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■--テント日誌
++ Y・T (大学生)…79回          

<テント日誌6/22(金)
 │  ―経産省前テントひろば286日目 稼働原発ゼロ48日目>
 │  官邸前に45000名の人波!超巨大官邸前行動
 │  来週は10万人行動へ!
 └──── (Y・T)

6月22日(金) 朝、激しい雨 午後曇り
 朝から激しい雨が降っていた。心配である。なんとか夕刻までには上がってくれ!と祈るような気持ちだ。というのは今日金曜日は官邸前行動の日である。先週14000名の人波で埋まる行動があって、その翌日4閣僚会議による再稼働最終決定があった。それから初めての東京での行動である。先週を上回れるかいなかは、今後の動向を大きく左右する。
 おおいからの帰りの車中で若い人達に聞いた。みんな気持ちは萎えていなかったし、むしろどんどん広がっていると意気軒昂、自信ありげだった。この間、ネットでも10万人行動を目標として呼びかけているメールが目についた。それだけに期待感があった。だからこそ雨よ、上がってもらいたい、と祈るような気持ちだったのだ。

 午後テントに出かける。どうやら雨は止んだようだ。なんとか持ちそうである。
 実は今日、在特会などが5時から官邸前でカウンター行動と称する妨害行動をおこなうとネットで告知しているそうで、その後テントに押しかけてくるかも・・・という情報があった。それ故、テント防衛で待機するということが確認されていた。
 5時半頃、官邸前の歩道の一角を占拠している50人程の在特会と、すでに集まってきている
2000人の人々が対峙状況だという報告が入り、官邸前行動に参加することにして出かける。

 人の列はすでに六本木通りにまで達し、そこから折れ曲がってまだ続いている。坂を登って前方へと進むと、途中から人は歩道いっぱいびっしりと並び、車道にまで溢れだしている。車道の通行路をたどって先頭にまで達すると、国会議員がアピールしていたが、その向こうに在特会の一団が何やら叫んでいるようだった。
 また列の後方に向かって引き返す。どんどん人は増え続け、列の後方に向けて車道を歩く人の列も延々と続いている。六本木通りに出て、その歩道にも延々と人の列は続く。そうして結局一周して再度官邸前に出て、在特会をサンドウィッチするような位置で官邸に向かってコールをする。ここにもどんどん人が集まり、コールが大きくなっていく。
.. 2012年06月26日 07:49   No.391001

++ Y・T (大学生)…80回       
 7時過ぎてまた1周するように前方へと進んでいくと、国会通りは全て車道にまで溢れ出し、2車線は解放区さながらである。1列に25人程が立ち並び、その列がビッシリと500mは続いているだろうか。反対側の歩道にも多くの人が立ち並んでいる。通行路を歩く人もいっぱいである。
 コールは巨大な塊となってこだまし合っている。ここは1人1人として参加している人々の意志と気持ちが一つに溶け合い、共鳴しあう共同空間だ。官邸前オキュパイとでも言い得ようか。
 記者会館側から在特会が退散した空間へと入り込むと、鎌田さん、落合さんと出会った。この時点で40000名と伝えられる。人はまだまだ増え続けている。

 一足早くテントに戻って待機する。8時過ぎてしばらくすると、たくさんの人が次々と潮見坂を下りてきて、テント前にやってくる。お疲れさんと声をかけな
がら水を振る舞って回る。みんな興奮の余韻が続いている。数十人ほどが経産省正門前でアピール行動を続けている。
 Hさんから今日の参加者は45000人であったと聞いた。スタッフがリヤカーで運んできたマイクなどを片付けている。テントは官邸前行動のための基地と
しての役割も果たしている。そしてテント前では夜遅くまで交流が続いた。

 来週の金曜日(6/29)はもう10万人行動だ。国会通りが人々で埋め尽くされる。誰もがそれを目標として語り、その実現を確信している。これこそが、野田政権や原子力ムラなど1%に対峙する99%の人々の、今現在日本のオキュパイ運動に違いない。(Y・T)

.. 2012年06月26日 08:05   No.391002
++ Y・T (小学校低学年)…8回       
<テント日誌6/23(土)――経産省前テントひろば287日目
     稼働原発ゼロ49日目>
       週末の新宿をゆく700人のデモ

 6月23日(土) 晴れ
 この日、再稼働反対!全国アクション主催の新宿デモがおこなわれるということで、テントひろばからも参加した。新宿でもは久し振りである。1年前のあのアルタ前を思い出す。それでも昨日の官邸前45000人の経験からすれば、もう過去の中に埋もれていきそうな感覚さえする。
 柏木公園での集会に集まった人々の間でも昨日の官邸前行動の余韻が未ださめやらずといったところで、その話題で持ちきりのようだ。
 柳田さんは主催者挨拶の中で、29日の官邸前は10万人行動へ!と呼びかける。
福島から武藤さん、森園さんが発言し、山崎久隆さんんが福島原発と大飯原発の現状と技術的な危険性について述べる。テントひろばの淵上代表も発言。6・30ー7・1おおい現地行動へのバスツアーでの参加を呼びかける。
 集会後のデモでは、道ゆく人々の反応がとてもよく、歩道から賛同と激励のエールが送られたり、握手までする人もいて、脱原発・再稼働反対が大きな世論となっていることを実感する。
 実際、デモは出発時にはさほど多くはなかったが、一番うしろを歩いていると先頭の旗や幟がいつのまにかずっと前方遠くに遠ざかっていることに驚いてしまう。結局700名程になったようだった。
 デモ終了後、先日保釈で出てきた園君を労い、歓迎の意をこめて何人かで飲食した。40もの年齢差があったが、気の置けない話をした。やはり昨日の話から始まって現在の運動状況について、現在の政治状況について、過去の経験につい
て、これからの運動への考え方について等、ざっくばらんに話は進んだ。
 テントにはこのところ若い人達の出入りが多くなっている。世代をこえた繋がりの中で、議論と交流をより活発にしていければ、と思う。         
      ( Y・T ) 

.. 2012年06月28日 15:07   No.391003
++ Q (中学生)…40回       
<大飯原発監視・おおい総合運動場テントから――6・30ー7・1結集を! >

 東京より関西より、あらゆる階層の方々に夢中で対応している内、また週末を迎えてしまいました。
気付けば、メインテント4張り、プライベート12張りを超え、丸山公園を世界にアピールするのに貢献しています。ハイブロウな東京の出版社のかたがたも車でよられましたが、なんと言っても、特筆すべきは、yuzuru_kチャンネルのoneness TVの精力的活動ぶりです。経産省前テント広場でハンストしていた米原かんたさんをキャスターとして、大飯原発の再稼働の暴力性・犯罪性を報道し続けています。
 今日、日本山妙法寺ご一行のおおいなる「命の行進」の早朝のご挨拶をいただきました。かんたさんも、随伴取材に追いかけてゆき、午後はフェリーで、原発工場を見に行ってきました。優しい少女の体に爆弾を巻き付けている光景に怒り心頭でした。ガンジ‐の反植民地闘争のように、おおいへの路が呼び掛けられています。
 6月30日、7月1日と、Xデーに向けて、おおい再稼働反対監視テントは、集結を要請します。STOP☆大飯原発再稼働現地アクションと「もうひとつの住民説明会・相談会」は、30日あみ‐シャン大飯で、福島の女性たち、中嶋哲演さん、週刊金曜日役員さんなどと地元の方々との対話集会そして、デモンストレーション、抗議要請文の関西電力おおい発電所、免震棟のできるまでの防災監視センターの経産省副大臣などへの引き渡しを決めている。
 おおいへの路は今から、廃炉まで続きます。また、なぜ8月6日前に、終戦できなかったのかという問を問いつめることは、福井県の半分、嶺南に15機もの核燃料炉がテロの対象にならぬような外交政策を必然化する。いま再稼働することは、戦争の復活であって、経済の復興を意味しない。
 日本海をそう呼ぶのは日本人の他にいない時代に、シェルターもない原発を並べている無知のためにまた未来を自分のものにできない。いまこそ、おおいへ結集されたい!   (Q)

.. 2012年06月28日 15:17   No.391004
++ Y・T (小学校低学年)…9回       
<テント日誌6/24(日)――経産省前テントひろば288日目
       稼働原発ゼロ50日目>
        ドイツ・エテコンの来訪を迎えて

6月24日(日) 曇り。
 さすがに今日はテントものどかである。それでも休みを利用して遠方から訪ねて来られる人もいる。
たくさんの飲料水を届けて下さる方もいる。このところテントは日中賑わっている。
 そういえば今日、千葉の船橋で野田首相の地元でのデモがおこなわれるようだ。
東京の杉並や中野からこ黄色のシンボルカラーで黄色の総武線車両をオキュパイして出かけるという。野田の地元でのデモは確か2回目だったかと思うが、今回はきっと大きくなるだろう。
 夕刻近く、ドイツのエテコン代表6名(女性4名、男性2名)がテントにお見えになった。成田空港から直接来られたとのこと。
 エテコンとはドイツ・デュッセルドルフに本部をおく2004年創立の「倫理・経済基金」(Foundation Ethics& Economics )で、モラル無視・利益至上主義によって地球環境を破壊する企業や経済システムのあり方に警鐘を鳴らしてきました。2006年以来、そうした企業経営者らに糾弾の意を込めて「ブラックプラネット賞」(美しい地球を真っ黒に汚す者たちの意)を授与しており、2011年は東京電力が選ばれました。
25〜26日は福島の人たちと交流したあと、6月27日の東電株主総会に授与行動を行なう予定とのこと。
大きなメッセージバナーを持参してこられている。
 第2テントには大勢の女性達が集まっている。テントの成り立ちとこれまでの歩みを話してもらいたいということで、通訳を交えながら話す。女性達の中には比較的新しい参加者たちもおられて、参考になったという意見をいただく。
 エテコンの方の挨拶は、資本のあくなき利潤追求がモラル無視の利益至上主義によって地球環境を破壊する結果をもたらしており、そういう経済システムを変えていく必要性を強調されていたように思えた。今回の再稼働決定もまさにこの「モラル無視の利益至上主主義」そのものに他ならない。
 このところ、韓国とドイツの団体の来訪が多く、国際連帯も着実に進んでいる。
 (Y・T)

★「6・29 大飯原発再稼働を許さない!女たちの国会前アピール」
■主催 「原発いらない女たち」
■発起人/連絡先 泉かおり 090−2695−1937
■呼びかけ人「原発いらない福島の女たち」、山口たか、谷田部裕子、満田夏花、
       アイリーン・美緒子・スミス、木村結、鈴木かずえ、石丸初美
■6.29(金) スケジュール
13:00〜14:30 集会 / 経産省テントひろば前
14:30〜     院内集会 受付開始
15:00〜16:30 大飯再稼働撤回・女性国会議員と全国の女たちの院内
            集会参議院議員会館 101号室
(かんしょ踊り流しにて移動)
17:00〜18:00 国会正門前アピール(参加者は国会正門前南側公園角)

.. 2012年06月28日 16:33   No.391005
++ F (小学校中学年)…11回       
<テント日誌6/25(月)
 │  ―経産省前テントひろば289日目 稼働原発ゼロ51日目>
 │  大飯原発直下破砕帯は活断層? 早急に調査を!対政府交渉
 │  テントチラシ第2弾 発行へ!
 └────(F記)

6月25日(月) 曇り 少し肌寒さを感じるほどに今日は気温が低い。
 この日、破砕帯問題を中心に政府交渉が院内で実施され、テントからも何人かが参加した。社民党福島みずほ氏以下、超党派の議員が集まっていました。
交渉の内容の主眼は、活断層の可能性を強く示唆するF-6破砕帯(断層)の北側トレンチ図について、これまで国の耐震バックチェック委員会の中で一度も公開されていなかったことが明らかになったことです。
このことについて経産省原子力安全・保安院.御田 俊一郎(原子力発電安全審査課上席安全審査官)と意見交換をしたのです。
保安院はかねてからトレンチ南側図だけを委員会に提出し、F-6破砕帯は活断層ではないと評価してきていました。
御田氏は南側図面だけで評価は大丈夫なのだと盛んに言いましたが、質問者と会場の声に押され『北側トレンチ図も出しておいても良かった』と曖昧な返答をすると会場はブーイングに包まれるのです。こんないい加減なことでよいのだろ
うか?何かがあったら人の命を守れるのだろうか?今更ながら保安院の体質、原子力ムラべったりの姿勢が見て取れるのです。
 主催者側は、それを判断するのは委員たちであることを指摘して。即刻、北側トレンチ図も配布した上で、保安院の地震・津波意見聴取会(活断層関係)で議論を行うべきと強く要請したのです。これを精査し解決するまでは大飯原発の再
稼動は認められないとの意見に会場の皆さんの怒りの声は大きくなったのでした。
 また、専門家がF-6が活断層であること、ひとたび地表のズレが生じた時に耐震性に関係なく配管等が大きなダメージを受けることについて強く警鐘を鳴らしていることを指摘、敦賀原発と同様、現地調査を行うことが必要であると要請しました。さらに、保安院が入手しているトレンチ拡大図を公開することを求めました。
 これに対して、保安院は検討を行い、明日の北神政務官と市民側との会合において回答するとしました。
 最後に別れ際、福島みずほ氏にテントひろばがおおい町に抗議行動をしたこと、さらに30,1日と再度行くことを伝えると、『それでは遅い。出来るだけ早く超党派で現地に行く』と力強くおっしゃいました。
 彼女も今日の内容が、再稼動阻止に繋がると強く思ったのでしょう。いや!そう思ったはずです。

追)6月27日、超党派国会議員5名・専門家(渡辺満久教授教授)・福井関西東京の市民が現地視察をおこなった。議員と専門家は敷地内に入る。その詳しい報告は追ってなされるが、その主な内容は・F-6断層が活断層であるかを確認するための掘削可能地点は3地点ある・耐震安全上重要な施設である取水路の下にF-6断層が走っている・掘削調査は数日で可能ということであり、国は、至急、F-6断層の掘削調査を実施すべだ、ということのようだ。夜、テントチラシ第2弾の編集委員会をおこなう。今度のチラシは美しいブルーの地に5・5に掲げられた鯉のぼりがあしらわれ、テントの歴史を物語る写真が映画のフィルムのように並べられた、斬新なものである。7月1日から配布予定。

.. 2012年06月29日 10:10   No.391006
++ Y・T (大学生)…81回       
<テント日誌6/26(火)
 │  ―経産省前テントひろば290日目 稼働原発ゼロ52日目>
 │   テントを訪れる人々は絶えることなく
 │   10・29官邸前10万人行動へ!6.30−7.1おおいへ!
 └────( Y・T )

6月26日(火) 曇り 今日も朝は肌寒さを感じるほど。
 午前中に、岐阜県各務原市の女性が2人来訪される。テントははじめてとのことであった。岐阜県は大飯原発に事故が起きた場合やはり大きな影響を受けるようだ。そういえば風船での実権結果を示す地図が、テントに貼られている。
県議会も5月に、大飯原発等の再稼働について政府の慎重な対応を求める意見書を採択している。
 それでも地域で運動を広げるために、様々な苦労をされている。全国各地での絶えることのない努力の積み重ねが現在の大きなうねりをつくっているのだと実感する。7・16にはみんなで上京されるようだ。その後、名古屋からも来られる。
 午後、ルポライター・ジャーナリストの高杉晋吾さんがお見えになった。これまで精神医療の問題や環境問題(ダム・産廃問題や循環型社会)で数々著作を出しておられるが、遅まきながらも原発問題に取り組まねば、と仰る。そこへ御前崎市の伊藤実さんがお見えになった。浜岡原発の立地で、数々の脅迫を受けながらも長年にわたって浜岡原発に反対して闘ってこられた方である。お
2人は近々、所沢・飯能方面で講演会を予定されていてその打ち合わせでもあったようだ。地殻変動の波は至る所へと広がっていく。
 消費増税の衆院採決の結果に耳を傾ける。民主党内の造反がどれほどのものとなるかに関心は集中している。この間民主党の女性議員達が官邸前行動に合流してきた。人々の運動が国会内にまで影響を及ぼし始めている。消費増税のなりふり構わぬ強行はその動きを加速する。6・29の全国の女たちの国会行動はまさにその狼煙となるだろう。

 夜はテント全体会議。スペースたんぽぽがビッシリと埋まって参加者は60人ほどか。この間の運動の高まりがここでも感じられる。

.. 2012年06月30日 10:57   No.391007
++ M/O (小学校高学年)…27回       
<テント日誌6/27(水)
 │  ―経産省前テントひろば291日目 稼働原発ゼロ53日目>
 │  週末の大きな意志表示の行われる前の静けさか
 └──── (M/O)

 先週の週末に大きな脱原発の意志表示があった。そして、また今週も行動が予定されている。が、週の前半はテントも比較的静かな日が多い。26日には国会での消費増税をめぐる衆院採決があり、テントでも動静に感心が寄せられていた。
何種類もの新聞があちらこちらに置かれていたが、その余韻であるのだろうか。
 今日は全国で電力会社の株主総会があり、注目されている。東京電力の株主総会は代々木の第一体育館で開かれるが、テントひろばに参集している人も出掛けて行った。株主総会に出る人も、そこに参加する人たち、ビラなどを手渡しに出
掛けた人等がいる。
 午後には朝からビラまき等に出掛けていた人がテントに戻ってきたので話を聞いた。例年よりも脱原発を訴える人たちの参加が多かったということである。ビラを受け取る株主も多く好意的だったということだった。

 株主総会ほど日本の企業の体質を現わすものはない。かつては株主総会といえば総会屋という人たちがいてその関係が取りざたされた。これは日本の企業の負を現わすものと言われてきたが、企業側の閉鎖的で非民主的性格を象徴するものだった。
 福島第一原発での対応において東電のひどいありようは白日のものとなったが、企業側の反省はあまりない。電力会社全体に言えることであり、独占事業体ということが根本にあるように思う。官僚組織を如何に開かれたものにするかが提起
されたことがあるが、これは大企業などにも言えることだろう。民間企業は市場の圧力がその閉鎖性を許さないと言えるが、それは国家組織に対して相対的に言えるということで、閉鎖的で独善的であることは変わらないのである。このこと
は無責任性とも通ずる。
 各社の株主総会では脱原発も含めた株主の提案が多くなされると聞いている。提案は多分に否決されると推察される。その背後には金融機関などの株主がいてそれが会社側の力となっているからだ。原発の利益を得てきた日本の大企業や金
融機関に批判の矢が向けられるのも遠い事ではない。

 東京電力に対する抗議の行動は株主総会の後も継続され、東電アクションのメンバーなどが「あらためて東電解体」というスローガンをもとに夜の7時から東電に向けた行動を展開した。28日には東電と関電に対する直撃デモが「新橋アクション」等のグループで展開される。株主総会が終わったから解決がついたわけではない。福島第一原発は収束していないし、多くの問題は放置されたままである。何一つ解決していないのであり、責任は問われ続ける。そうした第一歩に立っただけである。
 人々の声と行動による意志表示が霞ヶ関や国会を轟かせる週末も近い。テントに出入りする人たちにもそれはうかがえる。テントの前に黙々と座り込む人の横顔にもそれが見える日々である。

.. 2012年07月03日 13:02   No.391008
++ Y・T (大学生)…82回       
<テント日誌6/28(木)
 │ ―経産省前テントひろば292日目 稼働原発ゼロ54日目>
 │  歴史的な日への予感 全国から官邸前へ!そして大飯へ!
 │  テントひろばは嵐の前の静けさから夜の気持ちの高ぶりへ
 └────( Y・T )

6月28日(木) 曇り。
 いよいよ明日29日は官邸前10万人行動!ネットでもその話でもちきりである。広瀬隆さんたちはヘリコプターをチャーターして、空からの中継を試みられるとか。「官邸上空ヘリ空撮プロジェクト」を立ち上げ、カンパを呼びかけておられる。その口座は城南信金なのである。空撮は1回目が18時10分〜18時30分頃→配信は19時〜19時40分、2回目は19時10分〜1
9時40分頃→配信は21時〜21時40分の予定で、参加者は懐中電灯やペンライトやケミカルライトを持参してほしいと呼びかけておられる。
 巷では会社を早退してでも、授業さぼってでも行くという声が湧き起こっているそうな。全国各地からも駆けつけて来られる人も多そう。そういえば、昨日からおおいバスツアーの電話での申し込みがひっきりなしであったが、その大半が遠方の方であった。札幌・仙台・長野・名古屋・三重・福岡等々、みんな29日官邸前行動に参加し、翌早朝バスツアーでおおいに行く、ということであった。
 前日の株主総会から明日の官邸前へと原子力ムラ(原子力帝国)の中枢を揺るがす闘いから、原子力帝国が原子力コロニーとして「国内植民地」の如く縛り付けている原発立地地域に波紋を広げていく闘いへ。そして原発の間近での直接行動へ。この3日間はきっと歴史を画する日となるだろう。

 テントは昼間はいつものような時間が流れていた。5〜6人がテントの前に座り込み、嵐の前の静けさのように淡々とした雰囲気であったが、夜と共に気持ちの高ぶりへと変わっていく。というのは昨日の東電株主総会への参加者が来訪し、そこから座談会が始まり、東電への怒りが噴出したからである。
 東電はいまだ事故の責任を認めず、賠償もサボタージュし、原発維持のため値上げだけ強行しょうとし、1年後の柏崎刈羽の再稼働を経営計画で公言している。東電への追及はたゆみ無くなされねばならない。
 座談会も終わる頃、東洋経済の記者が取材に来訪された。明日はどれだけのメディアが官邸前行動を取材し、きちんと伝えるだろうか。それもまたもう一つの焦点である。 いよいよ明日・・・。( Y・T )

.. 2012年07月04日 09:18   No.391009
++ Y・T (大学生)…83回       
<テント日誌6/29(金)
 │ ―経産省前テントひろば293日目 稼働原発ゼロ55日目>
 │   再稼働反対!野田ヤメロ!の15万〜20万人のコール轟く
 │   官邸前を埋め尽くし、国会周辺・霞ヶ関へと広がる人々の波
 │   昼間には国会正門前で、女たちのカンショ踊りとアピール
 └────( Y・T )

6月29日(金) 曇り時々晴れ
 いよいよこの日がやってきた。10万人を超えようと誰もが意志を集めてきた超巨大行動の日。昼前からテントの前は賑わい、高揚感が溢れている。今日は昼間に「原発いらない女たち」による「一票一揆で女が変える!政治も、暮らしも、原発も!」という院内集会と正門前アピール行動がおこなわれる。午後1時からのテント前での集会には、マイクロバスで駆けつけた福島の女たち
をはじめ、泊・東海・伊方・玄海各原発現地で闘う女たち、そして東京・関西の女たちが一同に集まり、150人程の人々が結集した。

 3時からの、女性国会議員との院内集会は入りきれないほど溢れかえり、民主党・社民党の女性議員の参加のもとで、厳しい意見のやりとりも含めて熱気に満ちた真剣な議論がおこなわれた。
 この院内集会の後国会正門前へ。記念撮影意外に立ち入りを許さない「不可侵な場所」とされてきた国会正門前で、女たちは果敢にカンショ踊りを敢行。
怒りとなんとしても自分たちで変えてみせるという強い意志を「国権の最高機関」に対してその身体でもって表現する。
 それに続いて横断幕を並べ、泊の泉さん、福島の女たちをはじめ全国の女たちがアピール。福島瑞穂議員、三宅雪子議員も駆けつけた。
 このあと、女たちカンショ踊りをしながら首相官邸前行動へと移動・合流した。

 もうこの日の官邸前・国会周辺は早くから人・人・人で溢れかえっていた。移動そのものが困難なのだ。そして人の列は、首都高のある六本木通りのところで、3方向へと広がっていく。この通りを渡った霞ヶ関にも人々の列は続き、テントがすぐ間近に見えるところにまで達していた。
 そして何時頃だったろうか。暗くなった頃、国会通りの6車線の車道まで人々で埋め尽くされ、車道と両側の歩道全体が500mほどにわたって一つの広場になったようだ。タハリール広場、そのイメージが浮かんでくる。人々が歩道を埋め尽くし車道へと溢れだしていくとき、福島の女たちは歩道占拠!車道解放!と叫んだそうである。
 もう、どれほどの人々が集まっているのか見当もつかない。10万人をはるかに上回っていることだけは確実である。15万人か、20万人か・・・。

 この広場全体で再稼働反対!野田ヤメロ!のコールが轟きわたる。そこには、原発を推進する官僚やグローバル資本・メガバンクのための消費増税強行と、人々の意志とは全く別のところにある民・自・公の大連立陰謀政治に対する怒りも重なり合っているのだろう。
 その1%に対する<命>を基にした99%の人々のオキュパイ運動、今日の官邸前行動はまさにそういうものであった。その意味でテントの運動とも響き合っている。官邸前の巨大な渦とテントの小さな渦は共鳴しあい、巨大な塊となった。
 官邸前行動の終わった後、人は次から次へとテント前へやってきた。保安院前のアピール行動へと向かう人々、そしてテント前で語り合う人々、交流はいつ果てるとも知れず、長く続いた。
 この日の巨大な人々の意志の、持続する磁場としてテントは明日からも存在し続ける。 ( Y・T )

.. 2012年07月04日 13:44   No.391010
++ Y・T (大学生)…84回       
<テント日誌6/30(土)
 │  ―経産省前テントひろば294日目 稼働原発ゼロ56日目>
 │  超満員に溢れかえった あみーシャン大飯ふれあいホール
 |  雨の中、おおい町を700人のデモ、オフサイトセンターで抗議


6月30日(土) 曇り後雨
 午前6時新宿集合という超早い行程でこの日の行動は始まった。前夜の官邸前行動の興奮を抱えたまま、テントに泊り、幟旗やバナーやトラメガ等の用意を整えて4人で新宿に向かう。うち1人の若者は昨夜、静岡からきていたテントの面々の友人と夜を徹して話し、もし席の空きがあれば参加したいということで、一緒にきたのであった。
 バスには総勢47名で行った。札幌・仙台・長野・三重・福岡・佐賀等、遠方からの参加者も一緒である。途中事故で渋滞もあり、おおい町の会場に着いたのは開会後40分の時であった。会場は溢れかえり、入れない人たちが外で待機している。少し交代してもらいつつ無理を承知で会場内に。
 
 会場には横断幕がいっぱい貼られ、子ども連れの参加者も多い。会場では小林圭二さんの話は終わっていて、地元のMさんが話してるところだった。福井から中嶌哲演さんや松下さんの話があり、福島から佐藤さん、森園さんが話し、東京
からはたんぽぽ舎とテントひろばがアピールした。関西各地からのアピールの他に原発現地からは泊・志賀・伊方・玄海からのアピールがあった。
 地元おおいからの発言があったことと、次の再稼働のターゲットにされている原発現地をはじめとする全国的連携が生まれてきたことに、運動の前進が感じられる。
 大飯原発監視テントに集まっている若者達もたくさん参加していて、400名を超えているようだ。

.. 2012年07月05日 08:47   No.391011
++ Y・T (大学生)…85回       
 会場の外に出てデモに移りだす頃に雨が降り始める。おおい町でのデモは、1990年代初めの第2次原発建設反対運動以来だそうだ。犬を連れた地元の人もいる。家の中からカーテンをめくって、そっとデモを観ている様子が印象的だった。長く志賀原発反対運動をしている友人の話では、それが立地地域での原発反対デモでよく見られる光景だそうだ。この友人とは43年振りの再会であった。
 本降りとなった雨の中を町役場経由でオフサイトセンターまでデモは進む。途中で合流してきた人が多いのか、700名近くに膨れあがっていた。

 大飯原発から2kmのところの海に間近のオフサイトセンターには、牧野経産副大臣が常駐しているはずである。要望書を手渡すべく申し入れるがにべなく拒否される。立ちはだかる警官の列と低いバリケードに面前で対峙して抗議を繰り返し、結局代表団が中に入り、要望書を読み上げ手渡した。
牧野副大臣は姿を現すことはなかった。

 その後、監視テントを訪れ交流。テントは30張りもあるだろうか。まさにテント村であった。そして高浜の民宿に向かう。おおい町の民宿は2週前にはどこもガラガラであったが、1週前にはもう全く空きがない状態であったという。再稼働に向けて全国から2000名もの作業員が集められているからだそうだ。 
 その頃、夕刻前に若者達が既に原発ゲート近辺で行動に入っているとの報が届く。宿で全員で明日の行動についての討論をする。ゲート前までのデモの後、座り込み行動やそれに対するごぼう抜きなどをも想定しつつ、対処方法など議論。座り込み行動の未経験者が多いことに少し驚く。ともかく連携を密にしつつ、各自の意志で行動することを確認して眠りについた。
 ともかく再稼働を絶対に許さない、その行動のために明日原発の前に立つのだ、という明白な意志は共通のものであった。みんな、明日の行動へのある決意と覚悟を胸に秘めているかのようだ。
明日の原発前の行動は歴史を刻むものとなるのだろうか。

.. 2012年07月05日 08:57   No.391012
++ Toku-san (小学校中学年)…14回       
<テント日誌7/1(日)>
 │  ―経産省前テントひろば 295日目 再稼働強行抗議!―
 |  首相官邸前で開いた花は、大飯へ、そして、全国へ。
   咲き続ける紫陽花の花〜
 
 金曜の夜に、計測不可能なほど多くの人が首相官邸前の抗議集会に集まり、国内外の多くのメディアが報道したにも関わらず、この日の午後9時に大飯原発の再起動のスイッチが入れられると報道されていた。テントの主要メンバーとたんぽぽ舎の有志約50名が前日からバスで大飯入りして、現地の抗議集会・デモに参加していたが、地元大飯での抗議活動は、夜通し続き、非暴力による阻止行動は、最後まで展開されるという事である。
 夕方、大飯に行かれていた宿泊担当のKさんとFさんから、「今現地を全員が離れるといつ実力行使で強制排除されるかわからないので、10名くらいが現地へ残る事になった」と連絡が入った。
緊迫した状況、くれぐれも無理をしないでもらいたい。
 テントへ状況確認の連絡を入れ、とくに何もないという事だったので、新宿のデモに参加してから、19時にテントへ向かった。テントについて暫くすると、60代くらいのお母さんと30代くらいの息子さんが雨の中テントにいらっしゃった。
今日、首相官邸で何かやっているのだったら、参加しようと思って来たという事だった。「こちらでは、状況を把握していないが、もしかすると、どなたかが抗議をしているかもしれません」と伝えると、「せっかくなので、ちょっと行ってきます」と言って、テントを後にされた。暫くしてもテントへ戻って来られないので、20時半頃になって、テントにいた男性4名で首相官邸へ向かうことにした。
 首相官邸前に着くと、雨の中、10名程度の人が集まって首相官邸に向かって声を上げていた。
20時を過ぎていたため、騒音の問題があり、メガフォンを使う事が出来なかったが、集まった人達は、声をからしながら、野田首相に国民に対して、きちんと説明をするように求め、21時過ぎまで抗議の声を上げ続けた。今まで何もしてこな
かったような普通の人が、大飯原発の再稼働に対し、憤りを覚え、首相官邸前の抗議・大飯原発前での抗議に触発され、最後まで出来る事をやろうと行動を起こしている。明らかに今までと状況が変わって来ている。

 テントへ戻り、ニュースを確認すると、予定通り21時に燃料棒を引き抜く作業が開始されたという報道があった。我々の抗議対象である野田首相は、金曜日の抗議集会について「大きな音」と評したと報道されていたが、「声」ではなく「音」と評し、既定路線通りに再起動を行う人間性を疑ってしまう。国民の声を聞くのが、政治家の仕事。本当にこんな人にこの国の意思決定を任せてしまってよいのだろうか?と真剣に思う。

 翌朝、テントの泊まり番を終え帰宅する途中、新橋駅前で道端を見ると、植え込みに紫陽花の花が咲いていた。原発再稼働への対応で今まで近視眼的になっていて、気付かなかったのだが、注意してみると、帰路の道端には至るところで紫陽花が花を開いていた。決して華やかとは言えないが、小さなたくさんの花をつける紫陽花。首相官邸前で開花した紫陽花も、大飯、船橋、新宿など、確実に全国各地で開花している。

.. 2012年07月05日 10:45   No.391013
++ Y・T (大学生)…86回       
<テント日誌7/2(月)――経産省前テントひろば 296日目>
 │  歴史的な大飯原発前でのバリケード・座り込み闘争を共有化しよう!
 │  7/6(金)官邸前行動を空前の規模で、29日を上回るオキュパイを!
 └────( Y・T )

7月2日(月) 曇り 後 晴れ
 大飯行きの疲れも取れないまま、午前中に溜まっていた日誌を書いて発信した後、昼過ぎにテントに出かける。テントはいつもの面々が集いながらゆったりとした時間が漂っていた。
 話題は大飯原発前での闘い、大飯原発を封鎖した若い人達のバリケード闘争で持ちきりだった。私たちの想像をも超えた若者達のエネルギーと創意は、先日の15万人の官邸前行動の興奮をも後景に追いやっていく程の衝撃であった。
それはきっと反原発闘争の新しいページを開く、画歴史的な闘いであったに違いない。
 それにしても、先日の巨大な官邸前行動の中で感じていた若いスタッフたちの秩序感覚と、大飯現地でのバリケードとそこでの直接行動にある若者達との落差に、困惑を感じていたことも事実であった。官邸前を埋め尽くしていた人々にとって、とりわけ若いスタッフたちにとって、大飯現地でのあの闘いはどのように映り、どのような響きを生んでいたのだろうか。
 その落差を埋め、答えを見出していくには、ともかく再稼働後のはじめての行動となる今週の金曜日にさらなる数の力を創り出すこと、その数の力でもって官邸前から国会周辺、さらに霞ヶ関へと埋め尽くし、あの国会通りを解放区=広場のようにした人々の意志表現を、「大飯原発再稼働反対・3号機即時停止!野田ヤメロ!」のより自覚的で強固なオキュパイにしていくことの中でし
かありえない。巨大性の中で、私たちが「イベントの客」としてではなく協同の主体として、共感を生んでいく創意ある行動・磁場を創り出していくことが求められているのだろうか・・・。

 ともかく、7/6(金)は空前の規模の官邸前行動を実現しよう。そして終了後には経産省、保安院に対する行動や、テント前での大交流会をおこなおう。
(大飯原発の破砕帯の即刻調査を求める対保安院行動は重要だ。)

 午後6時頃、バスツアーで居残って大飯原発前の行動に最後まで参加していたEさんが戻ってきた。当時の様子を再度詳しく聞く。とくに昨日の日誌にもある、漁師のFさんの話に感銘を覚え、勇気づけられる。おおいに確実に新たな主体と闘いが芽生え始めていることを実感する。
 尚、昨日書かれていなかったことで重要な点を一つ付け加えておきたい。それは再起動のスイッチオンに立ち会う牧野経産副大臣が、関電社長ともども船で海からの入構、いわば裏口入構を余儀なくされたことである。午後4時頃、最初に入った情報は、牧野はオフサイトセンターに入り、そこからスイッチオンするということであった。30分ほど後には、野田官邸はあくまで正規ルー
トの入構=正面突破を方針としたという情報が伝えられる。そして最後には、結局のところ船で海から入構ということが伝えられたのであった。
 大飯原発前でのバリケードと座り込みは官邸の方針を阻み、変更を余儀なくさせた。さらに強力な闘いは、再稼働という方針を阻み、変更を余儀なくさせるだろう。それに向けて前進しよう。( Y・T )

.. 2012年07月07日 08:16   No.391014


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