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■--(無題)
++ Y・T (大学院生)…115回          

<テント日誌9/21(金)―経産省前テントひろば377日目>
 │   テントひろばTV「あおぞら放送」本格始動
 │   テント日誌はドイツ国内でも翻訳して拡散
 └────( Y・T )

9月21日(金) 雨後曇り
 用件があって寄り道してテントに着いた時は、もう午後4時をまわったところであったが、テントひろばTV「あおぞら放送第2回」はもう始まっていた。
(4時〜5時) 雨はもうすっかり上がっていたが、今日のスタジオはテントに半ば入りながらしつらえられていた。
 先週から始まった「あおぞら放送」はテントの情報活動として、テントから世界に向けた発信、テントの位置を活かした脱原発情報発信として、レイバーネットの技術的援助を得ながら進められている。いずれ技術スタッフもテントによって担えるようにしていきたい。
 今週は、とくに「福島から世界へ――福島の子どもたちの今と集団疎開裁判」がメーンテーマだった。福島集団疎開裁判の井上利男代表のインタビューから始まり、途中で是非一言いいたいという飛び入りの方の発言があり、最後に柳原弁護士からのお話があった。
 内容はこれまで既に触れてきているとおりであったが、10月1日(月)には仙台高裁での審理に合わせた仙台での集会・デモ講演会に向けて、東京からもバスでの参加が呼びかけられている。
 [新宿6時半集合、7時出発、費用5千円
 お問い合わせ・申し込みはふくしま集団疎開裁判の黒岩さんまで。
 090−2933−7993。]
 詳細 こちら

 その後ゲストに山本太郎さんが登場。「毎週金曜日は官邸前だけでなく霞ヶ関一帯どこにいってもオキュパイあるぜ、という状況になってきた。このテレビもその一つだ」と熱く語る。
 たまたまテントにやってきたドイツ人にインタビュー。「テントが1年続いていることに驚いた。ドイツからも応援したい。」と語った。
このテントTVのURLは こちら
 放送が終わった頃、テントにドイツのライプツィヒ大学日本学科の教官をされている方が来訪された。この学科で、学生達にテント日誌をドイツ語に翻訳させ、それをドイツ国中に発信・拡散しているのだという。その結果ドイツのメディアがテントひろばを取り上げることになり、それでこまかな点を確認してこいということでやってきたのだそうだ。
 え〜っ! ということはテント日誌は今や国際的になっているのか、とビックリ!
 今日も経産省前、官邸前、国会正門前と回ってみる。官邸前に向かう道で反原連のミサオさんに出会い、来週のテントTVへの出演を依頼する。
11・11国会大包囲行動についてアピールである。快諾を得た。
 国会正門前で女性2名のスピーチを聞く。この間の原発ゼロを阻止するためのアメリカの圧力、オスプレイ配備強行、原子力基本法への「安全保障に資する」の挿入等の連関で、原発推進が日米同盟と核戦略に結び付いたものとして指弾する発言が耳を引いた。
 霞ヶ関ではオスプレイ配備に反対するビラも精力的にまかれていた。あの安全宣言は、福島原発事故収束宣言や、大飯原発再稼働に際する安全宣言と同じく、本当に人々を愚弄するものであり、あまりに無茶苦茶で心底怒りが湧いてくる。
( Y・T )
.. 2012年09月26日 12:02   No.426001

++ Toku-san (小学校中学年)…18回       
<テント日誌9/23(日)―経産省前テントひろば379日目―>
 |  〜季節は変わっても、色々な場所で、
 |  様々な形で行われ続ける抗議行動〜
 └──── (Toku-san)

 この日は、朝から冷たい雨が降っていたが、泊まり番の為にテントへ向かう頃には、雨もあがっていたので、最寄り駅まで歩いて向かった。長袖を着ていても少し肌寒く、道すがら、虫の声が聞こえていた。もう季節はすっかり秋である。
 テントに着くと、Kさんが番をしていて下さった。朝からいらしたと言う事だったので、昼間の状況を確認すると、午前中と夕方に排外主義者の団体の人間が来て、テントに対して罵声を浴びせて帰って行ったらしい。領土問題の事で、テントに対して、全く筋違いの主張をしていたようだが、原発も領土問題もマスコミがタイムリーに事実に基づいて冷静な報道をすれば、テントに対するおかしな言いがかりもなくなると思う。マスコミには報道機関として、世論を誤った方向に導くような事だけはやって欲しくないと心から思う。
 9月19日の規制委員会発足に合わせて、今までテレビにほとんど現れなかった委員長の田中俊一氏がNHKとほぼ全ての民放のインタビューに応じ、これからの方針を説明していた。
「新しい安全基準が出来る来年7月までは、現在停止中の原発を再稼働させない」「活断層が走っていると言われている大飯原発3、4号機は、新しく出来る安全基準に基づいて安全性をチェックし、安全と認められない場合には運転を止める」
と発言をしていたが、それでは、「なぜ電力供給力に問題がない現段階で、活断層がある可能性がある大飯原発を今すぐとめて、調査をやらないのか?」「新しく作る安全基準は、稼働させる事前提の安全基準ではないのか?」「基準が出来ても第三者機関によるチェックを行わなければ、全く意味がないのではないか?」素人でも大いに疑問に思う点について、突っ込んでいる放送はほとんど見られなかったと思う。
 私は、マスコミが同調報道を行う時には、必ず何かしらの報道意図があると思って、眉に唾をつけながら、見るようにしているが、マスコミも報道した内容に対し、きちんと事後検証をして、おかしな事がある場合には、事実を糺す報道をやってもらいたい。「ペンは剣よりも強し!」マスコミの記者は、ジャーナリストとしてプライドを持て!
 翌朝、9月19日から10月19日まで、首相官邸前に座り込んで断食をされている男性が、座り込みに行く前にテントに寄って下さった。まだ、5日目と言う事で見た目は、元気そうだったが、これからまだ長いので、くれぐれも注意して、抗議を続けていただきたい。皆さんも是非応援して下さい。
 この国の産官業学の不正を糺すため、本当に全国津々浦々で様々な形の抗議行動が行われている。
 今週の火曜日25日には、金曜集会を主催している首都圏反原発連合が、大手町の経団連会館前で18時〜20時まで抗議集会を開催する。お時間がある方は是非参加して下さい。我々一人一人が、不正の構造を見極め、一人の人間として、抗議の声を上げ続ける事は本当に重要だと思う。
 諦めたら負けである。“NO FATE!” 

.. 2012年09月29日 08:48   No.426002
++ I.K (幼稚園生)…2回       
今日は朝から夕方まで激しい雨がテントをたたきつけていたので、皆でテントにこもっていました。
 テントの中は長袖を着ていていても寒いくらい、つい先日まで暑さ対策だったのに今度は寒さに備えなくてはならないのかなどの会話も。
 19日から首相官邸前でハンストをしている広島から来られたFさんも強い雨でテントに避難されていたので色々お話が聞けました。
 Fさんは2007年4月から足かけ1年3ヶ月をかけて「憲法9条を守るねずみ男の旅」と称して徒歩で日本縦断をなさったそうです。
 ハンストは10月の19日まで一ヶ月の予定だそうですが一寸心配!一緒に話していたKさんが早速応援団を名乗り出て明日から行動にうつすらしい。
 今回のFさんの断食、折角の行動なのですから是非マスコミにも取り上げてもらうよう働きけかけたいですね。
 午後、激しい雨の中Fさんを訪ねて広島から来て下さった方もありました。
神戸から来られた方とは原発事故の際の防災避難についての会話、今後の選挙の話などで充実した時間が過ごせました。(I.K)

.. 2012年09月29日 08:54   No.426003
++ Y・T (大学院生)…116回       
<テント日誌9/26(火)―経産省前テントひろば381日目>
 │   急激に涼しくなった霞ヶ関に今日もテントが
 │   9・30 福島ー首都圏交流集会へのご参加を
 └────( Y・T )

9月26日(火) 曇り
 昨夜は激しく雨が降り、テントを叩く雨の音で何回か目を覚まされた。日曜日あたりから急激に涼しくなり、未明に起きだして外に出ると肌寒さを感じるくらいであった。
 19日から首相官邸前で1人でハンスト座り込みをされている広島のFさん、今日はひまわり診療所の平野先生に診察していただく。明日で1週間だが、まだまだ元気そう。10月19日までの1ヶ月の予定だと仰る。
 泊原発を廃炉へ!全道集会に参加されてきたTさん、高速車いすで登場。泊原発の周辺地域はガンによる死亡率が他地域より極端に高いことや、心臓疾患が多いことを聞いてきたと興奮気味に話す。全道集会については追って報告がある模様。
 夕刻、以前から時々1人でやってきてはマイクでテントに向かって悪口をがなり立てていく、ちょってねじれてひねくれたという感じのはぐれ右翼(?)がまたやってきて、例によって悪口をがなり立てる。その同じ時間帯にドイツの放送局が取材にきて、テントの中でEさんにインタビュー。このところドイツからの来訪者が多い。
 今週のテンTV テントから〜 あおぞら放送は首都圏反原連のミサオに出演していただいて、淵上代表と熱く語っていただいて、11・11超巨大行動ー100万人国会包囲を大々的にアピールしていただく予定である。また椎名さんに福島から世界へ発する思いと現在の福島について語っていただく。また国会議員へのインタビューも。
 28日金曜日 午後4時〜5時 
 視聴アドレスは、テントひろばから
 UST⇒/www.ustream.tv/channel/tentcolor
 今度の日曜日(9月30日)には、事故後1年半たった今、事故の原点に立ち返り、福島の現実を理解することが、現下の状況においてとくに重要と考え、福島ー首都圏の交流集会が開催される。
 発言は、原発いらない福島の女たち、飯舘村住民、浪江町希望の牧場、借り上げ住宅にお住まいの方、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク、ふくしま集団疎開裁判の会、双葉町町長の予定。
 9月30日(日)午後1時開場 1時半〜5時
  (開会まで「原発の町を追われて」を上映)
 日比谷図書館地下コンベンションホール 資料代300円
 是非、多くの方のご参集をお願いします。
福島原発告訴団・第2次訴訟への参加をお考えのみなさんへ。委任状・陳述書の締め切りは10月15 日ですが、事務処理上できるだけ早めにご送付下さい、との要望が事務局より届いています。
まだの方は早急に頑張ってお書き下さい。
( Y・T )

.. 2012年09月29日 09:42   No.426004
++ F (小学校中学年)…18回       
<テント日誌9/24(月)―経産省前テントひろば380日目>
 │  季節の変わり目は政局の変わり目?風雲急を告げる永田町・霞ヶ関
 │  そして「いのち」について考える。
 └────( F記 )

  昨夜は一段と冷え込んで、朝、寒さで起きてしまった。一雨毎に秋の気配が東京にも迫っているようです。日曜日は週の中でもイベントがないときには静かな日常が過ぎていくようです。しかし久しぶりに要らぬ来訪者が罵声を浴びせにやってきたようでした。
 今日も一日テント広場周辺では穏やかな時間が流れるですが、しかし永田町ではこの国の帰趨を左右する事態が進展しています。国会議員は総選挙真近を念頭に置いた慌ただしさが伝わってきます。
また、毎朝テントに来る、経産省厚生企画室・松本巡視長との話でも話題になったのですが、彼は原子力規制庁の六本木への移転に伴い、『保安院が移転したのだから、テントもそっちに移ったら?』と問いかけてきました。しかし原子力政策の根幹は経産省本庁にあるのだから、原子力政策の転換の確約と大飯原発即時再稼動停止、全原子炉廃炉を表明しない限りは断固として経産省前テ
ントひろばは撤退することはない。と一蹴しました。
朝、首相官邸前で断食をされている広島の福崎裕夫さんがテントを訪れて下さったので、江田さんができるだけの支援をすることを告げたのを踏まえて、僕としては椅子や雨具の提供やプラカードの製作をすることにしました。
 昨日の来訪者に比べ、今日は午前中から大勢の方がテントを訪れます。しかもテントひろばの重鎮たちが・・・笑。テントの前に皆さんが座った風景は何か歴史を感じさせる趣があったように感じましたが、少しそれは言いすぎかな。
それというのも今日9月24日は13時から参議院会館B104会議室「記者会見:オスプレイの沖縄配備に反対する学者・文化人共同声明」が行われました。新崎盛輝氏、前田哲男氏他が出席したそうですが、僕は参加できなく残念でした。
 その後、夕方からは「オスプレイ安全宣言・配備強行を許さない連続行動」として、18時から20時まで首相官邸前で巨大抗議アクション「沖縄へのオスプレイ配備中止を求める!10数万筆(現在)の署名提出とともに」が行われました。主催は9.9国会包囲をされた方々が「オスプレイの沖縄配備に反対する首都圏ネットワーク」と名称を変え実行の中心となったとの事でした。
テントの重鎮の皆さんは沖縄問題に対して長い間闘ってこられた方々です。そのため今日は早くからお見えになったとの事でした。しかし、これも以前からそれを我が仕事と思ってきたお留守番役を担うべく参加はしませんでした。
 空を見上げると夏の空の上にはややまばらではあるもののうろこ雲が見えます。日が落ち始めた空に朱色が差し始め、早い雲の流れが空を大きなキャンバスとして素敵な眺めを彩どっています。段々と早く流れる黒い雲が多くなってきます。天気予報では降水確率は高いもののこの時間には雨は振らないといっていましたが・・・。どうなることか?その中、重鎮の一人Tさんだけ・・・
(長文のため続きは専用サイトで こちら

.. 2012年09月29日 23:06   No.426005
++ M/O (中学生)…48回       
<テント日誌9/26(水)―経産前省テントひろば382日目>
 │    蝉の声から虫の声に変わっているはずだが
 └──── (M/O)

 毎年、秋のお彼岸には墓参りに行くのだが今年は機会を逸してしまった。それだけ頭の中が原発問題に占められているからだ、というのは格好のつけ過ぎか。気にはなっていたのだが、忘れてしまっていたというのが実際だが、週末になると何かと誘いも多いのである。脱原発の運動が浸透している結果であり、歓迎すべきことなのではあるが…。

 お彼岸も過ぎて急に涼しくなってきたが、また、暑さもぶり返すのであろう。
テントの周りではいつの間に蝉の声は消えて虫の声になっている。虫といっても賑やかな秋の虫というよりはコウロギの声が僅かに確認できる程度だが。深夜の散歩のついでの日比谷公園で耳を傾けてみたけれど、確かに虫は鳴いていたが虫の声がうるさい程ではなかった。

 9月22日(土)のいわき市の集会へのバスツアーの中でSさんは飯館村に出掛けたが川には魚影も見えず、藪にはクモの巣もなく、野原で虫の声も聞こえなかったと報告していた。小動物や植物が放射能汚染で異変に見舞われているのではないかという僕らの想像は現実の事として進行しているようだ。

 テントの中では外で鳴いている虫が何だということから、この話になったのだが、原発の事故が未だ収束せず、何をもたらしているのか知るべきだ。福島の現状は政府や官僚やメディアの意向もあってなかなか伝えられないし、現実から目をそらせていたという人々の性向もあって忘れられがちだ。
多くのニュースが僕らの関心を拡散させてしまうこともある。


.. 2012年09月30日 08:47   No.426006
++ M/O (中学生)…49回       
 だが、人は時には意識的に頑固になってある事柄から目を離さないことが重要である。今、福島の現状から目を離さないことである。メディアなどの動きに抗して「尖閣や中国問題よりも、福島であり発問題がより重要な問題である」と言わねばならない。9月30日(日)には福島の現状が伝えられる会もある。
 霞ヶ関や国会の周辺では毎週金曜日の官邸前行動とテントひろばが脱原発運動の場を形成しその役割を果たしているが、この界隈では週末だけでなく連日何かしらの行動がある。

 月曜日24日には官邸前でのオスプレイ配備に対する抗議行動が雨の中で展開された。25日は経団連に対する抗議が、またアメリカ大使館に向けた抗議がなされた。26日には文科省前の行動と原子力規制委員会への行動があった。門前市をなすということではないが、この日本の権力の中枢において国民の意思表示が展開されていることは重要なことであり、これが常態化して行くことを
願っている。

 11月11日には百万人での国会包囲が提起されているが、同時にこうした常態化した行動がその裾野をなすのであり、それを可能にする。テントの持続、その日常的な保持は困難なところもあるが、こうした運動で支えられている。元気づけられるのだ。

 9月19日から国会周辺で1カ月の断食を伴った座り込み行動を展開しているFさんのことは既に前日の日誌でも取り上げられているが、Fさんは2007年に安倍内閣の憲法改正の動きに抗して全国行脚をしたとのことである。『憲法第9条を守る「ねずみ男」の日本縦断』は2007年4月沖縄からスタートし、足かけ1年以上の行脚となったとのことである。

 かつて僕らも憲法9条擁護で全国行脚を考えたこともあった。この実践者が既にいたわけである。その安倍晋三が自民党総裁に返り咲き、再び憲法改正が浮上しそうな時に何か縁めいたものを感じる。何処かで会えば話をしてみるのもいいと思う。テントで見かけることもあると思う。(M/O)

.. 2012年09月30日 08:57   No.426007
++ K.M (小学校低学年)…7回       
<テント日誌9/30(日)―経産省前テントひろば386日目>
 │   福島を忘れない!福島とつながる!
 │   福島の棄民政策を許すな!
 └────(K.M)

9月30日(日) 晴のち大雨
 台風17号が関東に近づいている日曜の午後(13時半〜17時)、経産省前テントひろば主催で「福島原発事故から学ぶ―脱原発のうねりの中 福島・首都圏の集い―」が日比谷図書文化館コンベンションホールで開催され、次の方々の生の声を聞いた。とくに井戸川双葉町長は、台風接近で予定の用件が延期になったから、と急遽参加いただいた。
 100名の参加者は、政府の福島のや動物に課している棄民政策に涙し、怒りを覚え、脱原発への思いを新たにした。

発言者は次のとおり。
 コーディネーター 上原公子さん(脱原発をざす首相会議・事務局長)
 佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
 安斉徹さん(飯舘村住民、伊達市の仮設住宅に避難)
 渡辺ミヨ子さん(田村市借り上げ住宅住民)
 井戸川克隆(双葉町町長)
 吉沢正巳さん(浪江町・希望の牧場代表)
 椎名千恵子さん(原発いらない福島の女たち)
 柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判の会)
 布施哲也さん(反原発地方自治体市民連盟)

各パネラーの発言のほんの一部を以下に紹介する。

佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)
 伊達市に避難していたが、今は川俣町のマンションに住んでいる。毎日が台風が来たような生活を1年半送ってきた。放射線量も土壌も危険が解消せず、あちこちにホットスポットがある。先日仮設住宅傍で18.8μSv(μシーベルト)を観測した。母さんたちは日々「ここは大丈夫?」を確認  している。私の昨年7月から現在まで積算線量計は1.9mSvだった。多くの人々が不安の中で避難できないでいる。現地で闘ってきた人々が避難したために現地で動ける人が減っている。野菜については県外からの野菜も支援している。助成金などが人(人件費)に対して出せないことが問題。

安斉徹さん(飯舘村住民、伊達市の仮設住宅に避難)
 先日原発から4kmの飯館村の自宅で測定したら4mSvだった。原発が爆発した当時は5〜6mSvあった。村民の3割が5か所の仮設住宅に、残り7割が借り上げ住宅に住んでいる。村民どうしの繋がりはなくなった。27年度の帰村方針が出されたが無理だ。400平方メートルに6億円をかけて除染されたが半分ぐらいにしか下がらない、そして数カ月経つと元に戻る。そのままそ
っとしておいて欲しいが聞き入れてもらえない。居住困難区域は長泥のみ。村民は県外に避難しろと国に言われるが出さない、村長は「放射能怖くない」人。子どもを外で遊ばしている。原発推進派は今回の事故で死人は出ていないと言うが、相馬の酪農家など私は5人の自殺者を知っている。アメリカの放射能専門家が飯館村を訪れ、当局がモニタリング放射能を少なく見せていると暴露し
た。自民党の責任が重い。是非飯舘村に来てほしい。

.. 2012年10月06日 10:08   No.426008
++ K.M (小学校低学年)…8回       
渡辺ミヨ子さん(田村市借り上げ住宅住民)
 田村市で有機農業を営んでいたが、宮城県の借り上げ住宅に避難している。
田村市は都路地区だけ避難指示が出ているが、他は帰宅が勧められ、早くも学校が再開されている。住民の命を守る双葉町長はえらい。尖閣諸島・竹島という小さな島のことで騒ぐ政府と中国の人たちに、「地球ー母なる土地」の宇宙飛行士の言葉「宇宙には知性と愛情と調和があることを身を持って知った」を信じて、小さな島で争うのは愚かなことだと言いたい。県外から有機農業野菜を届けても誰にも喜ばれなかった。学校給食には今は田村の野菜は使わない。

井戸川克隆(双葉町町長)
 脱原発のために闘う経産省前テントに敬意を表したい。私は放射能とは闘うものではなくそれから逃げるものだと考えている。現在の闘いは長い時間の中の短い時間である。町民を何故故郷に戻さないか? 戦場に非武装の国民を置いておく大将はいない、戦場には兵士を送るのみだ。福島県で進められる安心教育が一番の加害である。県民は、政府・東電から嘘をつかれ、情報を後出し
されてきた。町民の家系を継承すること、町民の生命と財産を守ることが私の使命だ。子供が安心して住める環境を取り戻すことが大事だ。子供を持つ母親たちを県内に住まわせることは危険であり、そうすると私が加害者になる。放射線量1mSvだった限度を20mSvに変えられてしまった。私たちの肉体の除染をしてください。東電の加害責任も曖昧にされようとしている。「無主物」はありえない、四日市や水俣に戻る。日本の人口が減って行くのだから、電力の本当の需要予測をするべきだ。54基の核燃料の処理をどうするのか。

吉沢正巳さん(浪江町・希望の牧場代表)
 浪江町で330頭の牛を飼う酪農家だった。福島原発の事故の時、爆発音を聞き遠くの白煙を観た。飼っていた牛たちは出荷を断れた。3月18日に東電に乗りこんで訴えた。私は東電に「逃げるな!自衛隊や消防と一緒に水をかけろ」と叫んだ。農水省や保安院に訴えたが何もしてくれなかった。3月23日から餌をやり続け「地獄のような光景」を見ている。1500頭の餓死と、1000頭の殺処分指示だ。でも、したがえなかった。大事に育ててきた牛たちを何故殺せるか?私は夏まで餌をやり続けた。あちこちの牛舎に放置された1500頭の牛が餓死した。牛飼い農家は皆ノイローゼに陥った。僕たちの町はチェルノイブイリになってしまった。未だに30μSvもあって、牛たちは生きている。死の街だ。絶望の街だ。浪江町は終わりだ。牛飼いとして人生をか
けて原発と闘う。この牛たちが原発事故の生き証人だ。僕たちは棄民だ。

.. 2012年10月06日 10:15   No.426009
++ K.M (小学校低学年)…9回       
椎名千恵子さん(原発いらない福島の女たち)
 今も福島は深刻な状況が続いている。私たちは絶望を組織化されている。政府も原発推進派も子供たちを外に連れ出そうとしている。商工会は1~4号機以外の福島原発の再稼働を求めている。井戸川町長の「福島県庁を取り囲もう」の提案に賛成だ。パリやドイツでもかんしょ踊りが踊られている。原発推進派や政府と面と向かう人々の新たなつながりを作って行きたい。怒りの原点となってきた経産省前テントを守り抜こう。

柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判の会)
 子供たちを被爆から守るための集団疎開を求める裁判を始めた。子供たちの被曝線量が7.8〜17.8 mSvと1mSvの基準を大幅に超えている。郡山市でも多数の子供たちがチェルノブイリの避難基準  を超える線量にさらされている。14人の子供たちの避難の救済を求める裁判を起こした。そのために国会議員アンケートも開始した。チェルノブイリでは4,000人の子供たち
が小児甲状腺がんになった。事故から5年後91年にソ連が残した最後の法律「チェルノブイリ避難基準」ができた。

布施哲也さん(反原発地方自治体市民連盟)
 私たちは3.11以前の2011年1月に準備会を発足した。電力会社から電力を買わない運動を進めてきた。電力の料金体系が原発推進の金を集めるための体系だからだ。東京都を含む自治体はじめ電力会社以外の電力を使う団体が増えてきて電力の自由化が進んでいるが、さらに個人でも電力の購入先を選べ る仕組みを広げていきたい。がれきを拡散するのでなく、福島の思いを拡散しよう。

終了後、友人は「今日の話こそ首都圏のみんなに聞かせてやりたい。」と開口一番に言った。台風ゆえか少人数の参加者でかつ同時動画中継も無かったのが非常に残念だった。いずれ経産省前テントひろばサイトにアップされる記録ビデオを是非ご覧いただきたい。
(K.M)

.. 2012年10月06日 10:22   No.426010


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