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■--首相官邸前抗議行動
++ 柳田真 (中学生)…46回          

首相官邸前抗議行動が大きな成果
 |  7/13(金)は国会正門前でも盛り上がり−たくさんの人々
 |  過剰警備の中、たんぽぽ舎・反原発自治体議員・市民連盟も活やく
└──── 柳田真(たんぽぽ舎・反原発自治体議員・市民連盟)

○7月13日(金)夕方18:00から20:00、大飯原発再稼働を停止せよ首相官邸前抗議行動が、首都圏反原発連合有志−たんぽぽ舎も参加−の主催で、巨万の市民を集めておこなわれた。(主催者発表15万人、警察発表−前回の2万1千人より下回る)
 たんぽぽ舎は、メールマガジンや、たんぽぽニュースで多くの参加を呼びかけて7/13抗議行動の成功に努めました。

○前回・7/6(金)「警察の規制」が厳しかったので、参加者の不満が大きく、官邸から遠く離れた地へ追いやられて、お通夜みたいになったという声をふまえて、今回は前回以上に警察の規制が厳しくなると予測して、次のような対応策を立てました。具体的には、午後6時から8時の抗議活動の活発化をめざして、官邸から離れたいくつかの地(財務省の北側、外務省の北側など角の道路上)で「大型ハンドマイクを複数持参し、しっかりシュプレヒコールをやろう」と決め、実践しました。大型ハンドマイク5台、小型ハンドマイク3台、メガホン数個を用意し、それぞれの場所でガンバった。多くの人が協力して唱和し、警察の過剰な警備(言論・表現の自由への圧迫だ)の中、元気な空間をつくり出しました。
 主催者は、官邸前のほかに、国会正門前の地をもう1つの重点にして抗議行動をおこない、大きく盛り上がった(と、たんぽぽ舎のメンバーから報告あり)。

○抗議行動終了後の20:00から、たんぽぽ舎と反原発自治体議員・市民連盟の合同ビラ−原発やめようの学習会、再稼働やめよハガキなどを記載した−4000枚余
のビラ配布と、再稼働やめよハガキの普及活動をおこないました。(20時30分終了)
.. 2012年07月16日 06:41   No.398001

++ たんぽぽ舎 (社長)…713回       
7月13日(金)参加者からの声、いくつか
 └────

 デモ終了後、19人で経産省前テント広場のすぐそばの居酒屋で今日の総括と、今後の方向を話し合いました。その要旨を報告します。

Aさん(男):今日の私達の活動=「マイクを持参して活発にシュプレヒコールをやろう」方針はかなり成功した。官邸前から離れた地点でもそれなりのコールができた。多くの人が協力し唱和した。
Bさん(女):国会正門前は、一杯の人々が来た(参加した)楽しくできた。参加した父母にもどんどん喋ってもらった。成功だ。ただ、官邸前のようすが全然伝わらなかったので、せめて無線を活用して様子を知らせてもらうとよかった。
Cさん(男):機動隊の誘導はケシカランやり方で社会文化会館の方へ人々を流そうとした。私は逆の方向へ人々を誘導して盛り上げた。
Dさん(男):コールは「再稼働反対」1本のみの感じ(これの反応が大きい)。しかし、原発止めよ、子供を守れ、放射能はいらない、野田は辞めよ…などもう少し内容を広げる工夫、努力が必要。
Eさん(女):財務省の坂上で楽器を持ち何人かで唱和を続けたが、盛り上げの一助を担ったと思う。経産省前テント広場にはたくさんお世話になっている。
Fさん(男):スタッフの若手(の一部)が過剰警備している警察の下請けみたいな行動が見られた。不快だ。
Gさん(男):若い人たちは経験がまだ少ない。過去の実例にあるように今後、経験の中で警察の本質を学んでいくという長い目でみてあげよう。助言してあげよう。
Hさん(女):国会議事堂正門前は人数も多く、成功したと思う。
Iさん(男)私も参加して、そう思う(成功)。
Jさん(男):官邸前は正直言って今回はつまらなかった。今後の改善として車で通る工夫→自動車パレードを考えたらどうか。
Kさん(男):茨城から4週連続して参加している。前回はお通夜的だったので、今回は自分で小型マイクを購入して持参し、たんぽぽ舎と共に唱和した。一定の効果があったと思う。
Lさん(女):港区から参加した。地下鉄など、警察の規制がひどかった。「どうして通してくれないのか」と抗議した。
Mさん(女):タクシーで国会周辺を通り、声を上げた。
Nさん(男):初期の1000人くらいの共同空間、官邸への意思表示の段階から現在は大きく発展して何万人もの抗議行動になり、主催者の力量を超えた現状がある。今日の警察の過剰規制もある。これだけ大きな行動を実現した成果を生かし、次は7・29の国会大包囲行動をどう成功させるかーにあると思う。私達の課題でもある。
Oさん(男):若い人々(グループ)が元気でやっていたが、マイクを持っていなかったので、私達の大型マイクを1台貸した。喜ばれた、若い人を育てよう。
Pさん(女):15日(中央区・浜町区民館)、1:00〜6:00に開かれる「再稼働阻止全国相談会」に参加しよう。
Qさん(女):女川原発反対の大きな旗を2本掲げた人々が財務省横を通って国会正門前へ向かった(午後7時ころ)。私達は拍手で遠くからの参加者を激励した。

.. 2012年07月16日 06:48   No.398002
++ 柳田真 (中学生)…47回       
1.「さようなら原発」に17万人、これまでの最大!
 │   今日のデモは楽しかったー参加者の声
 │   毎週金曜の官邸まえ抗議行動が効いた
 │   たんぽぽ舎は、6畳大のヨコ幕で「原発止めよ!」
 └────(たんぽぽ舎、反原発自治体議員・市民連盟)

○7月16日(月・休日)さようなら原発10万人集会が代々木公園で開かれた。
よびかけ人の一人は「10万人来てくれるかな?」と前日も電話で心配されていたが、フタを開けてみると全くの杞憂、次から次へと続く人の波はそんな心配を吹き飛ばした。これまでの最大の17万人だという。たんぽぽ舎、反原発自治体議員市民連盟の隊列で参加された北海道の岩内町議会議員の佐藤英行さんの言葉:「今日のデモは楽しかった、良かった。(反原発の)この勢いは止まら
ない(今後も続く)と述べられたのが印象に残る。

○17万人の大結集は、毎週金曜の官邸前抗議行動(首都圏反原発連合・有志主催)も大きく効いていると実感した。再稼働に踏み切った野田首相や原子力帝国に対する人々の怒りが、毎週の官邸前行動で共鳴され、拡大され、高まり続けた。その延長線上に実質上17日の「10万人集会」が位置し、17万人となった。
毎週金曜の官邸前行動が大きく効いたといえる。

○集会全体のもようのこと(第一ステージ、第二ステージ、第三ステージ)のことはよくわからないが、たんぽぽ舎が参加した第四カー(ステージ)では全国の原発現地からの切実なアピールが次々になされた。たんぽぽ舎の槌田敦さんと山崎久隆さんも発言した。「傲慢な東電と闘う3カ条」と旧料金仮払いの呼びかけ(槌田敦さん)と東電株主代表訴訟への協力のよびかけ(山崎久隆さん)。

.. 2012年07月18日 08:11   No.398003
++ 柳田真 (中学生)…48回       
○たんぽぽ舎は広瀬隆さんのよびかけ(ヘリコプターから空中撮影、山本太郎さん解説)に応えて(人文字は無理なので)6畳の大きさの「原発やめろ!」の大横断幕をボランィア女性数人が1週間かけて作成して当日持参(この他にも再稼働やめろなどの横断幕を10枚作成して持参した)。この巨大な横断幕はヘリコプターから撮影され、16日夕方9時のNHKニュースや朝日新聞のホームページの冒頭に掲載された。

○たんぽぽ舎は明治公園コースで、福島隊の大きなノボリ2つが翻る(ひるがえる)後ろに続いて行進した。共にデモ行進したのは、反原発自治体議員市民連盟、経産省前テント広場、茨城県の「霞ヶ浦を守ろう」の隊列。4大学共闘、争団連、釜が崎、フェミン、脱原発荒川千人アクション、市民有志などなどの皆さん(私の記憶にモレがあったら、ごめんなさい)。
 デモ隊だけにとどまらず、街頭の人々の反応や車の反応も良かった。たんぽぽ舎スタッフの話:デモの途中から街頭の母娘が参加された(盛装していた)のを見た。また車道に広がったデモのため、自動車通行がキュウクツだったようだが、ブーイングの車笛は一つもなかったと。またVサインに応えてくれる車がかなりいた。こんなことは珍しい、地殻変動が起きている。

○ブース(テント):たんぽぽ舎、反原発自治体議員市民連盟の合同。テント広場と福島の女たちと3つ並んだブースは盛況で、お昼頃に持参した本、パンフは売り切れた。原発何でも相談コーナー、電気料値上げ問題相談コーナーも同時に開かれた。

○第4カー(第4ステージ)の自動車の配備が遅れたこと、「11時からの歩行者天国=道路解放」と思っていたのが12時になったこと、明治公園コースのデモ隊の区切りは700人ごと、と当初聞いていたが当日は250人で警察に切られたこと、等など、いくつかのくい違いはあったがでも全体には解放感と充実感の残った17日の行動でした。

○愛媛県にある伊方原発に反対する「八幡浜△△」のノボリ旗を持って2人のお連れ合いが朝10:00過ぎに代々木公園のたんぽぽ舎の黄色い旗(当日8本持参)の所に見えた。私どもの伊方ツアーで知り合った方のようだ。
こういう嬉しい出会いがあちこちでいくつもいくつも起きた17日の集会でした。

○デモ終了後、JR四ツ谷駅近くの店で20人弱で今日の感想を話し合った。一番多かったのは今日のデモに解放感があったことと、全国各地で地殻変動が起きていること(原発やめよの声と動きがあちこちから起きている)であった。
たくさんの意見が出されたが、それは又の機会に紹介したい。

○前日に開かれた「再稼働阻止、全国相談会」(5団体共催、会場:中央区)
は100人を超える参加者の(全国各地、北海道から九州まで)再稼働阻止の闘いの報告があった。闘いの実践報告は具体的で今後の運動へのヒントも多く、刺激される内容であった。二次会(午後6時〜8時半)も半分以上の人が残って参加し、互いの交流が行われた。(詳細は後日お伝えします)

.. 2012年07月18日 08:20   No.398004
++ 山田知恵子 (幼稚園生)…4回       
7.16さようなら原発10万人集会に参加して。
 │  原発やめろの大シートを発案してよかった。迫力あるデモ行進。
 └────(さよなら原発みなと)

―再稼働反対の巨大デモで市民のパワーが爆発―

7.16さようなら原発10万人集会に参加しました。
 10万人集会と言っていますが、もっと来るだろうと私も思っていました。17万の人が集まりました。今回は愛知県に住む妹も地元(三河地区)からバスが2台出るからそれで参加すると言っていました。(直前になって腰痛が悪化して参加できず残念)
 また、「彼氏と一緒に参加する」「姉が甥を連れて参加する」「友人が群馬から母親を連れて参加する」などや「具合が悪くて行けないがユーストリームやニコニコ動画で見てるからね。」と何人か友人の方から連絡をくれたりしました。

 私は仕事が昼まであり、なんとかデモには間に合うようにと行きました。途中で娘と友人母子との4人になり、会場に着くとすでに1時20分近くで、先に行っていた「さよなら原発みなと」の仲間とデモの隊列に加わりました。私たちのデモは出発が早くて良かったのですが、その為にステージを見たいみなとの仲間は会場に残る人が多くなりました。
 今日はたんぽぽ舎がたたみ6畳分もある「原発やめろ!」のシートをヘリから見えるように掲げると聞いていたので、とても楽しみでした。
 実は、11日の水曜日にたんぽぽ舎で会議があった時に、帰りがけ柳田さんに「7月16日にはヘリから見えるように上向きに見せる大きなメッセージを作ったらどうですか?」と提案したのです。その時は「うーん、すごくやることが沢山で、うーん、でもいいアイデアだよね。」と言っていただいたのです。
 時間がなく、大変だと思いましたが、私がその大きなものを作るのは無理でした。メルマガを読んで6畳分の大きさの「原発やめろ」を作ってくれたと知り、わくわくしていました。

 大きなメッセージを囲んで、テンション高く福島隊のあとから出発しました。
出発時、たんぽぽ舎の隊列の「原発いらない!」コールの様子などがNHKの7時のニュースで流れたのを愛知の姉から電話で教えてもらいました。
こちら
 また、9時のNHKニュースでは「原発やめろ!」メッセージがばっちり映っていました。他にも朝日新聞デジタルのトップの写真と動画に出ていますし、
こちら
テレ朝の報道ステーションにもたんぽぽ舎の隊列が出ていました。
 私たちの隊列はとても力があったと思います。それはたんぽぽ舎が福井や大飯、伊方その他さまざまな原発立地に直接出かけて地元の方と一緒に原発反対の運動を行ってきたこと、毎週金曜日の官邸前行動やその他多様な活動で民意は再稼働反対であることや、社会の実際の動きを敏感につかんでいるからだと思います。
 青山通りに出て後ろを見るといつの間にか上り車線が全て人で埋まっていました。「そうかー、全部開放したのかー、それなら」と私たち先頭も車線いっぱいに広がって歩きました。なんという解放感。気持ちがいい。先週の官邸前での圧迫感をいっきに開放した感じでした。私は急いで歩道橋に走り写真をとりました。すばらしい光景でした。

この時の写真を「さよなら原発みなと」のブログに載せました。
こちら
今後、より運動を活発化して原発の稼働停止、再稼働阻止を進めるための画期的な集会パレードであったと思います。

.. 2012年07月18日 08:34   No.398005
++ たんぽぽ舎 (社長)…714回       
7.20(金)首相官邸へ抗議に行こう−たんぽぽ舎も参加します
 └────

 7.20緊急!大飯原発3号機を停止せよ!首相官邸前抗議
【日 時】7/20(金)18:00〜20:00 予定
【場 所】首相官邸前および永田町・霞が関一帯
          (霞ヶ関駅、虎ノ門駅、桜田門駅をご利用ください)
    ※千代田線・丸ノ内線の国会議事堂前駅は大混雑が予想されます。
【呼びかけ】首都圏反原発連合有志

【お知らせ】
★『7/13官邸前抗議行動の際の警察の警備方針に関して』
 7月12日、警察は警備方針に関して「主催と協議ずみ」と発表しましたが、事実と異なります。実際には警察発表の後で主催側に連絡があり、その方針に対しては同日夕方主催から警察庁へ「承服できない」と伝えました。


※7/20(金)、たんぽぽ舎のボランティアスタッフは、たんぽぽ舎14時集合、15時出発、16時頃に、首相官邸前に到着、参加者の道案内に協力します。
 また、20時に、たんぽぽ舎のチラシ配布や再稼働抗議ハガキの普及活動をおこないます。ご協力ください。

.. 2012年07月19日 06:21   No.398006
++ 山崎久隆 (課長)…177回       
東京電力に原発を動かす資格はない、実質は全面撤退だった
 |  第四ステージで、東電株主代表訴訟への協力をよびかけ
└──── (たんぽぽ舎)

 7月16日、真夏の太陽が容赦なく照りつける中、実に17万人の市民が東京の真ん中、代々木公園に集まりました。
 あまりに広く、大勢集まる中ではメインステージの音など到底聞こえるわけがないということで、会場には全部で4箇所のステージが設けられていて、そのうち最も原宿駅に近い場所に「第四ステージ」がありました。
 ここでは、槌田敦さんの電力料金を旧料金で支払う運動の提唱と、河合弘之弁護士(東電株主代表訴訟弁護団長・脱原発弁護団全国連絡会代表)による、株主訴訟と各地の原発訴訟の取り組み、そして東電取締役などの責任者を告発する取り組みを紹介、そして参加を呼びかける訴えがあり、その後に日本各地の現地の取り組み東の紹介が行われていました。11時から始まる予定が、実際には警察の妨害が重なり大幅に遅れますが、12時過ぎに市民が車道を解放しそれ以降は熱心な聴衆に囲まれての報告集会になりました。
 私が発言をしたのは、午後1時を大きく回ったあたり。最も日の高い、暑い時間帯になっていました。
 この日私は、東電株主代表訴訟への協力を呼びかけるために、人々に訴えました。その時の発言を簡単に再現します。

 株主代表訴訟を提起した目的には大きく二つあります。そのうちの一つは東電取締役に責任を取ってもらうこと。当日第四ステージでの発言者は、何人もが、特に福島県から参加された方からは強く強く「だれも責任を取っていない」こと
の指摘がありました。
 福島原発震災は本来ならば強制捜査をして、とっくに立件されているはずの大犯罪です。私たちは刑事告発は出来ますが、強制捜査権があるわけではありません。
 しかし株主は違います。株主にしか出来ない戦い方がある。それが株主代表訴訟です。少なくても5.5兆円を超える損害を東電歴代の取締役27名に、すべての資産を売却し会社に返却すること。返却されたお金はすべて福島の被災者の賠償金に充てること、を要求しています。
 もう一つの目的は、大飯原発が再起動していますが、これから原発を再起動しようとする動きについて歯止めを掛けることです。
 もし、これだけの大惨事を引き起こした福島第一原発震災を知りながら(もちろん日本中が知っていますが)原発を再起動して、再び事故を起こした場合、例え福島第一ほどではなくても、人を傷つけ、土地を汚染すれば同じ犯罪です。
これを起こした場合は当然ながら取締役は責任を問われることになると警告することです。
 日本中の電力会社には、原発を事故無く動かす能力はありません。安全性の高い原発を建てる技術もありません。なぜならば、福島第一原発でも事故後の対応がほとんど出来ていないことが明らかであり、それは他の電力も何ら変わらないからです。

.. 2012年07月19日 06:33   No.398007
++ 山崎久隆 (課長)…178回       
 人為的な冷却材喪失事故を引き起こした

 一例を挙げます。
 少なくても福島第一原発の3基のうち2号機は原発は人為ミスにより破壊されました。時間があったにもかかわらず、原子炉に冷却材を戻すことに失敗し、みすみす空だき状態にし、その結果炉心損傷にいたり、原子炉を破壊し、格納容器も破損させています。これらは適切な対応が出来てれば止めることが可能でした。
しかし現場では起きていることを把握すること出来ず、有効な手立てを取るどろか、間違った運転操作を行っています。
 原子炉注水のためには圧力を下げなければならないと、逃がし安全弁を全開にし、そのために大量の冷却水を圧力容器から流出させ、炉心が露出してしまいます。これは、人為的なLOCA(冷却材喪失事故)でした。
 冷却材を入れなければ炉心崩壊します。水を入れるにはポンプが必要ですが、ポンプは全電源喪失で全滅状態です。そこで消防車のポンプを使うことを考えました。
 ここまでは良いでしょう。しかしこの消防用ポンプがどれほど水を入れる能力があるか分かっていませんでした。少なくても原子炉の圧力が高すぎて、減圧しないと入りません。そこで逃がし弁を開いて減圧するのですが、これを行えば冷却材があっというまに抜けることは常識です。その時直ちに消防用ポンプから水が入らないと炉心崩壊は免れないというのに、水は結局ほとんど入らなかったのです。
 読み違いです。こんな読み違いをした原因は、こういう注水方法を実際に行った経験も無いし、設備側が対応もしていなかったし、消防車のポンプが能力不足だったことも知らなかったからです。冷却材を注水するための高圧注入ポンプの
電源を外部から強制投入するような方法が無いこと、緊急で設備工事をする能力も無かったことが最後の原子炉を破壊し、それまで以上の大量の放射能を福島の空に拡散させました。

.. 2012年07月19日 06:39   No.398008
++ 山崎久隆 (課長)…179回       
結局東電は撤退していた

 もう一つ例を挙げます。
 東電職員が3月15日当時、退避を計画していたことは事実であり、その退避計画は「最低限の人員を除き退避」でした。この「最低限」が約70名だったわけですが、通常原子炉を停止し、冷温停止状態に持って行くには原子炉一基あたり100名は必要です。さらに今回は、大破し汚染された原子炉建屋に立ち向かいながら、炉心崩壊を防ぎつつ、冷温停止させる必要があり、実質的には70名ではほとんど何も出来ない状況です。けっきょく、国会事故調査報告書にある現場の声を見ても、何度も死を覚悟し、家族に最後のメールを打ち、打つ手がほとんど役に立たない絶望感にうちひしがれながら数日間を過ごしたことがわかっています。
 これでは全面撤退したのと実質的な差はありませんでした。
 成功したのは電源が確保できていて、もともと運転していなかった5、6号機の冷温停止だけで、1〜4号機については有効な手段はほとんど打てないままに炉心崩壊を起こしています。4号機の使用済燃料プールが炉心溶融にまで至らな
かったのは、のこされたメンバーの努力では無く、設備不良か作業行程上のミスでプールゲートに隙間が空いたからです。これがもし無かったならば、70名は本当に全員死亡したかも知れません。
 それが福島第一原発の現実だったのですが、この責任は取締役と規制当局にあります。取締役は当然ながら現場の実態を知りつつ、このような原子炉を安全に止める、冷やすための設備投資を怠り、電力が最後の命綱であることを知りながら、あらゆる手段を講じて電源を供給するための対策を怠り、さらに事故直後に置いてさえ、電源の供給体制を可及的速やかに行うべきなのに、その能力も無かったことを露呈させました。 これが原発を17基も建てて動かしてきた世界最大の電力会社の実態です。そのことを追求すれば、当然ながら他の9電力(日本原電を含む)の原発が安全と言いきれるはずが無いし、それを証明することは今現在、全く出来ていません。
それがないままに大飯原発は再起動しています。今後も再起動する原発が増えるということは、福島第一の悲劇を繰り返すことになります。そんなことは断じて許されるはずが無いのです。

 真夏の炎天下、このような趣旨の話をしていますが、熱心に聞いてくれる人がたくさんいました。本当に大きな力が、この第四ステージ周辺にあふれいてると感じました。原発を止める闘いは、まだ始まったばかりです。

.. 2012年07月19日 06:45   No.398009
++ 木村雅英 (幼稚園生)…2回       
保安院・関電が大飯破砕帯現地調査先延ばし
 └──── (再稼働反対!全国アクション)

 大飯破砕帯現地調査先延ばし(保安院「地震・津波意見聴取会」)

 開始前に別館前で20名程がビラまきとアピールを行った後、大飯原発の破砕帯と活断層の問題が論じられる「地震・津波に関する意見聴取会」を経産省別館一階で10名以上の市民が同室で傍聴した。注目の議題「大飯原発の敷地内の破砕帯について」では、関電のF−6破砕帯関連資料(昭和60年、カラー入り100ページ近く)に基づいて関電が過去の経緯を説明したあと、委員が討論。杉山委員がこれらの資料に矛盾がありこれだけで活断層では無いと結論できないと現地調査を促し、他の神田、今泉、岡村、山本の各委員が同様に現地再調査の必要性を認めた。更に、遠田委員が調査したから完全に分かる訳ではない、どういう基準でどういうポイントで判断するかを決めないと再び堂々巡りになると言ったあと、関電は、ご意見を持ち帰って検討すると言うしかなかった。更に、保安院黒木審議官が、様々なご意見をいただいた、専門家としてのきわめて重たいご意見を保
安院としてしっかり受け止め、規制庁としてしっかり検討してすみやかに対応方針の検討を行い決めていく、と答えた。「規制庁」の名が出た!。翌日の大飯4号機再起動を控え、現地調査を先延ばしして大飯原発2基を再稼働したまま夏を超えようとする魂胆だ。私は思わず「だったら大飯原発を止めろ」と叫び、何人かの傍聴者も声を上げた。その結果、高田主査の指示で保安院の係りが来て私に出るように促した。出ろと言われて出ないと次回以降に別室傍聴などの悪影響を与えることがあり、既に大飯の議題が終わったあとなので、私は素直に退出した。大多数の委員が大飯の現地調査を薦めたのに、この夏だけは大飯3,4号機を稼働させたままにしようとする保安院と関電。これが正に国会事故調が主張する「人災」である。現地調査を決定させることまではしない専門委員にも怒りがこみ上げてきた。
なお、意見聴取会はその後志賀原発の検討をし、「典型的な活断層だ。あきれてものも言えない」などと強い口調で国の審査体制を批判し、活断層調査を決定したそうだ。
意見聴取会は18時過ぎに終了し、別館前に集まる人たちに傍聴者から報告し、保安院への抗議の声を上げた。

.. 2012年07月19日 07:01   No.398010


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