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<テント日誌10/1(月)−経産省前テントひろば387日目> │ 台風一過の「あおぞら」。人と人との出会いと理解。 │ その共有。そして中秋の名月 └──── ( F記 )
10月1日(月) 台風一過・快晴 今朝は清々しい空気の中、目が覚めました。昨夜は日本列島を縦断するやもしれない台風に緊張し何人かのメンバーが夜遅くまでテントに待機をして下さいました。その中、今日仙台高等裁判所で行われる「福島集団疎開裁判」へ傍聴バスツアーに参加される渕上代表と大阪から駆けつけたQさんが泊まって下さいました。 時折、雨風が強く吹き降るものの、東京はむしろ4月の爆弾低気圧の時の方がその影響は強くて何だか拍子抜けするようでしたが、ネット情報やラジオの声を聞きながらその進路には緊張せずにはいられませんでした。もし、勢力の強い台風が福島を襲ったら・・・そう思う度に以前小出裕章京大助教がテントにいらした際にお話下さった『福島で一番懸念されるのは四号炉です』の言葉が蘇るのです。 各地で被害が起き死者も出たとのことでご冥福を祈り致します。しかし原発に目立った影響が無かったと思われるのは幸いでした。それでも東日本大災害の傷が癒えていない東北に進路をとったことには胸の潰れる思いです。台風の風雨の中、作業員の方々の被曝覚悟の健闘には素直に敬意の情が湧いてきます。 昨日の福島ー首都圏交流の集いの模様はUstream中継の用意がなかったのですが、後日Web公開を予定しておりますのでご期待下さい。本来は先月より始まった「tentTVあおぞら放送 テントひろば?」で放送すべきだったことだったとの反省もあります。次回の課題としたいと思っています。 テントひろば主催のシンポジウムに初めてスタッフとして参加し、準備に手間取ったり不足な点は多々あり時間が遅れて始まったため、当初予定していたビデオ上映など出来ませんでした。それでも閉会後、参加者の声を聞いて皆さん満足されたのではないかとの感触にひとまず安堵致しました。この成功を端緒として今後も同様な催しを行っていきたいと考えています。井戸川町長にも是非またご参加頂きたく思っています。 夜になって、当日の防衛省前行動を終えて、沖縄一坪反戦地主・関東ブロックの方が4日木曜日にオスプレイ反対を訴え首相官邸前で抗議行動をするにあたって、毎週木曜日にテントのM君達が反ACTA抗議を行っているため、時間の調整などに訪れました。結局、双方納得いく形で了解できました。 全く今まで会うこともなく更に年代層の違う者同士の出会いが成立したのでした。正に「接着剤」としてのテントひろばここに有りというところです。 その日の泊まりリーダーのYさんも両者の思いを上手に汲み取って会話の橋渡しをしていました。互いのお話を聞いていると、M君はと言うと「オスプレイ」の事はあまり知らないし、片や反戦地主会の皆さんはACTAの事をご存知ない。お互いが理解を深める機会になったことが何よりも嬉しく思いました。 夜も更けて帰路につく頃は雲間にのぞく月が明るく雲を照らしていました。 そうか中秋の名月。季節は確実に巡っています。来年はこの月をどんな気持ちで見るのだろうか。( F記 )
.. 2012年10月07日 08:31 No.432001
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