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<テント日誌11/21(水)―経産省前テントひろば438日目> | 選挙前の妙な静けさが支配する └──── (M/O) 「秋深き隣は…」なんて嘯いているうちに季節はもう冬模様だ。日中の短い時間には秋日和とでも言うべき陽気も見られるが雨の日などはもう冬というべきなのだろう。街は選挙前の妙な静かさが支配しているようだ。選挙の告示も近づけば街も賑やかになるのだろうか。そういえば最近、カフェ―らしき店に入ったらクリスマスソングが聞こえてきた。今年はじめてのソングだけど、これって早いの、遅いのと一瞬迷ってしまった。巷ではクリスマスソングが鳴り響くという光景も変わったのか(?) 比較的静かな週のはじめだが、不寝番で本を読んでいた。深夜のひと時だがいつもは可愛い訪問者(?)あるいは住人が顔を出す。ネズ公である。かつて加藤登紀子が獄中の藤本敏夫を慰める(?)ために歌ったといわれる『ひとり寝の子守唄』でもおなじみのものだ。獄中のネズ公は栄養がいいためか太っており、夜中の訪問でも人を驚かす程の大きな音をたてるが、こちらのはやせていて小さい。気味悪がる人もいるが僕には可愛い存在である。もちろん,餌などやらないが、靴をトンと叩いてひっこんでいなというだけだ。こんなネズ公でも姿を見せないと寂しいものだ。昔話に出てくる「ねずみの浄土」の話はよく知られているが人間はねずみと親しい共生的関係にあった時代もあったのだ。 テントを訪れた人たちには第一テントの所にあるノートに名前を几帳してもらっている。カンパをして頂いた人には金額なども書いてもらっている。その時にビラ類をセットにしたものを渡す。 これは各地域やグループで原発問題の研究会や集会、あるいはデモ等の案内などである。これを見ると各地で小さな脱原発の催しが頻繁に行われているかが分かる。大きな集会とは別にこうした形での陣地を形成していくことが大事だし、脱原運動の中で陣地戦的な要素の必要性を暗示している。 国民の共同意志の実現の運動は伝統的なデモや集会という意志表示と同時に社会の深部に陣地を形成していくことが大きな戦略だが、それはいかに可能か。ビラ類を見ながらそのことを想像する。 いろいろのビラが持ちこまれるがもっともっとテントに持ってきてもらいたいと思う。テントを脱原発運動の交流の場にしたいということでもある。セットになったビラを包むように挟んでいるのはたんぽぽ舎の月間のスケジュールなどが表示されているものだ。ここには毎日のように行われている学習会・講座案内が載っている。長年にわたり脱原発の運動を担ってきただけあって多彩な活動が展開されている様子もわかる。経産省前テントひろばの宣伝チラシ、原発いらない女たちのテンとひろばのビラ、あおぞら放送の案内ビラがある。
.. 2012年11月25日 08:08 No.462002
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