返信


■--テント日誌
++ M/O (中学生)…34回          

<テント日誌8/1(水)―経産省前テントひろば 326日目> 
 │   それでもまだ蝉の声は聞こえるというべきか
 └────(M/O)

8月1日(水) 快晴
 朝方に目が覚めたら蝉《ミンミンゼミ》の声が耳から離れずなかなか寝付けなかった。いくらか蒸し暑さの増したテントの中だ。 
 そういえば福島ではどうなのだろうかというところに連想は移っていた。放射線は小動物や昆虫類にも確実に影響をもたらすはずだから気にかかる。以前に小動物や植物などの異変について調査をしているという話を耳にしたことがある。誰かレポートをして欲しいと思う。
 前日(7月31日)に衆院議員会館で毎週金曜日に首相官邸前行動を主催している反原連首都圏委員会のメンバーと脱原発議員の懇談会があった。これは毎週金曜日の行動に対する国会議員の側の対応と言ってもよかったが、<野田首相との面談>や<原子力規制庁人事に対する疑念>をめぐる論議がなされた。議員側は(原発ゼロの会)と(脱原発ロードマップを考える会)等から20人が参加していた。どちらかというと民主党議員の多い(ロードマップの会)
の面々は歯切れが悪かった。これは民主党の現状を映しているといえる。

 首相官邸前に集まる人たちは再稼働反対の意志表示に駆けつけているのだが、それは表現の一部であり、その背後に脱原発社会の実現の欲求、不透明で閉鎖的な政治に対する抗議、現実の社会経済的な不安や不満などがある。無意識も含めてこの表現されない形の世界と存在が自分を駆り立てていることを知っており、またそれらと自己問答をしている。自分にとってだけではなく他者にとっても切実な社会や未来のことを考えている。これが未だ言葉にならず、どんなに考えても分からなくなっていくものであってもその問答こそが世界であり歴史なのだ。次はそこからしか見えてはこない。視界はそこからしか開けない。
 議員たちは彼らが行動しながら自己問答し、自己問答しながら行動していることに想像力を伸ばし得ているか。自分たちの言葉の貧しさと部分性を自覚しえているのか。彼らのアンテナがそこまで伸びていないことに向けられている視線を感じ取っているのだろうか。でも、大半の議員がこの場にすら出てはこないのだから、ないものねだりをしても仕方がないとも思った。
 朝夕のテントの前は涼しい風さえあればなかなかのものだ。見なれた光景が日々に変化することに驚きながら座っている。差し入れていただいた風鈴の音も心地よい。岩手から訪れた女性は盛岡市でも毎週金曜日の行動が始まっていることを伝えてくれた。50人位ではじまったが回を重ねるごとに増えていくとのことだ。全国の各地に毎週金曜日の官邸前行動は波及して行く様だが、テントに届く報告の中でもうれしいものの一つだ。
 「浜岡原発本訴訴訟団」の皆さんがテントを訪れた。中部電力が引きのばし二年に渡って足踏み状態にあった東京高裁が原告弁護団の強い要求を受け入れ訴訟進行を決定した。その第一回の口頭弁論がはじまったのである。浜岡原発の「再稼働前提にした津波対策防潮壁」を中部電力は急いでいるが、これは原告団の言うように無用のものであり、やめてしまえばいいのだ。みなさんの話では浜岡原発5号機では海水を引きいれため機器の腐食などが進んでいる旨の話をきいた。新聞でも少し報じられたことだが廃炉の決断をとあらためておもった。
全国各地の闘いが繋がって行くことをテントの強い願いでもある。(M/O)
.. 2012年08月10日 09:09   No.411001

++ Y・T (小学校中学年)…11回       
<テント日誌 8/3(金)――経産省前テントひろば 328日目>
 │  再稼働反対!大飯を止めよ!規制委人事案撤回!原子力ムラから選ぶな!
 └─── 官邸前・国会前・経産省前・環境省包囲に遅くまでコール轟く!
   
8月3日(金) 快晴
 もう何日も快晴の日が続き、本当に夏の盛りといったうだるような暑さである。
テントの前にいると比較的風が吹き抜けていくのを感じられるぶんだけ救われるというべきか。風鈴の音が心地よい。
 先日の国会正門前の車道いっぱいに広がって広場と化した行動の余韻がまだ残る中、8月最初の金曜行動がやってきた。金曜行動はすっかり定着し、全国各地に広がっている。それは人々の持続する意志であり、金曜日に永田町や霞ヶ関にやってくれば何かの行動がおこなわれ、それに参加して意志表現できるものと人々は集まってくる。ちょうど、経産省前にくればテントがあり、意志表現できるのと同じように。
 行動の中心は官邸前から国会正門前に移ったかのようである。正門前では歩道いっぱいに人が溢れるように立ち並び、コールを上げている。霞ヶ関では経産省正門前、別館前、そして文科省前で行動がおこなわれている。ドラム隊を先頭に一団の人々が霞ヶ関を練り歩くようにテントと各アクションの間を行き来する。
 今日は当然のことながら切迫する規制委人事の件が中心的課題となった。再稼働反対!大飯をとめろ!といういつものコールに加えて、規制委人事案撤回!原子力ムラから選ぶな!田中はやめろ!というコールがとどろいた。 いよいよ来
週はヤマ場だ。
 8時15分から環境省包囲行動がおこなわれる。ということでテントからは10名程のスタッフが忙しく動き回り、テントの前では給水活動をしながら環境省包囲行動への参加をよびかけ、たくさんの人々がそちらに向かって進んでいく。
環境省の前はビッシリと人だかりができ、人の列は農水省にまで続いている。そのうちにヒューマンチェーンがぐるりと取り囲み、さらに経産省正門前からも合流し、遅くまで行動は続いた。
 細野環境大臣&原子力行政担当大臣は先日、福島の意見聴取会で「福島の皆さんと一緒にやれることは何かを追求していきたい」と言って一斉に「原発を止めることだ!」と追及されたが、規制委員会の人事案に彼は大きな責任を負っている。確か彼は以前、規制組織は原子力ムラとは完全に切れていなければ、と言ったはずだ。それが今や原子力ムラの中心人物を推しているのである。それも100sv以下は安全とか、20svまでは避難の必要なしとか言い、自主避難者への賠償に最後まで反対したそういう人物を、である。福島で言ったことは何
だったのか! 細野出てこい!というコールはそういうみんなの気持ちだった。(Y・T)

.. 2012年08月10日 10:51   No.411002
++ I.K (幼稚園生)…1回       
<テント日誌 8/5(日)―経産前省テントひろば330日目>
 │   原発労働者の指摘を受けて・・・
 │   死の灰=使用済み核燃料問題を考える
 └────(I.K)

8月5日(日) 晴
 福島の原発作業員のSさんから厳しい言葉をいただいた。
「あなたたちは何を反対しているのか? 再稼動反対だけ言っていても仕方がない。原子炉が動いてなくても中には燃料棒が水につけて存在しているのだから危険だと言うことを多くの人たちは知らない。そういうことを広めるべきではないか。」と。私たちの最終目的は全部の原発の廃炉であるとお伝えして納得していただきました。
 午後80近いという女性が訪れ、今の状況で自分も何かしなくては居られない気持ちで、29日の集会に参加し、日曜日にまた官邸前で何かあるのではと思って来たそうです。定期的な行動は金曜日の夜であることを説明し、時々テントに来て下さるようお願いしました。
 前にも来て下さったフリーの牧師さんが寄ってくださり、板橋の教会でテントの様子などお話して行動することの大切さを伝えてきたそうです。
通りがかりの人のがんばってくださいという声にも励まされました。(I.K)

.. 2012年08月10日 13:07   No.411003
++ Y・T (大学院生)…103回       
<テント日誌8/7(火)―経産省前テントひろば 332日目>
 |  テント大掃除とリニューアル
 |  これからへの態勢も新たに
 └──── (Y・T)

8月7日(火)晴れ

 今日は朝からテントの大掃除&リニューアルの日である。昨日は雨模様であったが今日はすっかり晴れ上がっている。暑い中での作業の1日。
 淵上代表がもう8時前からやってきて、テント内をいろいろ片付け始めている。
確か9時集合ということであったはずが・・・。泊り組からの参加は4人であるが、9時前後から次々と人が集まってくる。

 第1テントと第2テントの中のものを全て運び出し、床を上げ、1年近くに積もったゴミを掃き出し、石灰をまき、新たに床を作り直す。床の上には、第1テントはフローリング仕様でその上に上敷きが敷かれ、第2テントは青々とした畳敷きである。そして前半分には簀の子が敷き詰められ、テントはすっかり雰囲気を変えることになった。

 それはまさにこれからもずっとここに存在し続けるという自己主張であるかのごとくに。いわば気持ちを新たに固め直して腰を落ち着けてやっていくという態勢とでも言えようか。最後にテントの上に断熱シート敷いて、全作業は完了した。
時に、午後4時頃であったろうか。
 今日のこの作業への参加者は全部で40人近くもいたであろう。日頃あまり見かけない方も何人かおられた。そしてテントには初めて、という30代前半の若い男性も参加し、黙々とコマメに様々な作業をおこなっていた。

 この間、経産省の官僚達が2回、4人程でビデオカメラ片手に2回なにやかやとイチャモンをつけにやってきた。テントがリニューアルされて態勢が新たに整うことに手の施しようはないが、心穏やかならず何か言っておかねば、という内心の思いが見え隠れしている。

 この日の枝野経産相の定例記者会見で、時事通信の記者がテントをいつまで放置しておくのか、といった質問をしたそうである。(時事通信の記者は先日も同様の質問をしたそうで、余程テントを目障りに思っているのだろうか。)
 枝野経産相の回答は「撤去するには法律的にもいろいろ難しいところがある」
というようなことだったそうだ。それはきっと、人々の「脱原発・再稼働反対・福島を救え・原子力ムラ解体」という圧倒的な意志が、この空間を共同意志空間として強固な占有権を築いているということに違いない。

 ともかく、夏仕様にリニューアルされたテントに是非一度足を運んでいただきたい。
 また、椎名さんのアメリカ滞在報告会が、12日(日)午後6時から第2テントで開かれるので、是非こちらの方にもご参加いただきたい。

.. 2012年08月10日 14:54   No.411004
++ M/O (中学生)…35回       
<テント日誌8/8日(水)――経産前省テントひろば333日目>
      「立秋に至りやっと夏仕様」というテントだが

 7日は立秋であった。が、テントはこの日になって夏向きに衣替えをした。多くの皆さんが参加されてリニュアルされたテントの中にはいい匂いの漂う茣蓙が敷かれている。とてもいい気分だ。
夜には蚊帳もつられていた。蚊帳を見るのは何年ぶりだろうか。子供ころに蚊帳の中にホタルを入れて遊んだことや蚊帳に入りたがるのにすぐに出せと騒ぐ猫のことを思い出していた。何よりもこれで一晩中強い香取線香の匂いからは解放されるが身体にもいいことは間違いない。立秋というわけではないだろうが明け方は涼しいというよりはむしろ寒い程だった。慌てて毛布を引っ張りだして凌いだが季節は動いているのを実感できる。
 風通しのいいテントで寝ていると密閉した都会の住まいと熱帯夜の関係を思う。
都会では住宅事情からかクーラーに頼り、冷房をつけて寝るという生活が拡大し、熱帯夜も続くという日が増えた。この循環する都市の夏の生活とありように対する反省や考え直しをテントの生活は私たちに迫る契機になっているのかもしれな
い。蚊帳の中で風に吹かれて寝ているとそんな気にもなるのである。蚊帳をお送り頂いたUさんありがとう。紙面を借りてお礼を申し上げたい。もしテントに来る機会があれば蚊帳のある室内を見て欲しい。
友達から送られてきたメールに「カエルの声も蝉の声も聞こえない夏」というコピーがあったのには驚いた。南相馬市にボランティアに出掛けた女性の報告だった。放射線汚染による直接的な異変ということではないが、原発事故による環境の激変の結果であることは疑いない。この報告文の中で地域にとどまっている方が「季節の感じられない生活になった」と述懐している箇所がある。ドッキリとするところだが、カエルや蝉の声の聞こえない状態をこんな風に表現しているのであろう。ここに自然との交流関係(循環関係)にある人間の存在と相容れない原発の存在が示されている。さすがに原発は科学技術の産物だから社会から撤退出来ないということをいう人はあまり見かけなくなったがこうした根源的なところにやはり目を向けていて欲しいと思う。

.. 2012年08月19日 21:51   No.411005
++ M/O (中学生)…36回       
 朝方はテントの周辺もひんやりしていたが、午後に向かって暑くなってきた。
風に吹かれてテント前の椅子に座り、霞ヶ関の中心街を眺めているのもいいものだ。予想以上に街の表情は豊かで少し暑いがここに避暑に来ていると思えばいいのかもしれないと思う。テントには全国からいろいろ人が訪れる。最近は若い人が多い。とても熱心に質問し、自分の考えを深める糧にしているのだろう。街行く人に小学生やお母さんと一緒の子供が目につくのも夏休みだからだろうか。それに最近は裁判などで霞ヶ関に出てきた人がテントに立ち寄る人も増えた。想像も及ばない事件も世の中は多いのである。教えられことも多い。
 椅子に座りながら隣の女性と話をしていたらこの間の国会前行動のことに及んで行った。小さい子供を抱いた若い母親に駆け寄りこの子供時代に原発がなくなればと思わず言ってしまっていた。これは彼女の述懐だがその気持ちはよくわか
る。私も歳を取ったのだろう。そういう思いのすることは多いのだ。
また、当日(7月29日)に国会正門前でいろいろの種類のパンを配っていた人の話になった。鎌倉駅の近くの市場の人で多くのコピー入りのパンを持ってきて配っていたとのことだった。彼女もそれを頂いたのだが美味しく、今度鎌倉に行
ったら店を探すのだと語っていた。テントにも再稼働反対という文字の白く浮き出たパンが差し入れられていたのだが、この人だったのだと納得がいった。実に多くの人が様々の思いと工夫を持って国会周辺に出掛けてきているのだ。
 政局という名の愚劇を繰り返す政党や政治家はこうした人たちの声に耳を貸すべきだ。裸の王様の様相を呈してきた永田町の住人は自己の所業について反省をすべきである。深夜の国会周辺はうす気味悪いところがある。彼らの怪談じみた行為が悪霊を漂わせているのだろう。彼らの行状が裁かれる日も遠くはない。彼らの大半はそのことを否応なしに実感しているはずだ。(M/O)

.. 2012年08月19日 21:57   No.411006
++ Y・T (小学校中学年)…12回       
<テント日誌8/17(金)―経産省前テントひろば342日日目>
 │  暑さに負けずに金曜行動 ヤマ場を迎える規制委人事 人事案撤回!
 └────( Y・T )

8月17日(金) 晴れ  暑い、ともかく蒸し暑い。
テントの中は午後3時過ぎで38.5度。
 今日は金曜行動の日。盆明けすぐでこの暑さだからどうなのだろうかと気がかりなところもあったが、ヤマ場を迎える規制委人事案撤回!中心にを今日も官邸前、国会正門前、文科省前、経産省正門前、別館前、そして環境省前と、万を超える人々が抗議行動を繰り広げた。
 4時半から文科省前で、郡山の子ども達の集団疎開裁判についての対文科省行動がおこなわれた。文科省は今も頑なに20ミリシーベルト/hという基準でもって子ども達を被曝の中におきつづけている。仙台高裁での控訴審は10月1日にも判決を迎える予定だという。
 文科省前でのかんしょ踊り、劇仕立てでのアピール等と続いたが、子ども達の集団疎開を拒否した市長が、実は自分の孫は避難させていたとか、その件について市議会で問い質した市議の発言は議事録から一方的に削除されたとか、様々な問題が提起されていた。この文科省前行動は3週前から続けられていて、これからも継続される。
 経産省正門前はドラム隊も加わって大いに盛り上がっている。8時15分からは環境省前で、規制委人事案に責任のある細野環境相を追及し、人事案の撤回を求める抗議行動がおこなわれた。テントもこの行動の呼びかけ団体に加わっているということで、10人あまりがスタッフとして携わる。続々と人々は集まり、環境省前は黒山の人だかりとなる。
 誘導を終えてステージの方に行くと、郡山から静岡に家族で避難・移住されているHさんが怒りの声を上げていた。昨秋、原陪審での自主避難者への賠償を求めて文科省前での前段集会で何度かHさんの苦しみにみちた訴えを聞いていた。その苦しみは今心底からの怒りとなって、細野環境相をはじめとする政府・官僚達を鋭く追及指弾する言葉となっていた。アピールを終えたHさんと固い握手をする。
 郡山でも金曜行動は3週目を迎えているという。

 規制委人事問題はヤマ場を迎えており、8月20日(月)にも官邸前行動が予定されている。(午後6時〜)              ( Y・T )

★テント全体会議 8月22日(水)午後7時から、スペースたんぽぽ★

.. 2012年08月22日 11:25   No.411007


▼返信フォームです▼
Name
Email
ホームページ    
メッセージ
( タグの使用不可 )
Forecolor
アイコン   ICON list   Password 修正・削除に使用