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新エネ政策に疑問 官邸デモ「逆戻り懸念」
首相官邸前にはこの日(※9月14日金曜)も大勢の人が集まり、抗議の声を上げていた。中心的な役割を果たしてきた一人、ミサオ・レッドウルフさんは「市民運動がこれだけ高まったからこそ『原発稼働ゼロ』という文言が盛り込まれた」と評価する一方、「当面は原発を稼働させると言ったり、核燃料サイクル政策も継続するなど」矛盾が目立つ。肝心の原発ゼロも『目指す』というあいまいな表現で、原発依存に逆戻りする余地を残した。油断はできない。声を出し続けなければいけない」と話した。 「民意is here(民意はここにある)」というプラカードを掲げていた会社員の岩下結さん(三二)=東京都日野市=も「一見、脱原発っぽくて聞こえはよいが、内容は矛盾だらけ」と批判する。 「結局問題を先送りしただけではないか」と口をとがらせたのは、仕事帰りに夫婦で参加した会社員男性(二八)=さいたま市大宮区。「野田首相は『原発をやめる』と言っても未来の政治家も『やめる』と言うかどうかはわからない。民主党政権がいつまで続くかすらわからなくなっているのに、日和見な政治家に付き合うのはごめんだ」と指摘した。 原発ゼロの政府方針には、米国などから懸念の声も伝えられた。「福島の事故で目が覚めた」という、米国籍で来日三十七年目の主婦(五六)=東京都世田谷区=は、警官隊の発砲で十日に死者が出たインドのクダンクラム原発に反対するプラカードを持って参加。「ひとたび事故が起きれば人は核をコントロールできない。米国はどうしてそれがわからないのか。残念でならない」と述べた。(中略) (2012.9.15より抜粋)
.. 2012年09月16日 09:35 No.422001
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