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大飯原発ゲート前に響き渡る「再稼働反対」の叫び | −6月30日(土)〜7月1日(日)2日間の闘いの報告
経産省前テントひろばのバスツアーで福井県大飯原発ゲート前を訪れ7月1日の夜の闘いまで参加したので、大飯原発3号炉の稼働前最後の闘いを報告する。
ゲートで申入書提出
バスツアー参加者50人程は、雨の青戸大橋を渡って漁村公園でバスを降り、県道241号の約300メートル程の坂道を歩いてデモをする。朝8時頃の大飯原発ゲート前には既に数台の乗用車でバリケードが築かれている。前日に「STOP大飯原発再稼働!7.1現地アクション」が大飯町をデモしオフサイトセンターで関電に申入書を提出している頃に、別の人たちが実行したらしい。県道から、車バリケードや関電作成のゲートやいくつかの鎖をくぐり抜けて滑らないように注意して坂道を登ると、無表情な警備警官と関電社員が立ちはだかるトンネル入口に辿りついた。雨の中で若者たちの太鼓をバックに1時間ほど交渉してやっと関電大飯発電所所長宛ての申入書を手交する。 警察との攻防
牧野経産副大臣が夕方5時頃に来そうだ、再稼働のスイッチオン(制御棒抜き取り開始)を止めなくては、とこの県道とトンネル入口までの空間に数百人が集まっている。雨が上がった3時頃から県道に駐車する機動隊警備バス付近の動きが活発になる。差し入れのピッツァをほおばっていると警備指揮車から警告が発せられ、私たちは緊張して4列に座り込む。18時にごぼう抜き開始。「暴力反対」の声を無視して愛知県警の若い警官たちが前列端の人に近づき、「道路通行に邪魔だから排除する」と警告して4人の若輩警官が私たちのスクラムの腕をはがし抱きかかえて県道側に運んでいく。これが20人×4列ほどの座り込み者たちに繰り返される。厳しく抵抗する若い女性たちには警官も手こずり時間がかかる。 私も指を折られないように頭を落とされないように気にしながら4人の警官に県道まで連れて行かれる。 1時間半もかけて県道に連れて来られた私たち。そこでいいことを思いついた、今度は県道に座り込めばいいのだ、それでも副長官や関電の車は止められる。私たちは県道に座り込んで「再稼働反対」を叫び続けた。トンネル入口側の若者たちにも警官の手が入っているらしいが県道側からはよく分からない。立ちあがって見るとバリケード車の天井に乗った若者が左右に旗を振っている。こちらからも大きな枝に付けたたんぽぽ舎の旗を掲げてエールを返す。よく考えると「再稼働反対」の民に警官たちが取り囲まれているのだ。我らが警察を包囲したぞ! 県道側では人も太鼓も増え、「再稼働反対」の4ビートに乗って踊り叫び続ける。 寝不足の私たちは道路上に身体を横たえたり警備バスもたれかかったりして体を休めた。この状態が何と夜中の0時まで続いた。先に動き出したのは警察側で、指揮車も警備バスもごそごそと去って行った。 トンネル入口側と合流すると、大飯テントのKさんやバスツアーのFさんが太鼓を叩いている。私たちは原発入口の道路封鎖を貫徹できたのだ。「再稼働反対」コ ールが深夜の大飯原発入口の谷間にこだました。まんまるのお月さんが私たちを祝福しているようだ。
大飯再稼働
2日の新聞報道は「大飯3号機再稼働」のオンパレード。副大臣も作業者も船で運ばれて、滞りなく原子炉の再起動がなされたという。原発稼働ゼロは約2か月で終わってしまった。昨年春からのもろもろの再稼働反対の行動にもかかわらず。 それでも原発反対の声は盛り上がっている。私たちは「再稼動反対」の声をあげ続ける。
.. 2012年07月05日 08:03 No.393001
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