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原子力規制委員会の危険な動き・再稼働の動き | 原子力規制委員会2つの検討チームの会合を傍聴して └──── (たんぽぽ舎会員) (1)原子力災害事前対策等に関する検討チーム 第5回会合 12月27日(木)、議長は中村佳代子委員。主な議題は緊急事態区分・防護措置基準に基づく各主体の行動イメージ。 資料にあった避難区域は30kmだった。この避難区域はどのような根拠で出されたものか、疑問に思った。福島第一原発で問題となったのは予想以上に広範囲に広がった放射能汚染であり、飯館村の位置は福島第一原発より40〜50kほど離れていた。また放射能は同心円上には広がらず、山脈などの地形や風向きの影響を受けながら広がっていき、北は岩手県南部、南は群馬県、東京北部までに及んだことは多くの人が知っている。また設定された緊急防護準備区域の線量率の毎時500μSV/h(実効線量50mSv/ 週)も高い。子ども、特に妊婦や乳幼児の場合もっと低いレベルでの避難も考えなくてならないのではないか。この基準値については出席した関係者からも、もっと議論すべきという意見が出された。 自治体の代表からは、事業者の情報提供の要請と避難の判断の主体はどこなのかということが、繰り返された。判断の主体は市町村の長、国や県は避難を促すのが役割というのがその回答。情報は国に集まり、市町村へはなかなか来ない。だから市町村での判断は難しいということのようだ。福島第一原発の事故では自治体への情報は遅れに遅れた。自治体が国に不信感を持つのも当然と思う。またその国にしても東電から情報は完全ではなかった。こうした現実を規制委員会はどう見ているのか。
.. 2013年01月10日 08:31 No.484001
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