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■--テント日誌
++ M/O (高校生)…59回          

<テント日誌10/31(水)―経産前省テントひろば417日目>
 |  時ならぬダンプカーが登場して
 |  大震災・原発災害と復旧・復興について考える
 └──── (M/O)

 宣伝カーから降りてきた人が「これから少し騒がしくなりますが」と挨拶にこられた。テントの前に座りながら見守っていると、大型のダンプカー27台が次々と経産省前にやってきた。復興事業に携わる道路建設業の皆さんであり、脱原発の申し入れをしにきたのである。経産省前に行ってその訴えに耳を傾ける。
いつも経産省前には播磨屋本店の大型宣伝車が停まっている。車には鬼面人を驚かすとでも言うような憂国のメッセージが書かれている。三台も連ねられた大型宣伝車も今日は何処かに姿を消したようだ。何故、播磨屋という菓子屋さんがこういう活動をしているのか不思議に思いながらいつも見ているのだが、目にした人はどんな感想をもつのだろうか。ダンプカ―はこれとは別の迫力があった。

復興事業の現場ではゼネコンの独占的な支配があり、現場の労働者や事業者には低賃金労働が押し付けられている、という訴えがなされている。瓦礫処理や除染作業などでゼネコンの独占と低賃金のおしつけが横行しているのである。これは、福島第一原発の事故現場の実態でもある。
 それらの実態を訴える労働者のみなさんの声を耳にしながら思うことは、復興予算の流用などとして報道されたことだ。復興予算の行政(官僚)機構などによ
るひどい使われ方がある一方で、復興現場には必要なカネが回らず、その上で旧態依然とした大企業による独占的利益確保と小企業や労働者の苦境は続いているのだ。(中略)

 私たちが原発震災に対応しようとするのは被災地の人々の具体的課題に対応することと、原発再稼働の動きに対応するという、つまりは緊急の課題としても重
層的に関わろうとしている。政府や官僚が緊急の課題と言う側面でも対応をできず、あるいは誤った対応しかできないことに異議申し立てをしようとしているのが私たちの現在である。
 こういう中で政府は官僚、あるいは経済界の中枢の人々、それに連なる人々との復旧や復興のビジョンや構想が何故こんなことになるのか、ということが出てくる。これは政府や官僚たち、あるいはそれに連なる人々は大震災や原発震災を自然災害と見て、これを社会的災害と見る認識が薄いか小さいのではないか。
 自然災害と見る限り、復興や復旧は地域的・場所的なものと見られ、時間の中で風化して行くことは免れない。大震災や原発震災が自然災害である側面はある
が、同時にそれは社会的災害であるという側面がある。
 つまり、人間が社会をつくり、歴史としてそれを存続させてきた中にある矛盾の現れであり、その解決なしには復旧も復興もないということだ。この点は原発
震災の場合は分かりやすいが、政府や官僚という現在の社会の中枢を占める人々はこの社会の矛盾、歴史的な矛盾ということを認めたがらない。
.. 2012年11月06日 07:38   No.449001

++ M/O (高校生)…60回       
 それは現在の社会の転換や変革につながることへの拒否感があるためではないか。既得権益という言葉があるが、これは現在の社会に利益を感じていて転換や
変革につながることを否定したい気持ちを現わす。善悪を超えた社会の保守の傾向をさすといってもいいが、この人たちは大震災も原発震災も自然災害とみることが強いのだ。(中略)
 大震災や原発震災は人類の究極的な問題を提示し、この課題として受け止めなければ復旧や復興のビジョンも構想も出てこないのである。未来から視線でいいが、原発ゼロの社会が人類史の究極の問題を提示してることであれば、その所を明瞭にすることで復旧や復興に緊急の課題という側面と同時的に存在させなければならない。
私たちが今の政党や政治家たちに失望をしているのはこの永続的課題というところに視線を持とうとしないためだ。政党も政治家もそのビジョンや構想が貧しいのはそのためである。大型のダンプカーが去ったあとテント前でこんな妄想めいたことに耽っていた。短くなってきた秋日和であるがが心地よかった。

.. 2012年11月06日 07:45   No.449002
++ Toku-san (小学校高学年)…20回       
<テント日誌11/4(日)―経産省前テントひろば421日目>
 |  国政選挙の前の試金石、都知事選に統一候補を立て勝利しよう!
 └──── (Toku-san)

 この日は、15時〜水道橋で開かれた都知事候補を選ぶための集会に参加し、家に戻ってからは、総選挙に向けて動き始めたプロジェクトの準備をしていたために、テントに着いたのは、消灯時間の23時になった。大遅刻(汗)。
 この時間帯は、テントの外でもまだ暖かく、Fさんが第二テントからジャンべ(打楽器)を持ち出して来て演奏を始めると、テントの中にいたTさんが出て来て、ジャンべのセッションが始まった。シンプルだけど心地よいジャンべのリズムに、時折、Tさんがたて笛でアドリブを加える。日曜日の人がいない霞ヶ関の官庁街に二人の演奏が暫く続いていた。テントの後にある経産省を見ると、めずらしくたくさん電気がついていた。日曜の深夜まで何をやっているのだろうか。
 この日の泊まりのリーダーのKさんに昼間の状況を聞くと、今日も夕方に某排外主義者の団体が60名位でテントに来たらしい。某排外主義者の団体は、新宿でお年寄りに暴力をふるった事が問題になってから、暫くテントには来なかったが、大阪の市役所前のテントでトラブルが発生した以降、テントひろばにも頻繁に来るようになった。尖閣問題が発生して、世論全体が右傾に向かわされる雰囲気があるが、この事も彼らを勢いづけているのだろうか。本当に次の総選挙で自公政権が出来たら日本はどうなってしまうのだろうか。考えただけでも恐ろしい。次の総選挙を睨み、都知事選でも脱原発を掲げる団体は、実行力がある統一候補を立て、何としても勝利をして欲しい。
 先週は、原子力規制委員会から、拡散シミュレーションを元にした「新しい緊急防災対策指針」が発表されたが、緊急避難区域が全ての原発でほぼ半径30キロ圏となっていた。福島第一原発事故を元に行われた拡散シミュレーションは、発表してからすぐに誤りがある事を規制庁が公表したが、立地によって風向きや風速に大きな違いがあるはずで、どこの原発もほぼ同じ範囲の結果となる事はどう考えてもあり得ないと思う。
 また、大飯原発の破砕帯の調査に入った東洋大学の渡辺満久教授は、活断層の可能性を指摘している。島崎委員は、最終的には、事業者の説明を聞いた上で、7日に結論を出すと発言をしているが、設立時には、事業者・推進機関からの独立をうたっていたはずなのに、何のための規制委員会か甚だ疑問である。
 規制委員会の抗議については、フクロウの会、FoeJAPANを中心として行われており、経産省前テントひろばも主催に加わっています。また、抗議の署名活動も「避難の権利」ブログで行われています。まだ、ご協力いただいていない方は是非ご協力下さい。(Toku-san)

.. 2012年11月08日 15:29   No.449003
++ Y・T (大学院生)…125回       
<テント日誌発信 1周年>

 テント日誌は昨年11月4日から発信し始めたので、今日が丁度1周年である。
テントの風景、テントの鼓動、テントに集う人々の中に脈打つもの、そして霞ヶ関〜永田町一帯での行動とその息吹を伝え、テントと全国の人々との鼓動を共にしながら共感の磁場をつくれるように、と心がけながらやってきた。夢中でやっているうちによく1年続いたものとも思える。このところ途切れがちになるが、なんとかこれからも発信し続けていきたい。テントTV・あおぞら放送と両輪をなしながら、テントの情報発信力を強めていければ、と願っている。
 なお、個人的な話になってしまうが、Y・Tとしてはいったんペンをおき、お休みをいただくことにした。遠方ではじめて出会う方々とも「Y・T」というだけですぐ打ち解けることのできた嬉しさは、他代え難いものであった。たくさんの激励をいただいたことへの感謝の念は、ペンをおいたとしても、胸の中に深く宿っているし、テントでの活動において今も支えであり続けている。(Y・T)

.. 2012年11月08日 15:35   No.449004
++ S・S (幼稚園生)…1回       
<テント日誌11/3(土)―経産省前テントひろば420日目>
 │  原発作業員の声を聞け! 使い捨てをするな!
 └────(S・S)

 今日は11月3日、文化の日である。
この日は統計的に天候が安定していて晴天が5割を超える「晴れ」の得意日だそうだ。今年も、天気に恵まれ、朝から晴天である。ただ、頬に当たる風は冷たく、季節は確実に冬に向かっているようだ。
 お昼過ぎに、招かれざる客がスピーカーを大音量に鳴らしやってきた。通り過ぎただけだったようだが、「オイ!こじき!そこは国有地だろう!不法占拠はヤメロ!」なかなかのダミ声である。霞ヶ関の官僚どもには「高い給料ばかり、貰ってんじゃないぞ!」たまには的を射た事も言うようである。2回ってきたが、木枯らしと共に走り去っていった。
 今日の東京新聞の朝刊の「こちら特報部」に、東京電力福島第一原発の事故の収束作業現場で働く作業員からの告発が特集されていた。下請けの建設会社に今年1月に正社員として入社したのだが、今月1日に解雇を言い渡され、これを不当として団体交渉に踏み切ったそうだ。
 男性はフリーター全般労組を頼って東電グループ企業1社を相手に解雇撤回を求め団体交渉を申し入れた。両社ともまともな対応すらせず、まさに「使い捨て」の扱いを受けている状態である。また下請け労働者の給料のピンハネがまかり通ているそうだ。男性が団体交渉で追求しても「雇用関係にない」の一言で切り捨てられているのが現状のようである。
 テントによく訪れる福島県双葉郡富岡町の自宅から水戸市に避難されている木田さんお薦めの布施祐仁さん著作の「ルポ イチエフ」に詳細な記述があるが、原発現地下請け作業員の窮状は凄まじく、文字通り命を削りながらの作業を強いられている様である。
 人間を使い捨てにする電力会社、や下請け企業。しかし、事故を起こした福島原発の収束作業は彼ら現場の作業員なしではできないのである。現地の作業員達と連帯して行動していきたい。
 夜、久しぶりにテントを訪れたという女性がふかし芋の差し入れを持ってきてくれた。早速みんなでご相伴に預かる。芋の話から戦時中の食糧難の話へと進み、北海道の友人はかぼちゃばかり食べさせられたので、今ではかぼちゃは見るのも嫌だ。とか、さつま芋ならまだいい方で、芋のつるを貰ってきてそれをすり潰して粉にし、水を入れ丸めて団子にし、それを焼いて食べたそうだ。
老年や若者が一緒に昔話に花を咲かせていた。
 帰りに、歌を歌います。と言って先ほどの女性が、すくっと立ち、アカペラでカンツウオーネを2曲披露してくれた。私の目の前で、声量豊かに歌ってくれた。こんなに身近な場所で本場(?)の歌が聞けるとは、感謝、感謝。(S・S)

.. 2012年11月12日 06:59   No.449005
++ M/O (高校生)…61回       
<テント日誌11/7(水)―経産省前テントひろば424日目>
 │ 紅葉に染まり始めた木々を眺めながら
 │ 11・11は賑やかに愉しく政治的意思表示を
 └────(M/O)

 なかなか旅行に行けない憂さ晴らしというわけではないが、家では旅番組を見る事が多い。山々は紅葉に染まっていてやはり美しい。「美しい日本」という政治的言葉は嫌いだが紅葉に染まる山々はいいものだ。美しい風土も郷土も温泉も魅せるものがある。ある人の通信に飯館村も紅葉が綺麗だったとあったのを見つけた時は、あれこれ想像が入って胸が痛んだ。
 ここテント前でも木々が紅葉をはじめている。テント周辺では落ち葉の掃除が大変だが、時には変わりゆく季節の風景に浸り楽しみたいものだ。かつて国会周辺で座り込みをやっていた時、ギンナンを集めてパーティをやったことがある。いつかまたテントひろばでもやりたい。こんな場所でもいろいろと楽しみはつくれるものである。
 夜になるとそろそろ使い捨てカイロが欲しい。そういえば昨年は随分とお世話になった。多分、今年もまた、ということになるのだろう。季節のめぐりにくらべて、政治的動向は貧相である。政治的な「不況」は今年だけのことではないが、今年は各国で政治指導部の入れ替えや選挙などもあってことさら目立つようだ。アメリカではオバマの再選がなったがかつてのような迫力も期待感
もない。彼の言葉に魅力がないし輝きもない。中国共産党大会はどうなるのか。こちらは不透明で暗い。
 我が国では12月16日の都知事選は確定しているが衆院選挙の日程をめぐっての政局が激化している。こうした絶望的な政治状況の中で11月10日(土)(再稼働阻止全国ネットワーク結成)11月11日(日)国会・霞が関大占拠行動がある。テントでもその準備が続いている。

.. 2012年11月12日 08:18   No.449006
++ M/O (高校生)…62回       
 11月11日の国会・霞が関一帯の大占拠行動は毎週金曜日首相館官邸前の行動を仕切っている首都圏反原発連合の主催であるが、それに経産省前テントひろばや「さよなら原発1000万アクション」等が協力団体になっている。
この日の行動は13時から日比谷公園に集まり周辺のデモが予定されていたが、これは中止とあいなった。15時〜17時までの国会や霞ヶ関一帯での行動は予定通りであるし、17時〜19時までの国会正門前・首相官邸前行動も行われる。
 日比谷公園のデモのために集会場としての使用不可は姑息な行為である。これまで何の支障もなく使っていたのだから使用不可決定は不可解である。彼ら《都側》が「表現の自由」などを考えもしていないことは明瞭だが、法律や制度を権力の側が自分たちの都合《統治の都合》のよいように使うことには改めて怒りと理不尽さを感じる。
 だが、考えてみよう。毎週金曜日首相官邸前行動も経産省前テントも集会やデモの許可の上にできているものではない。それを超えたところで成立しているのだし、そこのところを注目しなから行動を考えよう。制度や法律を自分の都合に合わせて使う面々を超える道は可能である。
 テントの中では11日の行動についていろいろ議論がなされたが、15時〜からの霞ヶ関一帯での行動については「かんしょ踊り」を中心に賑やかに愉しく政治的意志表示をしょうということになった。放射能汚染を抗議する「牛」のレプリカも登場する。サウンドデモもあるように、かつての「集会とデモ」のような型に囚われずに愉しく意志表示の仕方を追求しよう。お互いに響き会
うものを求めたい。
 集会やデモも意志表示の一つであり、時にそういう方法もいいが政治的意志表示は多様であり自由奔放にやろう。政治的意志表示には体制や権力との緊張がある。それは片時も忘れることができないが愉しくやることは矛盾しない。時に工夫と知恵である。
 国会や霞が関の不毛な政治は復興事業の実態や未だに収束させられない原発事故、さらに明瞭な原発政策のない状況等を見るたびに感じている。それを超えるのは国民の政治的声(意志)が登場しその浸透で政治が変わって行くことにおいてだ。これは絶望に満ちた気分にさせられることが多く、希望はなかなか見いだしにくい。それでもやはり希望の湧いてくることもある。
 テントでは11日の行動についての議論が続いているがやはりまず行動しよう。久しぶりに会うのもいいだろうし見知らぬ人と出会えるのもいい。希望は行動の中からしか出てこない。週末は楽しみだ。(M/O)

.. 2012年11月12日 09:12   No.449007
++ I.K (幼稚園生)…3回       
<テント日誌 11/11(日)――経産省前テントひろば 428日目>
      11/9・10日の二つの結成集会と11日の大行動  
       霞ヶ関を練り歩いた牛のオブジェとかんしょ踊り

 朝からどんより曇った空を見上げ、雨が降らないことを祈りつつ10時過ぎにテン トに着いたらいつもの休日よりたくさんのスタッフが集まっていました。 デモが中止になったにもかかわらず、12時ごろからどんどん人が集まり始めすでに官邸前に向かう人も・・・・。 予定を早めて2時ごろからテント前でアピールが始まりました。 日比谷公園が使えなくなった怒り!被曝労働者の方からの訴え、双葉町から避難 している方の悲痛な叫びなど数人からのアピールのあと かんしょ踊りのリハーサルなどをして 希望の牧場からつれて来たピンクの牛のオブジェと可愛い牛のぬいぐるみを積ん だ山車を先頭にかんしょ踊りの列で、経産省、文科省、外務省、農林水 産省前 で抗議行動をしました。 経産省前あたりからボツボツ雨が落ちてきて本降りになってしまいましたが、雨 にもまけず抗議は続きました。 外務省前では原発の輸出に反対の声明文をテントのTさんが読み上げ、 農林水産省前では希望の牧場の主(?)が「浪江町はチェルノブイリになってしまった」といちだん高く抗議の声を上げられたのが痛ましかったです。
そのあと雨の中警官の誘導を得て国会前にと進みました。 テント前ではTさんの奥さんが下さったしょうが入りの甘酒やコーヒー、お茶などを訪れた方たちに振舞いました。 甘酒は大変好評で大なべ四つも有ったのが7時ごろにはからになったそうです。                              
                          (I.K)

.. 2012年11月20日 16:44   No.449008
++ K.M (小学校中学年)…12回       
11日(日)には雨の中、9カ所で抗議行動が行われた。参加人数は主催者発表で10万人程度。警視庁関係者は7000〜8000人程度。 この前日と前々日にも原発ゼロのために重要な組織が2つ発足した。 9日(金)には「被ばく労働を考えるネットワーク」の設立集会が江東区亀戸文化センターで開催され、約250人が加、フクイチの復旧にも除染にも被曝労働者が犠牲になっている実体が明らかになった。
 10日(土)には、「再稼働阻止全国ネットワーク」結成集会が文京区民センターほかで開催れ、約250人が参加、全国の原発立地の人々とともに原発再稼働を阻止する全国組織が出来上がった。両方の集会で聞いた斎藤征二さんと鎌田
慧さんのメッセージが忘れられない、一部を紹介する。
  斎藤征二さん:被曝労働者を守るには第一に下請を無くすこと、元請けが総ての責任を持つことが大事。個人が原発の問題を真剣に考えてほしい。原発労働者の問題をおきざりにできない。
 鎌田慧さん:原発は正常に運転していても、労働者の肉体を放射能によって破壊していく。再稼働をさせる側には理念も理想無い。再稼働阻止に向けてどんどん押しこんで行こう。原発立地に抵抗した先輩たちの努力を思い出して欲しい。
反対のために血みどろの闘争が闘われてきた。中間派がこちら側に入る運動を創ろう。  点から線、線から面に向けて運動を広げ、大きなうねりを創って行こう。原発は絶対つぶせる、自信に満ち満ちた運動を作ろう。         
                      (K.M)

.. 2012年11月20日 16:51   No.449009
++ M/O (高校生)…63回       
<テント日誌11/14――経産前省テントひろば 431日目> 
    落ち葉の舞い散るテント前から
    選挙と脱原発運動について考える

 隣の椅子の上に音もなく落ち葉が降ってきた。読み始めた本のケースの上にふんわりと乗っている。テントの宿泊者が朝早く落ち葉を集めていたのに、テント前にはもう沢山の落ち葉が散らばっている。椅子に座りながら木々を眺めているとこの一週間で紅葉は随分と進んだようだ。向かい農水省のプラタナスは黄色くなった葉が随分と目立つ。経産省前のプラタナスはまだ青々としているがこの差は日当たりの関係なのだろうか。
 そういえばプラタナスの街路樹は昨年丸裸にされた。枝などを容赦なく切り落としていた。放射能線量が高いためかと噂されていたが、一年のうちに青々と葉を繁らしているのは驚きだ。あらためて自然の復元力には目を見張るが、自然の恵みを横目で見やるほかない福島の地域住民の事を思うとつらい。
 11月11日(日)の集会やデモ等の余韻がないわけではないが、それでもテント前ひろばは穏やかに一日が過ぎて行く。いつものように深夜の不寝番で日比谷公園などを散歩するがいつもと変わらない光景だった。淡々としていても昼近くになるといろいろの人が訪れる。
 「第46回総選挙における300小選挙区調整のお願い」というビラを持って政党に申し入れをしているという人がきて談笑する。脱原発を今選挙の重要な政策とする政党は小選挙区においては調整してくれということだ。難しことだが脱原発の運動をしている人が誰でも願っていることである。
脱原発運動にとっては今回の選挙は緊急に対応を要求されることの一つである。
本来なら今選挙の最大の争点になるべきはずのことだが残念ながらそうはなってはいない。

.. 2012年11月20日 17:34   No.449010
++ M/O (高校生)…64回       
 「原子力問題などは小さな問題」としているのは石原慎太郎であるが、これは彼が声たけだけに批判する中央官僚の最も望んでいることではないか。原子力事故をなるべく小さく見せ、再稼働を軌道に乗せて原発維持を図りたい経産省や原子力村等の中央官僚の画策してきたことである。
 ビラを持ってきた人は今回選挙が原発の廃棄か推進かにおいて決定的役割を果たすと述べていたが、この認識に異論はない。再稼働の動きが今選挙で出来る体制に左右されることは不可避だからである。再稼働がストップされるか、動きが進展しないかの時間が経てば経つほどエネルギ―転換は進むし、脱原発のエネルギ―体制の構築も前進する。
 逆にいえば再稼働→原発保存になればこの芽は摘まれるし、体制構築の動きは困難になる。原発再稼働をめぐる動きは政治的動きであるが、それはエネルギ―体制の転換という社会的動き関連しているのである。
  原発が停止していることで電力は不足し、地域経済の停滞《雇用など》が生じているというのが推進派の宣伝だが、電力は不足していないし、地域経済の活性化の契機はエネルギ―体制の構築に存在している。脱原発政策が明瞭になれば、
地域経済の再生も進展する。再性エネルギ―等でエネルギ―体制の転換をやろうとしている人は官僚の巻き返しと脱原発運動の力関係を見ている。脱原発運動の後退と官僚の巻き返しを怖れている。
 これを考えれば今回の選挙で原発にどういう政治的立場をとるかは体制になるかは重要である。石原慎太郎は過激の言辞を弄することにたけた政治家であるが、彼の目的としていることを見抜いていないといけない。尖閣諸島問題で国民の脱
原発の動きに水をかけたが、今度は政治的題目に中央官僚批判を選んでいるだけだ。そうとも言える原発についての石原発言である。
 都知事選とともに衆院選挙も決まった。テントの周辺もその影響でいろいろのことが起こると思える。選挙への対応も大事だが、選挙で権力体制の転換があることも織り込んだ脱原発運動の持続と発展も重要だ。11月11日をさらに発展させたい。ビラを持って政党に働きかけている人の成功を期待するが、同時に選挙に負けない脱原発運動の発展方向も考えたい。    (M/O)

.. 2012年11月20日 18:31   No.449011
++ S・S (幼稚園生)…4回       
<テント日誌11/17(土)―経産省前テントひろば433日目>
 |  降りしきる雨の中  テントは日々進化する


 気圧の谷の接近で今にも降りだしそうな空模様、昼過ぎから降り始めた雨が夜半まで降り続く。
テントの中は日中から冷え込んでいる。第3テントは本来は全交のテントである。
昨年冬から春にかけて、海外の若者たちが宿泊したりするスペースだったのだが、ここのところ霞ヶ関周辺の抗議行動が盛んになり、いろいろな団体のトラメガの収納場所になってしまい雑然としてきた。
 そこで朝から、Fさんが中心となり衣替えをすることとなった。折からの雨の中、作業があまり捗らないとのこと。
 また、第2テントでは夕方からテント運営会議。夜遅くまで続き終了後,第1テントにメンバーが挨拶に立ち寄る。降り続く雨の中ではあるが、椅子に座りきれないほどの人々で、テントの中は夜遅くまで熱気でいっぱいであった。
 知事選について、総選挙についてテントとしてどのように向きあうのか話が弾む。先日の全体会議で、テントとして脱原発派の宇都宮けんじさんを推すことは確認とのことである。一人ひとりがどう関わって行くか今後問われて行くだろう。
 テントの屋根に打ち付ける雨音は外の騒音を打ち消し、テントの中はかえって静寂さが増しているようだ

.. 2012年11月23日 22:19   No.449012


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