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│ 原子力規制庁は、犯罪者集団が名前を変えて、そこに入るだけ └────(食品と暮らしの安全基金代表 )
電力不足で夏に停電すると関西電力が主張したことが大きな理由となって、大飯原発は稼働されることになりました。 しかし、本当に足りないのは特に暑い数日で、しかも1日のうち数時間だけ。この時間帯の電力価格を大幅に上げて、みんなで節電すれば、重大事にはなりません。 停電を恐れて企業が外国に逃げ出すと、日本経済新聞が書きました。これは原発を動かすための方便です。外国では発展途上国だけでなく、先進国でも大停電が起こります。 アメリカでは、10年ほど前に米カリフォルニア州で大停電が起こり、この6月30日にもワシントンDCで大停電が起こりました。韓国でも、昨年9月に大停電が起こり、今夏も電力不足で6月21日に全国民が参加した停電への対応訓練が行われました。世界中のほとんどの国は、今の日本より電力が不足しているので、日経新聞が書いたように、停電を恐れて外国に逃げ出す企業はありません。外国に出るのは、円高のためです。 このように、原発利権派は、さまざまな名目をつくって原発を動かそうとしています。 忘れてならないのは、「事故は絶対に起きない」と言い続けて原発を推進し、その結果、何千人から何十万人もの人に、ガンにかかるよう運命づけ、16万人もの住まいを奪った人類史上最悪レベルの原発事故を起こした政府、東電、原子力技術者、原子力にかかわる官僚は、犯罪者であるということ。 大被害を出した以上、「原子力ムラ」や、東電の責任者には、まず刑事責任を取ってもらわねばなりません。 ところが、事故の責任をとらないまま、「原子力規制委員会」が発足しようとしています。 この委員に、職を辞して現地調査を行った木村真三氏や、国会の参考人説明で国民に希望を与えた児玉龍彦氏や、一貫して原発に反対してきた科学者だけが委員になるならいいのですが、そうはならないでしょう。 原子力規制委員会は、犯罪者集団が事務所の看板を書き換えて、別の犯罪者集団を旗揚げするだけのこと、と私は考えています。 民間なら、失敗すれば仕事を失いますが、犯罪者の一員になっても、原子力ムラの人間には、これからも仕事があります。
.. 2012年07月11日 12:12 No.397001
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