメを出しましょう」と呼びかけた。
 大田区の女性は、「大田区が放射性物質測定室を作りました。大田区を離れていた人がそれを聞き、帰って来ています。行政は市民の安全安心を守るとゆう姿勢を見せて下さい!」と訴えた。
 浦安にある遊園地で働いている男性は、「先の選挙の結果には心の底からがっかりしました。でも、それを機会に同じ職場の若い人達と原発や政治の事について話せる様になりました。現状に失望せず頑張りましょう。」と明るく締めくくった。
 スピーチを聞き、コールをあげるうちに、いつの間にか雨は止み、深く青い空が雲間から見え、国会議事堂の屋根と並んで、月が浮かんでいる。福島ではこの月はどんな風に眺められているのだろう。
 いつか本当に、同じように、きれいな月だねと見上げる事が出来る日が来るように、私に何が出来るかを問い続けてゆきたい。

.. 2013年02月19日 09:03   No.495010


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