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■--テント日誌
++ M/O (中学生)…41回          

<テント日誌 9/5(水)―経産省前テントひろば361日目>
 |  季節の巡りは速いけれども、人間の所業は遅遅としている
 └──── (M/O)

9月5日(水)晴れ
 テントに近くの国会はなんとも締りのない終盤を迎え、民主党や自民党のみならずみんなの党まで党首選挙にまっしぐらだ。各党も選挙を意識し、これは乱戦模様になってきている。テントに座りながら議員たちの戸惑いや右往左往を想像する。彼らもまた歴史の流れに対応できない不安の中で蠢いているのだと思った。
 いじめられるのは弱者ではなく、「党首」である間はまだいいのかという思いもするが、候補者が小粒といよりは政治家や政党に大事な見識や構想力(ビジョン)が見られないのが気になる。これは政党や政治家が歴史の流れに対応できないことを現わしているのだと思う。官僚中心の既得権益の擁護がこの時代に対応する一つに流れをつくり、これに反発する様々な動きが群雄割拠のように旗上げをしている。
 橋下の「維新の会」と小沢一郎の「生活が第一」がその代表的なものであろうが、民主党や自民党や各政党にもこれは形を変えて浸透しているし、これはもっと明瞭な姿となって舞台に登場してくると思う。政党といよりは政治の再編劇は予測を超えた展開に入るのではないか。
.. 2012年09月09日 08:59   No.420001

++ M/O (中学生)…42回       
 テントでは国会議員に対する原発是非の意見聴取をしている。第一弾の締め切りは今日である。担当者の話ではアンケートに対する回答は芳しいとは言えない、とのことである。詳細は他日に公表されるだろうが、この回答にも多くの意見が付されているようで原発問題での議員の意識の揺れと現状がうかがえるようだ。
 原発問題では国会議員の大半は国民同様に安全神話の中にいたのであろうと思う。原発震災後の原発の存在の見直しがそれなりに浸透しているが、反応はそれほど鋭いと言えない。多分、権力の構成者やそれに近い部分からからの意見の浸透がはげしいのであると推察される。政党や政治家はそうした有力者の意見に弱いのであり、影響力も強いのである。例えば、電事連や電力総連などの見解は強く入りこんでいるのだ。
 だが、国民の声も影響力を持っている。政治家は憶病であるといわれる。自分の見解が人前に晒され、審判されることへの警戒心が強いのである。選挙に対する怖さからきているのだろうが、そこでの決断を要求ねばならない。この力は国民の声であり、なによりも持続的な脱原発の声や意志表示する存在である。ここに原発問題がじわじわと広がり、浸透していく状況があるのだ。
 テントは1周年も近づきそのイベントも様々に企画されている。これは他も公表されているので詳細は述べないが、テントの運営委員会で議論された。
いつもの運営委員会と違ってみんな楽しげである。誰も予想をしなかった1年という間テントが存続できたことにそれぞれの喜びが在るのだと思う。
 このイベントにはトコロテンタイムがあり、休憩の時にみんなに配る。誰が考えたかしらないが面白い。トコロテンのようにつまらぬ議員どもを次回の選挙で
押し出したいものだ。それにかんしょ踊りも楽しみだ。かんしょ踊りの広がりは福島の女性たちの訴えの浸透であるがもっともっと広げたいものだ。
 闘いには祭りの要素がある。祭りにする場面がもっとあっていいのだ。街は秋祭りの季節だがこちらでもそに匹敵するものを作りだして行こう。愉しさのない闘争は闘争といえない。愉しさを思いつき考える力闘いの一つだ。
 いろいろの評価はあるだろが、テントがここに1年間存在したという事、それだけをまず評価すればいいのだろう。テントには多くの人が訪れ、そのことを心に残し、それをどこかで反復しているのだと思う。この場所のもつ幻想(精神)性は心に残り、何処にいても思い出したりするのである。そこが特異な場所であり、存在の意味でもある。
 脱原発運動の象徴としてこの小さな空間には多くのひとのこころが累積しているのであり、また一人ひとりの心にテントは想起され反復されてある。テントの内に張られた綺麗なイラストの便りはそれを示している。(M/O)

.. 2012年09月09日 14:44   No.420002
++ Y・T (大学院生)…110回       
<テント日誌9/7(金)―経産省前テントひろば 363日目>
 |  国会同意抜きの規制委人事
 |  首相任命による原子力ムラごり押しは許されない!
 └──── (Y・T)

9月7日(金) 晴れ
 数日前から流れていた規制委人事の、国会同意抜きで首相任命による強行発足という 無茶苦茶な策動は、どうやら本各的になったようだ。それも事後の国会同意もなしで、というおまけまで付いている。
 このところ政局はもう選挙モード一色で、原発問題も選挙絡みで問題にされていることが 多く、逆にこの機会に、運動の側も全議員に厳しく態度を迫り、ふるい分けし、真剣な反= 脱原発派を推し、維持・推進派を選ばせない、というような運動を進めているのであるが、この国会同意抜きでの首相任命での規制委人事決定というのは、選挙云々の前に葬られるべき重大問題であると言えよう。
 ここまでして原子力ムラの温存復活がごり押しされるのか。この件について緊急の署名が呼びかけられている。
 出来立てほやほやの法律なのに、それに違反する人事案を提案し、国会同意を得られないからと、官僚が立法主旨にも国会答弁にも反する解釈をして首相が任命してしまう。民主主義の破壊だ、民衆騙しだ、国会軽視だ。止めよう。

【58時間署名】にご参加を。
★大緊急拡散★【58時間署名】原子力規制委員会人事案、白紙撤回して下さい!
こちら 締め切り
:9月10日(月)午前10時(開始から58時間後) オンライン署名こちら→
https://fs222.formasp.jp/k282/form1/ 補助フォーム(iPhoneはこちら)→
https://pro.form-mailer.jp/fms/28204b3e33332 賛同団体も募集中!→
https://pro.form-mailer.jp/fms/fe6a71cd33331 紙版はこちら(PDF)→
こちら

尚、9月10日(月)には、この問題で午後6時から官邸前抗議行動―官邸一周ウォークが 呼びかけられている。恒例の金曜行動でも、この問題が参加者の最大テーマであった。金曜行動は全国50カ所 以上に広がっているそうだ。諦めることなく、倦まずたゆまず継続する、そこに新しい力が 湧いてくる、金曜行動をみてそういう思いがしてくる。テントでは、今度の9・11一周年での、「再稼働是非」で国会議員を糺す―アンケート結果 記者会見―を皮切りに、テント情報局を開設し、毎週定期的にネット放送をおこなっていく計画が進行している。テント日誌とともに、ネット発信を世界に向けて強めていきたい。

 ★9月9日(日)椎名千恵子「アメリカ訪問報告」と
「原発再稼働に揺れるカリフォルニア州」
        カリフォルニアに長年在住の画家&反原発アクティビストの
        金子祐仁さんの報告とDVD上映
      午後2時 日比谷図書館地下コンベンションホール
★9月11日(火)テント1周年イベント&アクション
午後1時 プレイベントSTART
  3時 「再稼働是非」で国会議員を糺す―アンケート結果記者会見   
    4時 記念集会 6時15分 かんしょ踊り 7時 経産省包囲人間の鎖


.. 2012年09月11日 08:46   No.420003
++ Y・T (大学院生)…111回       
<テント日誌9/11(火)―経産省前テントひろば367日目―>
 │ 賑やかな中に、闘いの持続と新たな踏み出しへの意志と意欲が満ちあふれ
 └────(Y・T)

9月11日(火) 晴れ後曇り
 いつの間にか1年になった。 再稼働阻止!を掲げ、福島とつながる!をもう一つの基軸において無我夢中でやってきて、気がついたら1年がたっていた。
日々新しい出会いと経験があり、たえず教えられ学びの日々であった。何十年もが圧縮された時間・・・・。小さなテントが全国津々浦々・全世界の人々の巨大な意志空間を表出させる。それは福島の人々の命の叫びに連なる共感の磁場であ
り、原子力ムラの喉元に突き刺さるトゲであった。
 今は金曜行動に集まる人々が喉を潤し交流する場となっている。そしてテントからは福井・大飯へ、伊方へ、志賀へ、東海村へと、原発現地へと連なるべく出かけている。その中で3・11後の福島の現実に学びながら、福島とのつながり
をもう一度見つめ直そうとしている。
 泊りから明けると、淵上代表や江田さんが早々とやってきて、早速用意にとりかかる。12時前にはスタッフとして動く人たちが多く集まり、賑やかになってくる。
 午後1時から若いアーティスト8人によるライブが、ジェネレーターのトラブルをのりこえて賑やかに始まる。毎月おこなわれているミニライブ”霞ヶ関の中心で愛を叫ぶ”の面々である。
 午後3時から原発と再稼働の是非を国会議員に糺す意見聴取活動の結果報告の記者会見。まだまだ回収率は低いが反響はなかなかのものだ。(翌日の新聞でも結構報道されていた。)
 ライブ、かんしょ踊りのワークショップでは、揃いの黒い法被とたすきが迫力である。
 4時からの本集会、第2テントの中心メンバー2人の女性のM、Kさん司会で始められる。淵上代表、とつきとおかアクション椎名さんの挨拶に続いて、武藤さんから福島原発告訴団から第2次告訴に向けたアピール、福島瑞穂議員、長谷川弁護士、そして鎌田慧さんからの挨拶と進んで、お待ちかね(?)ところてんタイム、ところてんと団子を食べながら、制服向上委員会とPANTAの歌や三線のメロディを聴く。時間はおしていたが、午後6時過ぎから後半の1分間アピール。35人の人たちが次々と1分間という短い時間の中で自分の怒りや想いや決意を訴える。
 7割が女性であったが、遠方からの人の発言も多かった。中で、福島の子どもたちの中で遂に甲状腺癌の発症が認められたという衝撃的な発表があった。
放射能の戦場の中に子どもたちが置かれていること、ここからの避難・疎開や保養は猶予ならないものであることが訴えられた。
 午後7時前になってかんしょ踊りで別館前の集会場に向かう。大飯の車列バリケードの中で36時間ドラムを叩き続けた大阪のピカチュウさんたちのグループの歌と演奏に合わせてかんしょ踊りは延々と続いた。
 午後8時半近く経産省を包囲する人の輪ができる。
 今日の参加者は700人ほどであったが、またここから始まる闘いに向けて、新しい1歩を踏み出す意志と意欲に満ちた1日であった。(Y・T)
★9月19日(水)午後7時から テント全体会議
         場所 日比谷図書館4F 小ホール


.. 2012年09月16日 09:12   No.420004
++ M/O (中学生)…43回       
<テント日誌9/12(水)―経産省前テント日誌368日目>
 |  一周年を経た最初の一日目だった
 └──── (M/O)

 いつもイベントの翌日は静かな日というのが定番のようではあるが今日もまたそうだった。昨日《一周年記念のイベントがあった》の余韻の残るテントで不寝番をしていた。いつもと違って睡魔に襲われるのはやはりイベントでの疲れがあ
るからだろうか。法被を着てのかんしょ踊りが身体の何処かに残っていてここちよい眠りに誘うのだろう。眠気さましに日比谷公園の方に向かっての夜の散歩となった。涼しさよりも肌寒さの感じる中で国会通りと呼ばれる道を歩いた。これ
はいつものことだけど、その都度、新鮮の気分にもしてくれる。

 振り返ればこの1年間はテントが僕の中では大きな場所を占めていた。テントに泊まるのは週の一日であるが、どこに居てもテントのことは気になっていたし自然に考えているのだった。最初のころ、といっても結構長くではあるが、携帯が鳴るとテントからの緊急電話だと思って胸がどきりとした。別の電話であることでホットしたものである。こんな風な緊張感によってテントとは繋がっている。
多くの人がテントと関わっていることも同じ様なものだと思う。テントに来なくても、どうなっているか、今度は行けるかと思案しているように。人々のこころに存在し、想起されることでテントは目に見えない大きな広場になっているので
ある。これは毎週金曜日の首相官邸前の行動が人々のこころに想起されることで広がった存在になっていることと同じである。

 僕らが国会前でも、日比谷公園でもなく、経産省前にテントを張ったのは多くの偶然事が重なっているが、僕らの意志も存在していた。これは経産省が原発推進の実質的な権力機関であり、特に原子力ムラの中心である保安院などがここに存することも意識されていたことである。と、同時に原発が官僚を母体とする権力によって推進され、政府はそれを形式的に追認するだけであったことを知っていたからでもある。国会《議会》は国民の意志の代表機関であり、それが権力を伴う政治判断の中心的機関である。これは制度的にはそうであるが、権力の実体はその背後の官僚機構がより多くの支配力を持っている。これは権力構成の二重性、あるいは重層性ともいえるが僕らが権力の所業に異議申し立てをし、これを変えようとする時に自覚しておかなければならないことである。そうでないととんでもないところに誘われかねないのである。

 日本における官僚制的なもの、官僚の権力は長い歴史によって形成されてきたものである。権威と政治力の二重性(宗教的権力と政治的権力の二重性、姉と弟の支配制度)の起源から近代天皇制と官僚制までの歴史がある。国会通りはそれ
の詰まった場所であるとも言える。官僚的な権力にはまたその現在性があってそれは既得権益の擁護、あるいはその保守ということがあり、現在のように政治が混迷を続けるときそれは大きな機能をはたすのである。原子力行政や原発推進に経産省や原子力ムラの果たした役割は典型というべき所がある。沖縄の基地問題での防衛省や外務省という官僚機関の役割と同じであると言える。

.. 2012年09月16日 09:40   No.420005
++ M/O (中学生)…44回       
 経産省と原子力ムラは福島で意一原発の直後から、脱原発の声の高まりを予測しながら、現にある原発の再稼働をし、原発を保時する戦略(シナリオ)を描き進めてきた。政治の右往左往を織り込みながら、このシナリオのための有形無形
の営為をしてきたのである。これはこの間の大飯原発3・4号機の再稼働での動きでも見られたことだ。野田首相の政治決断でことは進んだようにみえるが、官僚の根回しや準備が実際の力としてあったのだ。原発推進の権力は原子力ムラと
いう専門的機関(官僚的機関)が実態をなし、政府や国会はその承認機関であるような位置だったのだ。これはまだ変わっていないし、政治が混迷すればするほど官僚は出番を待っているところがある。注視のいる所だ。

 急に気温が高まるテントの前ではギターと太鼓で奏でられる曲が静かにながれている。少し足を止めて振りむく人、流し目で挨拶する人、ここにはいつもと変わらぬ光景がある。何事もないような風景の背後で日本の歴史は激しく流れているのであるが…

★9月19日(水)テント全体会議 午後7時 日比谷図書館4F小ホール

.. 2012年09月16日 09:47   No.420006
++ Y・T (大学院生)…112回       
<テント日誌9/13(木)―経産省前テントひろば369日目>
 |  日々動く状況と報告二つ
 └──── (Y・T)

9月13日(木)この日はテントに行かずに休みを取っていたが、昨日から今日にかけてあまり知られていない重要な情報が入っていたので、それをお知らせしておきたい。

《志賀原発の現地から》
志賀原発の再稼働反対、廃炉を求めている「命のネットワーク」は、9・1の200名の住民集会の後、市議会への3項目の申し入れの採択を求めて、羽咋市役所前にテントを張り、座り込みを続けていましたが、夕方、命のネットワーク代
表の多名賀哲也さんから連絡があり、9月12日午後、市議会総務委員会は、誓願の3項目めを採択しました。
3項目は、
1.志賀原発の再稼働を認めず、廃炉を求める方針を明確にされること。
2.国に対し、志賀原発1,2号機の安全審査経過について、速やかに検証作業を実施・講評し、責任の所在を明確にするよう要求されること。
3.あわせて、志賀原発の稼働に関する事前同意権を含む安全協定の実現」を求める市議会決議を行われること。です。
この採択が得られたので、テントは本日、一旦撤収しました。
本会議での採択に向けて、新たに大衆的取り組みを行うとのことです。

★9月19日(水)テント全体会議 午後7時 日比谷図書館4F 小ホール

.. 2012年09月17日 06:39   No.420007
++ I・K (幼稚園生)…1回       
<テント日誌9/16(日)―経産省前テントひろば372日目>
 │   静かな日曜日の午後 テントに集う人々
 └────(I・K)

9月16日(日) 昼間のテント
 昼過ぎから空に黒い雲が現れたので、すわ!にわか雨とボード片付けたりしましたが、雨はぱらぱらしか降らず、拍子抜けでした。昼近くに一周年のとき一分間スピーチをなさった言論・表現の自由を守る会のKさん(垣内つねこ)がいらして、テントの前でユーチューブのMさんKさんと「世界人権宣言と国際人権規約」を広めるための打ち合わせを長時間してました。
垣内さんはビラ配りで逮捕された人たちの支援もなさっているようです。
 国連では子供の健康を守る条約もあるようで福島の子供にも役立つようです。
11月15日〜26日まで「健康の権利に関する特別報告者」ジャンジット・ガージフさんが来日するのでテント主催の講演会などが出来たらいいなあ!とのことでした。一寸でしたが「世界人権宣言と国際人権宣言」のお話が聞けて良かったです。
 3時から東電前抗議行動があったのでスタッフの何人かが参加、おおむね静かな日曜日でした。(I・K)

★「第2次福島原発事故告訴団全国総決起集会」参加バスツアー
 締切り21日午後7時まで
 日時 9月22日(土)
 行程 あさ8時 新宿駅西口・スバルビルまえ集合、8:30出発
 13:00 会場着(いわき市文化センター)
 13:30 「告訴団全国総決起集会〜デモ」
 17:00 いわき出発  21:00 新宿着
 参加費 ¥3,000 (昼食弁当付き)(参加費の支払いは当日バスで)
 申し込み先 「テントひろば いわきバスツアー係り」まで
 Tel 070-6473―1974(テント) 090-3919-0604(淵上)

.. 2012年09月22日 09:36   No.420008
++ Y・T (大学院生)…113回       
<テント日誌9/17(月)―経産省前テントひろば373日目>
 │  福島集団疎開裁判支援 10・1仙台高裁へ
 └────(Y・T)

9月17日(月) 曇り時々雨
○ 午後、福島集団疎開裁判の事務局長の方がテントに来訪される。10月1日の仙台高裁での審理に際するアクションにテントして協力してほしいという依頼であった。福島集団疎開裁判のアピール行動は毎週金曜日文科省前と財務省上で
続けられている。
 昨年6月に提訴し、1審では裁判官自身が無知なまままともな審理もなしに12月に棄却となったのだが、高裁では書面審理で終わらせることなく審尋をするということになり、可能性が出てきている。ここは福島の子どもたちを放射能の戦場にさらすな!子どもたちを守れ!避難・疎開を!という世論の力が是非とも求められる。
 原告の少年少女たち、またその保護者たちもバッシングを避けるため公然と出ることができない。「安全・復興キャンペーン」のために子どもたちが様々な行事に駆り出され、被曝にさらされる。他方では、地域で放射能という言葉を口に
することが憚れる。そういう状況の中で、甲状腺ガンが発症し、甲状腺腫の症状は43%子どもたちに広がっている。
 10月1日には、是非とも多くの方が仙台に駆けつけて欲しい。また仙台方面知り合いに、この日に支援に駆けつけるよう呼びかけて欲しい。
○ 夜、毎週関電支社前で抗議行動している人たちが行動を終えてテントに戻ってくる。以前には見かけなかったような人たちが何人もいる。やはり行動の輪は広がってきているのだろうか。その中の1人はメッセージボードの束を綴じたよ
うなものを持っている。見せてもらうと、反TPPもあれば、反ACTAの、反消費増税もあり、月曜から金曜までのいろいろな行動に応じてメッセージボードが作成・用意されている。
 官邸前では日替わりでいろいろな課題での行動が行われており、すっかり定着している。

-----10.1ふくしまの子どもを守れ!仙台集会・デモ・講演会-----
 詳細(ふくしま集団疎開裁判ブログ)
 こちら
 10月1日(月) 12:30〜集会、13:30〜デモ、15:00〜交流会、18:30〜講演会
 会場 メディアテーク シアターホール
 講師 矢ヶ崎克馬さん、松崎道幸さん
 主催 「ふくしまの子どもを守れ! 仙台集会・デモ・講演会」実行委員会
 連絡先 ふくしま集団疎開裁判の会 代表 井上利男 TEL 024-954-7478
 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 国、県への対応部会
 世話人・駒崎ゆき子 TEL 090-2608-7894 メール sokai@song-deborah.com

.. 2012年09月23日 15:05   No.420009
++ Y・T (大学院生)…114回       
<テント日誌9/18(火)―経産省前テントひろば 374日目>
 |  テントTV局開設(あおぞら放送)本格始動
 └──── (Y・T)

9月18日(火) 晴れ
 朝、志賀原発に反対して闘っている命のネットワーク代表・多名賀さんから郵便が届いた。
先日も記したように、羽咋市役所前でのテント闘争の成果と、要請の市議会総務委員会での採択をもってテント撤収の報告であった。9・1にテントから代表を派遣し幟旗を贈呈してきたことへの丁重なお礼が述べられていた。
 12日間のテント日誌にはテント来訪者や差し入れ、市側の動きが記されていて、テントの状況が手に取るようであった。12日間常駐された2名の方は、体力的にも本当に大変であったろうと、労をねぎらいたい。

 午後、テントTV局開設(あおぞら放送)で、その内容の輪郭について担当者の討論をもった。
もともとこれは国会議員意見聴取の結果発表をどのようにアピールしていくかというところから始まったものであったが、そういうことを超えて、テントとしての世界に向けた情報発信をどうしていくのか、テントの位置を活かした情報発信
というところに発展して、インターネットTVの開設ということに至った。
 放映は毎週金曜日、午後4時〜5時ということでなされるが、その概要をコーナータイトルというところから紹介しておきたい。

1.「国会議員に原発を問う」(15〜20分)
※固い印象があるかもしれませんが、「ご招待」するよりも、テントに来てきちんとそれぞれ原発に対する意見を述べてもらおうという意図が見えるように。
また、ここでは、脱原発派だけでなく、推進派でも生放送中に電話でインタビューアポを取ったり断られたり、ということもあり。
とにかく、選挙前はこの番組で一言いわなければ支援を受けられない、くらいの位置づけにしていくことが目的です。

2.「イベントカレンダー」(5分)
一週間先の脱原発イベントを紹介。また、これまで一週間に開催されたイベントから、どなたかご招待して報告してもらう。
今週は、「いのちの祭り」から担当の方に出演していただきます。

3.「福島から世界へ」(15〜20分)
福島の方から世界へ向けてのメッセージ。
まず第一回目は逐次通訳で、この部分だけ視聴しているみなさんへのメッセージという形で発信します。
あとで、まとめて英語にした方がいいのか、字幕を付けた方がいいのか、いろいろトライしてみて決めます。
次回9月21日は、集団疎開裁判の原告と代理人(森園さんと柳原さん)が出演予定。28日は、椎名ちえこさん。そのあとは、福島のおんなたちが毎週一人出演予定。

4.「テント村 通りすがり」(コーナータイトルが必要かどうかはわかりませんが)(5分)テントに立ち寄った人たちに一言。

 このテントTVが反=脱原発運動のそのただ中にあって、活き活きした情報局
・運動の武器となっていくようでありたい。

.. 2012年09月26日 08:13   No.420010
++ M/O (中学生)…45回       
<テント日誌9/19(水)―経産省前テントひろば 375日目>
 |  お彼岸入りだが残暑は続く毎日である
└──── (M/O)

 「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあるが、依然として残暑が続く毎日である。出掛けのテレビは尖閣諸島問題ばかりで「尖閣より福島」なんだけどな、というのが口から洩れた。
 尖閣諸島の問題は日中間の大きな問題であり、これについての私の考えはあるが、原発や福島の問題の緊急性や重要性に比すれば「たかが尖閣問題…」というところはあるのだし、メディアの姿勢に疑問を感じたのである。尖閣問題については別の場所や機会に論じるとして、そんな感想を持って家を出た。そうは言っても電車の中では尖閣についての新聞記事をむさぼり読んでいたのだが…

 台風の余波が残っているのか、雨模様の天気で風も結構強い。昨年は9月20日に台風に見舞われ、テントを直撃したらという懸念で一時テントを畳んで対処した。
 今年は台風16号の残した強い雨がテントを襲っている。午前0時を前後する時間帯には強い雨がテントを叩き物凄い音だった。テントの隙間を締め切るなどして雨の侵入を防ぎその音に聞き入った。夏仕様に衣替えした時に防水の措置をしたのが記憶にあってか攻めつけるような雨音にも不安はなかった。
 『殉愛 原節子と小津安二郎』という本を読んでいたのだが、こういう中だと連想力も膨らむのかおもしろかった。雨もやみ、いつものように深夜の散歩をした。もう時計は午前2時を過ぎているが、客待ちの運ちゃんと言葉を交わしながら日比谷公園まで往復した。雨あがりでとてもいい気分だ。
 朝の10時頃を境に気温は上昇するのであるが、そのころからテントにも人が訪れ始める。

 今日は原子力規制委員会が発足するというので官邸前抗議に出掛ける人が昼前に訪れはじめる。原子力規制委員会のこうした発足に抗議する人々とともに、今日は「けんり総行動」という旗を掲げた労働者のみなさんがテントを訪れ交流をした。労働現場で闘われておられる面々の集まりであるが、官僚街での行動も重ねている。

 テントには原発問題だけでなく、多くの政治的・社会的主題や場で闘っている
方々との交流がある。これはテントが出来て実感できたことだが、その多くは政治的・社会的に孤立状態にあり交流が重要ということだ。こうした人たちとの交流は楽しみで元気づけられもする。

 原子力規制委員の野田首相による任命という経緯をあらためて述べるまでもなく、これは野田内閣の原発政策への見識や政策のなさを象徴している。大飯原発3・4号機の再稼働においても野田首相の態度は自己の見識や政策的な判断はなく結局のところ保安院―原子力安全委のシナリオに成り行きを委ねた。
 原子力規制庁の実体は保安院―原子力安全委のメンバーで構成されているわけで、原子力行政の実際を牛耳って行くと思える。規制委員会の構成で内閣は政治主導できずに敗北したといえる。世論に押され「原発ゼロ」を語っても自分で骨
抜きにする今の内閣に期待は出来ない。官僚たちは次の選挙での民主党政権の交代を織り込んで再稼働→原発保持のシナリオを描き直しているのだろう。

.. 2012年09月26日 08:33   No.420011
++ M/O (中学生)…46回       
 毎朝、テントにきて通告などをする経産省の警備の担当者が私の座っている椅子のところに来て「保安院も居なくなるのだから、君らのテントも必要なくなるのではない(?)」とのたまった。「経産省の原発政策が変わったわけではないでしよう」と反論しておいたが、問題は官僚主導の原発推進策をどう変えて行くかであり、これは僕らの運動のあり方にも関わることである。
 官僚主導の原発政策《推進政策》を内閣(国会も含めて)から政治主導で変えて行く道が一つはある。官僚主導政治の転換と言われてきたものでこれはある。
この点は異論がないと思うが、これだけでは不十分であることも明瞭だ。

 深夜にこの官僚街を散歩しながら、いつも念頭にあるのは、ここで政治の実際が主導されていることの転換はどのように可能かということだ。
 保安院や原子力安全委が原子力規制庁に名前を変えて他の省庁に属することになっても原子力ムラと呼ばれた推進体が消えたわけでも解体したわけでもあるまい。名前や組織構成を変えたにしてもそれは存在し原発存在の是非に大きな力を発揮することは疑いない。原子力規制庁の独立性《強い権限》だって原子力ムラの存続に寄与するかもしれない。
 制度を整えたところでその制度を必要とする精神が理解されていなければ制度は別の機能を果たしてしまう。本来は原発の安全性や規制の立場にあるはずの保安院―原子力安全委がむしろ推進の旗振りであったという歴史的皮肉(歴史的悲劇)の反省から規制庁は生まれたが、その反省のない面々が委員に座ることに誰しもが不安と怒りを持つのは当然である。僕らはその悲喜劇を日本の権力機構の動きの中に見ているのである。

 私たちの経産省前テントは原発推進の実態と構造を鮮明にするということを目標にし、そのことは幾分か果たせたと思う。
 政党や政治家の抗争と集合離散の背後にあって政治を主導する官僚達とどう闘えるのか。選挙も控えガランとなっている国会に比べ深夜も煌々と電気の灯る官僚街だが、ここにある政治や権力と持続的に闘うとはどういうことか。
 官僚機構が背後にあることでむしろ主役たりえた構造を正面に据え、国民の声や意思と向きあわざるを得なくする道を模索すべきである。問題の所在を明瞭化する努力の上に。


.. 2012年09月26日 08:48   No.420012
++ M/O (中学生)…47回       
★テントひろば「あおぞら放送」今週のお知らせ

先週から始動した経産省前の脱原発テントあおぞら放送。今週もやります!
原発関連ニュースを中心に、これまでこれから一週間の脱原発イベント情報、原発に対する意見を問う国会議員インタビュー、国内海外原発情報、テント訪問者インタビューなどをお伝えします。

2012年9月21日(金曜日)14時〜
出演: 川田龍平(みんなの党)、山本太郎ほか
キャスター: 小林 愛、 松元 ちえ
視聴アドレス:
経産省前テントひろばHP
こちら

テントひろばから〜UST⇒ こちら

1.「国会議員に原発を問う」(15〜20分)
「原発への見解アンケート」にもとづいて、議員のみなさんに意見をお聞きします。今日は川田龍平さんが出演。
2.「イベントカレンダー」(5分)
一週間先の脱原発イベントを紹介。また、これまで一週間に開催されたイベント
から、どなたかご招待して報告します。今日は、「いのちの祭り」をご紹介。
3.「福島から世界へ」(15〜20分)(英語逐次通訳あり)
福島の方から世界へ向けてのメッセージ。
集団疎開裁判の原告と代理人(森園さんと柳原さん)が出演予定。
4.「テント村 通りすがり」テントに立ち寄った人たちに一言。

.. 2012年09月26日 08:55   No.420013


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